ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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え?、どう決着をつけるんだろう。
そんな挑戦的な気持ちから、この本を買いました。
だって、整形して別人のふりしてるのに、またしても同じ人から好きって言われちゃうなんて。どう転んでも、整形した側が立ち直れそうもないじゃないですか。
でも、すべて解決!スッキリしました。


夜明けには好きと言って
砂原 糖子著
幻冬舎コミックス (2005.9)
ISBN : 4344806387
価格 : \580




【こんな話】
子どもの頃から、自分の顔が嫌いで、いつも下を向いてばかりだった一葉。
大人になっても、ろくに人の顔を見ることもできず、学校でも職場でも浮いた存在になっていた。
そんなとき、交通事故にあい、顔面にもひどい傷を負った一葉は、顔を整形、名前も変えて、新しい人生を歩み出すことを決心する。
しかし、面接のために訪れたホストクラブのナンバーワンホストは、中学時代の同級生 黒石だった。
実は、一葉はこの黒石に告白され、少しだけ付き合ったことがあるのだった。

【ひとこと】
付き合ったことがある、といっても、黒石が一葉に告白したのは、賭けに負けての罰ゲームでした。ふたりの付き合いは、黒石の引っ越しでおしまいになったのですが、一葉はあとでその事実を知り、当然のことながら黒石を恨み続けてきたのでした。

しかし、憎き男に再会し、今こそ復讐を! と誓った一葉に、再び黒石は 「好きだ」 と言ってくる。
黒石の様子で、昔の付き合いが単なる罰ゲームでなく、黒石が本気で一葉を好きだったことは薄々わかるし、いくら顔が変わっていても、名前が違っていても、黒石は一葉だと気づいているのも確かなんです。
なのに、一葉に 「俺のどこがいいの」 と訊かれて、なんで黒石は 「顔」 なんて答えたのか、もう理解に苦しみました。
せっかく、一葉の心が柔らかくなりそうだったのに、なんてこと言ってくれたんだ、って。
でも、それは一葉の "新しい顔" が好きという意味ではなかったんですね。

(以下ネタバレって… 今さらか)
まったく違う顔に整形した、と思っていたのは一葉だけで、実は、事故でくずれてしまった顔を前と同じように直しただけだったのです。
整形するときって、お医者さんに こうしたいああしたいって希望を言うでしょ。一葉は無意識に、元通りにしてくださいってお願いしてたんですよね。
これがわかって、胸のつかえがとれてす?っとしました。

いつまでたっても本当の自分を出してくれない一葉に、黒石が中学のときのことを淡々と話すシーンがあります。
確かに、最初は罰ゲームだったけれど、すぐに本当に好きになったこと。自分が引っ越したあと、一葉に罰ゲームだったことがバレたと聞いてもどうすることもできなかったこと。そして、それを詫びることができなかったのを後悔していること…。

黒石は 「お前、一葉なんだろ」 って問い詰めたかったに違いないし、一葉のほうも 「実は俺…」 って打ち明けてしまいたかったんだと思います。でも、ふたりとも言い出せない。
ここを読んで、あまりの重苦しさ、悲しさ、閉塞感に、思わず叫び出しそうでした。

ストーリーについては、このくらいで。

ホストクラブが舞台です。
BL本には、ホストクラブはつきもの(?) ですが、わりと都合よく、きれいに描かれてることが多いものです。ホストの自宅は、たいてい高級マンションで、飲むもの食べるもの着るもの すべてがギラギラしていたりします。
でも、この話はちょっと違うのです。汚いところ、臭いところ、そんなところが目立ってます。働いているホストたちもまた然り。
そこがよかったです、 味がありました (もちろんギラギラも好き)

金ひかるさんのイラストも素敵なんですよ。特に、黒石。
実際は、ただのうざったいチンピラ風情であろう、金崎ですらイイ男に見えてきます。
だけど、表紙は美化200%かなぁ。
このふたり、きっとホストっぽいようでホストっぽくない、ちょっとハズした感じなんだと思います。
表紙はちょっとカッコよすぎ (笑)
(★★★★☆)


それにしても、黒石。
中学のとき 「お前の顔が好き」 って言ってくれてたらよかったのに。
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Comment

 秘密にする

こんばんわ。
金ひかるさんの絵じゃなかったら、ここまで夢中にならなかったかも、というくらい金ひかるさんのイラスト込みで黒石にメロメロ(笑)です。
カッコよすぎでいいの~。(ΦωΦ)ふふふ・・・・

TBさせてくださいね。
あすた | URL | 2005/10/20/Thu 21:25[EDIT]
>あすたさん
こんにちは~

最初にホストクラブの前で出くわすところの黒石も、金崎の乱暴を止めに入ってる黒石も、なんかもうすごく好き~
あんまり色っぽすぎないところが、この話にぴったりでしたね。

私がいちばん好きなのは、ふたりとも裸で、一葉が黒石に腕を回してるイラスト。
あ~、いいお話でしたね。
リリカ | URL | 2005/10/20/Thu 23:13[EDIT]
こんにちは。

なんか、自分でもわからないうちに、かなり気に入ってしまった話です★
ホストもののなかでは、久々の私的ヒット作です(*^_^*)

TBさせて頂きました♪
>さくらさん
さくらさん、お久です。

ホストものって、読めば読むほど飽きてくる気がするけど、これは新しいカタチでしたね。
私もすごく好き。

TBお返しさせていただきます。
ありがとうございました。
リリカ | URL | 2005/10/21/Fri 14:07[EDIT]
こんばんは、リリカさん。

「整形」という言葉に激しく拒否感のあった読み始めでしたが、
実は元の顔だったというところにブラボーです。

>中学のとき 「お前の顔が好き」 って言ってくれてたらよかったのに。
激しく同意です。ギリギリ!(手ぬぐいを握り締めて!)

なんかコンプレックスまみれで辛い話かと思いきや、
見事に救いのあるお話で、読んでて嬉しかったです。
私はこの本が面白かったので「斜向かいのヘブン」を読みましたよ(笑)
suzuya | URL | 2005/10/21/Fri 18:19[EDIT]
>suzuyaさん
こんにちは、お返事遅くなってごめんなさい!

私も「整形」って聞いたときに、意外というか、いいの?みたいな気持ちになりました。
「整形」という設定の中に、萌えが存在するとは思わなかったし。

でも、よかったですね。
元の顔だった、というオチで、整形を否定も肯定もしていないところもさすがだなぁと思いました。

「ヘヴン」どうでしたか。
変わってるけど、可愛かったでしょう?
リリカ | URL | 2005/10/23/Sun 15:19[EDIT]
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