ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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私は、デメキンが飼いたいです。


水槽の中、熱帯魚は恋をする
うえだ 真由 /
新書館 (2004.10)
ISBN : 4403520979
価格 : \588



【こんな話】
大学の駐車場。苦学生の睦(むつみ)は、同じ学部の桂真(けいま)のBMWに傷をつけてしまった。19万という修理費用に衝撃を受ける睦だが、桂真が請求した額は、それよりもはるかに少ない額だった。
ただ、その代わり、桂真の留守中、「アロワナの世話」を引き受けることに。
クールで人付き合いをあまりしない、しかも"男女かまわず誰とでも寝る"などと噂されている桂真だけに、最初は構えていた睦だったが…
(注:アロワナは、アマゾンに生息する肉食の魚)

【ひとこと】
桂真にとって、誰かと寝るときは、さびしいとき、孤独に耐えられなくなったとき。一度でも寝たら、すなわち弱い自分をさらけ出してしまった相手とは、二度と会わない…
そんな悲しいことってないでしょう。
マンションのだだっぴろい部屋で、ひとり水槽の中のアロワナを見つめながら、
「俺と似てる」とでも思ってたのだろうけど、あまりにもさびしすぎます。

そんな桂真の、クール(といえば聞こえはいいけど)で、人を寄せ付けない雰囲気にめげず、繰り返し繰り返し、親切に接してあげた睦。
ふたりの、かみ合っているようないないような、スカスカした会話の部分がとても好きです。
気遣ってあげる反面、言いたいことはちゃんと言う。そんな睦の様子が、桂真の心を開いたんだよね。
だけど、アロワナが弱りはじめたときは、もうどうしようかと。
恐ろしくてページがめくれませんでした。睦と一緒に、オロオロしてた感じ(笑)

(以下ネタバレします)

睦と桂真には、2回の別れが。
1回目の別れは、まだ睦に「借金を返す」という枷(かせ)があったから、程なくよりは戻ったけれど、2回目、寝てしまった後のふたりの別れ際が、せつないです。
そして、それでも睦が戻ってきてくれて、ぜったい嬉しいはずなのに桂真がまた頑なで…。
桂真が「忘れてほしいんだよ」って言ったところで、絶望的な気持ちになりませんでしたか>読んだかた(^^)

だけども、ハッピーエンドです。そこのイラストも、なんともいえず幸せな感じなんです(p.161)

その後のお話、「水の底から、空を見上げれば…」も入っています。
タイトルの "空を見上げ" ているのは、桂真です。
やっと、水槽の外に目を向け始めた、桂真が愛しいです。
かなーり焦れったいけど、あたたかい気持ちになれますよ。
(★★★★☆)
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