ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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梅太郎さんの 『頼光くん ごめん』 を読んでいたら、この本の感想が書きたくなりました。ストーリーが似てるんじゃなくて、"昔好きだった人" が出てくるってだけなんですけど。


リバティ☆リバティ!
高永 ひなこ
幻冬舎コミックス (2005.5)


【こんな話】
大阪弁です。

ちょっとワケありで、東京の大学を辞めて地元に帰ってきた至 (いたる)。
酔いつぶれてゴミ捨て場に埋もれていたところを、カメラマンの鉱喜 (こうき) に救出された。
しかし、鉱喜が自分を撮影していることに気づき、反射的にそのカメラを放り投げて壊してしまう。

弁償のため、鉱喜のところに居候することになった至だが、文句を言いながらも世話を焼いてくれる鉱喜に、だんだん心惹かれていくのだった。
しかし、鉱喜にはクルミという、昔好きだった人がいて…。


【ひとこと】
至は、小さくて可愛いんだけど、芯はまっすぐ、そしてしっかりというタイプ。
自分の思っていることを、ちゃんと話せるところが素敵な子です。
東京で悲しいことがあって、大阪へ帰ってきた至ですが、鉱喜に拾ってもらってラッキーでしたね。
もしかしたら、凹んだまま、二度と立ち直れなかったかもしれないのに、カメラを弁償する!という立派な生きる目的ができたんだもの。本当によかった。

いっぽう、鉱喜。
高永さんによれば、ヘタレだそうだけど、そうかなぁ、普通だと思います。
カッコいいし、真面目だし、優しいし、なのに長らく女っ気がないのは、本当にモテないのか、それとも クルミひと筋だったからなのか…。

クルミには昔から変わらない彼氏がいるし、鉱喜も今はなんとも思ってないって言うし、それは嘘じゃないと思います。でも、至としてはやっぱり気になるから悩みに悩むんですよね。
でも、その悩みかたも可愛くて、クルミを真似してお化粧してみたりとかね、あ?可愛いんだホント。

そんな至に、鉱喜は
「クルミはクルミやし 至は至や お互い似てへんし 似てんでええから」
って。いいセリフだ。

でもね、こんな幸せそうなシーンだけどね、鉱喜はそう言いながらアタマの中で
"ずいぶん長いこと 自分から想うばかりで 想われる心地良さを 忘れてた"
みたいなこと考えてるんですよ。
え、それってずっとクルミを好きだったってこと? ちょっと話が違うじゃん… と少しムカ (笑)

でも、しかたないですよね。
よほどひどい別れかたをしない限り、想い出の中の人はどんどん美化されていくんじゃないでしょうか。
至が、鉱喜の想い出の中にいるクルミと張りあおうとしても、それは無理な話です。

だけど、その想い出の持ち主 (ここでは鉱喜) にとっては、想い出の中の人 (クルミ) といま目の前にいる人 (至) は、まったく違う次元に存在するものであって、ヤキモチなんてやかれても困っちゃうってことなのかな。あ?、ややこし!
鉱喜も至のこと、嫌いじゃないというか、むしろ好きなんだけど、どうしても前に進めない、進み方が思い出せないって感じで…
…あれ、こんなこと言ってる鉱喜って、やっぱヘタレなのかしら。

エッチはないけど、笑いあり涙ありで、大満足の一冊でした。
(★★★★☆)


※クルミがめっちゃええ人やねん、ほんま。 …やけどな (笑)
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