ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ちょっとやさぐれた千秋先輩 (のだめカンタービレ) のイメージでした、晴人。


スウィート・セレナーデ
雪代 鞠絵著
幻冬舎コミックス (2005.11)

【こんな話】
音大生の晴人は、天才ピアニストとして将来を嘱望されていた。
しかし、あるピアノコンクールで、晴人は出番直前にこれを棄権、会場を抜け出してしまう。
自分のピアノになんの魅力も感じなくなっていた晴人は、スランプに陥っていたのだった。
そんなある日、晴人の前に睦月 (むつき) という少年が現れる。彼は、晴人のことを 「ユキちゃん」 と呼び、自分の恋人だといってはばからず…。

【ひとこと】
自分の存在価値を見失いかけている青年と、記憶にふたをしてしまった少年の話です。
記憶喪失とは、また違うのかな。

「ユキちゃんは、俺の恋人なんだから!」
いきなり現れた少年に、見知らぬ名前で、しかも恋人呼ばわりされ、ストーカーされて。
晴人が、いつ暴挙に出るか、ひやひやしながら見守っていましたが、晴人がピアニストで本当によかったです。
少なくとも、拳でぶん殴ったりはしないとわかったから。

とはいえ、暴力こそ振るわないものの、かなり冷たく当たってますよね。
携帯を外に放り投げたり、ドアにチェーンかけてすき間から突き飛ばしたり…
それでも、キャピキャピとつきまとう睦月は、本当なら私も、かなりうっとうしいはずなのに、なぜだか可愛くてたまりませんでした。

そして、晴人もだんだん睦月のことを、放っておけなくなってくるのです。
睦月に情が移ったこともあるけれど、睦月がこれほどまでに慕う 「ユキちゃん」 という男が気になってしかたなかったんでしょう。
外見は自分とそっくり、でも 「賢くて、親切で、完璧で…」 と睦月がベタ褒めするのを聞くのは、自分がスランプに陥ってるだけに、かなり苦しかったかもしれませんね。


(ネタバレ)

結局、ユキはもうこの世の人ではなく、1年前に交通事故でなくなっていました。
その死を認めたくなくて、睦月は偶然見つけたそっくりさんの晴人を、「ユキちゃん」 として追い回していたのです。
もしかしたら、この展開って見え見えかしら?
私も、今こうして考えてみると、そう思うんですけど、読んでいる最中は、まさかユキちゃんが死んでるなんて思ってもみなかったんですよ、不思議と。

「ユキちゃん」 の死を認めたあとの睦月が、あまりにも今までと違う様子で、悲しくなりました。
それは、晴人も同じだったようで 「普通に話せば」 って、なんだか寂しそうでしたよね。


でもこの日が、睦月と晴人の新しい出会いになりました。
睦月は、晴人と一緒に幸せになろうと決心して、そして晴人は 「ユキちゃん」 と対等 もしくはそれを越える人間になろうと決心して。
ふたりとも大きく成長したということでしょうか。

「俺は、朝倉さん (晴人) を好きになってもいい?」
ってところ、泣きそうになりませんでしたか。
よかったですね、あそこ。
(★★★★☆)


「君からピアノを取ったらいったい後に何が残るの」
教官が晴人にいうセリフです。

これを読んで思い出したのが、私のいとこ Y君。
中学時代、遅刻や宿題忘れがあんまりひどいもんで、担任の先生に サッカー部を辞めるように言われたんだそうです。
それを聞いた、サッカー部顧問の先生や Y君の両親、友だちが、担任の先生のところに駆けつけ 「Y君からサッカーを取ったら、なんにも残りません。どうか続けさせてやってください」 と直談判してくれたらしくて。
でも、当のY君は、嬉しいんだか悲しいんだか 「ちょっと落ち込んだ」 とこぼしていました。
もう、ふた昔くらい前の話です…
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よそで、「花町物語」 のプレイ日記を書いていたとき、web拍手で教えていただいた本です。
こんな設定、いいのかな… 戸惑いつつもシリーズ3冊一気買い。


君も知らない邪恋の果てに
鈴木 あみ著
白泉社 (2004.6)


【こんな話】
旅館 "長妻" の次男・蕗苳 (ふき) は、借金の形に吉原へ売られていくことになった。
"長妻" は、父が病に倒れたあと、兄の浩継に受け継がれていたのだが、才もなければやる気もない浩継は借金を増やすばかりで、"長妻" は明日にもつぶれてしまいそうだった。

しかし、吉原へ立つ前の晩、蕗苳がひそかに思いを寄せていた 旺一郎が迎えに来る。遠くへ逃げよう、という旺一郎のことばが嬉しくて、喜んで支度をする蕗苳だったが…

【ひとこと】
売春防止法が廃止され、吉原が復活。
そんな設定の、現代のお話です。
世の中に 「ゼッタイ」 はない とはいうものの、これだけはゼッタイありえない、ゼッタイあってはいけない設定だけに、な?んかひっかかっちゃった私。
ちょっと時代設定を前にずらしてくれるだけで素直に楽しめたのに、残念です。

とはいえ、「遊郭」 に妖しく淫靡な萌えがひそんでいることも確か。
細かいことは忘れて、感想に行きましょうね。


かわいそうです、蕗苳。
兄は、蕗苳が吉原へ行かなければ、お父さんの生命保険で借金を払う… つまり、お父さんを殺すと脅してくるし。
落ち着いて考えれば、ここで蕗苳が吉原へ行ったとしても、このバカ兄貴に旅館の建て直しなんてできるわけないのは、明らかなんですけどね。
中学を卒業したばかりの蕗苳には、どうしようもありませんでした。

そこへ、迎えに来たのが、蕗苳の大好きな旺一郎。
旺一郎は、旅館の使用人の息子で、蕗苳の身の回りの世話や遊び相手をしていた 3つ年上の青年でした。
嫌われているとばかり思っていた旺一郎が迎えに来てくれて、嬉しいやら驚くやらの蕗苳ですが、ここ、昔の映画みたいでいい感じなんですよ (使用人の息子、っていう設定からしてじゅうぶん昔っぽい)

蕗苳が寝てると、旺一郎が雨戸をトントンって…
ね、いいでしょう。雪が降ってたらもっと素敵なんだけど、残念ながらこの日は雨でした。

しかし。
手に手をとって逃げるふたりの前に、バカ兄貴が…

結局、蕗苳は旺一郎の将来を考えて駆け落ちを諦め、ひとり吉原へ売られていきます。
苦渋の選択で、蕗苳は
"駆け落ちして、逃げ隠れしながら生きていくより、カラダでも売ったほうがまし"
と、心にもないことを言って、旺一郎をつっぱねるのです。

でもね、旺一郎って、医学部に行くほどの頭のいい青年なんです。ちょっと考えれば、蕗苳が本心でそんなことを言ったわけじゃないことくらいわかるだろうに、どうして蕗苳の手を放してしまったんでしょうね。
ここがちょっと納得いきませんでした。

だけど、ここで駆け落ちしちゃったら、話が終わっちゃうしね (笑)


吉原へ行ってからの蕗苳は、怖い思いや悲しい思い、いろいろあったものの、先輩の綺蝶 (きちょう) が優しい人でひと安心。
この綺蝶、名前は優雅だけれど男前でイイなぁって思っていたら、2作目はこの人がメインだそうで、大喜び (何も調べないで一気買いする私…)
あまり詳しくは書かれていないけど、キーパーソンでもあります、綺蝶。
頼りになるおにいさんって感じかな。

そしてそして、旺一郎再び。
いったい何があったんでしょうね、すっかり極悪人になっていました。
おまけに、駆け落ち未遂のとき、最後の最後に蕗苳に拒絶されたこと (前述) を引きずっているのか、なかなか優しくしてくれないし。延々と続くエッチシーンは、エロいよりも痛々しいです。

でも、どんなに冷たくされても酷くされても 「二度と会えないよりはよかった」 という蕗苳が、健気でいじらしかったです。

結局、ふたりでちゃんと話して、あの日の誤解は解けましたが、そんなのいちいち説明しなくてもわかってほしかったです。旺一郎には、そういう懐の深いキャラが似合います。

終わりは、ちょっとあっけなかったかな。
でも、最後の旺一郎のセリフには、思わずニッコリ。よかったね、蕗苳。
(★★★☆☆)


表紙イラスト (樹要さん) にうっとり。
本文中のイラストだと、p.215 のちょっとラフな感じのキスシーンがお気に入り。


2作目・3作目の感想は、下のカテゴリ名「鈴木あみ」をクリックしてください。

BGMはサティで。
(あまりにもわかりにくい文章なので、色分けしてみたんですけど、さらにわかりにくかったら言ってください)


フラワーズ
宮本 佳野
徳間書店 (2005.10)




ボロアパートでの新生活を始めた大学生の
しかし、引っ越し当日、窓越しに アパートの住人 ナンノのラブシーンを目撃してしまいます。
大家さんによれば、ふたりはゲイで恋人同士とのこと。
しかし、そののことが気に入ってしまい、ある晩、は誘われるまま、と一夜をともに…


               ■□■□■

は、自分がゲイであることには気がついていたようです。
でも、潔く認めることもできなくて…
だから、ちょうど悩んでいるときに と寝たことで、は 「気持ちの整理がついた」 と言ってます。
の中で、何か枷のようなものがはずれたのかもしれません。
それを境に、はどんどんに惹かれていくのです。

しかし、そんなある日、今度はナンノに誘われてしまいます。
そして、が決まった相手を作らないことや、パトロンがいることなど、よからぬ話を吹き込まれます。
ナンノの言動は、嫉妬丸出しですね。のことを好きなのは明らか。
なのに、のことを

「好きになってもしょうがない奴だから」

って、まるで自分に言い聞かせるみたいに言うんです。
このセリフ、カマかけているのか、それともハッタリなのか、いろいろ考えてみたんですけど、ナンノ自身も 自分のに対する気持ちがよくわからなかったのかなぁって。

このとき、ナンノと繋がりはしなかったけれど (たぶん両方「受け」体質だったから) ふたりで欲望を処理します。
ここでふたりに、特別な感情が芽生えたような気がするんです。
それは、を奪い合う恋のライバルなんていう陳腐なものじゃなくて、もちろん恋心でもなくて、もっとも?っと深い深い繋がり。
これは、あとになってそう思ったことなんですけどね。


の言動も興味深いです。
ナンノと抱き合いながら "こんなのもう メチャクチャじゃないか" って、自己嫌悪に陥ってるくせに

「また来なよ」 ってナンノに言われたら
「ハイ」 って。

この、「ハイ」 が不思議で不思議で…。
ナンノの部屋でさんざん居心地の悪い思いをしたはずなのに、なんでハイなんだろう。
ふたりでエッチなことして気持ちよかったからじゃないだろうし、報われない恋をしている者同士なぐさめあおうとしたのでもないだろうし。
このあたりが、サティなのかな (笑)


本当に、常軌を逸してます。
でも、3人とも本当は、単に寂しかっただけなんでしょうね。

のことを信じていいのか悩みつつ、やっぱりとは離れられない
に本気、と言いながら、パトロンのところへも行けば、今までどおりナンノとも寝ようとする
のパトロンを訪ね、そこへ居候してしまうナンノ

どろどろとドス黒いものが渦巻いていそうです。
特に、ナンノは不安定で、失踪したり具合が悪くなったりと、痛々しくて見ていられません。
そんなふうになってしまうほど、ナンノが好きなんですよ?。辛い恋だ (涙)

そして、その憔悴しきったナンノを見たは、もっともっとナンノと仲良くなっていく…
ナンノのあいだにあるのは、エロスではなくてアガペーなのかなぁ、なんて。ああ、哲学。

パトロンのおじさんが、
「皆で仲良くすりゃいいのにねえ」
って言うんですよ。
何を脳天気な、と思うけど、まったくもってそのとおりです。
3人+おじさんで、ワンフロアのマンションでも借りて、まったりねっとり暮らしていくのがおすすめです。

とにもかくにも、読んでいて、すごく寂しくて暗い気持ちになりました。
なのに、あとがきで宮本さんは 「楽しく書かせていただきました」 って! (笑)
そんなふうに言われて、どうしたらいいのかわからなくなった私です。
(★★★★+0.5)


続編がありそう?
だけど、もしナンノが新しい恋を見つけてしまったら、リリカ的 愛の四角形が壊れちゃうしな…

あらすじを読んで、ひまひとつ?と思ったものの、タカツキさんのイラストに惹かれて買ってしまいました。そのタカツキさん、カバーの折り返しで 「(プラチナ文庫では) 初のシリアス」 とおっしゃってるんですが、私はどうも、これがシリアスという気がしなくて…


ラブ・シェイク
英田 サキ著
プランタン出版 (2005.11)
ISBN : 4829623063
価格 : \560


【こんな話】
バーテンダーとして働く秋良のところに、代議士である父の秘書・檜垣が訪ねてきた。大学にも行かず、親から与えられたマンションも出てしまった秋良に、檜垣は元の生活に戻るよう忠告するのだった。
しかし、秋良は2年前、檜垣にひどく傷つけられ突き放されたこともあって、どうしても素直になることができない。
ある日、売りことばに買いことば的な発言によって生じた誤解から、檜垣と寝ることになってしまい…

【ひとこと】
世の中、誰もが本当のことを話せたなら、大概のことは片付くのですけどね。
それにしても、こじれに こじれちゃったもんです。

すべては2年前、檜垣が秋良を突き放したことから始まりました。
なぜそんなことをしたのか? 簡単なことです。
ひとまわりも年下の秋良によからぬ感情を抱いていた檜垣は、このままでは秋良に手を出してしまうのも時間の問題と、これ以上 自分に近寄らないよう、徹底的に秋良を傷つけたのでした。

もう、ここで道を誤ってます、檜垣。
だって、それは檜垣の都合でしょう? 自分の勝手な都合で、好きな相手を傷つけて 自分はラクになろうなんて、そんなのって。
まぁ、ラクにはなれなかったみたいだから、少しは同情するけど。

秋良も檜垣も、似た者同士なんですよね。考え方も言うことも、すごく似てる。
マイナス思考のくせに意地っ張りで、素直じゃない。
ふたりの意地っ張り具合は、灰原店長をめぐる攻防で、充分すぎるほど堪能しました (笑)

(ちょこっと解説)
実際は両想いの秋良と檜垣が、好きでもない灰原を賭けて、カラダの関係をもつんですが、ここのふたりのやり取りがあまりにバカバカしくて… もしかしてココ、泣くところ? 私は、笑いっぱなしでした。
いちばん面白かったのは、秋良も檜垣も、お互いをオカズにひとりエッチしていたこと。
どちらかが目撃しちゃってたらよかったのにね。そしたら、とっくに幸せになれていたのに。


終盤、秋良がちょこっと危険な目にあうんですが、このあたり英田先生お得意のシーンって感じですね。
そしてまた、突っ走る檜垣が (本当はカッコいいはずなのに) ちょこっとおかしいです、ごめんなさい。
でも、秋良はとってもかわいそうです。秋良が、2年前のことをこんなに引きずっていたなんて、すごくびっくりしました。びくっ!としたくらい。
暴走する檜垣に笑っていなければ、きっと泣いてました。

そこから先のふたりは、もう勝手にやってくださいという雰囲気で、甘いんだかバカップルなんだか…

檜垣 「不謹慎じゃない恋なんて ないんですから」

そこ、自分を基準にしない!>檜垣
(★★★+0.5)


ああ、灰原店長&オーナーの加瀬のことが書けなかった…
元ピアニストと極道のカプです。
灰原は、ちょっと変人ですね。私は、今のところ苦手です (笑)
加瀬は、最初のほうセリフが少なくて、頭が悪そうだなと思ったんですけど、なんのなんの。
後半は、カッコいいやら可愛いやら。大好きになりました。

そうだ!
あすたさんが書いてらした、最後の2行のことも書かなくちゃ。
2行どころか、その前のページで既に恥ずかしくてくねくねしていた私です。
英田先生、狙ったのかしら?(何を)

子どもも寝たし、さぁ お茶でも飲もうかなぁと、席を立とうとしたとき、テレビ画面の "美少年の恋愛がどうのこうの…" という文字が目に入りました。
え? どうやらコマーシャルのあとで、そんな特集をやるようで…
もしやまさかもしやまさか…
チャンネル変えようか? でもそれは怪しすぎるか? と私の葛藤もむなしく、さっさとコマーシャルは終わってしまいました。

そして始まったのは、とんでもない企画でした。
「BL系乙女」

なんで、一家団らんタイムにこんな特集をっ!
私が友だちと池袋に行くたび 「あんなとこ、なにが面白れぇの?」 とかならず訊いてくるダンナの横で、番組の "池袋乙女ロード" の解説をおとなしく聞いている私は、いま思い出してもすごく可哀想でした。

しかも、その特集の長いこと、長いこと。
同人BL好きの女の子と、そのお父さんに取材をしていたような気もするんですが、パニックに陥っていたせいかなんにも覚えていません。
どんな内容だったのか、どなたか教えてください。

最後に、スタジオの男性が 「BLが好きな女の子は、心の優しい傷つきやすい子だ」 みたいなこと言ってましたね。
そんな分析されなくちゃならないほど、私たちって病んでるんでしょうか。

今日は、『ラブ・シェイク』 と 『恋する暴君』 の感想を書こうと張り切っていたのです。
だけど、もう寝ます。
無駄に疲れました。

shiteさんに教えていただきました。
ヘタレがお好きな方は、もうたまらないのでは?


ダメな男ほど愛しい
ユキムラ
松文館 (2004.1)
ISBN : 4790112063
価格 : \630



6編+番外編


Sweet & Sweet
周布 (すふ) くん×蒔田さん

同じ会社の別部署で働くふたり。蒔田さんは事務系で、周布くんはガテン系です。
ふたりは茶飲み友だち、要するに喫茶店でお茶したりする仲なんですが、ケーキが食べたいのは蒔田さんだけで、周布くんは大好きな蒔田さんの笑顔を見るためだけにコーヒーすすってる、といった具合です。

蒔田さんという人は、残業中に物音がしたからって机の下にもぐっちゃうような人で、すごくかわいいの。だけど、決して天然じゃないんですよ、かなり黒い!
きっと周布くんは、これからが大変なんでしょう。


何となく嫌な夜(+番外編 「何となく恐い夜」)
和哉 (24歳) × 義治 (32歳・やもめ) ←従兄弟同士

小さい頃、懐き懐かれ… の関係だったふたりが、今になって同居。
年の差カップルが好きな私は、この設定だけでも嬉しいのに、和哉の留守に義治がなんと熱を…。
ビバ 看病! 弱ってる義治に、和哉が容赦ないのが面白いです。

和哉がおちゃらけてるときは義治もヘラヘラしてて、和哉が真剣モードで愛を語りはじめると義治も顔を赤らめつつ聞き入って…、和哉のペースに飲まれっぱなしの義治がかわいすぎます。
そして、看病といえばおかゆ!(?) その、おかゆを食べるシーンがたまりません、いろんな意味で (笑)
万が一、お雑炊だったりしたら悲惨だわ?


Big Bad Bingo!
子持ちドラマー・小田 × 息子の担任・内藤先生

内藤先生の一目惚れから始まるこの話。小田が真面目で、どうやってもくっつきそうに見えなくて困りました。
小田は、どの段階で内藤先生のこと 好きになったんでしょう。
ヘタレなくせに押しだけは強い 内藤先生の粘り勝ちってことなのかな。


素直な気持ち
犬を拾って届けた 天地 × 警官・藤川

失恋して飲んでいた藤川に天地が声をかけて…
そんなふうに行きずりの関係をもった翌日、さっそく交番で再会してしまうふたりです。

天地はたぶん、ずっと前からホモなので、ガンガン藤川にアタックするんですが、藤川は男 (非ホモ) に惚れていたといっても 実際に男と付き合った経験はない… んですよね? あれ? どうなんでしょう (読解力なし)
飄々としてつかみどころのない天地と、なかなか羽目をはずせない意外に真面目な藤川がミスマッチで面白いです。
藤川、かなり好き。


すべてを夏のせいにして
万引きサラリーマン (笑) 岩田 × 保父さん・入谷

ちょっと思ったんですけど、万引きを目撃されるのと、ひとりエッチを見られちゃうのと、どっちがあとあと会いづらいでしょうね。
この岩田も、もう二度と会いたくなかったはずの人に、気がつけば癒されちゃってて…。
なんだかダサいんです、岩田。でも、知らんぷりできないというか。
これぞまさに 「ダメな男ほど…」 ってヤツですね。
それとは逆に、入谷はステキすぎます。私も園児になりたい。


ダメな男ほど愛しい
仕事がイマイチな部下・水野くん × 仏頂面課長・槇原

ここの会社で働いてるほぼ全員が、槇原のこと、恐くて真面目な上司って思ってるんでしょうねぇ。でも、強面の裏で彼が考えているのは、かわいい水野くんのことばかり。

そんなある日、酔いつぶれた水野くんを介抱するチャンスがやってきたんですけど、課長ってば眠ってる水野くんを舐めちゃって… ココ、どこを舐めたかが、いまいちハッキリ書いてなくて気になりました。水野くんも気にしてたみたいなので、教えてあげてほしいと思います。
そういう水野くんは、よくわかりませんね、仕事ができないということくらいしか (笑)

面白かったというか、むしろ驚いたシーンは、課長が水野に向かって 「ヘタレめ!」 って言うところ。
まったくわかってないんですね、自分のこと。
(★★★★+0.5)

ふじかわ&あまち

左が藤川くん (警官) です。

昔から、楽器を演奏する男の子が大好きでした。
子どもの頃 通っていた音楽教室、中学校の吹奏楽部、大人になって入ったアマチュアのオーケストラ…、私の目は常に男性に釘付け (笑)
とくに好きなのは、ピアノの鍵盤に顔を近づけて弾くとき、ちょっと背中が丸まるところ。
この萌えポイントは、もう ○十年も変わらず。


プライベートレッスン
村上 左知
ビブロス (2005.11)
ISBN : 4835218221
価格 : \590



プライベートレッスン 第一話?第三話+番外編
他4編


音大付属の中学校の生徒が、その隣にある普通の中学校の生徒にピアノを教える 交流授業があるんだそうです。たぶん、どちらの中学も共学です、たぶん。でも、ここでは "男の子が男の子にプライベートレッスン" 限定で。


■第一話 アヴェ・マリア
「…ちゃんと吸わないと だめなんじゃないの」
附属中学の朝日 (あさひ) くんと、普通の中学の至 (いたる) くん。
ふたりとも感じ悪いくせに、内心はすごく気になっているという…、嗚呼 かわいいですねっ、こういうの!

ある日、意を決した朝日が至に迫ります。これは、いかにも慣れてるふうを装ったハッタリなんですけど、一連の朝日の行動が色っぽくてかわいくて。
場所が ピアノの上っていうのも、萌えます。
でもこれ、高校生のほうがよかったなぁ。

■第二話 ノクターン
「ってゆーか やらしい…」
第一話にちょこっと登場する小嶋 (那智・なち) 先輩が小学4年生のときのお話。
ピアノ教室の三保先生(♂)に恋している那智は、先生の弟・貴史が邪魔でしかたないわけです。
ある日、那智は 三保先生が 「上手に弾けるおまじない」 ってことで、貴史の指にキスしているのを目撃してしまうのですが、那智ビジョンでは、三保と貴史がホントにキスしてるくらいに見えちゃったんでしょうね。
だけど貴史の気持ちは…

三保先生って、貴史によからぬ想いを抱いてたんじゃないでしょうか? 義理の弟だし、うーん あやしい。
那智はともかく、貴史はとても小4とは思えません。これも、もうちょっと年齢が上だとよかったなぁ。
このお話は、恋の一歩手前というか、昔こんなことがありました… という前振りですね、第三話に続いていきます。

■第三話 ジムノペディ
「兄貴じゃなくても いいのかよ」
5年後、すっかり遊び人になってしまった那智と、硬派で体育系の貴史。
那智は、音大付属中の生徒で、貴史はお隣の普通の中学生です。
そして偶然にも、例の交流授業でふたりは一緒になるのです。

貴史の気持ちはわかりましたが、那智も本当に5年前のあの出来事を引きずってたんでしょうか。
いまいち信用ならない那智です。
でも、貴史の愛が深そうだから、大丈夫かなぁ。

(★★★★☆)


残り4編は、同人誌の再録なんだそうですが、カバーには 「全部新作」 って…。

シャイノベルズって、表紙がつるつるのときと、そうでないときとあるのね。
私は、非つるつる派 (この本は、つるつる)
それにしても、樹さんのイラストがかわいい。
中身もかわいかったですよ、オビには 「鬼畜」 ってあったけど。


嘘と本音としょっぱいキス
桜木 ライカ著
大洋図書 (2005.10)
ISBN : 4813011128
価格 : \903


【こんな話】
幼なじみで、家がお隣り同士の聖 (ひじり) と宗典 (むねのり) 。
一緒の高校に進学したのはいいけれど、最近 宗典の様子がどうもおかしい。
聖のことを、徹底的に避けるのだ。今まで、どんなときも離れたことなんてなかったのにどうして!?
こうなったら聖も意地で、宗典の姿を見かけるたびに、ストーカーよろしく 声をかけたり追いかけたりするんだけど、敵も相当手強いようで…
でも、宗典だって、何も好きこのんでそうしているわけではなく、それなりに理由があったのでした。

【ひとこと】
同じ恋愛モノでも、少女マンガにはあまり見かけない設定のひとつに、
「近づくとめちゃくちゃにしてしまいそうだから距離を置く」 というのがありますよね。
宗典の心境もこれ。

今までが、一緒に遊んで、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝て… と、密着状態だっただけに、余計に意識過剰になってしまうんでしょうか。
夢の中で、艶っぽい聖に誘われるがままに欲望を果たしてしまう宗典が、情けなくてかわいいです。

しかし、聖を避けまくっていた宗典にライバルが!
副担任の宮城先生です。
この人、すごく危ないんですよ。先生のくせに、本気でライバルなんです。
(私は、樹さんのイラストを見るまで、ただのキモいオヤジだと思ってたんですが、案外ステキでしたね・笑)

毎日のように、聖と宮城がベタベタしているところを見せつけられて、宗典もギリギリだったんでしょう。
聖のしかけた、ちょっとした言葉のいたずらにカーッとなった宗典は、聖のことを乱暴に犯してしまうのです。
ここの宗典は、少し怖かった。乱暴だから怖いんじゃなくて、まるで何かに取り憑かれているようだったから。

このあと、宮城が聖をなぐさめるシーンが、猛烈に好きです。
しつこいようですが、それまで宮城は "キモい奴" でしかなかったのに。
聖がベソかいてるのもかわいいし、本当にいいシーンですね (笑)

宮城の 「したよ」 が、もうたまらないです。
人として、教職者としてどうよ!? って感じなんですけどね。

そして。
ハッピーエンドです、ご心配なく。
宮城先生はちょっとお気の毒だけど、後半またちょっと危ない奴に成り下がっているので、こうなるのが彼のためでもあるかも。
最後はちょっと性格変わってましたね、ハハハ…
(★★★☆☆)


この方の文章は、テンポがよすぎて、それが少々しんどくなるときがあります。
リズム感はあるんだけど、もう少し詳しく説明してほしいなぁと、思うことも。
短編 「GAME de × game」 が特に。これ面白いだけに、残念でした。

『龍を飼う男』 のリンク作品。刊行されたのは、こちらが先ですが 『龍を…』 の2年後のお話だそうです。
あのティエンが、ずいぶん丸くなってます。あ、体型じゃなくてね…


駆け引きはベッドの上で
ふゆの 仁子著
竹書房 (2005.6)
ISBN : 4812421527
価格 : \600


【こんな話】
仕事にも、恋人にも見放された遊佐奈央 (ゆさ なお) は、傷心旅行でラスベガスを訪れていた。
初めてのカジノで大当たり、豪遊していたところ、ヨシュアという日系人が賭けを持ちかけてきた。
「君自身を賭けてもらいたい」
なかば自虐的に受けてたった賭けに、遊佐は負け、ヨシュアとともにホテルの部屋へ向かうのだった。

【ひとこと】
ゴージャスなセックスシーンに目がくらみ、本筋を見落とすところでした。
国際ビジネスの第一線で活躍する男達の物語と思いきや、なんのことはない、かわいらしい純愛ストーリーです。

『龍を飼う男』 を読んで気になっていたヨシュア。
カジノシーンの芝居がかった言動に、クラっときました。
賭けの最中に、ヨシュアが遊佐の頬にキスするところがあるんですが、くぅ? カッコいい! 映画みたい!
(ヨシュアのキスって、ぶちゅ?って感じですよねぇ…)


ヨシュアは、いわば 「遊佐くんを救う会」 会長ってところでしょうか。

(ちょこっと解説)
遊佐は、大手スーパーの幹部候補でした。
アメリカ最大手スーパーのウェルネスマートと提携するべく交渉を進め、もう一息のところだったのを、会社の急な方針変更で別の企業と手を結ぶことになってしまったのです。
さらに、会社から背任の容疑をかけられ、リストラ対象になり、さらに彼女にふられ…


そんなお先真っ暗の遊佐に、手を差し伸べてくれたのは、他でもないそのウェルネスだったわけです。
ヨシュアはもちろん、ウェルネスには遊佐の信奉者がたくさんいるようで、あのティエンがなにげなくそのメンバーに混ざっていたのには笑いました。
遊佐はきっと、仕事もできて、人当たりもよい、いい人なんでしょうね。
ヨシュアも含めて、「救う会」 (笑) のメンバーは、今回が遊佐との初対面だったのに、みんな遊佐にこんなにあったかいんだから。

ただ、気になるのは、どうしてヨシュアは遊佐にこんな意地悪な真似をしたんでしょう。
最初から、身体を賭けて勝負しようと思っていたとは考えにくいでしょう?
どうなんだろう、遊佐の可愛さに嗜虐心をかき立てられたとか…?
ここのあたりが引っかかりますが、ヨシュアが遊佐のこと大好きになっちゃった気持ちが愛らしいのでOKです。

それにしても、ゴージャス。
札束の上でセックス…。「エッチ」 だの 「エロ」 だのという俗っぽい言葉を使うのをためらうほどです。これだけ濃いのに、下卑た雰囲気にならないのは、ふゆの先生のなせる技かしら。

奈良さんの絵も素晴らしいです。
私は、p.107のイラストが好き。ヨシュアが遊佐の手をとり、自分の唇にあてているところです。お持ちでない方、本屋さんへ Go!
あと、p.213も。遊佐がヨシュアのこと、後ろからそっとぎゅっと抱いてるの。ここも Go!

多分ね、遊佐は普通の日本人だったはずなんです、ヨシュアに会うまでは。
でも、最後のほうは、すっかり感化されちゃったのか、ちょっと嘘っぽくなってます、面白い。
(★★★★☆)

続編が決まっているそうです。
遊佐とヨシュア、それにティエンと高柳の4人で、日本を訪ねるなんてのも面白そう。
そして、上杉はさらし首に処す! 許さん!

表も裏も、表紙のイラストが妖しい雰囲気です。
タイトルもこんな感じなので、思い違いをされてるかたもいらっしゃるかも。実は、中身のイメージとは少し違うのです。
収録3作品の共通テーマは 「幸せ再発見!」 かな。


恋と罠
山本 小鉄子
大洋図書 (2005.11)
ISBN : 4813050182
価格 : \630



■恋と罠・恋と蜜・恋とムチ・(番外)相原家へ行こう
3部作です。
小さい頃からいじめられがちだった真紀 (まさき・高2) は、強い奴を味方につける術を身につけていました。
相手に身体を与え、その代わりに自分を守ってもらう、それが真紀のやり方でした。
これをこのマンガでは 「力を持っている相手に罠をはる」 と表現しています。

現在、真紀を守ってくれているのは、お偉いさんの息子・里山。
確かに、真紀は里山に媚びを売ったりはしていません。里山のほうから真紀に手を出すように、し向けたんだと思います。
これぞまさしく 「罠」 なわけです。
真紀を子分扱いしている里山のほうが、実は真紀にハメられているのです。
最初、「罠をはる」 という表現が、どうもピンと来なかったんですが、なるほどしっくりきました。

そんなある日、真紀が、クラスメイトの相原に恋をします。
里山とは違い、真紀は本気で相原を好きになります。

でも、心にも身体にも今までの習慣が染みついてしまっていたんでしょうね、相原にも "自分の身体を好きにしていい" というようなことを言ってしまうんです。
そこで相原がキツくつっぱねたことで、真紀の目が覚めます。
ここがね、とてもよいです。胸がこう、きゅ?っとなる感じで。

目が覚めたはずの真紀ですが、人肌が恋しいのか、相原との (身体の) 関係を焦ってしまいます。心だけの繋がりでは、まだ安心できなかったんだと思います。
でも、相原はホイホイと抱いたりせずに、真紀がリハビリを終えるのを待つんです。だからといって、相原は講釈を垂れたりはしません。いたって自然でぶっきらぼう。

キスならたくさんしてます。もう、青少年はキスだけでいいじゃん! って思ってしまう熱いキスシーンがいくつも。
こっちまで気持ちがよくなってきます (危)
なんだか話がそれました。


■LOVE BLOOD
短編。
家出少年が、ガクという青年に拾われその自宅にお邪魔することになります。
すると、ガクのお母さんは男でした… (笑) あ、お父さんも、もちろん男。
そのまま少年は、ガクの家にお泊まりするのですが、隣りの部屋で "ガクのご両親" がコトに及んじゃって…
とまどう少年に、ガクは
耳栓いらねーか」
って聞くんですけど、えへへ、耳栓ってな?んだ? (教えない (^^)


■花咲ける僕たち
好きで好きでたまりません、この話。
春さん (店長・28) と良さん (23) が働く花屋さんに、新しく大志 (たかし・18) が仲間入り。店長の春さんのスカウトです。
といっても、大志が良さんのファンで、店を覗き見していたところを呼び止められたというだけですが。
三角関係じゃないんです。こういうの、なんて呼ぶの? T字関係? (たぶん違う)

カッコいい春さん、キレイな良さん、かわいい大志、本当に素敵な花屋さんです。
特に、春さんがたまりません、春さんのキスが… (またキスか)
これは、続きも描いてくださるそうで、もう待ちきれません。
(★★★★☆)


このコミックスと同時に 『晴れてボクたちは』 も発売されました。
外国にいる幼なじみが帰国、同居することになるお話で、こちらはやや焦れったいです、でも爽やか。
この2冊のオビについている応募券を送ると、小冊子がもらえるのですが、そのオビがまた楽しいです。

こっちもおすすめ

ウサギさんて、外的要因さえなければ、あの 『純情ミニマム』 で見た天使のような少年のままかも…


純情ロマンチカ 6

中村 春菊著
角川書店 (2005.11.1)
ISBN : 4048539078
価格 : \588


■純ロマ
宇佐見兄・春彦の登場で、話がおもしろくなりました。
美咲に興味をもったところに、それが "秋彦の特別" と聞かされ、春彦のなかには ある特別な感情が芽生えたようです。
でも、その特別な感情というのがどういうものなのか、よくわかりません。

単純に美咲への愛情なのか、秋彦 (以下 こんがらがっちゃうのでウサギさんと書きます) に対する当てつけ混じりなのか、はたまた、美咲はただの小道具に過ぎないのか…。
ただ、春彦がそんなに悪い人だとは思えないんですよね。
私の手でなんとかしてあげたい… そんなふうに、乙女心をくすぐる人でもあります。<春彦

ウサギさんが、宇佐見邸から美咲を連れて帰るシーンで、春彦が 「秋彦…」 とつぶやきます。
ここの横顔が気になってしかたありません。
いったい何を考えているのでしょう。

その、美咲を奪還するところでは、激怒してるウサギさんや必死なウサギさん、慌てるウサギさんを堪能しました。春彦が出るようになってからのウサギさんて、今までには見せてくれなかったいい表情をしますよね。
いちばん好きなのは、美咲が春彦に連れ去られるところを目撃したときの表情。
ウサギさんがこんな表情をするってこと、美咲にも知ってほしいな。
自信もって、ウサギさんのこと好きでいてね。

■純エゴ
今回は、ほんのちょこっと。
「純情ミニマム」 にあった、ヒロさんの実家に行く話とか、できればマンガで読みたかったなぁ。
そのドラマを聞いて思ったんですが、このふたりの物語って、マンガっぽくないですね。
動きが少なくて、部屋の中で、のんびりまったり進行していくお話が、ヒロと野分にはぴったりな気がします。
それでもいいの、描いてください。>中村先生

■純テロ
こればっかりは続きが気になって、立ち読みしたり、他人様の日記で情報を仕入れたりしています。
忍の 「アンタは… ズルい…」 に、うんうんそうだよね? と大きくうなづいてしまう。
でも、オトナの事情に縛られる宮城の気持ちも、どうかわかってあげてください。

「俺は 思っていた以上に 忍にハマっているのだ」

ね、もうわかってるみたいだから。
(★★★★☆)


あとがきに、7巻には角が出ます と書いてあるのですが、ということは、雑誌ではいま角が活躍中なのでしょうか。
やっほー! おめでたいですね。
ずっと愛を注いできた甲斐がありました。
数少ない登場シーンに、いつもほわ? v っとなってます。
今回は、p.70
「昨日はイチゴ、サンキュ」 と言うだけで、この凶悪なまでのカッコよさはどうだろうね…

でもでも、出るというからには、角センパイも恋をするわけですよね、お相手はもしやっ!
彼は、私の中では 受け なんですけれど。

蜜柑茶、作ってみた (ほんとはみじん切り)
おばあちゃんの知恵袋

「味はちょっと複雑」 (by 真尋) とあったけど、そんなことなかったです。ほのかにミカンの香りただよう、普通の日本茶でした。
これで今年の冬は風邪知らずです、ふふ。


新妻きらきら日記
雪代鞠絵 著
リーフ (2005.11)
ISBN : 4434068334
価格 : \893


【こんな話】
おだやかに新婚生活をおくる、祐一郎と真尋。
そこへ、さらなる強敵が現れる。祐一郎の母親 小百合だ。
祐一郎のいないところで、チクチクと真尋をいじめる小百合だが、真尋が男であることには、まだ気がついていないようで…
(前作 「ふわふわ」 の感想はこちらにあります よろしければどうぞ)

【ひとこと】
続編です。
一難去ってまた一難、今度は祐一郎さんのおかあさん (以下 小百合) の登場です。
天然な真尋だから、いじめ甲斐がないんじゃないかと思ったんですが、しっかりイビられてます。

この女 (小百合) 最初に、真尋のこと、お手伝いさんだと勘違いするんです。そのときに 「愚図な子ね」 って。
このひと言で、ああ本当にイヤな人なんだな、とわかります。
真尋が祐一郎の妻と知ってからであれば、どんな意地悪をしても、いちおう筋道は立つでしょ。
でも、とくに粗相をしたわけでもない初対面の "お手伝いさん" にそんなこと。
身分で人を判断する、ダメな大人の典型です。

小百合が真尋にぬか漬けを持たせ、ティーサロンに呼びつけるところは、イヤすぎて思わず流し読みしちゃいましたが、そのあと 祐一郎の花嫁候補の "可奈子さん" というのが出てきて、誰だこれ?って (笑)
そこでまた、ぬか漬けのところを丁寧に読み返してみたら、意外にも可奈子さんはとってもいい人でした。
テレビドラマだとね、小百合みたいな女の取り巻きは、み?んな性格悪かったりしますよね。ほら、「白い巨塔」 の 「くれない会 (婦人会)」 みたいに。
でも、可奈子さんは、中身も本当のお嬢さまでした。

小百合が口止めしているので、祐一郎もそんないじめのことは知るよしもなく、まぁのんきに仕事に打ち込んでいます。のんき、って言ったら、祐一郎に失礼かな。でも、真尋がこんなに苦労してるのに… と思うとねぇ。
真尋がそれでも頑張れたのは、祐一郎の弟 光理がいたからです。

「クソババア」 とか 「追い出してやろうか」 とか、ほんと頼もしい。
光理の偉いところは、小百合が嫌いだから悪態をつくんじゃなくて、それが真尋のため、正義だからというところ。
実は、小百合のことも、ちゃんと理解してあげてるし、肩を抱いてあげたりもするんです。あぁ、いいなぁって思いました。

「俺にしちゃいなよ (光理)」
私もそう思いました。今でも思ってる (笑)
前作もそうでしたが、祐一郎の人格・性格がどうもハッキリしないのです。
今回は、ちょっと熱くなったりもしてるんだけど、迫力に欠けるというか… 物足りないかな。

そして… 出た!
「実家に帰らせていただきます」
もう、真尋ってば、何から何まで古風なんだから。

でも、そんなことよりなにより、あの小泉家の3人のお兄さんがあったかかった。
ちゃんと迎えに来てくれたんですよね、真尋が実家に帰りやすいように。前とは違って、お兄さんから優しいオーラが出てたもの。
長男の和一も、すっかり穏やかになって…、惚れました。

真尋可愛さに渋々… なのかもしれませんが、お兄さんたち成長したね!
真尋のこと、ちゃんと理解してくれたみたいで嬉しい。嗚呼、よかったですよ、ここ。
また里帰りしておいで、という和一のセリフが頭の中にリフレインしてます…
p.182 も、なんだか私のためにあるようなイラストで、ありがとうございました。

ラスト。
できれば、小百合も加わって大団円、といきたかったけど、こちらはまだまだ時間がかかりそうです。
でも、祐一郎のおとうさんがフェアな人なので大丈夫かな。
こんな人が、一国の総理なら、安心して任せられるんですけどね。
(★★★+0.5)


祐一郎の 「俺には君以上のお嫁さんなんて見つからないよ。俺の家はぴかぴかだ」 というセリフに、ちょっとショックを受けました。
耳が痛いんだか、胸が痛いんだか、非常に居心地の悪さを感じています(笑)

「本気」 と書いて "マジ" (特に意味なし)

捨て子系愛好家のみなさん、こんにちは。もはや、捨て子系でもなんでもないのですが "愛とバクダン" シリーズの2作目です。
雑誌に前編が掲載されたときは、ショックで一度には読めなかったこの話。
手に汗握る とは、こういうこと。
(1作目のあらすじ&感想はこちら


傷だらけの天使ども
中原一也 著
二見書房 (2005.11)
ISBN : 4576051687
価格 : \600


【こんな話】
謙二朗が探偵・竜崎の助手兼恋人になって1年。
あの謙二朗に、友達ができた。
バイクが縁で知り合ったという崇 (たかし) は、謙二朗と同じトシの無邪気な青年だった。
しかしある日、崇が何者かに襲われる。聞けば、会社の裏金を持ち逃げしているらしいのだが、どうもタダの裏金ではないようで…

【ひとこと】
「お前、ぼろぼろだな」

本当に。
竜崎も謙二朗もぼろぼろになりました。
謙二朗の友達・崇が、会社から持ち逃げした1千万は、ずいぶんとやばいお金でした。
そのせいで、ヤクザの城ヶ崎に狙われることになった竜崎たち。

まず、竜崎がボコボコに。
主人公が死ぬとは思わないけれど、予想以上にやられて私は大ショック。
それでも、ボロきれのようになった竜崎が謙二朗に欲情し、立ったままコトに及んでしまうのを見て、おぉ さすが竜崎! とホッとして惚れ直したのです。なのに…

今度は謙二朗が捕まってしまいます。
前に書いたことがあるかしら、私、殴るのってダメなんです。斬り捨てるのも、撃ち殺すのもぜんぜん平気なんですが、殴られるのを見るのはとにかく苦手。
謙二朗が、死ぬ一歩手前まで殴られ、薬を打たれ続ける姿に、1回目はもうギブアップで、ちょっと時間を置いてからまた読みました。
謙二朗に薬はもうダメなのに…。

前作を読んだとき、特になんとも思わなかったオリーヴ (いわゆる "オカマちゃん" 風のホモ) 。
でも、この話を読んで、もう大好きに。
優しくて、強くて、頼りになるったら。
そのオリーヴと、そして崇とみんなで力を合わせて、謙二朗を無事奪還するのですが、ここのイラストがちょっと笑えます。
だって、これオリーヴさんなんだよね? (笑)

でも、まだまだ修羅場は続きます。
薬がキレて錯乱し、竜崎にしなだれかかり、カラダと引き替えに薬を要求する謙二朗に、またしても大ショック… (案外弱い>私)
まぁ、ちょっと面白かったりもするんだけどね。

幸い、薬が抜けるまでのつらい日々は、それ以上詳しくは書かれていません。
ただ、謙二朗ひとりが苦しむのではなく、竜崎も一緒に血を吐くような思いをして、一緒に乗り越えている様子はしっかりと。
竜崎がいれば、もう何があっても、ゼッタイ大丈夫なんですね。

そして、6日間の悪夢から覚めた謙二朗に、竜崎のかけた言葉が、最初にも書いた
「お前、ぼろぼろだな」 です。
(捨て子フリークのみなさん、酔いしれてください)

しかし…、幸せな日々は長く続きません。今度は、竜崎が…。
このあたり、ちょっと竜崎が弱気になるでしょ。こんな竜崎、はじめてで可愛かったなぁ。

山小屋のおじさんに、恋人に会いたいか? って聞かれて
「ああ、会いたいねぇ」 って、バーボンをあおるんです。バーボンだよ?
大人の男の魅力っていうのかしら、カッコいいです。
このセリフ、謙二朗に聞かせてあげたかった。そう思いませんか?

ラスト。
わざわざ "ラブホテル" なのが、面白かったです。
謙二朗は、自分なりの 「愛のかたち」 を示したかったのよね、かわいい。
そして、竜崎はやっぱり素敵だ。


■台風、再び
7年後の書き下ろしです。竜崎も四十路に。
そして、アイツが帰ってきます。耕太 RETURNS!
耕太には悪いけど、謙二朗と竜崎の間に、アンタの入るすき間はこれっぽっちもありません!

こ 「そんなに……竜崎さんが好きなの?」
け 「なんでだろうな」


ここのイラストが、もう見とれちゃうほどいいです (ill. 水貴はすのさん)
謙二朗の顔が、優しいったら。
心の底から、竜崎のこと好きなんだね。
(★★★★+0.5)


次の Charade (1月号?) に 『KYOUHAN ?共犯?』 の続編が載るみたいで、嬉しい。
…って、どんな話か忘れちゃったけど (笑)
感想は一応こちらに書いてあるのです
よろしければ、読んでね。

和!

この表紙はよかった
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