ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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鹿住 槇さんの話って、どうしてだか嫌いな人が出てこないんです。
ライバルも、当て馬も、外野キャラも、なにかしらイイところがあって憎めない…
…いつもそんなふうに思っていたから、この本のあとがきを読んで笑っちゃいました。ご本人自ら、それが"私の基本パターン" って書いてらっしゃる。そうだったんですね。


君からの逃げ道
鹿住 槙
プランタン出版 (2004.8)
ISBN : 4829653701
価格 : \580



【こんな話】
親友の俊樹から、突然告白された勇太は、
「俺は男なのに!」 と逆上、思わず絶交を言い渡してしまう。
それを境に、俊樹は勇太のことを完全に無視し始めて…。
絶対許す気なんかなかったのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。「俺、もしかして…」
'97年刊行のノベルスの文庫化。表題作のほか、後日談「君につづく道」を収録。

【ひとこと】
ちょっとイライラしたかな。
まず、まったく聞く耳をもたない勇太に、大いに疲れました。
なぜ、 "男からの告白 イコール 自分が女役" って方向に考えがいっちゃったのでしょうか。
彼が、「女扱いするな!」とキャンキャン吠えれば吠えるほど、なんだか余計に女々しくて、不憫になりました。
勇太のほうに、自覚症状があったからこそ、あんなふうにキレちゃったんじゃないかと思います。
一方、自らの思いを押し殺そうと、勇太との一切の接触を断つストイックな俊樹。
こちらは、もっと疲れました。もっと穏やかに、勇太を想う方法を見つけてほしかったです。

ふたりとも妥協しないのだから、どんどん事態はややこしくなるばかり。
俊樹は、彼女(実はダミー)を作っちゃうし、それを受けて勇太も、先輩(もちろん男)と付き合い始めちゃうし。
好きでもない相手と惰性でデートするだけでも疲れるだろうに、そういうときに限って、街でばったり出会っちゃったりするんですよね。
その重苦しい雰囲気が、読んでて苦しいったら。

さて、こんなとき、鹿住作品には、かならずナイスな救世主が登場します。
今回は、ふたりとは中学のときからの付き合いの、カンちゃん。
カンちゃんが、忍耐強くふたりの仲をとりもってくれたことに、ひたすら感謝です。
どっちにも加勢することなく、あくまでもフェアに話を進めていく様子に惚れた人も多いのでは…(それは私)
カンちゃんの荒療治に、さすがのふたりも陥落。やっとハッピーエンドです。

イライラさせられるものの、会話中心に話が進んでいくので、それほどストレスは溜まりません。頭の中で、高校生がゴチャゴチャもめてる様子を想像しながら、「ああ、しょうがねぇな?」くらいの気持ちで楽しむのがよいかと。
(★★★☆☆)

表紙のイラストは、勇太と俊樹…ですよね?
俊樹と春日野先輩(当て馬)が、似すぎです!
p.65のイラストを見て、俊樹が助けに来てくれるんだ!と勘違いしたのは、私だけではないはずです(断言)

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