ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私のためにあるようなお話でした。
まず探偵ものであること。私、探偵とか、警察とか、その類に弱いんです。
そして、不遇な少年(私が言うところの 捨て子系)に、ちょっとトシの離れた男が攻めと来た。
この設定で、面白くないわけがないのでした。


愛とバクダン
中原 一也著
二見書房 (2004.11)
ISBN : 4576041932
価格 : \600




【こんな話】
探偵の竜崎は、親友の深見に頼まれ、少年院上がりの弟 深見謙二朗を雇うことになる。
美しく、色気さえ放つ謙二朗に、竜崎はひと目で心を奪われてしまう。しかし、深見から "弟には絶対手を出すな"と言われた手前、なにもできない。それ以前に、謙二朗自身が複雑な過去ゆえに、男も女もダメというのだからなおさらだ。
はじめは、他人を寄せつけない雰囲気を放っていた謙二朗も、竜崎の下で働くにつれ、しだいに心を開くようになっていったのだが…。

【ひとこと】
無精髭は生えてるし、服装もよれよれな竜崎だけど、実は元四課のスゴ腕刑事さん。だから、いくらひねくれてる謙二朗の扱いだって、本来はぜんぜん平気なはずなのに、すっかり骨抜きにされて、調子狂わされちゃってる。
仕事はバリバリでも、謙二朗のちょっとした表情にくらくらしたり、後ろ姿に妄想を膨らませたりしている様子が、ちょっと情けなくてかわいいんです。謙二朗が伏し目がちにしてるだけで "襲ってください" と言ってるように見えるなんて、病気っぽくて笑えます。

謙二朗の抱える過去は、おぞましくて、可哀想のひと言では済まされないようなもの。
そのうえ、少年院で一緒だった八木沼に更正のジャマをされたり、もっとひどいことをされたり…。実際にこういうことって、あるんでしょうね。

(以降ネタバレ)
でも、竜崎が頼れる男なんですよ! そしてもっと嬉しいのは、謙二朗のほうも竜崎を頼ってる。八木沼につかまって乱暴されて竜崎が助けに駆けつけるところ、八木沼をこてんぱにやっつけてくれるところなんて、「愛」を感じます、惚れます。

だけど、「愛」ゆえに少し行き過ぎなところも。ずいぶんと酷いやり方で八木沼をやっつけるんですが、これ以上エスカレートするとミスポリの成湫みたくなっちゃいそうで怖いです。だって、そのあと初めて関係をもつシーンを含めて、展開がちょっと似てたし。

2つめのお話では、竜崎が危険な目に遭います。ケガをした竜崎を心配する謙二朗と、看病されて嬉しい竜崎(笑)
このあたり、私の好きなパターンなのです。

そして、3つめのお話。これだけ、書き下ろしだそうです。
竜崎の隠し子を名乗る少年が現れて、謙二朗おおいに翻弄されるの巻。これ以上こじれると、読むほうもめんどくさくなる…その一歩手前で、素敵な展開です。

(念押ししますけどネタバレです)
結局、隠し子ではないんだけど、竜崎がじぶんで誤解を解くんじゃなくて、ふたりにとっていちばん効果的な方法で問題が解決するんです。平和主義の私には、この結末はとっても嬉しかった。

中原先生の本は、初めて読みましたが、このかたエッチシーンの書き方が上手なのでは、と思います。若干サドっ気ありの竜崎が、いい感じでした。
(★★★★+0.5)

あとがきを読んだら、この竜崎と謙二朗、『KYOUHAN?共犯?』という作品で、脇キャラとして活躍した二人なんだそうです。今回のお話で、さりげなく出てきた國武だけど、実はあんたもゲイだったとは。それも、なんだかあらすじを見た限りでは、節操なしというか手が早いというか、ずいぶんな感じ…。

でも、「ヤリ手課長とデキる部下のめくるめく社内恋愛!」という煽りを見たら、ちょっと読んでみたくなりました。
ちなみに、竜崎と謙二朗のお話はシリーズになるとかで楽しみです。

★追記★
その後、『KYOUHAN?共犯?』読みました。
よろしければ、右のカテゴリからどうぞ。
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © 小夜すがら 其ノ壱. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。