ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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毎日晴天!シリーズは大好きだけど、読むとなんとなくもやもやした気持ちになります。
それは、たぶん私がひとりっ子だから。
私、きょうだいって全然わかんないんです、どんなものなのかも。
だから、これを読むと、うらやましいやら、悔しいやら、悲しいやら、心がざわざわします。
小さい頃に感じた、きょうだいに対する憧れとか、羨望とかが、次々と思い出される感じ。
それは、決していい気分じゃないんだけど、やっぱり読んでしまう。
ひとりっ子のかたで、そんな人はいませんか。


花屋の店先で
菅野 彰
徳間書店 (2002.2)
ISBN : 4199002189
価格 : \560




【こんな話】
花屋の龍兄と明ちゃんの、その後の物語。

【ひとこと】
明ちゃんのことだから、きっとそうだろうと思っていたけれど、やっぱりまだまだ初々しいお付き合いをしてたのには苦笑。
でも、そこに、龍兄の"本気"を見ました。

かなりラブラブな話を期待していたのに、それどころか、むしろ暗いです。
大河や丈はもちろん、やや軟化してきたとはいえ真弓も、まだまだ2人の交際には反対で、今回もひょんなことから大騒動になっちゃうし。

「結婚しないのは、明信がいるからじゃない」

そんなことをハッキリ言う龍が、最初は理解できませんでした。
そこへもってきて、明ちゃんが 「龍兄には結婚して父親になってほしい」 なんて言い出すのがまた悲しくて、先を読むのがイヤになったくらいです。
読み進めていって、二人の思うところを知ったあとも、納得したようなしないような…
でも、赤ちゃんに対する思いを引きずる龍兄は、ある意味、男らしくて素敵だと思います。
そういうこと、いい加減に済ませてしまったり、忘れてしまったりする人は多いから。

明ちゃんの本心は…?
明ちゃん自身も、どうしたらいいのかわからないんじゃないかな。
もしかしたら、龍兄とこんなことになってしまったことも、まだ思案中かもしれない。
でも、丈もいままで思ってたことを明かしてくれたんだから、明ちゃんも今度こそ素直になって、自分の気持ちに正直に生きてごらん…って思います。

丈が、とにかく痛々しかった。
「オレの…うちの明ちゃんじゃなくて、龍兄の明ちゃんなのか?」
ってところ、そして、花屋の店先で、
「帰ろ…明ちゃん」 って手を差し出すところでは、もう涙々。
ほんとに、帯刀家のきょうだいは仲がいいんだなぁって、妬けます。

しかし。
私からすると、なんの解決もつかず終わってしまったような感じで、スッキリしません。
だけど、龍兄の 「おまえを待つよ」 ということばを信じつつ、2人の幸せを祈っていこうと思いました。
菅野さんも、この続きを書く予定はないっておっしゃってます。
願わくば、このシリーズが終わるときに、さらっと二人の近況にふれてくれたら嬉しいな。
そのときに、一緒に花屋さんをやっててくれたら、もっと嬉しい。

同時収録は、「末っ子の珍しくも悩める秋」。
高校卒業後の進路に迷う真弓が、大河の出版社や明ちゃんの大学、丈のジム、勇太の仕事場など(秀の仕事ぶりも一応見学)を訪ね歩くお話。
お笑いポイントはあちこちにあるものの、こちらも上記の「店先」と同じく、もの悲しい話になっています。
高3なんて、まだまだ自分の行く先が見えてなくて当たり前だと思うんだけど、らしくもなく深刻になる真弓。 真弓には、兄たちや勇太が、やたらしっかりしてるように見えてしまうんでしょうね。
迷ってるうちがいいと、年寄りな私は思います。
大河だって、まだまだ若いんだもの。まだまだ、たくさん悩んでいいんだよ。

お気に入りは、出版社に大河を訪ねるシーン。
「最近、寂しい」 と打ち明ける大河がせつないです。まだまだ、真弓の世話をしたいし、ずっとずっと一緒にいたいんです。決して
「元気でいてくれりゃ充分」
だなんて思ってないの。それが真弓にもわかるから、なかなか結論は出ないのです。

もうひとつの好きなシーンは、最後のほう、龍兄の花屋に、期せずして4人集まってしまうところ。
龍兄にからむ勇太がかわいい。んでもって、ラストの優しい勇太も大好き。
(★★★★☆)


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