ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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結局、どうだったのか、どうなったのか、すごく気になる。


斜向かいのヘブン
砂原糖子 著
新書館 (2005.8)
ISBN : 4403521126
価格 : \588


【こんな話】
九條の斜向かいに座る主任の羽村は、真面目で無愛想で、人付き合いもあまりしない。
しかも、吸血鬼だそうで。
そんな羽村の目を覚まさせようとした九條は、一緒にランチをとったり、飲みに行ったりするうちに、羽村の意外な一面を知り…。

【こんな話】
「俺、吸血鬼だから」

思いこみの激しい、かわいそうな人の話かと思いました。
でも、思いこみじゃなくて、本当に吸血鬼…? だったのかなんなのか。

前にも、何かの作品の感想で書いたような気がするんですが、BLってある意味、生々しい恋愛ものでしょ (ファンタジー要素もじゅうぶんだけど)
最初から、「これは人外ものです」 ってわかっていればいいんだけど、この本のようにどっちつかずの雰囲気だと、調子が狂っちゃいました。私だけかな。

中学のときに、自分は吸血鬼だと自覚、それ以来、殻に閉じこもってきた羽村。成長をみずから止めてしまったため、純粋なんです。子どもみたい。
そんな羽村のことを、九條は面白がったりからかったりしないで、根気よく説得しようとするんですが、優しいんだか酔狂なんだか、十字架を握らせてみたり、ニンニク料理を食べさせてみたり…。

ここの不毛な会話が、面白いです。
会社では、しかめ面して仕事してる羽村が、九條と一緒だとやけに饒舌なんですよね。羽村は、人が苦手でも、話すのが嫌いなのでもなくて、話さないように自粛しているだけだったのです。
なぜってそりゃ、吸血鬼だからです、へへ。

「営業は楽しいよ。最初から付き合いの幅も決まってるから、楽だ」

羽村は、そんなふうにお膳立てされた人間関係の中でしか、話すことができなかったんですね。私も、人付き合いが苦手なほうなので、このセリフは印象に残りました。

羽村の実家で、彼の過去が明らかになるところ。
正直いうと、それまでは軽い気持ちで読んでいたので、いきなりズドンと蹴落とされた気分になりました。
4?5歳になってから親に捨てられて、それで野犬に襲われるって、そんなかわいそうなことってあるでしょうか。
羽村と九條で布団を並べて寝るシーンが大好きです。

しかし。ああよかった 普通のほのぼのストーリーだったんだ… と思ったのも束の間、一波乱、二波乱。やっぱり吸血鬼なの?
せっかく波に乗ったのに、また調子狂っちゃった私は、吸血鬼ネタは脇において、ふたりのラブな話だけを楽しむことにしました (笑)

続編の 「隣りのヘブン」 では、羽村がホントに可愛い!
九條は、いつ羽村を取られるか、ヒヤヒヤの毎日でしょうね。
ほら、結構ホレっぽいでしょ、羽村って。
(★★★☆☆)


砂原先生のお話は、少し前に「小説ディアプラス」で読んだ、高校生の再会モノに続き、2回目でした。どっちも面白かったので、今までの作品も買ってみようかなと思ってます。
何かオススメありますか、よかったら教えてくださいませ。

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Comment

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はじめまして!
はじめまして、リリカさん。聖(せい)といいます。
いつも楽しく拝見させていただいています~。
私も『斜向かいのヘブン』先日読みました。
吸血鬼の件はいろいろ考えすぎると、訳が分からなくなりそうだったので、
程よくスルー(笑)。羽村のちょっとしたトラウマ的な感覚で読みました。
でも受け攻めどちらもツボだったし、楽しいお話でしたv
砂原さんのお薦め本なのですが、私としては『ミスター・ロマンチストの恋』(アイスノベルズ)がお薦めだったりします。
高校生ものですが、受けが『カッコいい(←一見攻め)のにかなり乙女』なのに抵抗がなければとても可愛いですし、攻めも本当にいい男だと思うので。
もしよろしければ読んでみて下さいv
これからも頑張って下さいね。またお邪魔させて下さい。ではまた。
| URL | 2005/08/21/Sun 19:50[EDIT]
こんにちは。
羽村、ホレっぽいというか、感覚が幼くてシンプルでかわいーですよね。

「営業は楽しい~」のセリフには、非常に共感しました。
上の聖さまのオススメ『ミスター・ロマンチストの恋』メモらせていただきました。♪
あすた | URL | 2005/08/21/Sun 22:38[EDIT]
そう言えばそうだ、と思った。
こんばんは。ハッカです**
突然ですが、リリカさん。

>結局、どうだったのか、どうなったのか、すごく気になる。

出だしのコレ。すごい笑ってしまいました・・・。
あれですね、真理に近いというか。言われてみれば確かにそうだわ!と納得してしまいましたよ~。
リリカさんのように恋愛部分だけを楽しむ読み方をした方がいっそ正しいのかもしれない?とか思ってます。今では。

この「どっちつかず」感が良いのか、悪いのか。
それはもう、読み手の好みやら読書傾向で激しく変化するのでしょうね。
HACCA | URL | 2005/08/21/Sun 22:52[EDIT]
聖さん、あすたさん、ハッカさんにレス♪
>聖さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
「トラウマ的な感覚」 って、上手な表現です、その通りですね。
あんまり深く考えないで、ああ面白かった!でいいのかもしれません。

お薦め、ありがとうございます。
amazonも 7&Yも bk1も、取り寄せ状態なので、明日さっそく探しに行ってみますね。
あらすじはチェックしました、こういうの好きです~。
おまけに、びびかさんのイラストで嬉しい限りです。

またいらしてくださいね。


>あすたさん
こんばんは、黙ってTBしちゃってごめんなさい。
羽村もだけど、九條もすぐムキになるところとか、子供っぽいですよね。
私がおかしかったのは、歯を押さえてるから上手くしゃべれなくて 「てれ する」 って言ってたところ、覚えてますか。かわいすぎ~


>ハッカさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

煙に巻かれて終わった感がありますけど、面白かったですよね。爽やかで。
砂原先生自身も、ちゃんとした吸血鬼モノというよりも、なんちゃってモノのつもりだったと思うので、もう素直に楽しむことにしました。
(でも、あとがきを読むと、かなりチカラが入ってるみたい… 笑)

このあと、何冊かTBさせていただくと思いますので、よろしくお願いしますね。
リリカ | URL | 2005/08/21/Sun 23:37[EDIT]
あれ?
TB来てなかったですよ~。
今、ライブドア、システム変更中みたいなので、そのせいかもしれません。
設定をいじってみたので、お手数ですが、良かったらもう一度送ってみてください。すびばせん。

私も「てれ する」好きー♪
あすた | URL | 2005/08/22/Mon 10:31[EDIT]
あすたさん、ありがとう
TB、送りました。
夜はやっぱり調子悪いのかな。

BlogPeopleも、一回で送れないことって多いですよね~
リリカ | URL | 2005/08/22/Mon 10:58[EDIT]
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