ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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嫌い嫌いも好きのうち。


祓ってやるぜ!
金沢 有倖
リーフ出版 (2004.3)
ISBN : 4434035738
価格 : \893



【こんな話】
神代三殊(みこと)は、山の中の学校で巫人や巫女になるための修行をしているが、能力のほうはいまひとつ。そんな三殊の悩みは、幼なじみの匡(きょう)からの異常な干渉だった。三殊と違って、すこぶる優秀な匡に、朝から晩まで束縛されるだけでストレスなのに、匡がカッコいいせいで、女の子からの嫉妬攻撃もものすごい。
そして、ついに三殊は里を飛び出し、東京での一人暮らしを始めるのだった、が…。

【ひとこと】
マンガのようなお話、ひとりひとりが個性的で面白かったです。

三殊は、よっぽど可愛いんでしょう。幼なじみの匡にかまわれるのがイヤで、せっかく里を飛び出したのに、転校先の東京でさっそく葉壱(よういち)にがんじがらめになってます。
でも、葉壱のこと、変態とか最悪とか言ってるわりには、楽しそうな三殊にちょっと疑問。この生活じゃ、里で匡に束縛されてたときとたいして変わらないじゃん、と思う私です。

でも、楽しい暮らしも長くは続きませんでした。匡が、東京に追いかけてきて、同じ高校に転入しちゃったのです。
私たち読者はここで、匡と初対面なんですが、あんまりいい奴なのでかなり拍子抜けしました。三殊があんなに嫌がるから、冷血で鬼畜で過激な奴だとばかり思ってたもので。
で、干渉の度合いは、葉壱のほうがひどいくらいなのに、匡との再会に思いっきり落胆している三殊に、またしても疑問(笑)

三殊みたいな小うるさいガキ(失礼)が受け役の話って、あんまり好きじゃないんです。でも、この話って、葉壱と匡が強烈なので、三殊がいくらジタバタしても、のれんに腕押しなんですよね。だから、結構楽しめました。
なんといっても葉壱が面白いです。彼がいればこそ、の一冊です。

もっと、葉壱vs匡でバトルになれば面白かったのにな、そこが残念です。これじゃ、葉壱が不戦敗みたいで気の毒です。ヘンな怨霊にもビクともしない葉壱のことだから、匡とやりあっても、かなりイイ線行ったんじゃないですか。

結局、三殊は匡のせいで "誰かがすぐ傍にいて束縛してくれないとダメ" な体質になっちゃったに違いありません。だから、匡のもとを離れた寂しさを、葉壱で埋め合わせしてたんですね、無意識のうちに。
一方、匡は「三殊を守るという意義がなければ生きることができない」って言ってます。だから、どう考えてもふたり一緒になるのがベストです。めでたしめでたし。

悪霊を祓うシーンが何回か出てくるけれど、変質者の霊だったり、三殊のカラダを狙ってきたりと、ろくでもないのばっかり。こういう話が嫌いな人でも、楽しく読めると思います。
(★★★+0.5)

昨日の「兄弟限定!」を描いた、如月弘鷹さんが挿絵を担当しています。葉壱(表紙右・眼鏡)は、ひどいオタクなんですよ。このギャップがたまんない。
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