ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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2002年刊行の作品集です。


夏時間
国枝彩香
竹書房 (2002.8)
ISBN : 4812457033
価格 : \590





5つの話が入っています。

■夏時間
高1の少年が、母の死をきっかけに、母と関係のあったらしい男を訪ねる話。つかみどころのない男に、少年はもの悲しい気分になるが、ある日意外な一面を見せられて…。

(ひとこと) こういうのも恋としてアリなのかな。何年か経って、智はまた男を訪ねるような気がしました。でも、きっともう、そこに家はなくて会えないんです。でも、もし会えたら、一緒に暮らしてほしいな。最後の1ページがいい。

■熱帯夜
義理の兄弟の話。新しい母の連れ子としてやってきた義兄 望を、特別な感情をもって見るようになった貴章は大学進学を機に家を出る。父が死に、婚約者も亡くした貴章は、久しぶりに実家へと帰るが…。

(ひとこと) 「お帰り」の望の顔が怖くて、幽霊の話かと思いましたよ、ホントに。望が本当にしたかったことって、なんだったんだろう。貴章にずっと自分のことを忘れないでいてほしかっただけ? お父さんが、望に真相を話さなかったとしても、彼は由美さんを殺したんだろうなぁと思いました、なんとなく。

■神様の言うとおり
■Sweet Little Devil

続きもの。アパートのお隣り同士、泉とテツヤの恋(?)のお話。ギャグです。テツヤのひとりHを目撃してしまった泉は、無理心中を迫られた挙げ句…。

(ひとこと) とにかくおかしい。普通の(可愛め)少年泉と、ゴツいけど中身は超乙女なテツヤ。セリフも面白いけど、表情を見てるだけで笑えます。ひとつ目の話を読んでいたときから、「どっちが…なんだろう」と思っていたことが、ふたつ目の話のオチでした。アハハ。

■眠る男
達也と直紀は、子どもの頃からの仲。高3のとき、タイムカプセルを埋め、21世紀の幕開けと同時に掘り出す約束をするが…。

(ひとこと) え?ん、寂しいですぅ。あとがきで、「シリアスとギャグの差を埋めるためにこの作品を書いた」とありますが、ぜんぜん埋まってません!
とっても好きな作品だけど、悲しすぎました。

こんな感じです。くどくどと説明されなくても、すんなりとストーリーが頭に入ってくるのは、このかたのセンスと表情の巧さだと思います。カラーの原画、見てみてみたいなぁ。
(満足度 ★★★★+0.5)
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Comment

 秘密にする

こんにちは
これはかなり前に書かれたのかな~
わたし今日読んだのでTBさせていただきました
最後のが一番好きなんだけど、でも哀しいですね。
哀しくて優しいというか、ただい、確かにリリカさんの言うようにコメディとシリアスのギャップはちょっと埋まっていないかもと言う気がします(笑)

ではまた!
Jura | URL | 2006/05/30/Tue 18:19[EDIT]
Juraさんへ
すごく前ですねぇ、これ書いたの。
日の目を見させてくれて、ありがとうございます(笑

読み直してみて、「夏時間」も「眠る男」も哀しかったです。
どうにかならなかったのかって、うじうじ考えちゃいますね。
リリカ | URL | 2006/05/31/Wed 22:13[EDIT]
遅ればせながら・・・
記事をアップしたので、ワタシもTBさせていただきました♪
ワタシはこの方、レディス作品も好きでずーっと昔から読んでたのですよね。
レディスの頃からシリアスも描けるしコメディも描けるし、実力派だと思ってました。
ただシリアスは本当に救いがなくてねぇ・・・(爆)。
哀しいんだよ・・・・
ただそれでも時間は先へ繋がっているのねって気分にはなります。
これからもBLを描いて欲しいです。
こういう作品がBLにもあるんだって事を世間に示したいような方だと思うので。
おほほ | URL | 2006/06/03/Sat 10:16[EDIT]
おほほさんへ
こんにちは。
レディスのシリアスも哀しいんですね、この方。
今回読み直してみて、もうやるせなくてやるせなくて。

おほほさんには言うまでもないことなんですが、これからのBLはエロの比重よりも質がより重要視されますよね。
こんなふうに、ストーリーや雰囲気を大切に描いてくださる作家さんが増えてほしいです。
リリカ | URL | 2006/06/03/Sat 19:12[EDIT]
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