ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オビにある、「先生、お疲れのところすみませんが、襲います!」っていうセリフそのまんまのお話でした。「受け」が、もう謎だらけで、続編書いてくださらないと暴れてしまいそうです。


赤色サイレン
赤色サイレン
posted with 簡単リンクくん at 2005. 4.30

剛しいら
徳間書店 (2005.4.27)
ISBN : 4199003479
価格 : \540


【こんな話】(カバー裏参考)
救急救命士の風祭信吾は、指定病院の外科医・羽所郁生に憧れている。現場では鮮やかな手際で治療する郁生だが、冴えた美貌にふさわしく、信吾には冷たい。ところが現場以外で初めて会ったとき、なぜか彼のほうから信吾をベッドに誘ってきた。
(救命士・信吾×外科医・羽所)

【ひとこと】
信吾も羽所も、オンとオフで人間が違い過ぎて、ついていけません。とくに信吾! 仕事では、正義感あふれる逞しい男なのに、羽所先生のことになると、いきなり恥ずかしいヤツになっちゃうんです。もう読んでいて、こっちが赤面しました。

今まではヤブ医者しかいなかった搬送先の病院に、いきなり仕事のできる羽所が現れて、しかもルックスは最高。一度は医師を志したこともある信吾だから、羽所の仕事ぶりに惚れるのも無理ないのかな?と思います。でも、よく読んでみると、最初の出会いでは、信吾は羽所が仕事するところなんか見てないんですよね。だから、とりあえず、信吾は羽所に一目惚れということになります。

そして、信吾はそのあと、羽所の医師としての腕前を見せつけられ、羽所のことが気になって気になってしかたなくなってしまいます。そんなとき、信吾は外出先で、羽所が別れた恋人(麻酔科医師♂)につきまとわれているところに居合わせてしまうのでした。ここ、面白かったです。信吾のことを、新しい恋人に見せかける芝居をするのはいいけど、なんでホントに寝なくちゃならないの!(笑) 
あらすじにあるように、羽所のほうからベッドに誘ってくるんです、なんだかんだ理由つけて。その理由や、羽所のセリフが、ちょっとバカみたいなんです。とても敏腕医師とは思えない、ハハハ。
結局、羽所も信吾のこと密かに気に入っていて、寝てみたかった。そういうことですね、きっと。

で、そこから先は、もう信吾が押せ押せ!って感じなんですけど、とにかく恥ずかしいの。がっついている、というのとは違うんですよね。なんか、子どもが「好き好き大好き!」って連発してるような雰囲気かな。そして、ヤリたがるし。
でも、羽所はそんな信吾に、「忘れてくれ」って言うんです。本気になるのが怖いのか、信吾のことを考えての言葉なのか…、いろいろと事情がありそうで気になります。この本では、まだまだ本心が見えてない気がしました。どうでしょう>しいら先生。

それにしても、羽所は生粋のホモ、そして「受け」です。なんか、これほどまでにホモっぽいキャラ、久しぶりです。すごくいい(笑)
でもって、信吾。なんとかなりませんかー、あなたの言動に、私ドン引きでした。
(★★★★☆)
続き、熱望。

しいら先生のHPに、"カバーに口絵をはさむ隠蔽工作が通用しない" とあったので、笑ってしまいました。そうなんですよー、表紙をめくってすぐの口絵は、カッコいい着衣の羽所先生なのに、裏をめくるとあらら!みたいな。
だから、扉ページまでカバーに挟み込まないとダメなのでした。
でも、神崎貴至さんの描く信吾と羽所はとってもカッコいいです、イメージもぴったり。
スポンサーサイト

栞の謎が、解けそうです。会社が違うので無理な注文だけど、Hybrid Childにもつけて欲しかった。

純情ロマンチカ5

中村春菊
角川書店 (2005.5.2)
ISBN : 4048538489
価格 : \588


今回は、「純情テロリスト」がほとんど。

ロマンチカ act.7と7.5(描き下ろし)
テロリスト act.1?3
エゴイスト act. 9.5

どのカップルも好きだけど、「純テロ」はかなり好きです。私の好きな、社会人と学生だし。宮城が好きだし。
宮城みたいに、自分の感情にいちいち説明をつけないといられない人ってかわいいです。たとえば大のオトナが、もう相手のことを好きになってるのに、「オレがアイツを好きになるわけはない」って自分に言い聞かせてる様子とかが好きなんです。あー、だから年の差モノが好きなのかな、私。

それよりも。「純エゴ」の印象で、宮城のこと、ただのヘンな人だとばかりと思ってたのに…(笑)
高校のときに好きになった人のこと、20年近くも引きずって、新しい恋もできないような男だったんですね。そこがまた。

それと、またしても、美咲がお祝いの言葉をいうところにヤラれました。



美咲の後ろは誰かな。

この話の「攻め」は、5億円もの大金をキャッシュで、しかも一晩で使ってしまうような男です。私なんて、昨日、手持ちが足りずに、歯医者の治療代も払えなかったというのに。

トラブル・オークション
鹿能 リコ
イースト・プレス (2005.3)
ISBN : 4872575482
価格 : \893



【こんな話】
音大生の星野は、名器ストラディバリを愛用していたが、家の経済事情により、泣く泣くオークションに出品することになった。バイオリンは無事に、3億9千万という高値で競り落とされたが、オークション終了後、落札者の黒須が星野に会いたいと言ってきた。黒須は、これからも星野にバイオリンを弾かせてくれると言うのだが、その代償として星野の体を要求してくる。

【ひとこと】
オークションといっても、ヤフオクとかのシケた話ではありません。セレブの集う、本格的なオークションです。
黒須は、音楽にも楽器にも、さほど知識はありません。ただ、オークションの下見会で、星野がバイオリンを弾く姿を見て、心を奪われてしまったのです。さらに黒須は、星野がバイオリンを手放す理由を知り、自分が落札すれば、これからも星野にバイオリンを弾かせてやれる、と考えるわけです。

このときの黒須は、まだ星野に対して恋愛感情はないし、お金持ちの人助けとも違うんですよね。「素晴らしいバイオリンの調べを、演奏者の星野ごと手元に置いておきたい」という、セレブ特有の独占欲みたいな感じでしょうか。まだ、この辺りは。

そして、星野を屋敷に招いた晩、さっそく黒須は星野を抱いてしまうわけなんですが、ここのHシーンって、浴槽に水をちょろちょろと細出しでためるのを実況してるような雰囲気なんです(笑) 読めばわかると思います。じれったい、とも違うんだけど、なんか妙にゆるゆると長いの。

表紙のイラストや、バイオリンという楽器から、星野がいいようにされちゃうイメージがあります。でも、星野がなかなか真っ直ぐで、強い子なんで少し驚きました。ちやほやされることに慣れている黒須は、物怖じしないで、言いたいことを言ってくる星野が、とっても新鮮で可愛く思えたんでしょうね。星野のこと、急スピードで好きになっていったような気がします。

一方、星野も、乱暴もしないどころか、むしろいちばんいいようにしてくれる黒須のことを、信頼し始めます。でも、こっちはなかなか「好き」まではいかないかな。

この後、星野が事件に巻き込まれるところは、ぐんと盛り上がります。誘拐されたって、きっと黒須が助けに来てくれる!とわかってはいるものの、またいつもの悪い癖で、先をパラパラめくってイラストを見ちゃいました。で、安心してから、また戻って読む、と。
二人の関係もさることながら、ストーリーも二転三転、ハラハラドキドキでかなり楽しめました。金にモノをいわせて、星野を助けにくる黒須はカッコいいです。

で、またHシーンについてなんですが。星野が結構やり手(?)というかねー、積極的なんです。遊び慣れしてる黒須がたじたじになる場面もあります。星野、そういうタイプじゃないと思うんだけどなぁ、意外でした。
たとえば、こんなセリフ。
「いいんです!」「いいからっ!」
どんなシーンかはご想像にお任せしますが、これも星野のかなりイメージからかけはなれたセリフで、笑ってしまいました。そんな力まなくたって!

ついでに言えば、結末もちょっとコメディ仕立てかな。人生、そんなうまくいかないでしょ?。
(★★★★☆)

採点は、ちょっと甘めかも。

☆引っ越し中です。他の感想はまだ旧ブログ(←Click!)にあります

人間っていろいろあるよなぁ、と思いました。この本に出てくる人たちも、そんな人ばっかり。誰が悪いとか、悪くないとかじゃなくて、それぞれに事情や言い分があるんだけれど、ひとたびぎくしゃくしてしまったら、もう分かり合うきっかけすらなくなってしまうんですよね。
世の中、みんながいいようにはならないのです。


好きと言えない
椎崎 夕
大洋図書 (2005.3)
ISBN : 4813010458
価格 : \903

【こんな話】
主人公の晴は15歳。5歳のときに母が家を出てから、父と叔父の3人暮らしという奇妙な共同生活を送っていた。しかし、父が他界したことで、今はもう再婚している母のもとへ引き取られることに。晴は、自分を置いて出て行った母をずっと憎んでいたため、どうしても母を、そして、その再婚相手や息子(慶司)のことも受け入れることができない。しかし、何かと干渉してくる慶司から、いろいろと聞かされるうちに、事実が自分が思っていたのとは違うことを知り…。

【ひとこと】
母が家を出てから15年間の晴の生活が、憐れです。父とふたりきりではなく、なぜ叔父(父の弟)が? ここがまず異常です。
父は飲んだくれで暴力をふるうし、叔父は病弱。一家を養っていたのが、子どもの晴だったというのだから呆れてものもいえません。
でも晴は、母の悪口を言っては自分を殴る父のことを、それほど憎くは思っていないんです。それよりも、幼い自分を置いていった母を憎み続けてきたんですね。

だから、柚木家(母の再婚先)に引き取られてからも、家族とろくに話もしないし、食事もとらない。ただ、晴が無視しても、向こうからかまってくるのが義兄にあたる慶司でした。
この慶司、晴より13歳上の28歳なんですが、実は私、なかなか好きになれませんでした。だって冷たい…。確かに、やっていることは親切なんです。でも、自分の言動で、多感な15歳の少年がどんな思いをするか、どれだけ傷つくかがわかってないような気がしました。接し方がわからなかったのはわかります。晴も反発してたし。
でも、ものの言い方ってあるじゃないですか。もう少し、暖かさが欲しかったです。
でも、その慶司から真相を教えられ、晴はやっと目が覚めたのだから、それはそれでよかった。

離婚や再婚をはじめ、15歳の少年に金をせびる大人、人の配偶者を好きになったり手を出したりする大人…、そりゃ人間だものね、そんなこともあるはずです。でも、この話を読んで、自分から幸せになろうと思わなければ、ぜったいに幸せにはなれないんだなと思いました。

結局、晴は慶司と付き合うことになります。慶司の友人が、晴が慶司を慕うのを "生まれたてのヒヨコが最初に見たものを親だと思う" のになぞらえるところがあります。晴も慶司も否定していますが、私はズバリそのものだと思います。そして、慶司のほうは "庇護愛" という感じ。

だから、このふたりは、兄弟としてやっていったほうがいいのではないでしょうか。
晴は15年もの間、異常な環境に身を置いてきたのだから、リハビリ期間が必要だと思うのです。家族や友達と普通に過ごして、親にわがままを言ったり、学校でかけがえのない仲間を作ったり、女の子(男でもいいけど・笑)を好きになってつきあったりふられたり…、そんな普通の体験をしてほしいです。
そして、慶司がよきアドバイザーとなって、晴を支えてあげるのが理想じゃないのかな。そして、時が過ぎて、それでも恋愛感情が芽生えたら、そのときはより幸せになれるのだろうし。
(★★★★☆)

気持ちよく読める本ではないですが、好きな本です。だんだん、慶司も優しくてしゃれたことを言うようになるんですよ。とても同じ人とは…(笑)

今日はだいぶ前に読んだ本です。最近の榊作品には、悩まされることが多いですが、これはかなり好きです。

耐えがたく甘い季節
榊 花月
大洋図書 (2003.8)
ISBN : 4813010083
価格 : \903


【こんな話】
医大に通う真は、血が苦手。今日も授業で手術を見学し、倒れてしまった。しかし、志望は外科。その理由は、担当講師の五島にあった。真は五島に、憧れよりもちょっと強い、自分でも整理のつかない想いを抱えており、できるならその後を追いたいと思っていたのだ。
一方、親友の戸川も、五島を意識していていた。

【ひとこと】
お坊ちゃまで何から何まで親がかりの真と、早くに両親を亡くし自力で頑張ってきた戸川。生活も価値観もまったく違うふたりが、とってもいい関係なのです。
真は、大学進学を機に、豪華なマンションを買ってもらい、学費や生活費もすべて親からの仕送りです。そして、そんな環境も当たり前と思っていたところに、戸川と出会って、認識を改めることになりました。何もかも自分で頑張ってる戸川を見て、心から「立派だ、カッコいい」って、素直に認めて尊敬することができる、心のきれいな子なんです。
戸川は、奨学金をもらいながらバイトをして、それでも成績はトップ。キャンバス内はおそらく金持ちばっかだろうに、卑屈になることもなく、あっけらかんと「まこっちゃん(真のこと)はいいよなー」って羨ましがってるんです。でも、決して取り入ったり、話を合わせたりするんではなくて、真の優柔不断なところを叱ったり、辛辣にゲキを飛ばしたりと容赦ない面もあって、男の中の男って感じでしょうか。

ちょっと意外だったのは、戸川が真に一目惚れだったことです。ホイホイと人を好きになるようなタイプに見えないのになぁ、と考えた末、苦労人だから人を見る目があるんだろうという結論に落ち着きました。入学式で隣りの席をすすめてくれた真を見て、真のすべてがわかっちゃたんでしょう(笑)
五島を押し倒してみたい、なんて言ったのも、本当だったのか、嘘だったのか。真に妬かせたかったのかもしれませんよね。
でも、もし戸川から告白しなければ、真は何も気がつかなかったんじゃないかと思うと、ちょっと寂しい気もします。

そんな二人と仲間たちとの友情を描くいいシーンも多かったです。いつも笑ってバカやってる彼らにも、ひとりひとりの事情があって、それなりに悩んでいる。それを、ベタベタした友情ではなくて、最適な距離で支え合っているのが実に清々しいです。ショッキングな事件も起こるので、詳しくは書きませんが、いい友達を持った彼らが羨ましくてしかたありません。
(★★★★+0.5)

この話を読んで、今だから思うことがふたつありました。
まず、1つめ。戸川が真に「五島先生に憧れてるだけで外科志望なのはどうか」と問うところがあります。厳密には、もうひとり同じようなことを言う人が出てきます。私も、学生の頃だったら、そんな不純な動機って考えたかもしれません。でも今は、そんな動機もアリなんじゃないかと思います。確かに、職業は一生を左右するのかもしれないけれど、そのくらいの想いでいたほうが試練や困難にも案外耐えられるような気がします。

そしてもうひとつ。仲間のひとり 山下が、飲み会のたんびに彼女の栞ちゃんを連れてくるんです。私が学生の頃も、よく彼氏や彼女を連れてくる子がいました。私は、せっかく集まるんだから、内輪だけのほうが楽しいのになぁと思いつつ、彼氏(彼女)も仲間に入れてやってほしいってことなのかなぁ?と納得するようにしていました。
でもね、この山下と栞ちゃんのおかげでわかりました。単に、ふたりで一緒にいたいから連れてくるんだって(^^)
こーんな簡単なこと、ぜんぜん気がつかなかった。
と、同時に、彼氏なんかゼッタイ連れて行かなかった私の醒めた気持ちが今さらながら痛いです(笑)

こうじま奈月さんの描く、メイド姿の主人公が、いかにも男の子が女装してますよ?という雰囲気なんですが、女装してもバレない高校生男子って、実際にどのくらいいるんでしょうね。気になります、会いたいです。


ご主人様にはナイショ

神香うらら
フロンティアワークス (2005.4.13)
ISBN : 4861340780
価格 : \540



【こんな話】
ママが勤め先の社長と不倫? 失踪? 母の居場所を探るべく、綾也(りょうや)は家政婦として社長宅に潜入することになった。が、息子の光一郎に男であることを見破られ、さらに、あれこれされる羽目に。

【ひとこと】
よくある話…と書こうとして、こういう話を「よくある」とあっさり流す自分はどうなんだろうと少し思いました(笑)

さて、この話で私が気になったことは、光一郎が綾也を好きになったきっかけ、もしくは理由です。確かに、会社の前で、学生服姿の綾也に一度会っているとはいえ、忘れられないほどの印象を受けたとも思わないんです。ということは、メイド姿の綾也 "アヤ(偽名)" に惹かれたんでしょうか。それとも、最初は純粋にアヤに惚れて、あとで男だって気づいたとか?
これはけっこう重要ファクターです。それによって、ノーマルなのか、普通にゲイなのか、女装好きなのかによって、光一郎への私の思いが違ってきますから。
でも結局、最後まで読んでも、よくわかりませんでした。「家政婦姿もよかった」とは言ってるんだけどね。まぁ、単なる、メイドマニアかもしれません(いい加減)

綾也も、母親のこと「ママ」なんて呼んでるくらいで、まだまだ幼いです。でも、家のなかの仕事は、私よりもできるような気がする…
彼が、光一郎のことを好きになったのは、ひょっとして家政婦になる前、会社の前で缶ココアをもらったときだったのかもしれません。だって、女装がバレて乱暴されても、怒らないんですもん。どちらかというと怒りっぽいように見える綾也が、乱暴された翌朝、腹を立てるよりもむしろ感傷的になっちゃってるのがその証拠な気がします。

でもその後のラブラブした様子が、いかにも成り行きでくっついちゃった者同士って感じで、微笑ましいです。特に、光一郎のお坊ちゃま具合というか、脳天気な性格が際立ってます。ホントに、ご両親を説得する自信があるんでしょうか。ちゃっかり、ふたりで一緒に住むつもりなのにも、笑いました。光一郎の親と、綾也の親と、両方にカミングアウトする話も、ぜひ読んでみたいです。この本でもじゅうぶん匂っていたけど、光一郎の家の人は、かなりの変人とみました(笑)
(★★★★☆)

そして続編では、ぜひ穂積を当て馬にお願いします。素質アリです。

この本、「あぶない」と「デザインルーム」のあいだに、ハートマークが入って「あ・ぶ・な・いvデザインルーム」です。そういや、「伯爵様」シリーズにもハートついてますね。BLには、少なからずこういうタイトルがあるわけですが、これは作家さんの意向? それとも、編集さんが「ハートを入れましょう」とかって言ってくるんでしょうか?
書類上のやりとりは、きっと「〓」マークになっちゃうだろうし、本を扱っているサイトでは、ハートマークを省略するどころか、中点(・)もナシで「あぶないデザインルーム」ってなってるし。なんだか、あんまりいいことはなさそう…。
でも、話が面白いからいいや。





【こんな話】
人気ブランド「クレイン」のチーフデザイナー・修爾のマネージャーに就任した亨。実は、修爾は腹違いの兄で、ふたりの父はブランド企業のトップで、「クレイン」もその傘下だった。
修爾には何も知らされていなかったが、亨は兄と仕事ができるのが楽しみでしかたなかった。しかし、「カッコよくて優しくて賢い」と夢見ていた兄は、仕事嫌いで節操なしでだらしない男。おまけに、顔合わせの日に、あれこれいたずらされて…。

【ひとこと】
最近読んだ、あの本に設定がそっくりでした。ただ、あちらが少々後ろ向きだったのに比べ、この話はひたすら明るいです。実の兄弟ゆえの背徳感みたいなものも一応表現されてるんですが、真剣っぽさが伝わってこないというか…(笑)
それって、この本に出てくる人たちが、みんなポジティブ指向だからなんですよね。こじれたり、ぐるぐるしたりすることはなくて、いたって爽快。

高月先生いわく、亨はクールビューティなんだそうです。でも、クールなのは見かけだけで、結構ヘンな人種の匂いがします。かなり笑えます。
27歳にもなって、兄との再会に異様に興奮してるところとか、修爾にメガネをとられて「メガネ、メガネ」ってつぶやきながら探したりとか。←こんな昔のマンガみたいなこと…
それに、どんな目にあっても、怒ったり悲しんだりするのはほんのひとときで、すぐギャグに走っちゃうんです。ひとりで突っ込んでボケてみたりね。実の兄と関係をもつことに、すっごい悩んでるくせに、かたときもギャグ処理を忘れないような人間が、クールビューティなわけありません。

修爾は素敵です、大人の男の可愛さがある人。仕事でも人間関係でも、何事に対しても、こんな感じにゆるいのがいいです。でも、亨が本当の弟だと知ったとき、「ひとりにしてくれ」って少しシリアスになるんです。意外でした、ああ、こんな人でも(ひどい)ちょっとはショック受けるんだなって。でも、亨と同様、やっぱり笑いを誘います。ぜんぜん違うようで、似た者兄弟なのかもね。

だ・け・ど!(タイトルのマネ)
そのまま終われば、ほのぼのだったのに、終盤とってつけたように修爾がマニア化しちゃうのはいただけません。コス好きも、女装好きも、修爾には似合わないです。普通の鬼畜でいてほしかった。そこが唯一、残念でした。
(★★★★☆)

修爾に隠し子(亨)のことがバレて、照れまくってる父親も、相当ヘンでしたね。息子達が、恋人同士だと知ったら、なんて言うかな(^^)


旧ブログのトラックバック
ラブストーリー依存症

刈谷有志が気になった人、手あげて?。


純愛ロマンチカ 2
中村 春菊原案 / 藤崎 都〔著〕
角川書店 (2005.4)



なんだか、普通に「ウサギと美咲のラブラブ物語」として読んでしまいました(笑)
前作は、ああこれがウサギさんの妄想か…って、笑ってばっかりいたんだけど。これは、もしかしたら「純情」と「純愛」の垣根が低くなってきてるせいかもしれません。
だって、実際の(マンガの)ウサギと美咲も、口や態度に出さないだけで、心の中はきっと小説の二人と同じこと考えてるにきまってるんだもの。

今回はついに、秋彦に好意を寄せる当て馬・刈谷も登場。これ、どう考えても、ウサギさんの「美咲に要らぬ心配させてやれ」って魂胆にしか見えないじゃないですか?。美咲がこの小説を読むのを見越して、自分の妄想ならぬ「願望」を盛り込んじゃってるんですよね。
ウサギさんってば、ゼッタイ美咲にサプライズデート企画してもらいたいんです、そして、一緒にクリスマスデート@ディズニーランド(勝手に決めてる)したいって思ってるんです!
ふふ、可愛い。
だけど、ウサギさんが期待してるほどには、美咲はこの本を真剣には読んでないみたい(巻末のおまけマンガでわかる)です。あ、恥ずかしくて、読んでいられなかったのかな。
それはそれで、どちらもお気の毒です。
(「純情ロマンチカ」を読んでいるのを前提として ★★★★☆)

さて、雑誌の連載は追いかけていないので、コミックス5巻の発売がとっても楽しみ。井坂さんは出るかしら。
いつだったか、チラっと立ち読みしたとき、井坂がパーティ会場で「チビたん」って呼ぶのに、特に抵抗もなしに美咲が振り向いてるのが、可愛くてたまりませんでした。


旧ブログのトラックバック
B-Life.SS

慎司は、これでいいのかな?。


ドースル?
ドースル?
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 2
榊 花月
新書館 (2005.4.9)
ISBN : 4403521061
価格 : \590
通常24時間以内に発送します。



【こんな話】
(ネタバレ)
居酒屋でバイト中、酔っぱらい客からいきなり「ミドリ!」と呼ばれてキスされてしまった慎司は、後日、その男がキャンパス内の有名人・瀬名だったことを知る。
しかし、単なる合コンマニアなイケメンとして有名なのかと思えば、実は瀬名には2歳になる息子がいるのだった。

【ひとこと】
慎司は、まじめ?な男の子で、すぐ近くに自分のこと大好きな女の子がいるのに、それにも気がつかない天然クンです。合コンなんて大嫌いで、いつか女の子とマンガみたいに運命的な出会いがしたい!なんて思ってる。
そこへ現れたのが、瀬名だったわけです。子持ちで事実上バツイチな男。
いきなりキスされれば、そりゃ劇的だし、マンガみたいな出会いには間違いないけれど、合コンひとつ出席しないような保守的な慎司が人生のパートナーに瀬名を選ぶかなぁ。まぁ、家庭的な慎司だから、○○本能くすぐられちゃったのかもしれませんね。事実、「ままー」って呼ばれちゃったわけだし。

さて、瀬名。合コンで息子の母親を探そうったって、そうそう見つかるわけありません。
狙って保育科の子と合コンしたりしてる瀬名が、「女の子が "子ども大好き、保母さんになりたい" なんて言うのは、家庭的で優しいってことを男にアピールしたいだけ"」って言うところがあります。なるほど、そうかもしれません。でもね、私、幼稚園の先生をしていたからわかるんですけど、合コン相手に「家庭的で子ども好き」を求めてる男の子ってほとんどいなかったような… そんな昔話はいいか。
さて、そんなとき、亡くなった彼女・ミドリにそっくりな慎司に出会って、恋に落ちて…はいません(笑) とりあえず、この時点では「ミドリに似た人」なんです。彼の息子にとっても、「ママに似た人」なんです。こういう出会いで始まった関係って、そんなに燃え上がらないんじゃないかと思うんですけど、どうでしょう。だって、瀬名父子はいつまでもミドリさんのこと思い出しちゃうだろうし、慎司も「どうせ顔が似てるから、俺のこと好きになったんだろ」ってやさぐれちゃうじゃないですか。
瀬名はともかく、気弱な慎司は早くふっきらないと、遅かれ早かれ悩むことになりそう。

最後にこれだけ。
奈々のキャラが、ボーイズラブ小説に出てくるには、あまりにもうざったすぎるんですけど。
おまけに、諦め悪いのか、ただのおせっかいなのか、いつまでもいつまでも出てるし。露出狂だし。そういえば、こういう女、いたいた!って、あれこれ想い出に浸ってしまいました。

天尾さんをフったとき、彼女の後ろ姿を見送りながら「もったいなかったかなぁ」って思う慎司は好きです。そうです、もったいなかったんです、慎司くん。
(★★★☆☆)


旧ブログのトラックバック
燈香亭

嫌い嫌いも好きのうち。


祓ってやるぜ!
金沢 有倖
リーフ出版 (2004.3)
ISBN : 4434035738
価格 : \893



【こんな話】
神代三殊(みこと)は、山の中の学校で巫人や巫女になるための修行をしているが、能力のほうはいまひとつ。そんな三殊の悩みは、幼なじみの匡(きょう)からの異常な干渉だった。三殊と違って、すこぶる優秀な匡に、朝から晩まで束縛されるだけでストレスなのに、匡がカッコいいせいで、女の子からの嫉妬攻撃もものすごい。
そして、ついに三殊は里を飛び出し、東京での一人暮らしを始めるのだった、が…。

【ひとこと】
マンガのようなお話、ひとりひとりが個性的で面白かったです。

三殊は、よっぽど可愛いんでしょう。幼なじみの匡にかまわれるのがイヤで、せっかく里を飛び出したのに、転校先の東京でさっそく葉壱(よういち)にがんじがらめになってます。
でも、葉壱のこと、変態とか最悪とか言ってるわりには、楽しそうな三殊にちょっと疑問。この生活じゃ、里で匡に束縛されてたときとたいして変わらないじゃん、と思う私です。

でも、楽しい暮らしも長くは続きませんでした。匡が、東京に追いかけてきて、同じ高校に転入しちゃったのです。
私たち読者はここで、匡と初対面なんですが、あんまりいい奴なのでかなり拍子抜けしました。三殊があんなに嫌がるから、冷血で鬼畜で過激な奴だとばかり思ってたもので。
で、干渉の度合いは、葉壱のほうがひどいくらいなのに、匡との再会に思いっきり落胆している三殊に、またしても疑問(笑)

三殊みたいな小うるさいガキ(失礼)が受け役の話って、あんまり好きじゃないんです。でも、この話って、葉壱と匡が強烈なので、三殊がいくらジタバタしても、のれんに腕押しなんですよね。だから、結構楽しめました。
なんといっても葉壱が面白いです。彼がいればこそ、の一冊です。

もっと、葉壱vs匡でバトルになれば面白かったのにな、そこが残念です。これじゃ、葉壱が不戦敗みたいで気の毒です。ヘンな怨霊にもビクともしない葉壱のことだから、匡とやりあっても、かなりイイ線行ったんじゃないですか。

結局、三殊は匡のせいで "誰かがすぐ傍にいて束縛してくれないとダメ" な体質になっちゃったに違いありません。だから、匡のもとを離れた寂しさを、葉壱で埋め合わせしてたんですね、無意識のうちに。
一方、匡は「三殊を守るという意義がなければ生きることができない」って言ってます。だから、どう考えてもふたり一緒になるのがベストです。めでたしめでたし。

悪霊を祓うシーンが何回か出てくるけれど、変質者の霊だったり、三殊のカラダを狙ってきたりと、ろくでもないのばっかり。こういう話が嫌いな人でも、楽しく読めると思います。
(★★★+0.5)

昨日の「兄弟限定!」を描いた、如月弘鷹さんが挿絵を担当しています。葉壱(表紙右・眼鏡)は、ひどいオタクなんですよ。このギャップがたまんない。

少し前に、カッコいい男の子3人の表紙に惹かれて買った「恋友」。
ヤキモチなんかやいたりして、きっと可愛いお話なんだろうなぁ?なんて思っていたら、激しい3Pで苦笑。
なもんで今回も、いちばん左の人が鬼畜ぽいから、また3Pか? と迷っていたところ、"パラダイス ロスト"の瑛巳さんにいろいろ教えていただいて、大丈夫そうなことがわかったので購入しました。別に、3Pが嫌いとか、鬼畜が嫌いとかじゃないですよ。むしろ好き?(笑)
ただ、兄弟ものに限っては、ほのぼの系がいいの。





こんな話】
生き別れの父が死んだと聞かされ、かつての我が家に8年ぶりに帰ることになった総一郎。しかし、帰ってみれば、ふたりの兄・雅東と要がいて。
父の遺言で、この家は、1カ月の猶予の後、最後に残った者に相続させるというのだ。とまどう総一郎だったが、ある日、雅東と要の情事を目撃してしまい…

【ひとこと】
"父"は、映画の美術監督。雅東も同じ仕事に就いてます。そして、総一郎は役者のタマゴ。
お料理上手な要だけは、バーで厨房の仕事をしています。

この3人、血は繋がっていません。連れ子だったり、女優の隠し子だったり…、父親は、さぞかし遊び人だったんだろうと思ったら、ぜんぜんそんな感じではありませんでした。少ししか出てこなかったけど、優しそうでカッコよくて、爽やかな風のような人。
この涼やかな父と、獣っぽい雅東とのあいだに、何かありそうです、たぶん…、きっと…。そして、それゆえに、雅東は要に関係を強要(?)し、要もそれを受け入れている。そのくらいしか想像できないんですけど、謎は深まる一方です。

さて、困ったときのキャラ語り。

表紙で惚れたのが、長兄の雅東。まさと、って読みます。再婚相手の連れ子なので、"父"とも血は繋がってません。←このあたりがね、奥さん! きっとキーポイントです。
ワイルド系で、こういうの傲岸不遜っていうのかな。要のためなのか、自分が抱えてる「何か」のためなのかはわからないけれど、どこまでも冷たく残酷になれる人のようです。でも、内心はかなり、切羽詰まっているみたい。ギリギリで生きてる感じがします。
総一郎のこともなかなか受け入れられないんですよね。でもね、イヤな顔をしながらも、兄弟3人での生活もまんざらでもないのかな、と思ってたんです。だけど違いましたね…
総一郎のこと「早く追い出すべきだったな」って要に言ったところは、がっかりしました。

次兄の要。総一郎は「要さん」って、さん付けで呼んでます。
もし、ドラマCDを作るとしたら、この人の役はきっと緑川さんがやると思います。…って、そんな話じゃなくてですね。
すごく気になる人。果たしてこの人には、生きていくうえで、何か楽しいことがあるのかしら。辛そうです。トラウマもあるようで、総一郎が口にしたある一言が引き金になって、違う世界にトリップしちゃうところは、痛々しいです。でも、雅東と違って、要さんは総一郎と上手くやっていこうという気持ちがあるから、その点では安心して見ていられると思ったのに…。
女優さんの隠し子なんだけど、"父"とのあいだの子なのかは、この巻では明かされていません。

そして、総一郎。いってみれば、普通の青年です。でも、この家の中ではいちばん大人かもしれません。
だから、普通でなくなってしまったふたりの兄を、正常な状態に戻せるのは、この子しかいないと思います。特に、雅東がどんなふうに変えられていくのかが楽しみ。きっと、雅東も要さんも、総一郎のことが好きになるんじゃないかな。早くそうなってほしいよ?。

雅東が総一郎に、総一郎が要に、父親の面影を重ねたように、お互いに "父"との繋がりを探りあっているような感じがせつないです。だから、それを取っかかりにして、3人に絆が生まれればいいのにな。
(★★★★☆)

弁護士の葛木さんがいい。 注)眼鏡キャラ


旧ブログのトラックバック
パラダイス ロスト

やっほ、ゲットしました?。
良朋と翼をもった青年のなれそめが読めました。PCから出てきたカイは、思った以上のカッコよさでした。


ラヴァーズ・オンリー
たかなぎ 優名
コアマガジン (2003.7)
ISBN : 4877346449
価格 : \680


+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:
 Welfare Storm(前・後編)
 魅惑リキュール
 日比野家下宿記
 気まぐれな翼
 気まぐれな日常
+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:


◆Welfare Storm
(高校2年生の嵐×臨時用務員の聖人・23歳)
聖人は、不運を呼ぶ体質とやらで、自分だけでなく他人も巻き添えにしてきたせいで、孤独な毎日を送っているんです。いってみれば、伊藤啓太(@BL学園)の逆バージョン。実際、窓ガラスが割れたり、上から物が落ちてきたりと、えらく物騒。そこで、聖人にひと目惚れした嵐が、その不幸ごと一緒に受け止める決心をするという話。

ずっと嵐を遠ざけようとしていた聖人が、だんだん素直に嵐を頼っていくんだけど、聖人のいろいろな表情がいいです。儚げな年上の受けキャラが好きな人には、オススメです。
ちょっと思ったんだけど、ユーリとヴォルフラム(@マ王)がふたりでいるときの雰囲気にちょっと似てるかも、このふたり。…って、他のキャラの話ばっかりする私。

◆魅惑リキュール
(部下の神津×お酒を飲むと、感じやすくなっちゃう上司・渋沢さん)
リーマンでも、たかなぎさんのマンガだと "リーマンもの" って感じがしないです。可愛いから。
渋沢さん、どうでもいいけどHのときは靴下は脱いでください。

◆気まぐれな翼
「ラヴァーズ・ナイト」に収録されていた、"恋することは良いことだ" の前編(感想はこちら)。
キャラを天使か悪魔に育成するというPCゲームのモニターに応募した良朋のところに、その育成対象の青年カイが現れ、一緒に生活することになってしまいます。大きな翼をもったカイが、あまりにも素敵で、妄想ゲーマーの私は大いに動揺しました(苦笑)
だけどちょっとひっかかる…。カイは、最初からプレイヤーへの愛情パラメがMAXに設定されてるらしいんです。それって、カイの意志とは関係なしに、良朋のこと好きってことでしょう? これからの良朋の育て具合で、どんどん変化していくんだろうけど、恋愛ゲー愛好者として (^-^;) 少し気になりました。
(★★★★☆)

書き下ろしの "気まぐれな日常" がいいですよ、すごく。うふふ。

3/22に「ラヴァーズ・ナイト」の感想を書いたのですが、それに収録されていた翼をもつ少年の話の前作が読みたくて、「ラヴァーズ・オンリー」を探していたところ、この「ラヴァーズ・ファントム」があったのでこちらを先に。そっか、たかなぎさんは、これがBL初コミックスなんですね。


ラヴァーズ・ファントム

たかなぎ優名
コアマガジン (2002.3)
ISBN : 4877345167
価格 : \680



+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+
  怜樹の呼び声(前編)
  怜樹の呼び声(後編)
  御漬屋本舗
  御漬屋本舗2
  御漬屋本舗3
  slow growth(描き下ろし)
+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+


★怜樹の呼び声
ファンタジーです。
人間の暮らしをずっと見つめてきた大木(苗字じゃないです、大きな木)が、自分も人間になりたいと思っているうちに、生命 "怜樹の子"を生みだすようになって。その生命は、成人すると(18歳)普通の人間になれるんだけど、そのときに、母胎である大木に呼ばれ、引き戻されてしまうと、ふたたび種子へと還らなければならない…、そんな一族が出てきます。
健介という青年(20歳)が、住み込みの管理人として雇われた家に、もうじき18歳になる怜樹の子・勇納(いさな・見かけは普通の男の子)がいて、どうにかこうにかなっていきます。

なんの前情報もなしに読み始めたので、怜樹の話が出てきたときは「ファンタジーなら最初に言ってよ…」と少々がっかり。でも、このテの話は好きです。成人になってちょっと可愛くアホっぽくなった勇納と、もとから可愛い健介が、どこか笑いを誘います。

★御漬屋本舗
デパ地下のお漬物屋さんの店員クン(19歳)とアルバイト君(22歳)のお話。デパートのお漬物屋さんていったら、普通はおばちゃんが売り子だけど、このお店は違う。店長さんは和服(作務衣かも)が似合って素敵だし、もうひとりのバイト君もすっごく可愛いし。こんなお店があったら、毎日千枚漬け買いに行っちゃうんだけどな。
で、その店員さんとアルバイト君が、抜き差しならない(?)関係になっていきます。

アルバイト君は、お喋りでひとりごとも多い男の子なので、考えてることがよ?くわかります。典年下攻めの餌食になる典型的なタイプ。一方、店員クンは、一見クールだけど本当はどうなのかな…と思わせる、ややエロタイプ。でも、仕事には一生懸命なの。カッコいい。
3話分あるので、すんなりハッピーエンディングというわけにはいかないけど、かなりよかったです。
ただ、せっかく店長さんがカッコいいのに、店長代理(店長の兄)が出張ってきて、おまけに派手に当て馬までやってくれちゃって…、そこが不満といえば不満。本当に、男好きだったのか、それともただイタズラしたかっただけなのか、んもう?余計なことをっ!って感じでした。

いま「ラヴァーズ・ナイト」の感想を読み直してみたら、なんだか文句ばっかり書いてる私。で、今日だって、どう見ても不満爆発? でも、こういうのは嫌いなわけじゃないです、絵も世界観も。
(★★★☆☆)

29日のブログに書いた、近所の本屋ですが、今日行ってみたら、レジに「寒冷前線コンダクター」のコミックが積み上げられてるじゃないですか。それも、限定版「ドラえもん 1」の隣りに…。またまた心拍数上がっちゃった私です。犯人は誰だ!
ということで、今日は年下攻め。


もっとも高級なゲーム
榊 花月
徳間書店 (2005.3)
ISBN : 4199003428
価格 : \540



【こんな話】
大手メーカーAMSの役員室長を務める、萩原泰臣(30歳)。周りの者は知らなかったが、泰臣は、AMSの会長が愛人に産ませた血の繋がった息子だった。
ある日、会長に呼ばれた泰臣は「息子を教育してほしい」と、異母弟 ─つまり、会長と本妻の息子・瞬矢(25歳)─ の教育係を命じられる。しかたなく引き受けたものの、同じ課に配属されるやいなや、瞬矢は泰臣を高級ホテルに連れ込み、乱暴に抱くのだった。

【ひとこと】
最初に言っちゃうと、今日は書きたいことがうまく書けませんでした。どうか、行間から私の気持ちを読み取ってください(笑)

会長の跡を継ぐのは、実の息子である瞬矢。
愛人の息子というだけでも惨めなのに、瞬矢の教育係をしろなんて、会長も酷い男です。それに、やってきた異母弟ときたら、とんでもない放蕩息子(あとで名誉挽回したけどね)。おまけに、あろうことか、その異母弟に何度も何度も犯されて…。
そして、会長の呪縛から逃れられない泰臣。

でもね、泰臣が本当にイヤだったら、解雇されようがどうなろうが、教育係なんかすっぽかして、瞬矢のもとから逃げられたんです。会長親子の前から、完全に姿を消すことだって、できたはずなんです。でもしなかった。いくら乱暴されても、瞬矢のことを放っておけなかったから。
一方、瞬矢も、幼い頃から泰臣とその母の悪口を聞かされて育ってきたせいで、ある種の恨みや妬みを抱いて、泰臣の前に現れたわけです。なのに、会ったとたん戦意喪失。だって、会ってみたら「悪魔だと思っていたのに、天使だった」から(このセリフ、好きです)。
つまり、泰臣も瞬矢も、実に趣味の悪い、最低な出会い方をしたにもかかわらず、対立することはなかったんですよね。

ん?、何が言いたいかというとですね…
このふたりの間に生まれたのは、普通の恋とは違うんじゃないかってことなんです。
結局は血が繋がっていなかったけれども、同じ父親をもった者同士の、やはり「兄弟の愛」なんじゃないかと。
確かに、いま大人になった同士、惹かれあってはいるものの、長い間のいろいろな感情が絡み合ったからこそ、離れることができなかったんだと思うんです。
そう、兄弟愛で、かつ家族愛。

でも、だからこそ、これからも、ふたりの結束は固いと思いますよ?。
瞬矢が会長になったら、きっといつも偉そうにしてるんでしょうね。で、傍についてる泰臣もいたってクールですましてるの。だけど、ひとたび会長室でふたりきりになったら、ぜんぜん違う顔して話すんです。ニコニコと楽しそうに。ふふ、いいなぁ?、そんなツートップがいる大企業(笑)
今すぐ引退してください>会長
(★★★★☆)

瞬矢には泰臣のこと、名前じゃなくて「兄さん」って呼んでほしかったなぁ。今だけでいいから。


旧ブログのトラックバック
B-Life.SS

シリーズ3冊目。
どうして男子校じゃないんだろうと、ずっと不思議に思っていたんですが、そうか、女装ネタか…。


星陵最恐物語リミテッド
竜川 和ト
ビブロス (2005.3)
ISBN : 4835217241
価格 : \600



【こんなシリーズ】
外道で知られる生徒会長の橋爪に目をつけられた転校生・御園井。引きずられるままに橋爪と関係を持つうちに、なんだかわからないままに自分も橋爪に惹かれていき、あっという間にラブラブカップルに。それまでの、そして、その後の波瀾万丈でドタバタな毎日が描かれています。

【ひとこと】
実は、最初に「星陵最恐物語」を借りて読んだときは、あんまり好きじゃなかったんです。エロシーンが、男性向けのエロ漫画の雰囲気というか、妙に汗っくるしいというか…。でも、2冊目の「リターンズ」でキャラが増えて、話もだんだん盛り上がってきたし、メインのカップル以外にも楽しみを見つけたりで、この3冊目はけっこうお待ちかねでした。
そして、予想どおり、3冊の中ではこれがいちばん面白かったんですが、どう感想を書いたものかよくわからないので、キャラ別に書いてみたいと思います。

★橋爪×御園井
早く副会長の仕事に慣れようと頑張る御園井を優しく見守る橋爪。最初、これは嘘の笑顔?と思ったけど、どうやら橋爪は思ったよりは純な男のようです。3冊目で、初めて好きになれました。一方、御園井は、今回で完全に "脱・愛されるだけの男" できたんじゃないかと思います。これからは、御園井と対等に愛し合っていけますね?。

★矢野&石田
いやぁ、この「リミテッド」は、矢野の魅力満載でした。早く、矢野×石田と書ける日が来ますように。
石田が拉致されたと聞いて、助けにすっ飛んでいく矢野、体育倉庫に駆けつけたときの矢野、名セリフ「見てるから、いつも」からの3ページ…、なんてカッコいいんだ! それに、石田が、カッコ悪いながらも、迷子の子どもみたいで可愛いじゃないですかー。
私としては、このシーンでこのシリーズが終わりでもかまいません(笑)
しかし、見せ場はまだまだありました。御園井の腕を掴んで空港に引っ張っていく石田の男らしさはどうでしたか 今まで、バカ扱いしていたので(←私が)余計にシビれました。
そして、屋上で御園井と話す矢野。ここで矢野が言う「好きな奴」って、やっぱり石田なんでしょう? って、違うんなら早めに言ってほしいんですが、矢野×石田ってすごくいい恋人同士になれそうですよね。それだけが楽しみです。

★ヒナちゃん&南帆&真帆ちゃん&やられキャラ?ず
ヒナちゃんて、南帆の変装? と思ったけど、やっぱり違うよね。
私は、どっちかといえば、真帆のほうが好きです。プロフィールの "得意なスポーツ:なし" とその理由が可愛い。"趣味" も。真帆はこんなに弟を意識してるのに、あっちはこれっぽっちも眼中にないのが、なんだか大阪の人と東京の人の関係みたい(真帆が関西人)
で、真帆お抱えの、やられキャラ?ずなんですけど、この短ランのひとり(金ちゃん?)って、口絵のいちばん右の人? 「リターンズ」巻末の、シルエットの人もこの人?
なんだかさっきから、???だらけですが、いちばん知りたいのは、やっぱりヒナちゃんの正体です。
もしかして、潤真兄弟は実は三兄弟で、いちばん下の弟とか?
はやくはっきりさせてほしいです。

★早川さん
縁側に座って落ち込む御園井くんを、なにやら思い詰めた様子で見守る早川さんは、もう不憫としか言いようがありません。早く "女の人" と幸せになってほしいです。

完結編といっても、ただ一段落しただけで、何も完結していません(笑)
「脇役が主役になってカムバック」って残念だけど、矢野と石田ではないみたいだし、潤真と糸月でもないだろうし。あ、もしかして、早川さん?(ぜったい違う)
最後のページに、「既にお気づきの方も多いと思いますが」とあります。それが本当なら、今もこんなに悩んでいる私は、よっぽどバカなんですね、落ち込みました。
(★★★+0.5)

雰囲気的に、好ききらいがわかれるマンガだと思います。
Copyright © 小夜すがら 其ノ壱. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。