ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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どこまでも純真な陸に、癒してもらえます。


野蛮人との恋愛
菅野 彰
徳間書店 (2000.12)
ISBN : 4199001662
価格 : \540




【こんな話】
帝政大学と東慶大学の剣道部は、40年来のライバル同士。そして今まさに、帝政のルーキー柴田仁(じん)と、同じく東慶の仙川陸(りく)は、伝統の交流試合において一戦交えようとしていた。
実はこのふたり、そろって東慶大附属高校の出身で、なんと恋人同士なのだが、つまらない痴話喧嘩が原因で、仁がよりによって宿敵帝政大に進学してしまっていたのだった。

【ひとこと】
好きだ好きだ好きだ?と、いつも言葉にも態度にも表してる陸に対して、一歩ひいて「しょうがねぇなぁ?」というスタンスの仁。ふたりが喧嘩中のところから話が始まるので、てっきり仁の愛情のほうが少ないかと思いがちですが、なんのなんの。

明るくて可愛くて純粋で、誰からも好かれている陸と違って、生真面目で頑固で融通のきかない仁は、陸のそばにいればいるほどどんどん不安になって、自分から去ろうとします。そんなふうにひとりで悩んでいるときだって、仁は、自分が陸のことをどのくらい好きで、どのくらい必要としてるのかを考えないようにしてるんだから、ほんと素直じゃないっ!
みんなは陸のこと、おかしいだバカだ言うけれど、実際わからずやなのは仁なんですよね。

帝政と東慶はライバル同士だし、二人の恋愛には先輩たちも大反対。なもんで、陸が仁の寮に電話しても、取り次いでももらえないんですよ。厳しい?。そこで、陸が仁に携帯電話を渡すんです。でも、陸が何回電話をしようと、仁は出ない。何が彼をそこまで頑なにするのか、ちょっと理解しがたいけど、そこがまたこの話の面白いところでもあります。

結局、ちょこっと仁が素直になりさえすれば、よかったんです。で、素直になったらなったで、今までの仁では考えられない行動を起こすところもよかった。本人は、けじめと思ってるらしいけど、はたから見たら、単におめでたいだけだったのかも。

ふたつ目の話、「野蛮人とその後の恋愛」は、基本的にはギャグかも。でも、だんだん性格がこなれてきた(崩れてきた?)仁が微笑ましいです。そして、脳天気でなんにも考えてないような陸が、実は誰よりも仁のことをわかってくれていることがわかって嬉しかったです。

あ?、本当なら、ここまで書くあいだに、仁の兄のことを書かなければいけなかったのに…。仁には、不仲な兄・守がいるんです。仁にとっては、ただでさえ疎ましい存在なのに、帝政大に進学したせいで敵視されるわ、陸との恋路を邪魔されるわ、の大災難。でもこの兄弟も、陸のおかげで、少しだけ歩み寄れたのかな。陸の力はすごい。
(★★★★☆)

そして、物語は仁の兄・守のお話に続きます。
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