ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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フェアのお楽しみ、栞もあと1枚。
トリは、「純情テロリスト」 のおふたりね(文末の写真ご参照)

東山道転墜異聞 1 中村春菊
中村 春菊
角川書店 (2005.6) (2005.7)
ISBN : 4048538500/4048538586
価格 : \588



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義母に跡継ぎの座を奪われ、城を、そして国を追われた若君・修里 (しゅり) は、旅の途中で最愛の側近・平九郎を亡くしてしまう。しかしその後、追っ手に囲まれたところを、平九郎の弟・郡司に助けられる。
そうして、粗っぽいが実は優しい浪人の郡司と、世間にまるで疎い修里との、騒々しい暮らしが始まったが、義母は修里が生きていると知り、さらなる追っ手を仕掛けてくる。

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この2冊に収められている作品は、いちばん古いもので98年。
私は、この頃の中村先生をほとんど知りません。時代ものということもあるのでしょうが、今の絵と比べると、やや色っぽい雰囲気が漂っているような気がします。
修里がアルバイト (笑) してるところなんて、すっごく可愛らしいです。

まず1巻は、修里が、側近・平九郎の死後、その弟の郡司と出会うところから。
もともと郡司は、"お尋ね者の若君の世話" なんていう面倒なことは、背負い込まないタイプだと思うんです。
でも、修里の身の上話を聞くうちに、自分が反発しながらも心の中では一目おいていた兄のことを思い出し、修里をそばに置こうと決心します。
7割は、同情と親切心、あとの3割は、修里の世話をすることで、新しい自分でも見つけてみるか、とでも思ったんじゃないでしょうか。「やってやろうじゃん、兄貴!」 みたいな。

そんなふたりの息は、ピッタリです。お互い、素直な性格ではないので、「ありがとう」 「どういたしまして」 といったやり取りはなかなか見れませんが、郡司が命がけで修里を守り、修里が感謝の気持ちを伝えようと頑張る様子は、じんわりと心にしみます。
お坊ちゃんで何もしたことのない修里が、郡司へのプレゼントを買うために、仕事をするエピソード (前述のアルバイト) が好き。

さて。郡司は、修里に3回キスしてるんですよ。

まず1回目は、出会ったその日。
あんまり修里が 「平九郎平九郎」 とうるさいもので、ちょっと苛めてやれ、と。でも修里に泣かれて、すぐに反省。

2回目は、寝顔を見てたら可愛くてたまらなくなって、ちょこっと。プレゼントをもらった日の晩ですね。で、そのあと、しきりに照れる。

3回目は、プチ家出から戻ってきた修里の顔を見てホッとしたら、もう衝動的に…。
感極まって、郡司は泣いちゃうのです。

いいなぁ。不器用な郡司が見せる、弱ったな… って表情がたまらないのです。
そうそう、クマ (人間) も、いい味出してましたね。←この人のファン、多いのでは?


2巻はさかのぼって、平九郎が修里のお世話係に就いたころの話。
やんちゃな修里が、ものすごく可愛い! 平九郎だからこそ、わがままも言うし、面倒もかけるんですよね。手習いの時間、修里が墨をまき散らしちゃうんですけど、平九郎に片付けろと言われて

修里 「ならばお主、その墨を飲め!! さすれば言う通りにするわ!!」 って (笑)

この辺り、すっごく面白可愛いので、ぜひぜひ。

もちろん可愛いだけじゃなくて、平九郎と修里が強い絆で結ばれるまでの様々なできごとが、せつなかったり嬉しかったり。
昔も今も、中村先生のマンガって、どんな変人が出てきても、どんな鬼畜な展開になっても、人情に訴えるエピソードがちゃんと盛り込まれているんですね。
いい作品でした。
(★★★★+0.5)


同時収録の 「あかいなみだ」 は、昭和初期… もう少し前でしょうか。
悲しいお話でした。実をいうと、私は少し怖かったです。
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