ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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昨日の続きです。


何でやねん! 2
久我 有加
新書館 (2004.10)
ISBN : 4403520944
価格 : \588



【こんな話】
土屋と相川がお笑いコンビ バンデージを結成して、早9年。
ルックスのよさも手伝って、超売れっ子へと急成長したふたりは、お笑い番組や舞台だけでなく、個人でドラマの仕事までこなしていた。
秒刻みのスケジュールに、ふたりともボロボロ。おまけに、下積みもせずスターになったふたりに嫉妬する者もいて、ストレスもピーク。
しかし、優しいマネージャーや親切な先輩らに支えられ、そして何よりも、土屋は相川が…そして相川は土屋がいれば、どんなことでも耐えられた…のだが。
(ご注意、ここから激しくネタバレします)

そんなある日、小学校時代に相川がいじめられていたことが、週刊誌の記事になってしまう。
頭では、そんなこと笑い飛ばせばいいとわかっていても、頭の中が昔の嫌な思い出でいっぱいになる相川。
そのうちに、お客さんの笑い声に恐怖まで覚えるようになり、
「土屋に迷惑をかけたらあかん」
自分が相方でなかったらよかった…と自分を責め、仕事を辞めることを決意する相川だった。

【ひとこと】
相川の頑張りが痛々しいほどです。
疲れてもそんな様子は見せないし、不安に思うことがあっても土屋には隠していて。
ついに仕事中に倒れてしまった相川に、土屋は、
「しんどかったな。気付けんでごめん」
って謝るんだけど、気がつかなくて当たり前です。
相川は、"相方として精一杯頑張らないと、土屋に迷惑がかかる" っていうんで、本当に頑張りすぎてたから。

でも、実は、土屋も同じだったんですよね。
自分がそれこそストーカーみたいに誘って、トラウマがあるのも知ってて、コンビを組んでもらったことに負い目があったわけです。
ふたりの互いを思いやる優しさに、ちょっと圧倒されました。

相川が、
「もう仕事できんかもしれん」
ってつぶやいて、土屋が、
「ええよ、一緒にやめよ」って即答するところは、もう感動。
土屋がやりたい「漫才」とは、他ならぬ "相川と一緒にやる漫才" であって、相川なくしては絶対成り立たないものだったんですよね。
相川と土屋も泣いてたけど、私もずいぶん泣きました。

最終的に相川を立ち直らせたのは、(このあたり、賛否両論あるかもしれませんが)私は、高校時代の友人 優勝が訪ねてきてくれたからだと思います。
会って話すのは久しぶりなのに、優勝はふたりのこと、ちゃんとわかってくれてて、相川に "もっと土屋に甘えたらいい" ってアドバイスしてくれます。
「1」でも優しかった優勝だけど、大人になってもっと優しくなりました。

もちろん、コンビ解消はなし、気持ちも新たに再スタートです。
お互いに、程よく頼ることを覚えたふたりはもう怖いものなし、そんな感じです。
最後、ちょっと甘過ぎです?、あてられました?(笑)
(★★★★☆)

もうひとつ収録されている短編が、よいです。
この視点は、久我先生ならではなのです。


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