ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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お騒がせのルチル創刊記念小冊子が届きました。佐川急便で。
担当の方と話したわけでもないし、送り状も普通のものだったので、為替の調査結果がどうだったのかはわかりません。
送ってもらった以上、もう騒ぐことはしませんが、もう少し丁寧に対応してくだされば、これからも気持ちよく リンクスなり、ルチルなり買うことができたのに、残念です。

るちる


応援してくださった方、一緒に怒ってくださった方、どうもありがとうございました。
半分以上、みなさんのおかげでもらえたようなものです。

p.s. 小冊子は思ったよりずっとずっと小さかった (笑)

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ここ最近、ちょっとスランプというか、あまり本が読めなかったのですが、この本がいいリハビリになりました。爽やかでした。




【こんな話】
親友の対木 (つぎ) に、密かな想いを寄せる一ノ瀬は、その気持ちを見抜いた大学生の笹渕に 「男と付き合う方法を教えてやる」 と声をかけられる。迷いつつも、その申し出を受け入れた一ノ瀬だが、笹渕と出かけたり、勉強を教えてもらうことは思いのほか楽しくて…

【ひとこと】
あらすじを読んで、ちょこっと本文を読み始めれば、だいたいのストーリーは想像がついてしまいます。
私のように、先にイラストなど見ようものならすべてが…(邪な読み方してごめんなさい>桜木センセ)
でも、すごく気持ちよく読むことができました。

この気持ちよさはどこから来るのか。
それは、一ノ瀬が愛されてるからだと思います。
笹渕や対木からはもちろん、店長さんやクラスメイト、みんなから。
一ノ瀬は、自分に自信がもてないマイナス思考の男の子なんだけど、周りからしてみれば癒し系ともいえる存在なのではないかしら。

(ここからネタバレ)
そんな一ノ瀬が、笹渕から 「男と付き合う」 プライベートレッスンを受ける様子にとても和みました。
店長さんの話では、笹渕はけっこうな遊び人らしいけれど、一ノ瀬に優しく接する笹渕を見ていると、とてもそんなふうには。
それとも、一ノ瀬のときだけ、純愛モードになっちゃうのかな。
そりゃそうか、高校のときから一ノ瀬を見ていた… なんて、純愛にほかならないですもんね。

でも、一ノ瀬の前ではあくまでも 「レッスン」。そこが笹渕にとっては、苦しいところです。
笹渕があちらこちらで、本気を抑えきれなくなるところがもどかしくもあり、萌えでもあり、この小説の読みどころだと思います。

でもね、"だいたいのストーリーは想像できる" と書きましたが、対木が告白してくるところまでは予想つきませんでした。
うぉー 頑張れ!って、手に力が入りましたよ? (笑) でも…。
もう運命のいたずらというか、対木が気の毒でなりません。
ぜったいホモになんかなりそうもない対木が、一ノ瀬の気持ちを知らないのに、自分から告白ってすごくないですか!

「俺な、好きみたいんだ。一ノ瀬のこと、気になってる」

くぅー、あまりに男らしくて私が惚れました、対木に。
ちょっとだけ遅かったね、本当に残念。

そして、クライマックス。
「ちょっと待ったー!」 って感じの "一ノ瀬争奪バトル" が面白かったです。
何がびっくりって、対木がキス! またまた、手に力が入りました (笑)
でもって、笹渕のパンチも。
対木のキスはすごく下手くそっぽいし、笹渕のパンチもなんかミッキー・ロークの猫パンチ (古いって) を思い出させるしで、あぁこのふたりってヘタレ系なのか、とここまで来てやっと気がつきました。

いつもの桜木さんみたいに、ぜんぜんこじれなくて あれ? って気もしましたが、とっても癒されました。
(★★★+0.5)

美紀絵がチンピラ彼氏にボコボコにされてないか気になります…

読んでくださってありがとう


よそのブログで、この本がなかなか手に入らなくてオークションなどでも価格が高騰している、という記事を読みました。
ひょっとして、近所の古本屋さんにあったりしないかしら、と出かけてみたら、あっさり300円でゲット。
需要と供給は、ままならないものなんですね。


遥山の恋
六青 みつみ著


【こんな話】
身体に醜い痣をもつ少年・紫乃 (しの) は、老犬シロと狩りの最中に、傷ついた戦装束の青年・貴哉 (たかちか) を救う。
人と交流をもたず、山でひとり暮らしていた紫乃にとって、誰かが近くにいることが何よりも嬉しかった。
夢でうなされ苦しむ青年を、必死に看病する紫乃。しかし、目覚めた青年は、紫乃の顔の痣を見て 「化け物」 と罵る。
青年の残酷な言葉に傷ついた紫乃は、それでも献身的につくすのだったが…

【ひとこと】
紫乃の痣は、祖先の呪いによるもの。
そして、身内の裏切りで、山へ追われることになった貴哉。
ふたりの境遇は、似ているといえば似ているのです。

しかし、紫乃が誰を恨むでもなく、自分の運命を静かに受け入れているのに対し、貴哉の胸の中は、自分を裏切った者への復讐心でいっぱい。
そんな貴哉を見て、心のきれいな紫乃は、とても居心地悪そうにします。

貴哉が復讐のために、山を下りてしまうのでは、という不安があったことも確かでしょうが、山で穏やかに暮らしてきた紫乃にとって、人間がこのように人を憎んだり罵ったりするのを見るのは耐えられなかったのだと思います。
紫乃が、一生懸命 貴哉をなだめようとするシーンが好きです。

そして、貴哉は "あてのない復讐の時期を待ちながら くすぶった恨みを抱えて生きるより、穏やかで平安な未来という選択肢もある" と気づき、紫乃に
「ずっと ここで生きていこうと思う」
と告げます。

このとき貴哉は、どのくらいの覚悟をして、紫乃にそう告げたんでしょうか。私は、6割くらいの覚悟しかなかったのかなと思うんですよ。
だから、"案の定" 貴哉が山を降りることになったときの 「必ず迎えに来る」 という約束も、なんだかとってつけたような気がして、悲しかったんですけど。
(でもこれはたぶん、私のまちがった解釈だと思います)

                     ■□■□■

その後3年間、紫乃は貴哉を待ち続けることになりました。
最初は、貴哉との再会を楽しみに待っていた紫乃でしたが、しだいに不安を感じるようになり、そしてそれが、裏切られたことへの憎しみに変わり、紫乃はずいぶん変わってしまいます。
人間は、環境や気持ちのもちようによって、醜くも清らかにもなるんだなぁと、つくづく考えさせられました。

しかし、3年ものあいだ、貴哉のほうから、手紙でも遣いでも、なんらかのかたちで紫乃に連絡をとることはできなかったんでしょうか。
貴哉の身分なら、なんとでもなったのではと思います。それとも、その身分ゆえにできなかったのか。
じゃあ、もしその痣を治してくれるというお坊さんに出会わなくても、ちゃんと迎えに来てくれたの? と問いただしたくなってしまいます。

                     ■□■□■

紫乃が里に下りてからの話は、紫乃には悪いけれど、ちょっとお笑いです。
貴哉のやきもちがひどすぎて、紫乃は山にいたときよりもさらに孤独になってしまったのですから…(笑)
あれでは、里の暮らしに慣れろというのが無理な話です。

まぁ、そのほかにも、いろいろと厄介ごとが起こり、紫乃はふたたび山へ戻ります。
貴哉に 「迎えに来て」 とはお願いしたものの、紫乃はほとんど諦めていたのではないでしょうか。
そして、それは貴哉も同じことで。

でも、ハッピーエンドです。
私は、ちょっとありえないかなと思いましたが、この終わりかた以外は許せないのも事実 (笑)
でも、お坊ちゃまな貴哉だから、これもアリかな。
(★★★☆☆)


復讐に息巻く貴哉に、紫乃が
「許すことは無理でも、せめて…忘れることはできない?」
と語りかけるシーンがあります。
でも、これって逆かなと思いました。

本当は、「忘れること」 のほうが、難しいんじゃないでしょうか。
あいつのことは許した、あのことは水に流した、と口に出したり、頭で考えたりするのは、心のどこかでまだわだかまっている証拠なのかなぁと。
本当に誰か (何か) を許すということは、すべてを忘れて、もう二度と思い出さないことなのかもしれませんよね。

長いのにありがとう


前作の 『瞳からウロコ。』 は、大いにツボでした。
頭は悪いし、しょうもないんだけど、人の心のなんたるかは知ってる… そんな男の子たちのお話でした。
今回も、テイストは似た感じで、とても楽しかったです。





【朱いプロポーズ】
瑶太と ひとつ上の晴美は幼なじみ。
適当に高校生活を送っている瑶太とは違って、晴美は野球部のホームラン王。
晴美のことをもてはやす友人たちに反発を覚え、素直になれない瑶太だけど、本当は…


瑶太が晴美をいくら避けていても、慕う気持ちはまるわかり。 ♪どんなにじょうずにかくれても… っていう、あの歌みたいな……
でも、そんなふうにわかりやすい瑶太に比べて、晴美の "慕われて嬉しい気持ち" はなかなか表に出てこないので量りにくいです。
そもそも、晴美は高3にしてはオトナで、瑶太は高2にしてはコドモなんですよね。
だからこそ、お兄ちゃんが弟にヨシヨシしてやってる雰囲気がたまらないです。
難を言えば、ていうかちっとも 「難」 じゃないんですけど (笑) 晴美が余裕綽々なのが悔しくないですかぁ?
もっともっと、瑶太に振り回されてほしいですよ! カッコよすぎて反則です。
オススメは、強力な脇キャラ 晴美のじーちゃんです。


【カボチャより愛をこめて】
瑶太のクラスメイトが登場。
これ、ふたりの描き分けが難しいから、ひとり日焼けさせたんでしょうか。
キャラの性格と言動、受け攻め、すべてがアンバランスなのがおもしろいです。


【またの名を恋愛ノイローゼ】
デビュー前の作品だそうです。でも、どの作品よりも (前のコミックスも含めて) エッチシーンが色っぽいです、これ。
顔なのか、カラダの描きかたなのか。こういうのも悪くないです。
ふたりとも、あんまり勉強ができるようには見えないんですけど、そのわりには 「夏休みの宿題」 が難しすぎるような気がします。


【負け犬コロッケ】
青春とはなんだー!? (コロッケじゃないよ)
そんな作品です。 …って、ほんとか。
あれこれ考えてもなるようにしかならないんだけれど、やっぱりそのときは悩むしかないのが若者。
コロッケ屋さんのおばあちゃんにも、そんな頃があったのか… 素直にお年寄りの話を聞いているジローちゃんを見てホッとしました。


阿部さんの話に出てくる、心優しい男の子たち (でも頭は悪い・笑) が好きです。
(★★★★☆)

「ボーイズラブ」に代わる、何かいいカテゴライズはないものでしょうか。




【こんな話】
暴力団滝川組に養子として引き取られた初乃 (はつの) は、義父でもある組長の愛人として、辛い毎日を送っていた。
誰ひとり周りの人間に心を開くことのなかった初乃は、ある日、庭を散策中に 庭師の弟子・将大 (まさひろ) と出会う。
ふたりは惹かれあうが、初乃には将大と話をする自由さえなくて…

【ひとこと】
初乃には、心休まるひとときというものがないのです。
夜は義父の慰みものとなり、学校では滝川の名のせいで遠巻きにされ、舎弟や使用人ともろくに会話のない毎日。

そんな初乃に、運命を変える出会いが。
庭師の弟子として出入りしていた、花村将大です。
同年代の子と気さくに話をするなんて、初乃にとっては初めてのことで、初乃が将大に惹かれるのは当然だったと思います。
でも、将大は?

「茶髪にピアス」 という彼の外見で判断するわけではないけれど、最初は "お、キレイじゃん" くらいの気持ちだったのではないでしょうか。初乃を映画に誘ったのも、それほど熱い恋心ではなかったような気がするのです。

でも、その映画があだとなり、初乃はひどい仕置きを受け、将大にもその様子が晒されることになりました。
これは、初乃にとっては死にたくなるくらいの出来事だったと思いますが、このとき初めて、将大の気持ちがきちんとした 「愛」 に変わったのでは、と思いました。

                   ■□■

その後、将大は滝川の家を出されてしまいます。
"初乃のためにできることを考えるから 死ぬな" 
という将大の言葉だけが、初乃の支え。
しかし、義父が他界し、新たに天下をとった義兄・悦司は、初乃を憎々しく弄ぶようになります。

義父は、なんの含みも裏もない、ただの変人だったでしょう。
でも、悦司はそうではないから、痛々しいんです。無理しているというか、ヤケになってるというか。
初乃に酷いことをしながらも、どこか初乃を怖がっているような、そんな雰囲気でした。

そして、将大との再会。
まさか、暴力団員になって戻ってくるとは思いませんでしたね。
あとから思えば、こんなふうに悦司の前に姿を現さないほうがよかったに違いないのですが、ピリピリとした雰囲気の中で、ふたりの心が再び通い合うシーンに、あぁ 途中で (読むのを) やめないでよかったとつくづく思いました。

しかし! 運命はふたりに過酷な試練を与えるのです。
私、この本をかれこれ10日くらいいじっていました、一気に読めなくて。
読む順番も、もうメチャクチャで、あ こりゃやばいな!と思ったら 10ページほど先を読んで、覚悟を決めてから、また戻ったり。
でも、なんでこんな思いまでして読まなくちゃならないんだと思いつつも、結局は引き込まれてしまいました。
水原さんの本は初めてですが、恐い方だなぁというのが本音。

(このあと、結末にふれていますのでご注意ください)

                   ■□■

最後は、悦司の死によって、すべてが終わります。
あまりのあっけなさに、最初は拍子抜けしました。
彼の手紙にも、同情する反面、何を今さら… という気持ちがおさえられませんでした。

でも考えてみれば、プライドの高い悦司が、生きているうちに初乃に謝罪などするはずなかっただろうから、これがお互いにとってよい結末だったんでしょうね。
それに、悦司は頭がよかったから、初乃が自分に憐憫の情を寄せていることにも気がついていたと思うんです。
だからこそ、生前は謝罪しなかったのかな、とも思います。悦司が優しい人間になってしまったら、初乃が家を出て行きにくくなってしまうのではないか… 悦司がそこまで考えていたような気がします。

そもそも、将大が一命をとりとめたことだって、初乃に話す必要はなかったんです。それ以前に、将大の消息を知ったときに、殺すこともできたはずです。でも、そうしなかった。

憔悴した初乃を、自分はどうしてやることもできなかったけれど、将大なら… とでも思ったんでしょうか。
徐々に精気を取り戻す初乃を、悦司がどんな気持ちで見ていたのか、だんだん言葉少なになっていく悦司が気の毒でなりませんでした。

初乃など小指ひとつで捩じ伏せられるのだと何度も思い知らせておきながら
その反面、彼はどれだけの時間を初乃のために費やしてきたのだろう


初乃が悦司から解放されたように、悦司もやっと初乃から解放されたのかもしれませんね。
(★★★☆☆)


将大は、記憶を取り戻すでしょうか。
たとえ 将大にとって、初乃との再会が "初対面" のままでも、これからの生活がふたりにとって幸せであるなら、それでいいと思うし、初乃もそんなふうに考えているんじゃないのかな。

★幻冬舎から「現在調査中」とのお返事をいただきました。
事故の場合、再送してくださるとのことです。
みなさん、いろいろありがとうございました。



これまでのお話→http://lilika1.blog8.fc2.com/blog-entry-250.html

幻冬舎に、小為替の番号を知らせたものの、なしのつぶてです。
催促メールも送りましたが、どうやら私のメールは、迷惑メールフォルダに直行しているものと思われます。

もうなんだかどうでもよくなってきたというのも事実。
ただ、私の小為替が換金されているのかどうか、もし換金されているのならばどこの郵便局で手続きが行われたのかくらいは、自分で調べられるのではないかと思いつきました。

そこで、八王子○○局に問い合わせたところ、はぎれの悪いおじいさんが電話に出て(局長さんだったらごめん)
「お調べするのには別途費用がかかります」
とのこと。

さっすがお役所。

しかし、いくらかかるのか訊くと、調べるのに時間がかかるので… とまったくもって後ろ向き。
バイトのおじいさんかしら? 不思議な方でした。

300円の小為替の行方を調べるために、別途手数料を支払う気はないので、もう少し様子を見たあと、泣き寝入りになるのではと思います。

今は、小学生が読むマンガ雑誌の全員サービスにも、定額小為替が使われるのが普通になってきています。
でも、紙切れとはいえ、現金をそのまま封筒に入れて送っているのと、なんら変わりのないこの方法は、かなり危険なのかもしれませんね。

でも、いいこともありました! 別にいいことじゃないかな…
今回、為替の控えを探したときに、あの!「ダブルコール」の全サのために買った小為替の控えも見つかったのです。
はぁ?、これで最悪の事態になったときにも、堂々と立ち向かえそうです。

CDがもらえるんでしたっけ (忘れてるし・笑)

究極の三角関係の築き方…




マキは、教師の水口に勧められた塾で、春路 (以下 ハルジ) と知り合いカラダの関係をもつ。
しかし、水口とハルジが過去に、そして今もつながっていることを察し…


                 ■□■□■

「春路は 昔 オレが教えたから」
「何を?」
「数学」
「アンタ 英語の先生じゃん」


マキがハルジに声をかけたのは、男に興味があったというよりは セックスそのものをもっと知りたい と思ったから。
そして、予想外にもマキはハルジに強く惹かれていくわけですが、スキという感情をもつ前に、水口との過去に気づいてしまいます。
それが、上の会話。マキは、人の心が見える子なのです。もうそれが悲しい。

関係を続けるうちに、マキとハルジのあいだには、恋愛ではない 「情」 が生まれます。
でも、それを恋愛ではないと決めつけているのはハルジだけで、マキはいつでもしっかりハルジのことを見つめていましたね。
ハルジが "(自分が) マキを好きになることはない、それをマキも知っている" なんていうこと自体、マキの愛情を感じていた証拠だと思うんだけど、あくまでも乾いた関係を続けるふたりには息が詰まりました。

そして、マキがきっかけとなって、ハルジと水口は再会することに。
このときのハルジは、今までの彼となんだか雰囲気が違って、こんなハルジはマキも見たことなかったんじゃないかと思うと、面白くありませんでした。

ハルジはともかく、水口は私ちょっと許せないな。
水口は、マキからハルジのことを聞かされなければ、何もアクションを起こさなかったと思うから。


ハルジと水口は、実はキスをしたことがなくて、よりを戻して初めてキスをします。

ふたりはキスをするとき、そこにマキの存在を感じて
ふたりが一緒にいる限り、マキも一緒にいる。


これって、究極の三角関係じゃない?
ふたりの幸せを願いつつ、自分もともにいることができるって、別の意味でまたしあわせかも。
ハルジと水口も、マキの存在があるからこそ今度は失敗しないんだと思うし。

なんだかマキって、カリスマキューピッドみたい。


最後は、マキとレニの話 「カンジョウカイロ」。
このレニとの出会いとその後の話は、『フェイクファー』 というコミックスに収録されています。
レニがルームメイトとして、マキをひっかけたのがきっかけです。

オンライン書店ビーケーワン:フェイクファー

レニはマキと寝ながら、マキとのセックスに潜んでいるほかの男の存在 (つまりハルジのこと) を感じるのですが、この話を読んだとき、実はレニの気持ちが理解できませんでした。
ハルジの存在に妬いているように見えるのに、マキにずいぶん冷たいし。
でも、今回の 「カンジョウカイロ」 で、やっぱり妬いてたんだって確信がもててホッとしました。
レニのことはなぜだか、嫌いになれません。

『フェイクファー』 を読んでいないと、あれ?と思う箇所があると思います。
ぜひ読んでください、レニをより深く理解するために (笑)
(★★★★☆) 


そして、『フェイクファー』 を買ったあなたは、あとがきを読んで今度は 『スリークォーター』 が読みたくなります…
わらしべ長者?

ひねくりまわしたタイトルが多いなか、こういうのは新鮮ですね。




【こんな話】
中学教師の遼 (はるか) の前に、卒業生でいまは人気アイドルの望月和哉が現れた。
問題を起こして雲隠れ中の和哉は、強引に遼のアパートに居座るが、その傍若無人な振る舞いにも、不思議と遼は腹が立たない。
そんなある日、家賃はカラダで払う と軽口を叩いていた和哉が、本当に札束をもってきて…

【ひとこと】
遼 26歳、和哉 15歳。
もうね、私がいちばん好きな設定です。年の差具合も、攻めだけが社会人なのも。
月村さんらしい優しいお話で、突っ込みを入れたりすることもなく、穏やかに読み終わりました。

遼のアパートに転がり込んできた和哉が、素直になれなくて悪態をついているのは見え見えなんです。
でも、単なる照れ隠しだとばかり思っていました。
だから、和哉が先のことまであれこれ考えたうえで、そう振る舞っていたのを知ったときは衝撃でしたね。

「思いっきり身勝手して、そのせいで嫌われたんだって思う方がいいよ」

遼もこのセリフにびっくりするわけですが、私も思わずページをさかのぼって、いままでのやんちゃぶりを読み直してしまいました。

そこで思ったのは、和哉は本当に "酔った弾みでカレーなんか作っちゃった" のかなぁって。
実は、カレーを作ったものの、なかなか帰ってこない遼を待っているうちに、自分だけ一生懸命になってたのが恥ずかしくなっちゃったんじゃないかな。で、飲まずにはいられなかったと。
月村さんが何も書いていない以上 "酔った弾みで作った" んでしょうけど、私が考えたとおりだといいのにな。

いっぽう、遼。
ことあるごとに "俺は保護欲をかきたてられてるだけだ" と自分に言い聞かせている遼を見ながら、いつどんなふうにタガがはずれるのかと、楽しみにしていました。
遼が、一教育者からひとりの男に変わる瞬間がよかったです。その後の様子が回想で描かれていたのも、遼の後味の悪い思いがより一層伝わってきましたね。

社会人×学生(or 未成年) のカプの何が好きって、攻めの余裕ある優しさ。
一時は警察に出頭しようかとまで思った遼が、一度腹をくくってしまってからはとっても優しかった!
結構恥ずかしいこと言ってるのに、それを感じさせない遼は、意外にヤリ手でロマンチストなのね、きっと。

書き下ろしの 「家賃+α」 は、誕生日のお話。
詳細は伏せますが、嬉しくて涙をこぼす和哉に、芸能界に足を踏み入れても素直さや可愛さをなくさなかったんだなぁとしみじみしました。
(★★★★☆)


きせかえイラスト、見ましたか? かわいい?
芸能人の変装っていったら、やっぱりこういう帽子ですよね。

今日はちょっとお願いがあるのです。
去年の暮れから、ピーピー騒いでいた 「ルチル文庫 創刊記念 全サ小冊子」 の件なのですが、幻冬舎に 「届きません」 とメールを送ったところ、

> 小冊子の発送の件ですが、昨年中に全ての発送を完了致しました。
> 未着ということでしたら郵便事故等の可能性がございます。
> 調査致しますので、お送り頂いた為替の番号をお知らせ頂けますでしょうか。


ということで、申し訳ありませんのひと言くらいあってもいいと思うのですが、こういう返事が届きました。

で、さっそく為替の控えを探したのですが、このところ、どの出版社も全員サービス ラッシュでしょう?
たくさんの控えがバラバラ出てきて、ちっともわからないんです?。

で、ここからがお願いなのですが、この全員サービスの応募締め切りがいつ頃だったか、そして、幾ら分の為替を送ることになっていたか、もしおわかりになる方がいたら、教えていただけますか?

ええ、幻冬舎に問い合わせればいいんですけど、暮れにも、けんもほろろな応対だったので、なんか悔しいんです。
お願いします。




5冊ぜんぶ買ったんでした、そういえば。
宣伝しちゃお、感想はコチラ↓

駆け引きのレシピ(和泉 桂)
恋情のキズあと(きたざわ尋子)
朝を待つあいだに(坂井朱生)
いつでも瞳の中にいる(崎谷はるひ)
あなたと恋におちたい(高岡ミズミ)


よろしくお願いします。

頼光くんには、後光が射してる。
注: 頼光は苗字です。


頼光くんごめん
梅太郎
新書館 (2005.10)


塾講師の夏木は酔った勢いで、デリバリーに来たコンビニ店員・頼光にキスをしてしまう。
その後も頼光は、夏木の世話を焼き続け、夏木もなんとなく居心地のよさを味わっていたのだが、頼光が高校生であることが発覚。
さすがに10代はまずいと逃げ腰になる夏木に、頼光は真っ正面から思いをぶつけてくる。
そんなある日、夏木の元彼・榊が現れて…


頼光くんが、聖職者のような男の子なのです。
9人きょうだいの三男で、父親がやっているコンビニを手伝っているのですが、すべてに投げやりな夏木に、頼光くんはとっても優しいんです。
夏木の乾いた生活も、頼光くんのおかげですっかりうるおって、夏木もそれに甘えてしまいそうになるんだけど、まさか高校生とは思ってなくて。

一生懸命な恋愛はしたくないという夏木に、頼光くんが根気よく説得しするんですが、こんな高校生 いえ こんな男性に一生かかっても出会えるチャンスは少ないと思います。
昔の彼が出てきたって、そいつがケンカ売ってきたって、まったく動じないんですから。

家に帰れば、弟や妹の面倒をみる優しいおにいちゃんで、どこから見ても悪いところがない頼光くん。
だけど、私は夏木のほうが好きかな。
夏木は、頼光家からコンちゃんと呼ばれてるんですよ。なぜかって、単にコンビニで コン○ームを買ったから。たったそれだけなのに、お気の毒♪

でも、フラフラしていた夏木も、頼光くんの優しさや誠実さにふれたおかげで、榊にも流されないですみましたね。
頼光くんの言葉を信じ、過去の思いを断ちきって榊に別れを告げる夏木が好きです。そばで見ていたら、抱きついちゃいたくなるような気持ちでした。
(★★★★☆)


                     ■□■□■


頼光くんの弟
梅太郎
新書館 (2005.12)


頼光家の四男・政樹は、たまにファミレスで会う男・ユキとカラダだけの関係を続けていた。
よくできた兄・政文 (便宜上、以下 頼光くん) のせいで、どこに行っても 「頼光政文の弟」 と呼ばれていた政樹は、ユキといるときだけ、頼光政樹というひとりの人間になれたのだ。
しかしある日、政樹の学校にユキが教師として赴任してきて…。


あー、やっぱり。
できすぎた兄をもつ弟は大変なのです。
でも、兄ちゃんなんか! と思いながらも、政樹は頼光くんのことが好きなんです。
だから余計に悩む。

ユキとの付き合いは、互いのフルネームも家庭環境も職業 (学校) も明かさない、カラダだけの関係。
てっきりユキも、そんな関係を望んでいるのかと思ったら、ユキの気持ちは真剣だったんですね。
政樹もユキのこと、すっごく好きだったのに、自分の素性を話してしまうと 兄へのコンプレックスまで知られてしまうことが怖くて、自分の気持ちから逃げていたのでした。

人を寄せつけない政樹を、ユキが学校まで追っかけてきたっていうのが素敵じゃないですか!
ユキ 改め 鳥山数行 に、もう私はどうしたらいいの! って感じでした。
頼光くん (「ごめん」の) のキスも相当キタんですけど、この先生にはもう!

みんなは政樹のこと 「頼光くんの弟」 って呼ぶけれど、先生は頼光くんのことを 「政樹のお兄さん」 って言うんですよ。
優しいでしょう、素敵でしょう?
(★★★★☆)


『頼光くんの弟』 に収録されている 「雨が連れてくる」 という作品。
以前、前編だけ読んだ記憶があります。怖いんです、これ。
優しい幽霊のお話なんですが、どんなに優しい気持ちで現れてくれても、おばけは怖いです…
私も将来、化けて出るときには気をつけなくては (笑)

「許可証をください!」 シリーズの4冊目。
白状しちゃうと、このシリーズ、好きなんだけれど読むのがしんどかったんです、今まで。
仕事の専門的な描写にどうしても疲れちゃって。
でも、今回はそんな私にとってもやさしいお話でした。
ああ、よく笑った。


ただいま定修中!
烏城 あきら 著
二見書房 (2005.12)


【こんな話】
秋の工場定期修理が始まり、営業の徳永が製造で研修をすることに。
やたらになついてくる徳永をかわしつつクローズドシステムのテストを始めた弘だが、その時起こった機械トラブルを助けたのはなんと定年退職した辻本。弘の色気をいち早く見抜いた油断ならない御大の登場に、危険を察知する前原。
二人で招待された社長との会食で、慰安旅行での秘め事をばらしそうになったりと相変わらず危なっかしい弘は案の定、前原と熱いひとときを過ごしたラブホテルを出た直後、偶然出会った辻本にさらわれ彼の自宅へ連れ込まれてしまう。弘、ついに往年の色事師の手に墜ちる!?
(カバーまんま)

【ひとこと】
1冊ごとに、少しずつだけど成長してきた 前原と弘ですが、今回はいちだんと大人になりましたね。
なりました、というか、ならざるを得なかったというか。

まず、前原。
この人、ずっとイライラしどおしだったでしょ。
どうしてうまくいかないんだろう、なんで弘は俺の思うとおりにならないんだろうって。
彼は、カラダも気持ちも 「攻め」 体質だから、無意識のうちに 自分は弘より上っていうか、弘は自分の言うこときいて当たり前、みたいに思っていたんだと思うんです。

でも今回、またしても弘に振り回されながら、弘がそんな簡単にいく相手じゃないってことが、やっとわかったんじゃないでしょうか。
それが前原の大きな前進。

弘は弘で、前原にここまで惚れておきながら、いまだに仕事と前原をどう両立させていくかなんて悩んでる。
"もしかして自分は、いつかどちらかを失うのだろうか"
ここまで真面目な人間になってみたいものです。
仕事と前原を比べて、前原を選んだなら、弘は専業主婦にでもなろうというんでしょうか。
でも、今回はそんなこと言ってる場合ではなくなっちゃいましたね。

ふたりが翻弄されまくったのは、本社営業の徳永くんと、OBの辻本さん 60代 (!) です。
徳永くん、好きだなぁ?。弘のことは大好きだけど 前原はちょっと怖いな… っていうのが、女子どもみたいで可愛いですよね。
そんな徳永の面倒を前原が引き受けると聞いて、弘の心中は穏やかじゃありません。

でも、徳永に妬く気持ちが、弘を大人にしたっていうのかな、自分に正直になれてよかったと思います。
前原は前原で、弘が妬いてるのをわかってんだかわかってないんだか… これにはちょっとイライラしたけど…。

そしてそして、辻本さん。
雑誌に掲載されたときは、弘が辻本に誘われるところで "次号に続く" で、次を読むか読まないか、マジで悩みました。確か、そのときの煽りが 「60歳×25歳の歳の差カップルの誕生の危機!」 とかで、未遂でもなんかあったらイヤだ!と。

結局は、終始大爆笑でした。
弘はこのときのことを、酔っぱらったせいにしてましたが、素面でも同じですよ、ゼッタイ。
辻本さんに攻められながら、何度も心の中で 前原の名前を呼んじゃうところがたまらなく好きです。

でも、辻本さん自身はちょっと微妙…
前原と話してるときの辻本さんはいいんだけど、弘のこと 「別嬪さん」 て呼ぶのがイヤでした。ごめんなさい。
あ、でも、弘にじゃなくて、前原にせまるんだったらアリかも。面白いじゃん?
(★★★★☆)


ということで、ちっとも感想になっていないのですが 「許可証シリーズ」 はこれでひとまずおしまいなんですね。
でも、続編がすぐ春に発表されるようで、とっても楽しみです。
徳永くんも、細く長く活躍するように願ってやみません。
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