ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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登場人物の少ない、ちまちまっとしたお話です(笑) 当事者たちは大まじめでも、端から見てるとなんだか滑稽で…。


書きかけの私小説
火崎 勇
徳間書店 (2004.12)


【こんな話】
新人編集者の中澤貴(たかし)は、兄(至・たもつ)の幼なじみで作家の木辺克哉の担当を命じられた。木辺は、ここ2年ほど新作を発表していなかったが、貴はぜひ彼の小説が読みたかった。というのも、貴にとって木辺は、子どもの頃からずっと想い続けてきた憧れの人であったのだ。「幼なじみの弟」としてではなく、ひとりの編集者として、木辺と対等に向かい合える日がやっと訪れたのだ。

【ひとこと】
本のタイトルと設定を見れば、もうどんな結末かわかってしまうと思うので、もうネタバレしちゃいます。
主人公の貴は、木辺に想いを寄せつつ、内心、もしかしたら兄と木辺は恋人同士なのでは?と疑ってるんです。ここのところを、ちゃんと兄に確認しておけば、こんな面倒なことにはならなかったのにね。

一方、木辺のほうは、至(上記 兄)に包み隠さず相談済み。でも至だって、"お前の弟が好きだ" と告白されて、さらに弟への想いを綴った小説なんてのを見せられても、"じゃあよろしく頼む" というわけにもいきません。そこで、"合意の上でなければ許さない" と、男同士の恋にクギをさしておいたわけです。

だけど!そうやってクギをさしたんなら、もう放っておけばいいのに、過保護な至は、先回りして、貴と木辺を接触させないようにしたりするんですよね、もう大人げない!
社会人になった弟を、ここまで可愛がって構いまくる兄ってどうなんでしょう。おまけに、言ってることは結構トンチンカンなもんで、しまいにはイライラしてきました。

ちなみに、貴が木辺の家に初めて泊まったあくる朝、なんと至は寝床まで迎えに行っちゃうんですよ。で、まだ布団の中にいるふたりに、ブツブツ文句言ってる。これって、ひょっとしたら、過保護というより、自分がのけ者になるみたいでイヤだったのかもしれませんね。

書き下ろしで「二人の私小説」という、その後のお話も入っています。そちらは、当て馬のようで実は違う(笑)北岡という小説家が出てきます。この男が、もう人騒がせの困ったちゃんなんです。だけど、いちばんの困ったちゃんは至ですけどね、多分。

話は、貴視点。貴の心の声とともに進行します。怒ったり困ったりしてる貴が、面白いんです。
(★★★★☆)
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