ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ジャンルは、私の好きな、捨て子系。
表紙イラストも、ちょっと妖しくて素敵。


金の鎖が支配する
桜木 知沙子
徳間書店 (2004.3)
ISBN : 4199002995
価格 : \560



こんな話】
(裏表紙より抜粋)
専門学校講師をしている各務(かがみ)は、教え子の河本に毎晩のように抱かれていた。
親友への禁じられた想いを隠す代償として…。

【ひとこと】
話は、各務が教え子の河本と、あらぬところで出くわすところから始まります。
そして、ゲイであること、親友の北嶋に惚れていること、そして、その北嶋が結婚することになって傷ついていることを弱みに握られ、河本のマンションに軟禁されてしまいます。

あとになって河本は、このときの自分を「ただの気紛れだった」「いい遊び道具ができたって思ってた」と振り返るんです。
でも、思えばこの頃から、河本はマンションでの一人暮らしを淋しく思ってたんじゃないかな。
派手で、不真面目で、ぜんぜん勉強しなくて、夜もほっつき歩いてばっかりで、イイのは顔だけ!みたいな男の子なんだけど、実は辛い過去を抱えてて。
強がって生きてるんですよ←ツボ

まず、最初にふたりの気持ちが通い合ったのは、河本が風邪をひいて寝込んだとき。
ひどい目にあってるくせに、かいがいしく看病する各務には、泣けます。
そして、河本が少しだけ自分の身の上話をするんです。
小さい頃、いつもひとりぼっちで、病気になっても誰にも構ってもらえなかったって。
そんな話を聞いて、各務が「偉かったね」っていうところがなんとも好きです。

各務も河本に、身の上話をします。
両親にありのままの自分をさらけ出さなかったことへの後悔とか、自分がゲイだと気づいた経緯だとか。
河本はそれを聞いて、疎遠になっている母とやり直そうという気になるんですが、もうこの辺までくると、最初の頃のおっかない河本はどこにもいなくて、優しい顔をするようになっていて、読んでいてほんわかします。

そして、私のいちばん好きなところ。
河本に合コンの誘いが来てるのを知った各務が、言っておいでって言うんです。
でも、各務の心中は穏やかじゃなくて、行ってほしくないって思ってる。
それを自分では自覚してないんだけど、「せつなく思う」とは認めてる。
で、自分も親友(北嶋)と飲みに行くから、なんて作り話をしてごまかす。

そしてですね、
各務が足取りも重くマンションに帰ると、合コンに行って家にはいないはずの河本がいて…。
ここがドラマチックなんです?。
リビングのドアが勢いよく開いたところから、流れるように場面が展開していきます。詳細は書きませんが、ひとつだけ。
この時点で、軟禁されて数ヶ月経ってるはずなのに、このとき二人は初めてキスするんです。今まで、そんなことにはまったく触れられてなかったので、読んでびっくりしました

最後、お互いの気持ちを言葉にするシーンの会話がまたいい感じです。
軟禁ものだけど、乱暴な雰囲気はほとんどないので、苦手なかたでも大丈夫かと。
(★★★★★)
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