ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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脇キャラがとっても気になるお話でした。


朝を待つあいだに
坂井 朱生
幻冬舎コミックス (2005.5)



【こんな話】
高校生の実友(みとも)は、単身赴任中の父と離れ、マンションでひとり暮らしを送っていた。
ある日、鍵をなくした実友は、ベランダから渡らせてもらおうと、隣人・桐沢の帰りを待つことにした。
しかし、帰宅した桐沢は、実友を部屋に上げ、鍵屋の手配までしてくれるという。桐沢は、防犯会社の副社長だったのだ。

【ひとこと】
小さい頃に母をなくし、父親とあまり折り合いがよくないまま、別々に暮らすことになった実友。彼は、とても寂しい思いをしてきているんですが、その自覚も薄れてしまうほど、乾いた生活を送ってきた青年です。
だから、人に優しくしてもらって、とっても心地よいのに、その心地よさに身をまかせることができず、遠慮したりぎこちない態度をとってしまいます。
でも、そんな実友の心のうちを、大人の桐沢はちゃんとわかってくれます。これがよかった。
桐沢は、どうも "悪い奴" という設定らしいのですが、私にはそうは思えませんでした。優しいし、責任感もあるし、少々の下心やスケベな部分は、30にもなればしかたないのかと。

さて、冒頭にも書いたのですが、この話に出てくる脇キャラの存在感が中途半端に大きくて、読みながら気になってしかたありませんでした。

・鍵を開けに来てくれた桐沢の同僚・天城
・同じく防犯会社の同僚・支倉
・実友のクラスメイト・矢上くん
・父の友人・斉木さん

まず、天城が実友の部屋に住むことになったのに、少しびっくりしました。実友のことを可愛がる様子は、いかにも特別な好意を寄せているように見えたんだけど、実際はどうだったんでしょうか。いちばん気になった人です。
支倉は、挿絵でも登場して、それなりに面白い会話も交わしてるものの、ほとんどストーリーに絡んで来ないんですよね。ちょっとイライラしました。
で、矢上くん。出番は一瞬です、ほんの一瞬。でも、とっても楽しそうな子。一度くらい、実友の家に遊びに行くシーンなんかがあっても面白かったような気がします。桐沢が見たら、きっと妬いただろうなぁ(すごく面白そう)。
そして、最後の斉木さんなんですが…

斉木さんが、最後の最後になって実友を訪ねてくるのですが、ここがあまりにも唐突で 「あなた誰でしたっけ」的な雰囲気なのです。実友と父親との関係は、もう十分に語られているし、このまま疎遠のままでも特に気にならなかったと思います。
でも、実友にとってはこのほうがよかったんですよね。父親が自分に対して決して無関心でなかったことがわかって、これからはもっと自分の感情に素直になれるのかもしれません。

カテゴライズするなら、私の好きな 準捨て子系でしょうか。さらっといい気分で読めました。
優しい感じの話ですが、ひとつひとつのHシーンは長いです(笑)
(★★★★☆)

隣人もので思い出すのが、『となりのベッドで眠らせて』(鹿住槇)。
ひとり暮らしの主人公(高校生)と、隣りに住むことになった大学生(主人公の元カレの友人)の話なんですが、とっても好きな本です。そういえば、桐沢とこの大学生はちょっと似たタイプかも。
あとは、ボーイズラブじゃないけど、『I LOVE HER』(いくえみ綾)。
隣りに住んでる、自分の学校の先生に恋しちゃう女の子の話で、ご都合主義じゃない人間の素の部分が描かれている素敵なマンガです。

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