ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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龍之介、いい子そうなのにな。


歪んだ熱
金沢 有倖
白泉社 (2005.1)
ISBN : 4592874188
価格 : \610


【こんな話】
探偵事務所の仮所長・土師 巴(はにし ともえ・21歳)は、16歳から3年間、ある男に軟禁生活を強いられていた。当時、頼るものをなくして困っていた巴は、実業家の八貴 竣(やつき しゅん)に拾われ、精神的にも金銭的にも、申し分ない待遇を受けていたのだが、ある日突然、豹変した八貴に強姦され、そのまま軟禁されたのだ。
3年後、巴は八貴のもとから逃げ出したが、その八貴が依頼人として事務所に現れたから大変。どうなる巴?

【ひとこと】
書き出しは、巴が軟禁されていた頃の夢から目覚めるところから始まるので、ああ辛い過去があるんだなぁ、シリアスな話なのかなぁ、と思うんだけど、その直後から始まる、探偵事務所での様子があまりにも楽しそうなので、あれ?という感じ。

その探偵事務所に、龍之介くんという高校生バイトがいるんです。この子が、巴を狙っていて、もう大っぴらに「エッチさせてください」とか「犯したいんです」とか…。
嘘かホントかわからないくらいカラっとしてて(でもゼッタイ本気)、かわいい年下攻めクンになりそうで、こっちとハッピーエンディングなるのかとうっかり勘違いしました。

そこへ、かつての飼い主・八貴が乗り込んできて、せっかく逃げのびていた巴を連れ戻してしまうわけです。もうこのあたりで、八貴がただの乱暴者ではなく、歪んでいるとはいえ巴のことを愛しているのはわかるんだけど、巴の気持ちがよくわからないんですよね。(以下、何もかもネタバレ)
巴の口から、いろいろと心情が語られるんだけど、信頼していた八貴に裏切られて絶望するも、恩があるから逃げられなくて、だけど恩だけかというとそうではなくて、それが愛情へと変わっていって…。
結局、八貴の仕事が忙しくなって、外泊が多くなり、寂しさに耐えられなくなった巴が、八貴の気を引くために家を飛び出した…のが真実らしいんですが…。

うーん、その辺があまり説得力ないというか。八貴のほうが、まだ納得できます、わかりやすい。早い話が、単なる「独占欲」だけですから。それに比べて、巴は思いつきで喋ってるようで、何から何まで薄っぺらく感じられちゃうんです。もっと、せつなかったり、悲しかったりしたことを、切々と話してほしかったなぁ。

龍之介くん、変人だけど真っ直ぐでイイ子ですよ。八貴の部下・石岡さんや、事務所のスタッフも魅力的です。でも、出てくるのは最初だけだから、とっても残念。龍之介があれこれ絡んできても、話が面白くなりそうだったんだけどね?。
(★★★☆☆)
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