ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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表紙がゴージャス。

桔梗庵の花盗人と貴族
遠野 春日
大洋図書 (2004.11)
ISBN : 4813010385
価格 : \903



【こんな話】
(bk1の内容説明より)
芦名子爵家の嗣子・胤人と資産家の息子・千葉重貴(しげたか)は最初から互いに反感を抱いていた。だが、友人の悪戯により胤人(つぐと)がそうとは知らぬままいかがわしい店に入った日、背徳と官能に縛られた二人の新たな関係が始まる…。

【ひとこと】
↑の "いかがわしい店" というのは、おわかりのように、同じ嗜好の人間が相手を探すお店ですが、そこで思いもかけず出くわした相手に弱みを握られて虐められる、というのは、昨日の本とまったく同じシチュエーションですねぇ。

中年男に絡まれている胤人を助けたとき、重貴は、このまま胤人をほっとけない、って思ったというんです。日頃から疎ましく思っている胤人とはいえ、見て見ぬふりはできなかったって。なのに、もう?やりたい放題ですよ。
遠野先生のイメージする重貴は、どんな男なんでしょう。私は、"スカートめくりする男の子" といった印象を受けました。
好きな子のスカートをめくるんじゃなくて、そうだなぁ、優等生で学級委員の女の子をちょっといびってやれ、みたいなね。そしたら、あらら、好きになっちゃったってやつ。
読んでいる側としては、重貴が酷いことをしながらも、しょっちゅう胤人にクラっときちゃってるのが救いでした。

意外だったのは、胤人が重貴に別れを告げたときのこと。
私、ここで重貴がここまでショックを受けていたとは思っていませんでした。
だって、胤人が終わりにしてくれ、って言ったあと、何も言わずに部屋を出て行っちゃったでしょう。だから、なんとも思ってないのかなって。でも違ったんですよね。
あそこの胤人が本当にかわいそうだったから、ちょっと嬉しかったです。

ラスト。
あれこれと言葉にしなくても、お互いの想いを確認しあえる二人が素敵でした。
重貴の言葉に素直に頷く胤人と、今までのことを謝罪する重貴、そこに挟まってるイラストもなんともいえなくて、あ?よかったなぁって。

さて、脇キャラについて。
誰に腹が立ったって、楢崎でしょうか。
胤人をそんな店に誘っといて、特に反省する様子もない。枕詞は "悪びれることを知らない男" ですから…。
なんか、出てくるたびに(数回しか出てこないけど)妙に気に障りました(笑)

あと、弟の宗篤。
案外、すごい変態かもしれませんよ、この人。兄がめちゃくちゃにされるところが見てみたい、なんてしらっと言うんですから。
こっそり桔梗庵まで跡をつけていって、一部始終を覗き見していそうです、怖っ。
(★★★★☆)
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