ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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寮です。めくるめく、ドミトリー v ライフ!と言いたいところなんですが。
そうだなぁ、ねずみ色の雲で覆われたイギリスの空を思わせるような… そんなお話でした。

私立桜丘学園高等寮
橘 紅緒
大洋図書 (2005.6)
ISBN : 4813011039
価格 : \903



【こんな話】
私立櫻丘学園高等寮で暮らす烏丸旭(あさひ)には、その気になった男を弄ぶという悪い噂があった。そんな旭の前に、端正な容姿と雰囲気から 『王子』 と呼ばれ、憧憬される寮生・伊達洸貴が現れる。それまで、誰とも均等な距離を保っていたはずの伊達だったが、旭には好意を隠すことなく接してくる。
初めは伊達を避けていた旭も、少しずつ頑なだった心を溶かされ、やがてつきあうことになるのだが…!?
(カバー裏より抜粋)

【ひとこと】
暗く、淡々とした雰囲気は、息苦しくさえありました。
天井が低くて、湿った匂いのする寮や校舎のイメージは、最後まで変わらないままでした。

旭は、通学圏内に家がありながら、家庭の事情で寮に入っています。でも、彼の寮での生活と、家庭の事情を比べてみて、果たして寮に入ることが、どれだけ旭にプラスになっていたのか、理解に苦しみます。
いくら旭が友だちを作りたくても、相手は旭に惚れてしまう。そして、躰を求めてくる。旭はそれを 「裏切り」 と解釈し、みんなから距離を置いて殻にこもる。
寮長の姫城と、同室の三尾が、彼の唯一の救いだったわけです。

そこへ現れたのが、"王子" 伊達です。伊達は、クールです。みんなに同じように接する代わりに情も薄い。そんな伊達が、旭にだけは執着するわけです。そして、「つきあってほしい」 と。

ここで、ひとつだけピンとこなかったことがあります。
それまでの旭は、伊達のことを、どんなふうに思っていたんでしょう。
"自分と係わることで汚されてほしくない、不可侵な存在" とは言っているのです。でも、その 「不可侵な存在」 から告白されてから、彼の恋人になるまでの気持ちの動きが、もう少し知りたいのです。

旭と伊達が、幸せそうにしている様子は、読んでいるこちらまでホッとするのですが、そのままそ?っと終わるわけではありません。さらにどんよりと重くなっていきます…。

この作家さん、描写がおそろしく丁寧です。
寮の部屋の様子はもちろん、校舎の様子まで、頭の中に描くための情報を、しっかり盛り込んでくださってます。
人の動きにしてもそう。どちらの手でどちらの頬を掴んだのか、とか、誰が誰の隣りにいてどっちの方向を見ていた、とか、とってもよくわかるのです。
あと、歩く廊下の色が変わることで、別の棟へ移動したことを示したり…。
緻密すぎて、少ししんどくなったところもありましたが、こういうのは嫌いではありません。

ハッとさせられたのが、
"上ばきを履いて下駄箱に靴をしまわなかったから、忘れものでも取りに行ってすぐ帰ってくると思った" というセリフ。
ね、懐かしい。あまりの懐かしさに、うっかり泣きそうになりました。

次作が楽しみな作家さんです。
(★★★★+0.2)

櫻丘寮には、いい子もいれば、すっごく憎たらしい子もいます。もちろん、中立な子も。
三尾くんのあたたかさに和んで、松嶋のイヤらしさに首を絞めたくなり…(笑)
普通だったら、仲直りしちゃいそうなシチュエーションもそのまま素通りで、イヤな奴は最後までイヤな奴のままです。
そういうとこ、よかったです。寮って、そんなもんだと思う。
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抑えめな鹿乃さんもよいじゃん、と思う。
そして、イス。椅子ですよ…

Affair

鹿乃しうこ
徳間書店 (2005.6)
ISBN : 4199602917
価格 : \560




4作品+番外編。
ささやかにネタバレ。

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 Affair アフェア
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高校の野球部。
ワルで一匹狼なエース・晴臣に、唯一本音で接することができたのが後輩のヨシでした。ある事件がきっかけで別れたきりになっていたふたりが、数年後再会するのですが、晴臣は情けないヒモになっていました。素直で可愛かったヨシも、ちょびっとスレてカッコよく…。

回想で、保健室でキスするシーンが出てきます。晴臣は、職員室などによくあるキャスター付きのイスに、ヨシは背もたれなしの丸イス(キャスター付き)に座ってるんですけど、ここの構図というか、ふたりの位置関係がもうたまんないんですってば。
まぁ、騙されたと思って、あなたも見て!

ヨシが先輩のキズを手当してるときは、少なからずふたりの間に距離があったのが、キスするときは当然くっつくのです。ほら、ゴロ(キャスター)付きだから、容易に前後移動できるでしょ。
で、思ったんですけど、これは晴臣がヨシをゴロゴロと手前に引き寄せてキスしたのか、それとも晴臣が自ら前へゴロっと移動したのか…
もう、こんなことをずっと考えてました。個人的には、晴臣が前へ移動するほうが萌えます。
ああ、ここだけで、560円ぶん楽しんだ感じ。

憧れの先輩に再会できて、嬉しいんだけども、すっかりだらしなくなっちゃった晴臣を見ると、腹立たしくもあり…。ヨシの気持ちが、よくわかります。
そんな悶々とした気持ちがついに爆発、下克上へ… と思ったんだけど、昔からチカラ関係は、ヨシのほうが上だったのかもなぁ、なんて思ったりもします。


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 愛しのMADDOG
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組長の実の息子と、お妾さんの息子とのねじれた愛。
片方は、相手を痛めつけることで愛を確認するタイプで、もう片方は、自分を痛めつけることが相手への愛だと感じるタイプ、なのかな… ちょっと自信ないけど、私はそう思いました。
最後の1ページが、とても重たいです。あのクライマックスの後、どんな経緯を経て、ラストへたどり着いたのかが、とても気になります。

2001年の作品だそうですが、絵があまり変わってないのに驚きました。


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 ツイてる男
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普通のサラリーマンと、やたら勝負運の強い後輩の、かわいいお話。
後輩くんがおかしいんです。接待麻雀に連れてったら、大三元なんかで勝っちゃうもんだから、会社をクビ。で、先輩のところに居候させてもらうことになったんだけど、今度は福引ででっかい冷蔵庫を当てたり、クロスワード懸賞でカニを当てたり。
すごくカッコいいのに、ちまちまと懸賞ハガキ出したりしてるんですよねぇ。

鹿乃さん、麻雀マンガ描けばいいのになぁ。ゼッタイ、いいの描けると思います。


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 ラブ・マシーン
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同級生 兼 (車の)教官と教習生の仲。
これだけ、雑誌で読んだことがありました。Chara Selection に載っていたとき、鹿乃さんらしくないと思ったのを覚えています。受けの男の子が可愛くて、ちょっと新鮮な感じ。
小粒(短編)でピリリとしていいです。

「好きだよ」 「嘘だ」 ってとこ、いいなぁ。


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 あへあ 2005
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Affair の番外編。エロ補填のために、描いてくださったみたいで。
こちらは、いつもの鹿乃さん。

(★★★★+0.5)


表紙が素敵です。
野球場のベンチに座ってるんだけど、高校時代ではなくて、再会後の二人なのですよね。
先輩の指が一本だけ、シャツの袖口から入ってるんです…

『有罪』 に続く、罪シリーズその後の3冊。
これまでのあらすじ&感想はこちら





原罪 (2002.9) (ダリア文庫新装版 2004.8.13)
贖罪 (2003.11)
堕罪 (2004.10)
和泉 桂/フロンティアワークス/価格 : \900


■原罪
2作目。穂高が、自分のポリシーを曲げて原稿を書いてくれたおかげで、会社での透也の評価も上がりました。でも、透也は面白くないわけです。"恋人だから原稿をもらえた" と思われたくないばかりに、二人の関係がバレないようにと、そればかりに神経がいってしまいます。
透也の気持ちは、もちろんよくわかります。でも、ちょっと情がないなぁ、と感じました。

透也 「これまで自分が積み上げてきたものを たった一度の恋にかまけて 投げ出すことなどできはしない」

普通、大好きな相手だったら、「かまけて」 なんて言わないでしょう?
そんな透也の冷たさが、穂高には寂しかったんですね、気の毒です。穂高は不器用だから、なおさら。

この話から、当て馬として、天野という年下の作家が登場します。カッコよくて、優しくて、素敵!
そして、この天野に向ける、穂高の嫉妬がスゴイ! のですが、透也はそこんとこ、気づかないんですよねぇ。

でも、♪苦しくったって?、悲しくったって?、穂高先生は、引き続き鬼畜三昧です。


■■贖罪
3作目。ついに、透也と穂高がつきあっているのでは、という噂が流れはじめます。そこで穂高は、透也のためを思って、担当を変えるように要請してきます。でも、その思いやりが、透也に伝わるはずもなく… 嗚呼、もう泥沼です。
さらに、透也が当て馬・天野とお試しで付き合ったりと、あれこれ面倒なこともあって、読むのが辛かったです。
もう透也、なに考えてるの! という感じで、前作に引き続き、穂高がかわいそうでたまりません。

穂高 「俺のことを 心のない男だとでも思っているのか。 俺が何をされても平気だと 思っているのか」

こんなセリフを穂高に言わせるなんて。
確かに、あの言動からだったら 「心のない男」 と思われてもしかたないような気もするけど。


■■■堕罪
ラブラブ vv の完結編。
しょっぱなから、大きなバラの花束を持って、透也の部屋を訪れる穂高。カッコいいんだか、カッコ悪いんだか。
そのほかにも、今までにない穂高が見れて、面白いです。こんなふうに優しいところがあるなら、こんなふうに笑えるなら、なぜもっと早くそうしてくれなかったんでしょうね…
この話は、ところどころに穂高視点で語られるところもあるので、このシリーズを読むなら、やはりこの4冊目まで読んでほしいです。

ふたりで旅もします。穂高のリクエストで、浴衣の下に下着をはかないで散歩させられる透也は、もはや滑稽でしかありません。おまけに、そんな姿なのに、転んでひっくり返りそうになったりもします(笑)
それでも、ムードは最高潮で、野外でやりたい放題、やられたい放題のふたりなのでした。

(★★★+0.5)

『原罪』 『贖罪』 までは、文庫の復刊が決まっています。
ひょっとしたら、書き下ろしが入るのかしら。だけど、このシリーズはもうお腹いっぱいです、私はこれで大満足。

大好きな作家さん。
でも、桜木先生の本で、こんなに素直に 「あ?面白かった」 っていうのは初めてかも。


どうなってんだよ?
桜木 知沙子
新書館 (2005.6)
ISBN : 4403521096
価格 : \588



【こんな話】
可愛い恋人との同棲をスタートするべく、明央が彼女の部屋を訪れると、中はもぬけの殻だった。
おまけに、妙な男がやってきて、この部屋に住むと言い出した。行くあてのない明央は、しかたなくその男・桐生と同居することになったのだが、家賃や食費、あらゆる経費を負担するように言われて…。

【ひとこと】
楽しかったです。

主人公の明央は、24歳にしては純情、平たくいえばガキんちょなのです。ボクトツ、っていうのもあてはまるかもしれません。
でも、この人、やけに生活力があります。貢いだ彼女に逃げられたばかりなのに、桐生の面倒までみる余裕があるんだもの。
まぁ、男所帯のメインディッシュがイワシだったりと、節約はしていたみたいですが、そのサバイバル精神たるや、おおいに尊敬しました。
だけど、思い入れするには、なんだか可愛すぎました、ごめんね。

ということで、この話はやっぱり、桐生です、桐生 賢・元ホスト・28歳。
カッコいいですねぇ。桜木先生の話に、こういう "当たり前なイイ男" ってあんまり出てこないと思いませんか。意外だなぁ、と思いながら、その男っぷりにクラクラでした。

元ホストといっても、桐生のホストぶりは、彼の友人の口から語られるだけで、実際にはわかりません。むしろ、いいおとうさん(笑)って感じです。それに、優しいだけじゃなくて、とってもマメなんです。
バレンタインの日のお弁当に、チロルチョコ(←推測)を一粒添えたりするんですよ、ワルのくせに。
いろんな意味で、典型的なヒモ体質なんでしょう、きっと。

彼のセリフがまた、身をよじりたくなるほど素敵です。
2番目によかったのが
「最低な男でも好きだろう?」
ってとこ。ゾクゾクです、もう。
いちばん好きなセリフは、未読の方のために伏せておきますね。

あ、そういえば、Hシーンで面白いところが。
p.134 の3?4行目、明央のリアクションが最高です。
(★★★+0.5)

桐生の友人・国原が、某有名ホストクラブのオーナーさんとかぶりました。ごめんなさい、国原ってば桐生と同じで28歳なのに、私の中では40歳くらいのイメージなのです。
妄想ついでに、ホストクラブのHPなど、さんざん渡り歩いてしまいました。素敵な人がたくさんいました、ごちそうさま。




寮モノもいいけど、下宿屋さんもいいですね。

やさしい告白
うえだ 真由 / うえだ 真由著
成美堂出版 (2005.7)
ISBN : 4415088813
価格 : \500



【こんな話】
高校2年生の直希は、小学校の頃から自分の家に下宿している、玲司のことが好きだった。しかし、その玲司が結婚することになり、直希は大きなショックを受ける。そんなとき、慰めてくれたのが、玲司の弟・涼司だった。
涼司と体を重ねながら、玲司を思い、玲司の名を呼ぶ直希だったが…
(いつもネタバレしておいて、今さらなんですが、今日は一応お断りしておきます。ネタバレします)

【ひとこと】
このままほのぼの、というわけにもいかないだろう、とは思ったものの、予想以上の展開に少しへこみました。

直希が玲司に出会ったのが、直希が小学3年生、玲司が大学1年のとき。そして、3年遅れでやってきたのが、弟の玲司でした。そのあいだ、直希はずっと玲司が好きで、それを承知のうえで、涼司は直希が好きで…。
直希が失恋したとき、そこに付け入るでも、慰めて恩を売るでもなく、穏やかに告白する涼司が素敵です、大人です。そして、カラダが目的ではないけれど、そこに愛があるわけでもない、"兄・玲司" を介したふたりのセックスが不憫でなりませんでした。
ただひとり、幸せそうにしている玲司に少し腹が立ちました。

でも、その翌日、玲司が亡くなってしまいます。
玲司が生きていたら、きっとふたりは程なく付き合うようになっていたかもしれません。でも、彼の死が、ふたりに罪悪感を植え付けてしまったんですよね。
でも、やっぱり涼司が優しいのです。いつまでも玲司の想い出にすがりついている直希に、明るく接し続けます。もう泣ける…。

後半はさらに、涼司の葛藤が辛いです。
本当だったら、もっと強気で直希に迫れたはずなんです。「もう兄貴は結婚したんだから、俺にしとけよ」 って。だけど、その兄が想い出をまるまる残して死んでしまって、涼司は放り出されたような気分だったんじゃないでしょうか。
直希に言い寄れば、まるで寂しさにつけ込んでるみたいだし、もし付き合うことになっても、自分は兄の身代わりなのではと不安だし。
きっと、心の中で兄に向かって 「死ぬなんてずるい」 ってくってかかったに違いありません。

でも、直希もそんな涼司のことを、ちゃんとわかってくれました。
玲司ばかり見てたせいで、気がつかなかったけど、いつも自分の傍にはl涼司が傍にいてくれたことを思い出します。
身代わりじゃなく、ちゃんと好き、と言うところ、よかったです。

玲司の死で、遠回りすることにはなったけど、そのおかげでふたりの絆は深まったんですよね。
きっと、玲司もどこかで喜んでると思います。
(★★★★☆)

私の家にも、8歳上の従兄が居候していた時期がありました。でも、驚いたことに、なんの想い出もありません。現実はそんなもんかな、と。

なんで、こんなフツーの表紙!?

だまって泣いているのです

内田かおる
竹書房 (2005.6)
ISBN : 481246191X
価格 : \590


「捨てる神あれば拾う神あり」 ? いや、それはひどいか… じゃ 「蓼食う虫も好き好き」?
とにかく、カワイイの基準は、人によって違うのだな、と身に染みて感じました。
6作品+おまけが収録されていて、すべておっさんが「受け」です。
"おじさま" はいません、"おっさん" よ。

【おっさんに関する傾向と対策】
(※は「攻め」について)

■だまって泣いているのです (高校生×体育教師・35歳)
普段はバリバリ体育会系でも、Hのときはセリフにハートマークがついちゃうおっさん。
かわいいというより、かわいそう系。
※表紙でラーメンどんぶり持ってる男の子が「攻め」の高校生

■恋のナックルボール (高校教師×元プロ野球選手)
昔はスター選手だったのに今は… という、不憫系。
泣けますね、この設定は。 ↑上の体育教師は、私には「?」だったけど、この人は大事にしてあげたいなぁと思った。
※「攻め」の教師は熱血タイプ。女生徒から嫌われてそう。

■今日も明日もあさっても (高校生×お弁当屋 兼 酒屋)
気弱、ホームレス系。といっても、家はあります、というか、お店やってるんだものね、ホームレスではありません。でも、なんとな?くそんな感じなのです。実はお店が、段ボールで出来てるんじゃないか… そんな心配をしてしまうおっさん。
※この話の「攻め」君がいちばん好きだった。優しいの。

■ちょーだいナ (高校生?×元特撮役者 現喫茶店マスター)
見た目はいちばん普通のおっさんだったんだけど、足が人体模型みたいだった、血管? 毛? え?ん。
でも、この本に出てくるおっさんの中では、この人がいちばん男らしい。
でもって、このカップルがいちばん見た目しっくり来る。
※「攻め」君がかわいい。甘えから攻めに持ち込むテクあり。

■そんじょそこらの男 (小学校教師×生徒のおとうさん)
おまけマンガによると、このおとうさんはガテンな仕事についてるようです。奥さんがいなくて、一生懸命子育てしようと思うんだけど、うまくいかない不器用系。
※「攻め」は、田舎のお坊ちゃまが、東京の大学に進学して、そのまま先生になったような雰囲気。普通のマンガだったら、まず「受け」なはず。

■オレの女房にゃヒゲがある (たぶん御曹子×?)←ごめん、わからなかった
あとがきによれば、御曹子も「?」さん(笑)も28歳だそうで、おっさんではありません。見た目も若いし、他の話の「受け」みたいに弱々しくないし…。むしろ、御曹子のほうが、引っ張ってもらってます。
ドラマCDにもなってるんだそうです、えーホント?
※この御曹子、好き!
(★★★☆☆)

近所の小さな書店のレジ横で、この本を見つけました。ビニールもかけず、なんと無防備な…。
しがない街角の本屋さんなのに、「NANA」と「ロマンチカ」を一緒に 「店長オススメ!」コーナーに並べたり、BLコーナーで 「おお振り」フェアを展開したり…、30代後半と思われる男性店長とは一度話す必要があると思っています。

なんかやたらドキドキしちゃったんですけど…


てっぺんのひまわり 1







富士山 ひょうた
フロンティアワークス (2005.5)
ISBN : 4861340764
価格 : \590




『わりとよくある男子校的恋愛事情』(?2)と同じ、錦成学園が舞台のストーリーです。
あらすじを説明するのは簡単ですが、前作から引き続き登場するキャラについての予備知識はもちろん、学園の雰囲気を知る意味でも、『わりと?』を読んでおいたほうがゼッタイに楽しめると思います。

で。
何がそんなにドキドキしたかといいますと、生徒会室でございます。
会長と、会長補佐と、副会長… 誰がどうの、というのではなく、3人全体の醸し出す淫靡な雰囲気に、私はもうがんじがらめ、骨抜きにされました。
新入生の竜平と国久を会長補佐に欲しい、と画策している様子なんて、獲物を前に舌なめずりしている蛇さながらで…。
この本を買って、まだ3日ほどですが、生徒会絡みのページばかり繰り返し眺めている私です。

でも、会長と補佐がデキていて、副会長の能勢が会長に片想い、というのは、少しせつないですね。
おまけに、会長がそれを知っているのだから、たちが悪いのです。私がしびれた "淫靡" ─ 「節度がなく、みだらでくずれた感じのする(大辞林)」 ─ な感じは、こういうところから発生してるのに違いありません。

おそらくこの話では、竜平と国久がカップルになると思われますが、能勢は幸せになれないのでしょうか。
会長への片想いが国久にバレてしまったときの能勢が、とってもかわいかったので、とりあえず私は、このふたりを勝手に応援することにしました。

そして、こっちがメインカップルだと思っている人も多い、古谷と相川。
実は私、どっちかというと、ワルな大河内のほうが好きだったのです。でも、あんな男だから、さすがに今回は出してもらえないだろう… と思ったら、意外や意外、真人間になって登場してましたねぇ。
炎天下、プールに駆り出される大河内なんて、誰が予想できたでしょう。

まぁ、そんな脇キャラはおいといて、と。
とにかく、相川があんまりかわいくて、どうかなりそうでした。竜平に告白されて、
「俺… すごく無神経だったな…」 「ごめん、竜平君」
ってところなんて、本を開いたままかたまってしまいました。
『わりと?』のときは、言葉少なで、中身まではつかめていなかったので、古谷と大河内との仲を誤解したり、下級生にやきもち妬いたりする相川の表情に、いちいち、ほぉー、へぇーと感動することしきり。

古谷も同じです。ただのボーっとした男だと思ってたのに、ずいぶん男前になって…。特に、ラストの学食のシーンはよかったですねぇ、あの古谷の口から淀みなくあんな優しい言葉が出てくるなんて。
これからも、こんなふうにイチャライチャラしててほしいです。
(★★★★☆)

いくらサブキャラ好きの私でも、『わりと』でいちばん好きだったキャラが大河内だった、なんてことはありません。
保健の浅野先生と大和くんの話が好きでした。その後のふたりを、ぜひお願いしたいです。

久我先生の時代もの… あ、もしかしたら初の江戸弁?
と思ったら、やっぱり関西弁でした。


落花の雪に踏み迷う
久我 有加
新書館 (2005.6)
ISBN : 4403521088
価格 : \630




【こんな話】
母は街一番の美貌を謳われた芸妓。
その母に生き写しの廉は、客として花街にやってきた学生・達臣と出会い、急速にひかれあう。ふたりは街を出て共に暮らそうと誓いあうが、約束の日、達臣は現れなかった。
桜の花弁舞う中、廉はいつまでも待ち続けた ──。
その日から二年。達臣を忘れ、街で生きることを決めた廉は、娘を買いに訪れた寒村で、鉱山社長となった達臣と再会する…。
(カバー裏あらすじ)

【ひとこと】
人生に、こういう行き違いってたくさんあるんだろうなぁ、と思いました。
この物語に出てくる人は、いつも、そのときに自分ができる精一杯のことをやってるんです。だけど、それぞれがよかれと思ってとった行動が、少しずつすれ違って、誤解を生んで、気がつくとみんな傷ついている…。
それはもう、読むのが嫌になるくらいで、ずいぶん泣かされました。

自分を捨てた達臣を、2年かけて忘れて、やっと "人買い" として新しい人生を送る決心がついたのに、訪れた村で廉を待っていたのは、その達臣でした。
あんなに憎んで、もう忘れたはずなのに、やっぱり会えば大好きで、しかも、話を聞けば、自分のことを捨てたわけではないと言う。でも、いまの達臣は、村民をはじめ、あちこちから恨みを買う、卑劣な鉱山社長 ── 廉とは敵対する立場になっていて…。
ここの辺りの、揺れ動く廉の気持ちが、かわいそうでたまりません。

一方、達臣も同じくらい、いやそれ以上に不憫です。
父親に軟禁されながら、廉に手紙を送っても返事ひとつ来ない。それじゃ早く一人前になって迎えに行かなければ、と急ぐあまり、周りも見ずに突っ走って、性格が歪んでしまったのでしょう。
でも、本当は達臣が悪い人間でないのは、彼の友人や女中さん、秘書の様子を見れば一目瞭然で、こうなる前はいい人だったんだなぁと思うと、余計に悲しくなりました。

これを、ハッピーエンディングと呼んでいいのか、実はよくわかりません。達臣と廉は一緒になれたけど、辛い道を辿った人も少なくないからです。でも、達臣がこれ以上、非情な言動をとらないことだけは確かで、そうしたらこれは、やっぱりハッピーエンドなのかな。
(★★★★★)

久我先生は、ストーリーも文章もしっかりしてらっしゃるから、よくありがちな 「あれ、このセリフ、誰が喋ってるの?」 なんてことや、最後まで読んで 「ん? あの人はどうなっちゃったんだろ」 ということは、まずありません。でも、その丁寧さゆえに、登場人物の気持ち(特に、廉)が、これでもかこれでもかというほど伝わってきてたまりませんでした。


"刑事と情報屋" という設定に妙にときめいて、即買い。

マジやば 24時
尾鮭 あさみ
成美堂出版 (2005.7)
ISBN : 4415088740
価格 : \500


【こんな話】
明日香は21歳、新宿歌舞伎署の無頼派刑事・京終(きょうばて)に恋する情報屋。今日も今日とて愛しいバテさんのために小ネタを掴んではタレ込んでいる。ある日、Sの売人グループを調査中の明日香の元に脅迫電話が…。
(カバー裏より抜粋)

【ひとこと】
私、刑事のほうが "ちょっと危ないオヤジ攻め" だと勝手に思い込んでたんです。そうしたら、一応 "攻め" ではあるものの、たった(?)29歳だし、オフのときは意外にも大人しいタイプだったので、肩透かしをくらった感じがしました。ちょっとがっかり。

明日香は14歳のとき、京終に助けられた過去がありました。ある事件の濡れ衣で、留置所に入れられていた明日香のところへ、捜査ミスを詫びに来たのが、当時新米刑事だった京終だったのです。
それ以来、明日香は京終のことが大好きに。京終の側にいるにはどうしたらいいか… そこで情報屋というわけです。

明日香は、もう危険な目にあいっぱなしです。いつ死んでもおかしくないくらい。
ただ、もうちょっと事件にスゴみというか、ドロドロした感じが欲しかったです。悪党が、あんまり怖くないので、せっかく京終が駆けつけてくれても、あ?よかったという安心感が少ないのが残念です。

それと、最初に書いたように、刑事やってるときはメチャクチャな京終が、明日香を前にすると大人面するんですよね。もっとガツガツしてくれたほうが、しっくり来たような気がします。自制してるわけでもなさそうで、中途半端でぬるいのです。
その点、明日香は一生懸命でいいですね。キスマーク偽造は、女の子がやったらムカつくだけですが、明日香なら許せます。

続編 「刑事のお仕事」 でも、恋人になったのにちっとも甘くない京終。でも、やっぱり頼りになるし、単純でわかりやすくて、お茶目な一面も見せてくれて、こういう刑事はやっぱり好きです。

余談。
京終はオトコにもてまくりです。上司や部下、出前持ちにまでラブ光線を送られています。
この脇キャラたちがユニークで、シリーズ化にでもなったら、結構おもしろそうだなぁ、と思います。
(★★★☆☆)

ほのぼのしてるのか、怖いのか。

悪態は吐息とまざりあう
富士山 ひょうた
ビブロス (2005.6)
ISBN : 4835217543
価格 : \590





(ゆるくネタバレ)
マンションにおしかけ、いきなり夏目を手錠で拘束、「側に置いて」 と迫る冬時。
(右が冬時、左のネクタイが夏目です)
部屋には入れてもらえたんだから、そんな犯罪まがいのことをする必要もないのに。
そういうプレイが好きなようにも見えません。
そもそも、夏目のどんなところに一目惚れしちゃったんでしょうか。

冬時は 「ピンと来た」 とか 「勘」 って言ってますが、きっと何か決め手となるものがあったんだと思います。今後、それが語られることを祈ってます。
つい、冬時視点で読んでしまうので、なかなか腹をくくらない夏目が焦れったいけれど、冬時だって怖いですよね。いつもはヘラヘラしているのに、ふと真顔になるときがあって、それがゾクっとくる怖さです。

ヤケクソで手錠をむしり取ろうとした夏目に、冬時が 「腕が傷つく」 と止めるところ…
夏目の従兄が部屋に遊びに来ると知って、いきなりキレる冬時…

そのほかにもありましたよね、冬時がいきなり変わる場面が。そのたびに、夏目はずいぶん恐ろしい思いをしたと思います。
それは、"とんでもない奴にかかわってしまった" という、まさにストーカーに対する恐怖です。でも、その反面、冬時の人なつっこさに惹かれていくのも止められないのです。

夏目が、まったくノンケというわけでもないのは意外でした。これから先、元同僚の柏倉もストーリーに絡んでくるのかどうか、緊張します。こんな奴の存在が、冬時にバレたら…。考えるだけで怖いです。

そしてそして!
私の大大大好きな "風邪をひいて看病してるうちにラブラブ v" なシチュエーションが出てきましたね。ワタシ的には、夏目に熱を出してもらいたかったのですが、土鍋持参で看病してもらいにきた冬時はとってもかわいかったです。
ちゃんと治ってから来ればよかったのに… なんて言いつつ、久しぶりに冬時に会えてホッとしてる夏目も、同じくらいかわいかったけど。
まさに、♪会えない時間が 愛育てるのさ? って歌のとおりになりました。

さて、柏倉以上に気になるのが、冬時の従兄・蒼夜です。類は友を呼ぶとでもいいましょうか、冬時と似た怖さがあります。でも、怖いけどかっこいい(笑)
かなり根にもってそうなので、またしゃしゃり出てくるんでしょうねぇ。
(★★★★☆)

29歳×17歳。 社会人と学生のカップルは、かなり好きです。加えて、幼なじみの話も好き。
それにしても、ストーカーって怖いんですね…

いつでも瞳の中にいる
崎谷 はるひ
幻冬舎コミックス (2005.5)
ISBN : 4344805712
価格 : \650




【こんな話】
高校2年の里中佳弥(よしや)にとって窪塚元就は、幼い頃から一番大好きな人だ。しかし刑事を辞め私立探偵になった元就に佳弥は素直になれない。
ある日、佳弥はストーカーに狙われていることを知る。元就が傍にいるのは仕事だから ─ そう思った佳弥は元就を拒絶。元就への想いに苦しむ佳弥にストーカーが迫り!?

【ひとこと】
あらすじを見ても表紙の雰囲気からも、佳弥は、可愛くてみんなから大事にされている男の子だとばかり思っていました。でも、読み始めたら、意外にも学校での彼は、誰に守られているでもなく、友だちとも対等で、しっかり自立していたので少し驚きました。
ただ、家に帰って、おかあさんや元就と話す彼は、とっても子どもっぽいんです。この落差がまた、幼い子のそれと似てるなぁと思いました。

さて、そんな佳弥がストーカーに狙われるわけですが、ここでちょっと疑問に思ったことが。
佳弥の母が、こっそり元就に相談してるでしょ。本人には内緒で。でも、佳弥だってもう高校2年生です。盗聴だとか、洗濯物を盗まれたぐらいのことなら、ちゃんと事実として受け止められると思うんです。なのに、ふたりでコソコソと…。
父親が不在で不安ということを差し引いても、少し過保護じゃないのかな。

でも、これに関しては、元就も同罪です。
佳弥が小さい頃からず?っと見守ってきたからでしょうか、なんだか子離れできない親みたい。
俺ってベタベタしすぎなのかな、とドライに接してみたら、今度は「冷たくなった」と誤解される… きっとそんなことの繰り返しだったのかもしれません。その加減がわからなくて、悩む29歳、私はわりと好きです。

しかし、ストーカーの描写は怖かったです。
登下校の跡をつけたり、ドアになにか貼り付けたり、盗聴するくらいは、もちろん知っていました。盗んだ衣服で 「そういうこと」 をするのも。だけど、「それ」 を一緒にビニール詰めするまでは、思いもしませんでした。
俺はあんたをこれだけ好きなんだ、という自己主張なんでしょうけど、あまりにも気持ち悪い。
でね、この本、すごく長いんです。382ページもあります。
でも、ストーカーがいいアクセントになって、だらだらした感じやじれったさはないです。かえって、ふたりの甘さが倍増していい感じです。

それにしても佳弥。恐ろしい体験だったのはわかるけど、ちょっと幼児化しすぎ?
まぁ、そんなところも、12歳年上の男にとっては可愛いくてたまらないようです。すっごく可愛がってます。
ベッドのシーンが長いのはいいとして、やっぱりここでも、佳弥が赤ちゃんみたいです(笑)
特に笑っちゃったのが、元就の
「ごろんとしてなさい」 と 「やじゃない やじゃない」 ってセリフ。
まさしく、親以外のなにものでもないです。
そして、こういうのも結構好きな私。

「いつでもあなたの傍にいる」 は、事件解決数ヶ月後のお話。
元就の、父親に対する想いとか、佳弥と出会った頃に感じたことが、短いながらも読めてよかったです。

ところで、佳弥のおかあさんって、やっぱり不気味です。
元就の部屋の前まで行って、ドアに耳くっつけて中の様子をうかがっていそうなんだもの。
単に親として心配しているのか、私の息子を取らないでという心境なのか、ひょっとして元就によからぬ感情を抱いているのか、よくわからないんですけど、薄気味悪かったです。
(★★★☆☆)

ルチル文庫の創刊5冊は、なんとなく全部買ってしまいました。感想もこれでおしまい。個人的に、どれも楽しめたと思っています。
全サの小冊子も楽しみです。崎谷先生は、何を書いてくださるんでしょうか。甘々なのもいいけど、島田も交えたほのぼのストーリーでもいいな。

今日は、小説の感想。ハノイに行ったとき、アルベルトとユキが別のテーブルで食べた、魚の料理がおいしそうです。
このシリーズについてはコチラ→ 「エビリティ・タイムス」 by BIBLOS


YEBISUセレブリティーズ
YEBISUセレブリティーズ 2
YEBISUセレブリティーズ 3
岩本 薫 (ビブロス)

【久家×益永】 (YEBISUセレブリティーズ)
このふたりがいちばん人気でしょうか。私もいちばん好きです。特に益永さん。
久家のことは大嫌いなのに、からだじゅうのアンテナはぜんぶ久家に向いています。2年間もそんな生活をおくってきて、さぞかし疲れただろうに。男だから、仕事で負けたくない気持ちもわかるけど、益永さんのように他人の才能をちゃんと認めることができる人なら、ちょっと見方を変えるだけで、もっと早くラクになれたのに。

そして久家。マンガでチラチラ出てくる彼より小説の彼のほうが、ずっとシャープです。益永さんを看病するところは、マンガで読んだら「ふーん」で終わっちゃったかもしれないけど、小説では、キレ者の彼と甘々の彼の落差が激しくて、萌えました。携帯捨てちゃうとこが好き?。

難を言うなら、益永さんが久家の手におちていくのがちょっと早いです。もっとじたばたしてほしかった。
デートしようと言われたとき、益永さんが返事をする代わりに久家の首に腕を回しただけでも、私はびっくり仰天だったのに、どんどん恥ずかしい人になっちゃって…。それに私、益永さんには 「有志」 じゃなくて 「久家」 って呼んでほしいのです。
でも、仕事中に久家のことばっかり考えてる益永さんはOKです。


【益永和実のユウウツ】(YEBISUセレブリティーズ)
これ、面白かったです。実際問題、待ち受けに彼女(彼)の写真を使ってる人って、多いのかな。なんかもう、そういう感覚をすっかり忘れてしまった私です…
「ひょっとして俺って この人の中で一番じゃないんじゃねぇの」
こういう気持ちが、久家の明日への活力となっているのね。


【アルベルト×ユキ】 (YEBISUセレブリティーズ2・3)
アルベルトもユキも、エビグラの人じゃないからか、感情移入するのに時間がかかりました。ユキのように、ただただ拒み続けるキャラはあまり好きではないんだけど、それすら気にならないほど最初はアルベルトが苦手でした。
でも、ユキの家で衝動を抑えきれなくなって、いきなり 「僕はそろそろ失礼する」 って急いで帰ろうとしたのには、笑いました。あれで、急に親しみがわいた気がします。
だから、翌朝のユキの冷たい態度には、私までアルベルトと一緒に冷や水を浴びせられたような気分になりました。心臓に悪い。

「3」では、怒濤の展開に…。アルベルトが外国人だから、こんなシーンも決まってましたね。それにしても、ユキがかわいそうで、2カ所ほど泣いてしまいました。続編の 【LOVERS】 では、てっきりユキがローマに着いて行くのかと思ったのに残念。いつか、シチリアが舞台の話が読めますように。

それにしても、アルベルトって久家に似てる。待ち受けの写真を消されて叫んでた久家と、「パーティでいちばん輝いていたのは君だ」なんて言っちゃうアルベルトが。輝いていた… って、ユキは裏方さんなのに(笑)

【彼の日常/彼の事情】 【Holy Holly Night】 (YEBISUセレブリティーズ2)
何が面白かったって、酔っぱらったふりしてすっかり淫らな益永さんでしょう。この人にも、こういう願望があるんだなぁ、と感心しました。でも、益永さんが 「有志」 って呼ぶのは、もう少しあとでもよかったような…(しつこい)
「Holy…」 のほうは、ちょっと甘すぎ。これ以上は、甘くならないで?というギリギリのライン。益永さんが、臨時当て馬の彼のこと 「歯医者の彼」 って呼ぶのに、なぜか萌えました。

あと、不破さんのオマケのマンガがふたつ。「2」には 【Cigaret Kiss】(ボス×はるか)、「3」には 【Engaged Kiss】(久家×益永)。ひと見開きだけですが、益永さんはやっぱり面白いなぁ。いい大人なのに、あれこれ気を回してひとりで疲れて、本当に 馬鹿みたい お気の毒。

次シーズンは、いよいよ要さん登場? 気になりますよねぇ、この人。かなり性格悪そうだし。
(★★★★☆)

「2」と「3」のプロフページ、久家の名前が 「勇志」 になっちゃってますね。二刷りでは直ったかな。


デザイン事務所 Yebisu Graphics を巡る恋模様を描くこのシリーズ。
本当は私、工事現場だとか、資材倉庫とか、今にも閉鎖されそうな地方支店とか、そんな仕事場が好きなのです。おしゃれなのは苦手。
でも、ここまで徹底してくれると、かえって心地いいです。今日は、コミックスの感想です。
このシリーズについてはコチラ→ 「エビリティ・タイムス」 by BIBLOS




YEBISUセレブリティーズ
YEBISUセレブリティーズ 2nd
不破慎理/岩本 薫 (ビブロス)



あらすじも必要ないでしょうか。
1冊目から順番にいきますね。

【ボス×はるか】 (YEBISUセレブリティーズ)
エビリティのボス 大城と、アルバイトのはるかの話。
大城ってボスなのに、存在がかすんでしまっているような気がします。他のキャラが魅力的すぎるのかな。

即戦力にはならないけれど、いろいろな可能性を秘めている、だから大城は、はるかを採用したんですよね。でも、スーツを買ってあげたり、美味しいものを食べさせてあげて、口元をゆるませている大城を見ていると、結局は一目惚れだよなぁと思うのです。アプローチもいきなりだし、こんなんじゃ、久家たちにどう思われてもしかたありません。

でも、はるかはイイ子ですよね?。大城のような大物にビビりつつも、自然体で接することができて、素直で頑張り屋で。だから大城も、はるかの前では素でいられるのかもしれません。楽しそうにしてる大城は好きです… というか、はるかと一緒にいるときのボスだけ好きです。
はっ! 言い過ぎ?


【ケイ×笹生】 (YEBISUセレブリティーズ)
パリコレモデルの慧(ケイ)と、かわいい笹生くんの話。
笹生くん好きなんです。チョコのプレゼンで、はるかの案が採用されたときに、ホッとしたあとで 「おめでとう」 ってはるかに言うところ、あそこで大好きになりました。あと、背の低めな人も好きなの、私。
でも、このカップルはどうでもいいかな(大笑)

やっとのことで、笹生に再会できたケイが、どうして初対面のふりをしたのか、ずっと考えてました。本当のところはわかりませんが、おそらく大城と同じで、ケイは、笹生の前でだけ素顔の喜多村 慧になれるのかなと思いました。人気者のケイではなく、慧でいたかったんですね、きっと。
だけど、そこまで売れっ子のモデルが、男の部屋に居候して行方知れずなわけにもいかないでしょ、とも思ったり…。


★ショートノベルズ 【SHOWER】 (YEBISUセレブリティーズ)
久家と益永さんのショート。
久家がなかなか来ないってだけで、絶望のどん底に突き落とされたようになっちゃう益永さん…、かわいいです。そんな益永さんと "折りたたみ傘" がミスマッチ? と思ったけど、きっとおしゃれなデザインで素敵な傘なんでしょうね。


【綿貫×狩野】 (YEBISUセレブリティーズ 2nd)
今ひとつつかめない綿貫さんと、外科医 狩野の話。
このお医者さまの、自分のほうがよっぽど病人といった感じの脆さ、弱さが、私のツボでした。綿貫に見合いの話があることを知って 「お前のガキの顔が見たい」 とか 「じゃあ俺 愛人でいいよ」 なんて自虐的なことを言い出すところとか、母親の手術を担当させてくれと土下座するところとか、もうメロメロです。
一方、なんかスカしてるイメージのあった綿貫だったけど、家も家族も捨てた潔さには惹かれました。


【ボスとはるか のX'masデート】 (YEBISUセレブリティーズ 2nd) 
↑ タイトル違います(笑)
ダッフルコートのはるかが可愛いです。男性のダッフルコート姿はイイですね。
それにしても、これを読んでから、はるかが某野球マンガのHさんとダブっちゃってしかたありません。


【休日の過ごし方。】(YEBISUセレブリティーズ 2nd)
笹生くんのちっこさと、医者の不養生がわかる、ほのぼの番外編です。ふたりはまるで、優しいお兄さん(綿貫)と、退院したばかりの病弱な妹(狩野)のように見えます。


★ショートノベルズ 【Weekend Shuffle】 (YEBISUセレブリティーズ 2nd)
「取り乱した綿貫さん」 にちょっとゾクっときました。あとは、周りがちっとも見えてない益永さんが、愛おしい。


明日は、小説の感想を。よろしかったら、またいらしてください。
(★★★★☆)

"エビリティ" よりも "エビグラ" のほうが、どうもしっくりきますね。やっかみ半分なら、いっそ "エビグラタン" とか…。

ブルーサウンドシリーズの第3弾。
比較的おとなしめだったこのシリーズ、ここに来てドカン!って感じです。


耳をすませばかすかな海
崎谷 はるひ
角川書店 (2005.6)
ISBN : 4044468109
価格 : \650




【こんな話】
全てに秀でている事が、逆にコンプレックスになっている大学生・宮上和輝。何もかもに鬱屈していた高3の夏、ただ一度勢いで肌を重ねた年上の男・笙惟(以下ショーイ)と偶然再会する。
和輝の矜持や兄・瀬里への執着を、子供の甘えと鼻先で笑う彼の、甘い毒のような色香に翻弄されるのは、いっそ心地よかったが、だからこそ真面目に向き合おうとする和輝に、彼は底の見えない瞳で笑うばかりで…。(カバー裏より)

【ひとこと】
3作目の主役は、おにいちゃん大好きっ子の和輝。
兄・瀬里のことが大好きで、かまわずにはいられなくて、ひとりじめしたくて、どうしてもいたぶるような真似をしてしまう。苛めたら苛めたで、その反応がまた嬉しくて、もっと意地悪してしまう… でも、ある日突然、瀬里が家を出てしまったことで、どうしていいかわからなくなってしまい… というのが、前作 「手を伸ばせば…」 の和輝でした。
意を決して、瀬里に会いにきた和輝が、最高に可愛かったっけ。そして、和輝をなだめる瀬里の穏やかな雰囲気がまた!
この宮上兄弟が大いにツボでだったので、今回は和輝が主役、と聞いて大喜びでした。

和輝、ずいぶん変わりましたね。
真雪をくどいたり、大智にケンカふっかけたり、はた迷惑なところは変わらないけど、みんなの輪に入れるようになった和輝にしみじみと感動。瀬里も 「ケンカはいけません」(可愛すぎ!) なんて、和輝のこと叱ったりして、ああやっぱりこのシリーズはほのぼのだなぁ、と思っていたら… ぜんぜん違いました。

ショーイと出会ったのは、和輝が高3の夏。受験におしつぶされそうなところに、瀬里の家出が重なって、どうしようもなくやさぐれていた頃です。ちやほやされるのに慣れていたせいか、自分をいいようにあしらって、甘いことも一切言わないショーイのことが、忘れられなくなっちゃったんでしょう。
せっかく再会したのに、のらりくらりごまかそうとするショーイに、放してなるものかと食い下がる和輝。なんだか、前作で瀬里に食ってかかっていた和輝と重なります。頭がいいのに、こういうときは不格好なやり方しかできないのは相変わらずです。

さて、和輝も素直じゃないけど、ショーイも輪をかけてひねくれてましたね。子どもっぽい印象でした。
そして、ふたりのエッチシーンが…。
このふたり、最中に喋りすぎじゃないですか? 言葉攻めとはまったく違います。エッチの実況中継する人もいますが、それとも違う。思い思いに、言いたいことをそのまま口にしてるというか、とにかくうるさい(笑)  おまけに長いもんで、集中力が保てませんでした。でもこの二人、ところどころでポロっと印象に残るセリフを吐くんですよね、だから飛ばし読みもできなくて。ふぅ?、疲れました。

さて、これからの二人は?
手つないで可愛くデートなんかする人たちでもないし、やっぱりこれからも体当たりのおつきあい(笑)が続きそうです。ブルーサウンドのみんなには、早くカミングアウトしてほしいんだけどな。
和輝の 「あんたじつはけっこう、俺のこと好きだよな」 ってセリフが好きです。

+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+

書き下ろしは、大智と瀬里の痴話げんか。こっちもなんだか、やりまくってます。
2冊目を読んだときに "大智ってこんな子だったっけ" と思ったんですが、これを読んだらますますよくわかりません。
崎谷先生も書いてらっしゃいますが、本質はヘタレだったんですねぇ。「鬼畜になりたくてもなれないヘタレ攻め」 とでも言ったらいいかな(笑)

私、このシリーズのキャラでは瀬里がいちばん好きです。でも、全面的に彼の味方かというと、そうでもない。大智の 「かわいいけど、ときどきはムカつく」 が、まさに言い得て妙でした。

(★★★★☆)

嘉悦さん、鎌倉に家を建てるんだそうです。
何してるんでしょう、出てきてくれないから、もうどんな人だったか忘れてしまいました。

ノベルズの復刊。
この「有罪」のあと、「原罪」(8月復刊予定)・ 「贖罪」(11月復刊予定)・ 「堕罪」(?) とぜんぶで4作品あります。
友人から借りて、うしろ3冊は読んでいたので、今回お話の発端が読めてひと安心です。


有罪
和泉 桂
フロンティアワークス (2005.5)
ISBN : 4861340756
価格 : \580




【こんな話】
蒼山書房に勤務する桜井透也(とうや)は、心から敬愛するミステリー作家・穂高櫂の担当を命じられる。会社の業績不振から、予定よりも早く次作を、と頼む透也に、穂高は原稿と引き替えに肉体関係を要求してくる。

【ひとこと】
このシリーズを読むたびに考えたのは、誰がどんな罪を犯したのか、ということです。

透也には、婚約者がいて、穂高と肉体関係を持つようになっても、しばらくはまだ、彼女と結婚するつもりでいたんです。でも、次第に穂高の存在が大きくなり、最終的には、穂高から愛されているという確信もないのに、自分から婚約を解消してしまいます。

肉体関係を強要するというのは、いってみれば犯罪です。でも、透也は上司にすら相談しなかったんです。理由として、

・穂高の編集担当として、彼に見捨てられたくなかった
・穂高のファンとして、彼に見捨てられたくなかった
・快楽に溺れた

が考えられるんですが、私は結局は "快楽に溺れた" んじゃないかと。今日こそは拒否しようと思っていても、ひとたび気持ちよくなってしまったら判断力がともなわなくなっちゃったんだと思うんです。
そこへ、穂高の作品を愛する気持ちとか、本物の穂高をもっと知りたいと思う気持ちがプラスされて、だんだん愛に変わっていったんですよね。

これって、有罪? 違うような気がするんだけどなぁ。
透也は、"情欲に溺れたことが罪ではなく、愛の罠(文中では「陥穽」)にはまったことが罪" と言ってます。うーん、わからない、難しいです。

さて、そんなことよりも穂高です。
性格が破綻している、と噂されている彼ですが、破綻どころか…。
「好き」という感情を表現できないのなら、いっそ黙っていてください。その鬼畜な行動だけはやめてほしかったです。自分のやり口を棚に上げて、透也のことを「娼婦以下」とまでののしるんです、もうホントたちの悪い。この人こそ、"有罪"ですよ。

でも、たいして経験もないくせに、躰を賭けてビリヤードをする透也もなんだかね… 
穂高の、
「君はわざわざ、負けに来ているのか?」
には笑いました。そのとおりだもん。

そして、ラスト。
体当たりで飛び込んできた透夜に、さすがの穂高も少し人間らしい気持ちに。最後まで、
「たぶんそれが、好きということなんだろう」
なんて、寝ぼけたこと言ってますが、このとんちんかん加減は今後もたいして変化ないので、気にしてもしかたないのでした。

話の内容からもわかるように、エロ度高めです。何がやらしいって、透也のセリフが。
これじゃ、淫乱といわれてもしかたないです。
(★★★☆☆)

シリアスとコメディの合間を漂う、そんな雰囲気の作品です(ぜったいにコメディではないのですが・笑)

ノベルズの表紙が、みんな同じ雰囲気で、タイトルもこんなだから、いまだに順番があやふやな私。
文庫になっても、またまた似てます(イラストは、引き続き、高永ひなこさん)
ノベルズの在庫もあるみたいなので、待てない人はぜひぜひ続きを。
このあと、残り3冊の感想も書く予定です。よろしかったらまた覗きにいらしてくださいね。


追記 : その後の感想はこちら

ユギさんのイラストがぴったりでした。


あなたと恋におちたい
高岡 ミズミ
幻冬舎コミックス (2005.5)
ISBN : 4344805704
価格 : \540




【こんな話】
外村慎司(26歳・製薬会社の営業)は、取引先の小児科医・喜多野(37歳)に片想い中。喜多野に会うたび、舞い上がって仕事どころではなくなってしまう外村だったが、ある日、酒の席で酔いも手伝ってか、気づいたら胸の内を告白していて…。

【ひとこと】
とにかく可愛いのひと言につきました、外村。
喜多野先生にベタ惚れのあまり、妄想しまくり。本人を前にしながら、ふと別世界に意識が飛んでしまったりしてます。
うっかり 「好き」 と言いそうになって、というか 「好…」 まで口に出してしまってから、あわてて 「鮨を食べに行きませんか」 と取り繕う人なんて、そうそういません。
そして、ついにはその延長で、本当に告白しちゃうわけで、読んでて一緒に恥ずかしくなりました。

いっぽう、バツイチの喜多野先生は、ホモっ気もないし、娘の写真を部屋に飾ったりしていて、とてもじゃないけど外村の入る隙はない感じ。
なもので、想いが通じても、外村が主導権握ることになるんだろうなぁ、でも外村が「攻め」なのはイヤだなぁ、とかあれこれ考えていたんです。
が! この先生が、予想を裏切る(期待通りの?)スケベなおじさんで、嬉しかったというか、安心したというか。
それにしても、Hシーンのやりとりは、読めば読むほどおかしいです。鼻血出る寸前の外村と、爽やかで穏やかなふうでもやることはしっかりやる喜多野先生と。
喜多野の 「僕はしたいかな」 には、私がやられました。素敵です。

しかしですね! 喜多野には、ひとつだけ、言ってほしくなかったセリフがありました。
キスで胸がいっぱいになった外村が 「死にそう」 と訴えたとき、喜多野が
「人工呼吸をしないと」
って。やだー、それだけはやだ。
キス(+医者or救急関係)→人工呼吸 の図式って、昔から少なからずあったと思うんですが、私は苦手です。このあいだ読んだ、G先生の本にも似たような下りがあって、どーんと引いたばかりなのです。
あ?あ、喜多野先生だけはそんなこと言う人じゃないと思ったのになぁ。

この 「人工呼吸」 で、先生は外村同様、私の中でトホホなキャラとなりました。

さて、ここからは、外村の友人&元カレ・佐竹について語ります。
喜多野と初めて寝たとき、外村は 「好きな人にさわってもらうのは初めて」 とあったので、今さらながらビックリ。佐竹と付き合っていながら、これっぽっちも愛はなかったんでしょうか、外村は。
佐竹は、あんなに外村のこと好きなのに、また前みたいな関係に戻りたいって思ってたのに、あんまりです。
でも、佐竹は男前なんですよね、悲しくなるくらいに。男でも女でもいいから、早くいい人見つけて幸せになってほしいです。

しかし、喜多野も酷です。
わざわざ、佐竹を呼び出して、"外村を好きなんだろ" と確認するんですから。これからは自分が外村を守るから、お前はもう近づいてくれるな、というけん制ですか。
頼むから、そっとしといてあげてください。佐竹くんは失恋しちゃったんですから…。

そんな喜多野だから、外村が 「好…」 といいかけたとき 「す?」 と聞き返したのだって、案外、お見通しだったのかもしれません。
(★★★★☆)

書き下ろし小冊子は、どうか佐竹の話でありますように。
まかり間違って、茅野とくっついたら、どっちが「攻め」になるのかなぁ。
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