ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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どのレーベルにもカラーというものがあると思うのですが、花丸文庫だけはどうもそのカラーが掴めません。特に最近。
そのせいか、秀さんがあとがきで 「コアな方向に走った」 と書いてらしたのが興味深かったです。




【こんな話】
実家の父が病気で倒れ、急遽、家業の温泉旅館 「志乃や」 の臨時主人として帰郷することになった遼路。
家族には、3カ月の休暇をとったと話したものの、実は会社には退職届けを出していた。
慣れない着物に身を包み、いやいやながらも旅館の雑用をこなす遼路だったが、そんな彼に鋭い目線をくれ、容赦なく注文をつける男がいた。料理長の鬼嶋龍司だった。


【ひとこと】
遼路は、東京の出版社で編集者として働いていました。
次男であるうえ、控えめで人付き合いもとても上手とは思えない遼路が、なぜ臨時主人かというと、後を継ぐはずだった兄が男と駆け落ちしてしまったのだというのだから、故郷への足取りが重くなるのもよくわかります。

そんな遼路は、鬼嶋の目にどう映ったんでしょうか?
この本を素直に読めば、鬼嶋は遼路のことを、東京で好き勝手やっているちゃらんぽらんなお坊ちゃまとでも思ったんでしょう、たぶん。
でなければ、あんな威圧的な態度に出ませんよね? どうなんでしょう。

実は私、鬼嶋の人となりが、最後までよくわからなかったんです。
こんな状態で、感想を書いていいものか迷いましたが、思ったことをそのまま書かせていただきます。

食に興味のない遼路に
「お味はいかがですか」 「これは何で味をつけているかおわかりですか」
と、朝・昼・晩つきっきり。
それに、イヤミなセリフがかならずプラスされます。
このときの鬼嶋のいやらしさっていうのは、やっぱり 「こんな奴に何がわかる」 という反発からきてると思うんです。それでいい? (確認・笑)

でも…
遼路がかつての恋人・青柳に薬を盛られ、なんとか逃げ出してきたあたりから、鬼嶋がわからなくなりました、強引すぎる鬼嶋が。
鬼嶋は既に、マリコールホテルの金沢進出を知っていたから、志乃やのことが心配だったのもあると思うんですが、
「どういうつもりで俺を焚きつけているんですか」
っていうのがどうも。
鬼嶋って、これまでは男の趣味ってなかったんですよね? これもOK?(再確認)
それでもそんなに簡単に欲情しちゃうもんなんでしょうか。
それとも、遼路の和服姿が色っぽすぎるからいけないの?

鬼嶋はガラに合わず、結構スケベでイヤな感じなんですが (遼路は喜んでるから別にいいけど) なんだか行動に一貫性がなくて、どうも感情移入できませんでした。
鬼嶋本人は、本の最後で
「俺もあなたも素直じゃなかった」
のひと言で片付けていますが、私は納得いきません (笑)

遼路についても少し書かないと。
なんとも頼りなかった遼路が、鬼嶋の腕をかけて青柳と対立するところはなかなか面白かったです。
青柳も、まさか鬼嶋に、自分と遼路との関係がバレているとは思わなかったようで、絶句してたでしょう。「遼路…」って。
気持ちよかったです。
鬼嶋を渡してなるものかと、捨て身で立ち向かう遼路、好きです。
実際に会話を交わしているのは、青柳と遼路なんですけど、事実上は "青柳 vs. 遼路+鬼嶋" って感じで、いいムードでしたよね。

最後のエッチシーンが、少ししつこい?
これを半分にして、ふたりのラブラブな温泉旅行の様子が読みたかったな。
(★★★☆☆)


遼路が、青柳の股間を蹴り上げるところ、よかったですよね!
どうせやられちゃうんだろうと思っていたので、すごく嬉しかったよ。

読んでくださってありがとう

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こんばんわ。
コメントTBありがとうございました。

>「俺もあなたも素直じゃなかった」
のひと言で片付けていますが、私は納得いきません (笑)

あはは。そこを何とか、納得してください。

私、旅館・若だんな・和服の3点セットにめろめろなので、あとは、もうどうでも良かったり(笑)

でも、鬼嶋の良さは今ひとつ分かりません。
板前っていう設定は萌えなんですけど。
あすた | URL | 2006/03/03/Fri 21:28[EDIT]
こんばんは
鬼嶋の行動は、なんというか唐突でしたよね(^^;
いまだに何故彼が遼路に焚き付けられたのかよくわかりません。
もしかして最初から気になっていたのか?でも、そういう前振りはなかったはずだし…と悩みましたよ。
自分的にはなんとなく不完全燃焼な感じでした。
成田智 | URL | 2006/03/04/Sat 22:07[EDIT]
リリカさん、こんばんは。

>花丸文庫だけはどうもそのカラーが掴めません
私も同感です。昔は学生モノ(高校~大学)が多かった印象だったのに、
むりやり青年モノに転換している気が…。BLの流れのせいでしょうか。

鬼嶋の行動はかなり謎ですよね。自意識過剰な性格なのでしょうか・・・?
私としては兄CPが気になっているのでそっちはまあいっか、で流してしまいましたがw

TBさせて頂きました。それではまたお邪魔します~。
aya-me | URL | 2006/03/04/Sat 23:54[EDIT]
>あすたさん
あすたさん、こんばんは。
お返事遅くなってごめんなさい。

鬼嶋、どう考えても設定は萌えなんですよ。
でなければこの本、買ってなかったし。
なにがダメだったんだろうと考えると、やっぱりあの唐突さと、あすたさんも書いていたように口うるさいところ?

秀さんなので、ちょっと期待しすぎたかな。
リリカ | URL | 2006/03/05/Sun 03:36[EDIT]
>成田智さん
成田智さん、こんばんは。

>最初から気になっていた
…だったら話は早いんですけど、そんな感じじゃなかったですよね?
あと、遼路が志乃やを継ぐって言ったときに自分の気持ちは決まった、みたいなこと言ってたでしょう?
あれもなんだかピンときませんでした。
板前として、この主人に着いていこうと思ったのか、遼路の決断に惚れて好きになったのか… まぁ両方なんでしょうけど、うーん。

いろいろと面白いエピソードが満載なだけに残念でした。
TBありがとうございました。
リリカ | URL | 2006/03/05/Sun 03:37[EDIT]
>aya-meさん
aya-meさん、はじめまして。

花丸という言葉も、白泉社という会社も、爽やかさを連想させるので余計に混乱しませんか?
だから、こういうのを読むと、ちょっとイメージ狂いというか。
でも近年、このテのほうが多いような気も。

>自意識過剰
あはは! そうですね、まさしく。
最初のHのときも、やたらに余裕あるのが気にかかりましたが、「自意識過剰」でぜんぶ片づきます。
ありがとうございます(笑)

兄の天然さ、腹が立つような微笑ましいような。
お相手の男の子のほうが、ずっとしっかりしてましたね。
リリカ | URL | 2006/03/05/Sun 03:38[EDIT]
こんにちは、リリカさん。

私もやっと感想が書けました。
リリカさんも、龍司に納得がいかないようで。
わたしもそうでした。
あの龍司の態度が、どうにも耐えられませんでした。
途中で投げ出そうかと、本気で思いましたから。
遼路の心構えが変わってきたことで、龍司も変わっていったからなんとか最後まで読めましたが。

青柳との対決のシーンは、ホント2人が頑張っている!って感じで好きです。

TBさせてくださいね。
あけみ | URL | 2006/03/09/Thu 13:35[EDIT]
>あけみさん
ね、龍司(笑)
好きだから苛めてる感じが出てればよかったんですけど、ただ感じ悪いおっさんでしたよね?

遼路がいい人だったから、読み終われたような気もします。
TBありがとうございました。
私もお返しさせてください。
リリカ | URL | 2006/03/09/Thu 19:00[EDIT]
こんばんは。お久です。
リリカさんの深い読み、すごいです。そういえば、鬼嶋の気持ちがいま一つ理解しがたかった、と思ったなぁ。初男にそんな唐突に欲情するのか、という疑問も抱いたんだっけ。小さな自分の中の疑問がきちんと整理して書いてあるので、共感しました。
ごまくり | URL | 2006/03/15/Wed 23:53[EDIT]
ごまくりさんへ
お返事遅くなってごめんなさい。

ところどころ、あカッコいいな、男らしいなって思うところはあったんですよ、鬼嶋。
でも、あの「焚きつけて…」の台詞がひっかかっちゃって、萌えまでは至りませんでした。
ごまくりさん、秀さんが好きって書いてらしたので、感想アップされるかなって待ってたんですよ。
リリカ | URL | 2006/03/17/Fri 11:45[EDIT]
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