ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ストーリーも、麻生海先生の表紙も、本当によかった。


月を抱いた
夜光 花
竹書房 (2004.6)
ISBN : 481241623X
価格 : \600




【こんな話】
直樹には、人に話したくない、話してはいけない過去があった。
それが原因で、恋人の了からも行方をくらましていたのだが、4年たったある日、残酷にも再会してしまう。意外なことに、了は、いまでも直樹のことを愛していた。むしろ一度、逃げられたことで、その愛情は激しさを増していたのだった。直樹も、それを拒まなくてはいけないことがわかっていながらも、話をしたり、体に触れられたりすれば、流されざるをえなかった。

そんなとき、直樹たちの故郷で騒動がおきていることを知る。
帰らなければ… 隠し通してきた秘密がばれてしまう…直樹は、再び直樹のもとを離れ、ひとり故郷へ向かった。


【ひとこと】
よく、人妻が不倫相手の男性からストーカーされた挙げ句殺される…とか、会社の金を使い込んで窮地に追い込まれ自殺する…とか、そんな事件を耳にするたびに、きまって「どうしてこうなる前に、誰かに相談しなかったんだろう」と思います。と、同時に「でも、誰にも言えなかったんだろうなぁ」という、悔しいような諦めのような気持ちになりませんか。

この本もそんな感じ。
とにかく、直樹の秘密が気になって、本を置くことができませんでした。
花に水やりながら、スパゲティ茹でながら、ずっと本を持ってました(笑)

了の愛は、熱いけれど、決して重たくはないんです。でも、了に言えない秘密を抱えている直樹には、辛くしてしかたない。
一方、了のほうも、再会できたものの、またいつ逃げられるかわからない不安を抱えているわけで、ふたりの苦悩ぶりが痛いほどです。

そして、またしても直樹に逃げられた了が、実家まで追いかけてくるあたりからの展開が…。
怒り狂った了が、直樹をホテルに連れ込んで、これでもかと傷めつけるんですが、読んでるこっちが、もういい加減気が済んだのでは…という感じで、なかなか終わらない(笑)
直樹も心の底では、了のことを思っているから、強姦ではないんでしょうけど。
その後、またこっそりとホテルを出る直樹。今度は、決死の覚悟で、過去と対峙しに行きます。可哀想ですよ、どうしたらいいかわからない気持ちが、すっごくよくわかる。

ぜんぶ打ち明けてしまいたい、でもそうしたら、大切なものが壊れてしまうから言えない…、そんな
状態に追い込まれたら、十中八九、最悪な結末を迎えることになると思うんですよ、私。
でも、直樹は了に拾い上げてもらえて本当によかった。息もつかずに読み進んで、最後になって、やっと大きく息をつけたような気がしました。

最後、ふたりの会話がもっと聞きたかったです。
(★★★★★)

満点。おすすめ。
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Comment

 秘密にする

リリカさん、こんばんは~
私は反対に途中で何度も何度も表紙を閉じた人です、終りがハッピーエンドだって分かってたから何とか最後まで読めたけど、そうじゃなかったら途中で投げてたかも辛すぎて。

ではでは
Jura | URL | 2005/05/14/Sat 01:34[EDIT]
最後から読む>Juraさん
こんばんは~
私もよく、先を読んじゃったりするほうです。
あとは、イラストを確認したり。

読むのが苦しい本ですよね。

TBありがとうございました。
リリカ | URL | 2005/05/14/Sat 01:37[EDIT]
私も、イラスト確認は必ずやりますね~
好きな絵師さんのイラストだと見て悶死してます(笑)
Jura | URL | 2005/05/14/Sat 09:08[EDIT]
こんばんは。
二回目ですが(笑)。TBありがとうございました~。

直樹の秘密を結構私はなめていて、あんなに重いものだとは知らずに読んでおりました・・・。びっくりしました。了のおしおきシーンはめちゃくちゃ長かったですね。私もページをめくりながらなんだか昔鈴木光司氏の「リング」を読みながら「まだ怖いの終わってないんか!まだなんか!」とどきどきしたの思い出しました(ジャンル違い)。

ではではまた!
| URL | 2005/05/19/Thu 23:57[EDIT]
こんにちは>蜜さん
TBありがとうございました。

>直樹の秘密
私も読みながら、ここまで引っ張っておいて、たいした秘密じゃなかったらどうしよう~って心配してました。
あの妹ちゃんも、BLに出てくる女性キャラとしては、かなり好印象でしたよね?

>リング
怖かったですよね。
特に、映画が無駄に怖かったです…
リリカ | URL | 2005/05/20/Fri 09:00[EDIT]
スパゲティ(笑)
こんばんは、リリカさんv

なんか今更ながら、この本読んで「もっと早く読んどけばっ!」と思いました。
リリカさんはスパゲティだったようですが、私はさんま焼きながらこの本を読みましたよ(笑)

なんて言うか「誰にも相談できない」から悩むんでしょうが、その様子が読んでいて痛々しいことこの上なく・・・。
でも大好きな了にちゃんと掬い上げてもらえて、ホント良かったです。

文句無く「おもしろかった!」と言える作品でした。
TBさせていただきますね。
suzuya | URL | 2005/09/11/Sun 23:34[EDIT]
>suzuyaさん
こんばんは。
わざわざ、コメントしに来てくださって、ありがとう。

>さんま
先が気になっちゃってしかたないですよね。
どんな悲惨な結末になるのか、本当に心配したけど、幸せになれそうでひと安心です。

suzuyaさんとは、萌えポイントが似てるので、きっとなんだかなぁ~って思うところも似てるかもしれません。
今度、この話は納得いかん!みたいなお喋りもしてみたいです(笑)

私も「窓」買いたい!
リリカ | URL | 2005/09/12/Mon 02:52[EDIT]
TBさせていただきます!
今頃ですが、この本に出会いました。
書評参考にさせて頂きました。
よろしくお願いします!
Macにゃんこ | URL | 2006/02/14/Tue 11:03[EDIT]
>Macにゃんこさん
はじめまして。
古い記事を拾ってくださって、どうもありがとうございます。

この本以来、夜光花さんの本はずっとハズレがなくて、私にとっては思い出の本となっています。
直樹の気持ちにジリジリさせられたのが、今でも心に残っています。

麻生さんのイラストも、普段はほのぼの系が多いので、こういうシャープな感じが今見ても新鮮です。
リリカ | URL | 2006/02/14/Tue 22:00[EDIT]
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