ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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カバーをはずしたときの装丁は、ルビー文庫がいちばん好き。このルチル文庫も優しい感じでいいですね。


恋情のキズあと
きたざわ 尋子
幻冬舎コミックス (2005.5)
ISBN : 4344805682
価格 : \560



【こんな話】
5年ぶりの休暇を過ごすため、別荘へと向かっていた大企業の後継者・谷城(やしろ)貴臣は、記憶喪失の少年・唯を拾い、ふたりきりで過ごすことに。
その夜、夢遊病のように貴臣のベッドに近づいた唯は、服を脱ぎ捨て、貴臣に抱きつきキスを。しかし唯は翌日何も覚えていなかった。(カバー裏より)

【ひとこと】
唯に出会う前の貴臣って、いったいどんな生活を送っていたんでしょう。楽しいことって、あったんでしょうか。
会長である祖父に後継者として育てられ、若くして重役に就任。夢も希望もなく、ただ目の前に敷かれたレールを歩くだけ。
自分で "望みか目的があれば、自分は動き出せるかも" なんて言ってるくらいだから、自分の意志で行動したこともなかったのかもしれません。

そんな貴臣の前に、記憶喪失の少年・唯が現れます。
こういった不慮のできごとへの対処方法は、じゅうぶんにたたき込まれていたはずなのに、貴臣は唯のことを放り出せませんでした。これって、唯のことを守ってあげたい、可愛がってあげたいという気持ちよりも、貴臣自身が人に飢えていたんじゃないかと思います。母親を亡くしてから、人との温かいふれあいなんて、きっとなかったでしょうから。
人間関係なんて煩わしいだけの貴臣にとって、唯が記憶喪失なのも、かえって居心地よかったのかもしれませんね。

いっぽう唯は、"血も涙もない極悪人" の貴臣を陥れるために送り込まれたものの、実際の貴臣が優しくて穏やかだから、すっかり調子が狂ってしまいます。そして、だんだん貴臣に惹かれていきます。唯も貴臣と同じで、両親を亡くして寂しい思いをしていたせいで、人の温もりが恋しかったんですね。
ふたりとも、久しぶりに(貴臣は18年ぶり?)安らげる場所とよきパートナーに巡り会えたわけです。

でも、貴臣。
女にも男にも不自由してなかった…というわりには、激しくやりまくってるんですよね。なんか、今までの愛のなかったセックスの分を取り返してやる!といった気迫というか執念のようなものを垣間見ました。

ちょっと拍子抜けしてしまったのは、あまりにもあっさりと片が付いてしまったこと。
唯がさらわれるとか、実は涼子が犯人とぐるだったとか、唯は貴臣の腹違いの弟だったとか…(笑)もう一波乱あってもよかったような気がします。優秀な貴臣のことだから、さらっと片づけてしまったんでしょうが、実の父との会話もあれで終わりだったし、肝心の会長も出てこなかったし、もう少し唯のために苦労するところが見たかったです。
(★★★☆☆)

表紙のイラストを見たときは、40男と中学生か?と心配しましたが、適度な年の差でひと安心。
ところで、早坂と和倉の共同生活って、覗いてみたくないですか?

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Comment

 秘密にする

唯スキ-
最初
貴臣はショタコンかと思ったwww
腐女子 | URL | 2008/08/24/Sun 08:45[EDIT]
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