ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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癒されました。いいお話でした。


ダブル・ベッド
吉田 ナツ著
ビブロス (2005.4)
ISBN : 4835217268
価格 : \893



【こんな話】
ある日、設計事務所の営業を務める佐伯(攻)が、恋人の実里の部屋を訪れると、鍵が取り替えられていた。と同時に、もう会わないという内容のメールが届く。
実里は、新人の設計士。入社早々、付き合うことになったのだが、佐伯が今までに付き合ったことのないタイプのせいか、どうもうまくいかない。今回も、何か誤解が生じているらしいのだが…

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ダブル・ベッド (佐伯視点)
アイム・ホーム (実里視点) の2編収録


【ひとこと】
ちょっと一晩…と思っただけなのに、佐伯はどっぷりと実里にハマってしまいます。女はもちろん、男にも慣れてる、百戦錬磨の佐伯が翻弄されてしまうわけですが、別に実里は「魔性の女」タイプではありません。それどころか、儚げな美青年で、佐伯の言うことはなんでも聞くし、自分から何かを要求したりしない、やまとなでしこといった雰囲気なのです。

本のタイトルにも関係してくるのですが、実里の部屋のベッドは小さくて、ふたりでは眠れません。だから、佐伯がベッドに寝て、実里はリビングのソファに寝るんです。それを読んで、さぞかし佐伯は不安だっただろうなぁって。それでなくても、朝起きたら消えていなくなっていそうなんですよ、実里って。なのに、別の部屋で眠るなんて。
なんだか、鶴の恩返しの鶴みたいじゃないですか、「決してリビングを覗かないでください」 みたいな…

それにしても、佐伯はなんて素敵なんでしょう。
なんでも自分の言いなりになる実里に、苛つきながらも、すっごく辛抱しています。それにね、言葉が優しいんです。いちばん最初、お酒の席で実里を誘うときに、
「じゃあさ、今日はちょっと遅くなろうか、一緒に」
って言うんですけど、このセリフがね?。特に、色っぽくもなんともないけど、好きなんです。

そして、ある出来事を機に、従順だった実里にも少し変化が訪れます。
でも、修羅場といってもいい展開なのに、優しい態度を変えない佐伯に私がもうメロメロでした(笑)

続編の「アイム・ホーム」も、穏やかでいいお話です。
実里は、小さい頃に両親を亡くし、叔父に育てられたのですが、その叔父との再会を交えながら、実里の過去に触れています。
子どもの頃、暖かい家庭に憧れていた実里は、いつも理想の間取りを書いて遊んでいたんだそうです。それで、大人になって設計士に。このエピソードがいいなと思いました。

(★★★★+0.5)

佐伯と実里のやりとりに和みました。
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Comment

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こんばんは。
トラックバックありがとうございました。
こちらからも送らせて頂きました。

>朝起きたら消えていなくなっていそう
言われてみれば、そんな感じがします……(遅)
佐伯が、二人で寝られるベッドが欲しいと度々思うのが印象的で。
そう思うのには、実里がいなくなりそうな不安感があるから、という理由もあるのかなあと改めて思ったりしました。
やっぱり傍で眠りたいものですよね、としみじみ。

それでは、またお邪魔させて頂きますね。
立花真幸 | URL | 2005/05/13/Fri 01:16[EDIT]
ありがとうございます>立花真幸さん
こんにちは。
TBありがとうございました。
夕べは眠くて眠くて、ごあいさつもせずにTBしてしまってごめんなさいませ。

シャワーを浴びてから、もう部屋に戻ってこない…っていうのを読んで、こりゃ佐伯は心配だわーって思ったんですよ。
なかなかこういうのって読んだことなかったので。

私は手放しでこの本好きだ!って思ってしまったので、立花真幸さんやサクラサクのさくらさんのちょっとキビしい書評を見て、なるほど…と思いました。
ああ、こういうときにこそトラックバックしなければ!なんて(笑)

また機会がありましたら、TBさせてくださいね♪
リリカ | URL | 2005/05/13/Fri 08:58[EDIT]
リリカさん、こんばんは。
TBさせて頂きましたのでご報告に参りました。

実里はやまとなでしこの雰囲気というの、すごく納得しました…!あの健気さや一途な意思は確かに通じるものがあります。
それにしてもとても可愛らしいお話でしたよね…。割り込むような形で失礼しますが、上記の立花さまのコメントで書かれています、佐伯が度々「ベッドが欲しい」と思う、という箇所が印象的で、とても好きでした。どんな男でも、誰かに惚れたらこんなに可愛らしくなるんだなあと。
吉田さんの次の作品に期待してます。

またお邪魔させていただきますね。それでは。
茅子 | URL | 2005/05/13/Fri 21:30[EDIT]
こんばんは>茅子さん
こんばんは。
先程、茅子さんのところにごあいさつしてきたところです。
書いたあと、読み直してみたら、あまりに下手くそな文章で、思わず補足してしまったのですが、余計恥ずかしかったですね(苦笑)
2番目の書き込みは、消してくださって結構です。

「ダブルベッド」っていうタイトルが、もっとエッチな意味合いなのかと思ったら、純粋でしたね。
海老原さんのイラストも素敵でした。
リリカ | URL | 2005/05/13/Fri 21:59[EDIT]
こちらにも失礼いたします。

リリカさんの感想を読んで、そういえばBLで一緒のベッドに寝ないって、あまりない設定だなあと思いました。ふつうなら、狭ければ、くっついて寝るという理由になるだけですよね。そのあたり、実里のやまとなでしこっぷりが発揮されているのでしょうか。

私は、実里の伯父さんにキュンとなってしまいました。
トラックバックさせていただきますね。
ではでは!
ふうう | URL | 2005/05/18/Wed 23:15[EDIT]
おじさん>ふううさん
再びこんにちは。

>実里のおじさん
私も!
少し前に、"実のおじさんにたかられてひどい目にあう" という話を読んだばっかりなので、またか?と思ったんです(笑)
なんか守ってあげたいタイプですよね。

TBありがとうございました。
この本、とっても好きです。
いま、このかたの小説が載ってる小説b-boyのバックナンバーを探し回ってるんですよ。

ではまた。
(右にリンクさせていただきました。相互でなくてもいいので、気になさらないでくださいね)
リリカ | URL | 2005/05/19/Thu 09:04[EDIT]
初めまして
こちらの記事にTBをつけさせていただきました。
突然ですみません(^_^;)
BLと炎の蜃気楼と置鮎龍太郎さんをこよなく愛するアホなブログを運営しております。
吉田さんは、ビブロスが実際のデビュー1年位前から全面的・強力バックアップ体制を取って、ある意味鳴り物入りでデビューされたので注目しておりました。淡々としたキャラが気に入っています♪

これからもよろしくお願いいたします。(あ!リンクさせていただいてよろしいでしょうか?私の所では「Book Mark」という欄にご紹介させていただく形になります)
おほほ | URL | 2005/05/21/Sat 11:30[EDIT]
はじめまして
こんにちは、さきほどブログのほうにお邪魔させていただきました。
今回はTBありがとうございました。

期待の新人さんだったんですね。
あとがきを読んで、お人柄もよさそうだし、いっぺんで気に入ってしまった作家さんです。

私もミラージュはハマりましたね~、もう、お日さまの当たるところには這い上がれないかと思うほど、深く深く…

リンクの件、ありがとうございました。
私もさせていただいていいですか(って、もうリンクしちゃいましたが・笑)

また来てくださいね。
リリカ | URL | 2005/05/21/Sat 14:56[EDIT]
初めまして(かな?)奈々と申します。
なんだか凄く良い感じのお話のようで、読みたくなりました。
今週末には手に入れて…じっくりと堪能したいです。

素敵なサイト(小説の感想がいっぱいあって、やさしい感じ?)
リンクさせていただいてもよろしかったでしょうか?
また遊びに来ます♪
奈々 | URL | 2005/05/24/Tue 09:51[EDIT]
奈々さん、はじめまして。

好き嫌いがあるので、あまり強くは言えないのですが、「ダブル・ベッド」はなんともいえない素敵な本でした。
お読みになったら、感想をお聞かせくださいね。

リンクの件、ありがとうございます。
私ものちほどお邪魔させていただきますね。
リリカ | URL | 2005/05/24/Tue 16:35[EDIT]
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