ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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秋月さんのサイト "月と凌霄花" で、榎田尤利先生の作品についてのレビューを読ませていただいたのがきっかけで、ここ2週間くらいのうちに、もう7冊も買ってしまいました。今日は、その中の一冊。イラストが、紺野けい子さんです。


放蕩長屋の猫
放蕩長屋の猫
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 1
榎田 尤利
大洋図書 (2001.12)
ISBN : 481300878X
価格 : \903



【こんな話】
まひろと遊真(ゆうま・年下)は、つきあって三年半の恋人同士、下町の "放蕩長屋" で暮らしていた。浮気癖のある遊真は、ここ最近遊んでばかりいて、まひろはなんとなくそれを許していた。
でも、まひろの我慢にも限界があって…

【ひとこと】
つかみが弱い というか、とっかかりがない というか、話に入り込むまで少し時間がかかりました。
ストーリーが、二人がぎくしゃくし始めたところから始まっているからなのか、落ち着かないんですよ。

まひろは29歳、遊真は27歳。
年下とはいっても、27歳のいい大人が、わがまま放題やってるのにかなり腹が立ちました。かと思えば、まひろは自分の感情を抑えこんでまで、そのわがままを許してやってる…。

遊真は、浮気したってまひろにはバレないだろう、バレても許してくれるだろう、程度にしか考えてないんです。でも、だからといって、まひろのことを軽んじたり、甘く見たりしてるわけでもない。
あくまでも、いちばん大切な人は、まひろで、浮気はただの遊び。悪気がないから、よけいダメだと思いました。バカなんです。

私自身、まひろを少し甘くみていたので、ついにキレはじめたときの彼の冷たさにはちょっとびっくり。興奮して遊真を責め立ててるわりには、冷静なところもあって、意外でしたね。怒らせたらめんどくさいタイプです。

普通はこのあたりで、優しくて頼りになる友人が出てきて、二人の中を取り持ってくれたりするんだけど、この話は脇キャラが一癖も二癖もあって、やきもきします。
まひろのことが好きな幼なじみの春彦も、昔まひろのことを好きだったやっぱり幼なじみの千鳥(女)も、手放しで二人を応援してくれるわけじゃないし、まひろを勘当中のお父さんも頑なだし。
おまけに、遊真の浮気相手(女)まで、ヘンに絡んでくるし。

結局、ふたりのが元通りになったのは、遊真なりに一生懸命努力したおかげかな。
ま、自業自得ではあるけれどね。

ラストで。
まひろが、これからの二人について、永遠の恋について考えるシーンがあります。
永遠なんてありえないと思いながら、「永遠に、お前だけだよ」と言葉にしたあと、

"変わらない思いなどない。けれども変わっていく可能性に気を取られて、今この瞬間の大切なものを失うのは、間違いなく愚かなことなのだ。"

って、まひろは考えるんです。これ、深い。
実は、この話はそんなに好きじゃないです。だけど、ここはすごく心に響きました。
(★★★☆☆)
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Comment

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すいません、また、凛です。

この本。
随分前に手に入れたまま、放置していて。やっと読みました。
しかし、
ほんと、遊真という男、にはほんと、腹立ちましたね~
確かに、浮気は男の甲斐性、かも知れませんが、
普通にこういうこと考えてる男の人、には、腹が立ちます。

この作品で、一番好きだったのが、
まひろ、の幼馴染の、春彦。
彼が主人公になる、「猫はいつでも甘やかされる」も読んだんですが。
そっちの方が好きです、私。
で、その方にも、まひろと遊真、は少しですが出てきますけど、
明らかにそう書いてる訳ではないのですが、そんなうまくいってる風、でもなかったりして。
遊真って、また浮気しそうですしね。
まひろも、大変だと思います… 勝手に想像してますが。

ではでは、またお邪魔します~
| URL | 2006/01/11/Wed 18:10[EDIT]
>凛さん
こんにちは。

感想に書いたように、私はこの本あんまり好きじゃなかったんですが、それも遊真の言動にイラついたからだと思います。
凛さんの言うように、またきっと同じことの繰り返しなような気もしますよね~

私も春彦のほうが好きです。
「猫はいつでも…」のほうは、古本屋さんで巡り会えたら買おうと思っている一冊です。
でも凛さんが感想書いてらっしゃるから、あとで見に行っちゃいますけど(笑)
リリカ | URL | 2006/01/12/Thu 15:13[EDIT]
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