ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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近所の本屋さんは、人気のコミックスを20?30ページくらいコピーして綴じたものを「ご自由にお読みください」って吊してあるんです。が、普通のマンガに混じって、「ラブミースルーザナイト」(紺野けい子さん)とか「コイ茶」がぶら下がってるんですよ。これってどうなんですか。私、立ち読みしている人を見るたびに、もうドキドキヒヤヒヤして死んじゃいそうになるんですけど。


覚悟をきめろ!
いおか いつき
リーフ出版 (2005.2)
ISBN : 4434056506
価格 : \893



【こんな話】
大学卒業後、地元に戻って8年。史貴は自治会の後押しで、参院選に出馬することになった。そこへ、大手新聞社で記者を務める、親友の哲平が取材に現れる。史貴は幼い頃から、哲平に特別な感情を抱いていたのだが、実は哲平も同じ気持ちだったのだ。
お互いの心のうちを隠し続けていたふたりは、再会してもその対面を崩さなかったが…。

【ひとこと】
もちろんボーイズラブなのですが、素人が選挙に立候補して当選するまでの行程や、対立候補との駆け引き、甘い罠などがテンポよく書かれていて、とても楽しめました。
でも、史貴が哲平のことをずっと好きだったのはいいとして、哲平のほうも史貴を好きだったという事実が、最初のほうでさらっと明かされちゃってるんです。もう、あっけないほど、さらっと。これ、もう少しあとまで、とっておいてほしかったなぁ?。

史貴は、高校時代に生徒会長として活躍したり、地元の水質汚染問題にとりくんだり、と頭はいいし、実力もある男です。だけど多分、周りから盛り上げてもらわなければ、自分に自信をもてないタイプだと思うんです。だから今回も、哲平や水野(よさげな奴)が傍で支えてくれなかったら、きっと落選してたと思います。

それにしても、哲平に乱暴されながら愛を確信しちゃってる史貴が、ちょっと不気味に見えたのは私だけですか。
幼なじみの愛(しかも同性)に支えられて、選挙戦を勝ち抜いた男なんて、どこか頼りなげで、国会議員なんてできるの??って思ったりもするけど、これからも哲平がついててくれるなら大丈夫かな。哲平、いい男ですもんね。自分の立場も忘れて突っ走るところが、男らしくて素敵でした。
(★★★★☆)

お気の毒な久本くんは、その後どうなったんでしょう。
最後に、お詫びのハガキ1枚くらい出してほしかったです。
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気がつけばニヤニヤしていました。可愛い、ひたすら可愛いの。


きらきら
きらきら
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 4
真船 るのあ
集英社 (2003.10)
ISBN : 4086003295
価格 : \440



【こんな話】
クールで人と係わるのが苦手な風紀委員の慧(けい)。無精で遅刻魔でクラスの人気者の隆之。
顔を合わせれば火花散る、犬猿の仲のふたりだったが、ある日、ふとしたハプニングから夜の体育倉庫に閉じこめられて急接近…!
(カバー見返しより抜粋)

【ひとこと】
犬猿の仲といっても、だらしない服装で遅刻してくる隆之を、風紀委員の慧が注意する…、ただそれだけのこと。なんか、どうでもいいことで、キャンキャン言い争っているふたりが、もう既に可愛い(笑)
慧は、感情を表に出さない、よくいえばクールだけどハッキリってお堅くて暗い子。友達もいないから、いつも教室でひとりぼっち。だけど、そんな慧が何をしているかというと、隆之くんのことをず?っと目で追っているのです。クラスメイトと楽しそうに話す彼、校庭でボールを追う彼、自分とは正反対できらきらと輝いている隆之から、慧は目をはなせないでいたのでした。これはもう、恋だよね?。

そして、事件は起こります。そんなうまい話があるか、とも思うんですが、まあいいでしょう。隆之と慧は、夕方の薄暗い体育倉庫の、それもマットの上!にふたりきり閉じこめられてしまいます。
ほんとなら、ふたり並んで座ったまま、いつもの言い合いが始まるところなんだけど、ここで慧が過換気症候群の発作を起こしてしまうんです。気まずい雰囲気の中、慧が自分がかかえているトラウマについて打ち明けたことから、ふたりのあいだに初めて普通の会話が生まれました。
でも、嗚呼?こうして慧が素直になって、ふたりの関係がよくなっていくのかな…と楽しみに読んでいたら、どんどん雰囲気がよくなって、手をつないで、でもって…v 早っ!
だけどね、慧はず?っと隆之のことを見てきたし、隆之も実はそれを知ってて悪い気はしてなくて、いくら毎朝言い合いしていても、ふたりの気持ちは本人たちも気付かないうちに、もうMAXになっていたんですよね。この、体育倉庫の中での、こうなんていうのかな、じりじりとした雰囲気が、さすがコバルト。たまりません。

この本の魅力は、慧と隆之の可愛さ、これにつきます。
このふたり、ことあるごとに顔を見合わせて笑うんです。それが、「苦笑」だったり「照れ隠しで無意味に」だったり。そのたんびに、身もだえするほどに可愛かったですね。
最初のほうは、どちらかというと、一方的に慧が可愛いんです。でも、途中でお邪魔キャラ・神谷(年上♂)が出てきて慧にちょっかい出し始めてからは、慌てる隆之が可愛いんだよ!(そして面白い)。
可愛い、可愛い、ばっかりで、下手くそな文章でごめんなさい。でも、本にもそんなくだりが出てきます。
"なんとかの一つ覚えのように、その単語しか思い浮かばない"って。(誰のことかは秘密)
まさに私じゃん。

あんまり詳しく書いちゃうとつまらないので、このへんで。
コバルトで安いし、未読の方はぜひぜひ。
(★★★★+0.5)

2000年にノベルスとして刊行されたものが、加筆修正されて文庫になったそうです。いちばん下に、ノベルスの表紙も載せてみました。みなさんは、どちらがお好きですか。


らしくない僕ら
櫻井ちはや
オークラ出版 (2005.4)
ISBN : 4775505386
価格 : \690



【こんな話】
高校3年生の鷹羽 由岐成(ゆきなり)と澤木 渚は、幼なじみで親友。口うるさいけれども何かと自分の世話を焼いてくれる渚の存在に、由岐成は心のどこかで安らぎを感じていた。ある日、部活の罰ゲームで、由岐成がボーイズの出会い系サイトで呼び出した美少年と会うことになり、そのまま相手に「すっげぇ好き!」と告白され…。しかも、いつもクールな澤木が、今回は必要以上に怒り、取り乱しだして!?
(カバー裏から転載。わかりにくいので、名前の表記方法を少し変えてあります)

【ひとこと】
若い! そして青い! まさに青春ラブストーリーです。高校生男子たちが、ピーチクパーチクやってるのが、可愛らしくてしかたありません。

澤木は、幼なじみの由岐成のことを、ず?っと好きで、でも、その由岐成はそんなことにはまったく気がつかないで、次から次へと彼女をとっかえひっかえ…。
よくある設定なんだけど、心から、ああよかった?と思えるところがありました。
それは、澤木が由岐成に気持ちを打ち明ける前に、由岐成に "澤木を愛しいと思う" 心が芽生えたこと。
「もしかして澤木は俺のこと好きなんじゃないか?」と思う前に!なんです。澤木の気持ちに気づく前に、自分から澤木を好きだと思った。それが、とっても嬉しかったです。

このカップルの話と平行して、いろいろな問題が同時進行していきます。
まず、由岐成が伝言ダイヤルで出会った美少年とその彼氏。このカップルは、かなり楽しかったです。思いっきり乙女系の受けだと思われた美少年が、実は主導権握っていたかと思えば、もうひとりは二重人格まがいだったり。この二重人格クンが、ちょっとツボでした、好き(笑)

また、由岐成と父親との関係も、興味深かったです。由岐成は、早くに母親を亡くしているんですが、どうしても父のことを受け入れることができなくて。でも、やっぱり親子なんですよね、父の愛に少しうるっときました。

書き下ろしで「wish」という短編が収録されています。
由岐成と澤木の高校卒業後のお話です。これは、意外な展開でした。
これまで、可愛い可愛い、いい子ねいい子ね、と思ってきたふたりが、実に大人な選択をして、そして、彼らの設計通りに幸せへの第一歩を踏み出して行ったのに、じんときました。
この書き下ろしで、一冊がぐっと引き締まった感じです。
(★★★+0.5)


澤木が健気です、可愛すぎます。
「泣いたりするかもしれないけど、大丈夫だから」
ていうセリフと、オビにあった
「由岐成のこと、ずっとホントに大好きだから」
というセリフが、頭から離れません。

↓これが、2000年に刊行されたノベルスの表紙です。
由岐成(右)はこっちのほうが好きかな、色っぽい。




たかなぎ優名さんといえば、やっぱり私は「怪盗アプリコット」だな。BL漫画は初めて読みました。というか、描いていることさえ知りませんでした。(こっちが本業だったらごめんなさい)
カッコかわいい人だけじゃなくて、クールなキャラも素敵でした。


ラヴァーズ・ナイト
たかなぎ 優名
コアマガジン (2005.3)
ISBN : 487734795X
価格 : \680



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労働恋愛法(バイト20歳×社員25歳)
となりの青少年。(失業男20代後半×高校生)
恋することは良いことだ(PCゲーム登場人物×高校生)
君の手がつかまえる(高校生同士)

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◆労働恋愛法
上司に嫌われ、管理室にとばされた宮沢。最初は気が合わないとばかり思っていた、アルバイトの向上のことがなんだか気になって…。
宮沢はカラダも小さけりゃ、顔も中身も可愛い。異動初日も、初対面の向上相手に、いきなり飼い猫が死んだ話をしたかと思うと、ハラリと涙をこぼす始末。普通、バイト先の上司にこんなふうに泣かれたら、思わず引くところですが、どうやら向上はこの涙にコロリといっちゃったようです。
向上は、ずいぶんな苦労人で、いってみればタフガイ。しかし!な?んか綺麗すぎるんですよ、線も細い。毎日毎日、汗水たらして働いてる青年が、セクシーに前髪たらして、スッと目を細めて笑うんですよ。うーん、なんか違う。
あくまで私の好みですけど、短髪・がっしりタイプ・ちょっと頭悪そう、こんな感じだったらよかった。でも、多分たかなぎさんは、汗くさいキャラなんて描きたくないんじゃないのかな。


◆となりの青少年
推定年齢28歳・鳥里。自分の部屋に入り浸る、隣の高校生・星(せい)にだんだんとムラムラしてきて…。
社会人×高校生(or大学生)は、私の萌え設定なんですが、たかなぎさんはやっぱり可愛い人が好きなので(決めつけ)、攻めの鳥里にいまいち迫力が足りません。いや、一応攻めてるんですけど。
(巻末の初期設定ラフを見たら、鳥里は格闘技をやっていたとか…。嘘だ?)


◆恋することは良いことだ
しょっぱな、「カイはPCゲームの画面から出てきた」とあって、なんだこりゃって感じでしたが、これは続編なのでした。(前作は「ラヴァーズ・オンリー」収録。2003年刊なのに絶版)
そのゲームから出てきたカイと、高校生の良朋がラブラブな同居生活を送っているところに、流(ながれ)という男が乱入してきます。この男は、実はカイの産みの親(ゲームを作った人)で、外見も雰囲気もカイにそっくりで、良朋にはふたりがダブって見えたりするように。
カイは当然、そんな良朋にイラついて…。前作を読んでいないので、なんとも言えないのですが、人間でないカイにはおそらく感性というものが欠けてるんでしょうね。体温を感じさせない、不器用な愛情表現が、かえって男らしくて素敵です。

::::: 追記 :::::
その後、前作 "気まぐれな翼" も読みましたが、カイはこの続編でちょっと硬派になったみたい。前はもうちょっと甘い感じだったのです。収録本「ラヴァーズ・オンリー」の感想はこちら


◆君の手がつかまえる
「自分が心を開いた人しか、自分に触れることができない」という霊障をもった石渡。友達が石渡に触ろうとしても、あら不思議、どうしても触れない。
小学校でも気味悪がられ、友達もできなかった石渡に、唯一触れることができたのが、城間(しろま)でした。石渡が、そんな城間に好意を抱いたのは言うまでもありません。そのふたりが、高校の委員会で再会します。
ずっと、心の奥底で城間に想いをよせていた石渡が、保健室のベッドでうつらうつらしながら城間に告白するシーンが好きです。告白されたときの城間の表情が、なんともいえません。

(★★★☆☆)

たかなぎさんは、エッチシーンをふんわり綺麗に描きたいのかな。キャラの表情や雰囲気が、変わるんですよ、いきなりガラっと。
その変貌ぶりに、どなたですか?…みたいなキャラもいました(笑)


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waking or sleeping

ほんとに、お酒って奴は…
ヤクザがお相手ですが、表現は比較的ソフトです。


今宵、天使と杯を
英田 サキ
成美堂出版 (2005.3)
ISBN : 4415088767
価格 : \500



【こんな話】
柚木成彦 35歳。目が覚めると、隣には天使の入れ墨をしたヤクザ・四方隆史が眠っていた。どうやら、酒に酔って、この男と一夜をともにしてしまったらしいのだが、まったく記憶にない。隙を見て逃げ出す柚木だったが、なんと四方が会社まで訪ねてきてしまった。そのうえ、「今日から二週間よろしくな」と、わけのわからないことを言われて。

【ひとこと】
最初は、柚木が気の毒でしかたありませんでした。会社での業績が今ひとつなのは自分の責任としても、子どもを作ることができない体質だったり、EDを患っていたり、しまいには奥さんに逃げられてしまったり…と、貧乏くじをひきっぱなしです。そのうえ、正体なくすまでお酒を飲んだりするんだから、どうフォローしてあげたらいいのかわかりません。
酔った勢いで、四方と一夜をともにしてしまったのも、柚木にとってはいつもの貧乏くじの一環だったかもしれません。でも、この四方との出会いが、まさにわらしべ長者のわらしべになりました。

半ばヤケになってたこともあるけれど、四方やその仲間と出会ってからの柚木の男っぷりは素晴らしかったですね。酒の力を借りたときもあったとはいえ、人のために命がけで行動しているときの柚木、四方相手に熱く語っている柚木…、サラリーマンを続けていたら、どっちの柚木も見れなかったと思います。

一方、四方も不思議な男です。柚木に対して、どこまでも礼儀正しくて、物静かで優しくて、柚木がどんなに悪あがきしても、四方は手を上げたり、それどころか、声を荒げたりすることすらありません。でもそれは、ヤクザという世界が彼をそうさせるのか、四方には、喜怒哀楽(特に、喜と楽かな)が欠けていて、自分の感情を外に出す方法がわからなかったからかもしれません。
でも、柚木と出会ったことで、楽しいことや嬉しいこと、幸せなことを体験して、そういった感情を心に抱くことができてよかった。その様子は、ロボットが人間の感情をインプットされていく様子に、なんだか似ていました。ちょっとホッとできるくだりです。

(今さらですが、以下ネタバレ)
あらすじにも書いたように、柚木と四方の付き合いは、「二週間」という期限つきで始まりました。終盤、これに関連して、ふたりに決別の危機がやってきます。四方には、命をかけた任務があったのです。そして、すっかり覚悟のついている四方を、なんとか自分のほうに引き戻そうと、柚木の必死の説得が始まるのですが、ここのふたりの会話が、ちょっと外国のマフィアものみたいな雰囲気です。ゴツゴツした男ふたりが、愛だの幸せだの言ってるアンバランスさがいいんです。
二度と会えないはずだったふたりの再会は、なんだか不格好だけど、それが柚木っぽいし、四方っぽいと思いました。
無口な四方が、どんなに自分が幸せか、満たされているかを、一生懸命、言葉にするところが好きです。
(★★★+0.5)

本文イラストの四方が、素敵です。


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燈香亭
B-Life.SS
m_review
人生いろいろ。ホモもいろいろ。
月と凌霄花
独読?ほもの処方箋
腐女子の漫画・小説・アニメのオタク感想文

今日も、なつかし本を。先日の「ピース」と同じ、館野とお子さんの本です。


高山君の修業時代
館野 とお子著
二見書房 (1999.4)
ISBN : 4576990578
価格 : \600


高山くんは、男子校に通う高校1年生。サッカー部レギュラーの座を狙う、心身ともに健全な男の子。
そんな高山くんに、ちょっかいを出してくるのが、3年の紫堂先輩。本気なのか、からかってるのか、わかるようでわからない(でも多分本気)熱烈なラブコール&スキンシップに、高山くんは大混乱。

                         ※※※※※
                         
ギャグ。8ページから十数ページの短編が、19話(!)収録されています。爽やかで普通にカッコいい高山くんが、ちょっと大人の魅力(実際1年ダブって19歳)ただよう紫堂先輩のアプローチに四苦八苦しながら、恋に目覚めていくような、目覚めないような、修行というよりは苦行の日々が描かれています。

面白いです、これ。でも、面白いだけじゃない。
ギャグなんだけど、高山くんの立場になって、紫堂先輩にドキドキしたり、ちょっとしんみりしたり…。だって、紫堂先輩が、カッコいいったら! 紫堂先輩の描かれているコマだけ、な?んかキラキラ光ってて、目が釘付けというか。
面白半分に高山くんをからかってる先輩もいいんだけど、たまに見せる、シリアスな表情とマジなセリフにクラクラっときます。もちろん、あなたもきっと(笑)
そして、私たちだけじゃなくて、修行中の高山くんも先輩の魅力にだんだんとほだされていくのです、ふふふ。

脇キャラも充実です。高山くんに思いを寄せる(告白済み)クラスメイトの委員長とか、おっかない紫堂妹とか、高山くんの従兄とか…。この従兄の春ちゃんがキーパーソンです。ここだけ、少?しシリアスで、ドキドキな展開です。

                          ※※※※※

残念ながら絶版ですが、古本屋さんを利用されている方は、ぜひ頭の片隅にメモっておいてくださいな。

新刊ですが、2001年の作品です。2段組で、久しぶりに読むのに時間がかかったけど、満足。


蒼天の月
蒼天の月
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 5
可南 さらさ
幻冬舎コミックス (2005.2)
ISBN : 4344805313
価格 : \898



【こんな話】
ある晩、庭先で、大学生・遙は牙威(がい)という青年と出会う。牙威は、神から選ばれた "龍神" だった。龍神が、神通力を使うには、巫覡(みこ)と契約して気をもらわなければならない。牙威は、遙に契約を持ちかける。

【ひとこと】
牙威は、冠城家に身をおいて、怨念と戦ったり、封じ込めたりする仕事をしています。そして、牙威が仕事で負った傷を回復させたり、失った力を戻すために、遙の力が必要になるのです。遙が手をあてたり、キスすることで、少しは気が伝わるのだけど、深く交わることで、もっと大きな気を牙威にあげることができる、そう、つまりそういうことです(*^-^*)

1作目「蒼天の月」では、ふたりの出会い、そして、遙がアルバイトしている予備校に現れた、怨霊(物の怪?)を退治する話になっています。やっていることは物騒で気味が悪くても、牙威と遙(特に、遙)が真っ直ぐな気持ちで戦っているのが救われます。
戦いの最中、余裕が全然ないときでも、牙威は遙に「どうしたいか?」と尋ねてくれるんですが、このときの遙の選択は "怨霊となった人々を助けたい" という、理想的だけれど少々面倒なもの。牙威にとっては、まとめて全部やっつけちゃったほうがラクなんです。でも、牙威は笑って「分かった」って。この思いやる関係がいいです。

2作目「蒼天の月 2」は、私の苦手な「児童虐待」がテーマでした。虐待を受けて命を落としていった子供たちが餓鬼となり、やはり虐待を受けている少女・万里に取り憑くという話。万里に接する遙が優しくて優しくて、和みます。そして、それに嫉妬する牙威も、まあ可愛らしいです。
実は、牙威にも万里と似た経験があって、言葉は辛辣ながらも、万里のことを心から考えて、最善の方法を取ろうとします。カッコいいです。それと遙の思いやりが相まって、涙々の結末です。

描き下ろし「やがて祈りになる日まで」は、牙威と遙の仲が深まる、初々しい感じの短編。
恥ずかしがり屋の遙と、ぶっきらぼうの牙威が、それぞれ素直な気持ちを口にする様子にほのぼの。
(★★★★☆)

私、2時間ドラマはよく見るほうです。でも、児童虐待と誘拐、闘病ものだけは、ぜったい見ないんです。引きずって次の日まで暗くなってしまうから。この本の「2」もいたたまれないものがありました。


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人生裏街道
乱読日記。ver2
ボーイズラブを読む!

このマンガ、ゆずの話しか読んだことがなかったので、コミックスになってよかった。
CDにもなるんですね、この雰囲気がそのままドラマになれば素敵です。少し期待。
ゆず役が私の好きな声優さんだし。
(追記:その後、ドラマCDを購入しました。感想はこちら

Hybrid child
中村 春菊
ビブロス (2005.3)
ISBN : 4835217225
価格 : \600



時代は、幕末からそれ以降。
ハイブリッド・チャイルドとは、"持ち主の愛情度合を反映して成長する"人形のこと。
ちゃんと言葉も覚えるし、背も高くなる…、可愛いような怖いようなシロモノです。
そのハイブリッド・チャイルドと持ち主との話が二編(第一部・第二部)、
ハイブリッド・チャイルドが世に生まれたきっかけを描いた話が一編(第三部)、そして、短い描き下ろしが収録されています。

==================================

【第一部】
大財閥の次期当主・小太郎と、ハイブリッド・チャイルドの葉月の話。
何度も何度も捨てられた葉月を、拾ってきて育てたのが小太郎。
でも、小太郎が葉月を育てているというよりは、むしろその逆。小太郎の勉強を、葉月がビシビシしごいてるといったほうがいいみたい。
ある日、葉月の様子がおかしくなったので、作り主・黒田のところへ持って行くのですが、もう古くなって内側から腐ってきていると言われてしまうのです。そして…
                   ※※※
素直じゃない小太郎と、口うるさいことを言うくせに肝心なことは口に出さない人形の葉月と。
普段は衝突ばっかりだけど、気持ちは…ね。
黒田のところで、葉月が自分が拾われたいきさつなんかを話すところが、ずっしりと重いです。

【第二部】
元藩士の瀬谷と、ハイブリッド・チャイルドの ゆず の話。
瀬谷は黒田(前述・人形の作り主)の旧友なのです。
ゆずは、↑前に出てきた葉月とは正反対で、小さくて可愛い人形。瀬谷のことが大好きで、一日も早く瀬谷と同じくらい大きくなりたいのに、ちっとも背が伸びない。どうして!?
                   ※※※
はしゃぐ ゆず、思い悩む ゆず、みんな可愛いです。
妙なことを吹き込まれ、瀬谷を誘惑しようとする ゆず と、ビビる瀬谷。春菊さんらしいこのシーン。可愛い、以外の形容詞が見つからなくてごめんなさい。
そのあと、少し悲しいことが起きて、ゆずは「どうして自分が大きくならなかったのか」結論を出します。
最初に読んだからか、この話には愛着があります。瀬谷の優しさと、やっぱり ゆずの可愛さが魅力の作品。

【第三部】
このシリーズの核となる、第二部よりも少し前の話です。
黒田と瀬谷、そして、家老に就任したばかりの月島。3人は幼なじみ。
口の悪い黒田と子どもっぽい月島がギャーギャー言い合いしているのを、瀬谷が穏やか?に見守っている、それが3人の定位置です。でも、時代が時代、ある日、戦が起こってしまって…
                   ※※※
ケンカばっかりだった黒田と瀬谷が、最後の最後にやっと分かり合えて、ひょっとしたら、運命が変わってくれるかな、と思ったんだけど。
瀬谷が、月島に似た人形を名付けもしないで、ただ傍に置いていたときの気持ちを考えると、なんともいえません。「月島の身代わりじゃない」と言いつつも、やっぱり黒田は、月島への想いを断ち切れなくて、何か自分の傍に置いておきたかったんでしょうね。でも、そのおかげで、すごく不思議で素晴らしいことが起こりました。
黒田はこれからも辛い思いをしそうだったけど、思わず、よかったね、と声をかけたくなりました。
最後の黒田の語りがどうしようもなくせつないです。

(★★★★★) 
満点。


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くまちゃんの本棚
Late raha ─BLひとこと感想
80-one's
maybe*love

今、読んでいる本がなかなか読み終わりません。
このままだと、今日も明日も更新できなさそうなので、今日は懐かしのBLマンガでも。
BL×B.L.のトラックバック企画「心温まるBL本」に参加しました。


これは2巻
館野 とお子
ムービック (2002.2)
ISBN : 4896015606
価格 : \590



大学生の湊と、隣りに住んでる先輩・溝口のゆ?っくり育まれていく愛のお話。
そもそもは、酔った勢いで、溝口(もともとゲイ)が湊を口説いて、寝てしまったのがきっかけ。
そういうシュミのなかった湊は、大ショック。そして、引っ越しを決意。
だけど、よくよく考えてみれば、溝口のことが嫌いなわけではなくて、でも、エッチの相手なんかするのはイヤで…。
その心の葛藤が、しょっぱなから泣けるのです。

溝口も、押しが強くて粗っぽいように見えて、実は、湊のことをとってもよく考えてくれる人間です。
"(同性愛を)無理強いするつもりはないけど、もう湊のことを好きになっちゃったんだからしょうがないじゃん…"と、ひとりであれこれ思い悩んだりしています。こういうシーンが非常に巧い作家さんです。

お互いに、相手のことをじゅうぶん考えてあげることができるのに、どうも言葉が足らなくて、なかなか先に進めないもどかしさが、彼らの独白を通して、どうしようもなく伝わってきます。
だからといって、焦れったいわけでもなく、腹が立つわけでもなく、湊と溝口が時間をかけて関係を築いていくのを、穏やかに見守っている気分です。
(★★★★+0.5)

当て馬で、桜くんという子が出てきます。
最初に読んだとき、この子が好きで好きで好きで好きで…(笑)
そのうち、BL系の100質に答えてみたいと思っていますが、「好きな当て馬キャラ」は何年たっても 桜 だなぁ。

先生と生徒のお話も入ってます。こちらもよいです。



私の、セリフ萌えNo.1作家さんです。


ひみつのトマト畑
夢乃 咲実
ビブロス (2005.2)
ISBN : 4835217039
価格 : \893



【こんな話】
智波(ちなみ・高1)は、北海道から東京に引っ越してきたばかり。
ある日、不安だらけの都会暮らしを思い悩み、ホームシックで泣いていたところに、優しそうな青年と出会う。彼は、智波のことを慰め、元気づけてくれるのだった。
さて、その後、智波は転入先の高校で、その青年と再会することに。でも、学校での彼は、外見も物腰もずいぶん違って別人のよう。
聞けば、椎葉(しいば・高3)というその青年は、選ばれた者だけが籍を置くことができる、「紳士クラブ」のメンバーらしいのだが…。

【ひとこと】
聞くからに危なそうな「紳士クラブ」も、夢乃先生が書いてるんなら、まあどうってことないだろう(よい意味で)と予想はしていました。そして、やっぱりその通りでした(笑)
学園の花形、紳士中の紳士が集うこのクラブの真の活動は、意外なことにずいぶん素朴なものだったのです。トップシークレットにもなっている、その真の使命とは…タイトルで想像ついちゃうかもしれないけど→(反転)畑しごとなのでした。
ね、至って学生らしい組織でしょ。

智波に親切にしてくれた青年・椎葉は、その紳士クラブで先頭切って野良仕事しちゃうような、ワイルドな男の子です。が、クラブ会員たるもの、みんなの前ではヘラヘラしているわけにはいかないので、当然、智波の前でも一応は紳士風に振る舞わないと。
でも、それが鉄仮面つけてる感じでも、二重人格な感じでもなくて、ちゃんと智波にも優しくしてくれる。これが、智波にとっても読者にとっても、非常に安心できるところです。

一方、智波は自然を愛する、可愛らしい男の子。唯月さんのイラストも手伝って、イメージとしては、中1くらい。だけど、妙に強いところがあります。
結局、告白も智波のほうからだったもんね。←この辺り、さすがの椎葉もちょっとタジタジで、面白い。
いろいろと障害は訪れるけれど、これっぽっちも揺さぶられることはありません。そう、ふたりとも強いのです。

さて、夢乃先生といえば、セリフ萌え!です。この方は、ストーリーもさることながら、セリフがとっても上手だと思います。
かならず、ゾクっとくるセリフを書いてくださいます。それが、脇キャラのセリフだったりするから、すごいのです。
今回、ゾクっとしたのは
「君がたぶん会いたがってる人に、会わせてあげるだけだから」
っていう、名もない生徒のセリフでした。

注目キャラとしては、智波のいとこ・さっちゃん(♂)。彼は、非常に小悪魔で、実にうっとうしいのですが、考えてることがミエミエで憎む気にもならない、そんな男の子です。弟に欲しいタイプ。
そのわがまま勝手ぶりに、椎葉はホントに腹を立てていたみたいだけど、さっちゃんのことを憎みきれないのは私だけではないようで、なかなか面白い展開になります。お楽しみに。

夢乃先生の作品って、一見よくある設定のようで、どっかハズれてるっていうか、バカバカしいというか…(よい意味で・笑)
でも、読むとすごく楽しい。学園ものがお好きな方は、先生の既刊本もぜひ。ヘンなのあります。ええ、だからよい意味で(笑)
(★★★★+0.5)


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ボーイズラブになっていくんでしょうか。


4835217063カミサマ進化論
志野 夏穂

ビブロス 2005-02-05

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



火上家の家業は、代々続いた "拝み屋"。初代は、ちゃんとした陰陽師だったのが、だんだんインチキ度が増して、現在に至るらしいです。
ある日、ひとり息子の祐斗が、お蔵にあった剣にさわると、あら不思議!封印されていたカミサマが現れて…!?
…という、どこかで聞いたふうな始まりです。

さて、祐斗がそのカミサマに "翠" という名前を付けると、封印が完全に解けてしまいます。自由になったカミサマ。
しかし、カミサマは記憶を失っていて、自分がなんの神なのかもわからなくて…
…という、またしてもどこかで聞いたふうな展開に。
でも、そんなことは特に気になりません(じゃあ書くなよ)

そうして翠は、火上家に居候することになるのですが、そこからのドタバタはご想像の通り。じいちゃんやママに雑巾のようにこき使われながらも、翠が頑張るのは、祐斗のことが大好きだから。ワンちゃんみたい、けなげ!
ところが、ある日、祐斗のことを「主」と呼ぶ怪しげな男 ─ 実は、火上家初代に仕えていた水神さま"燐"(りん)─ が現れます。結局、燐も一緒に住むことになったものの、ふたりのカミサマは祐斗をめぐってケンカばっかり。
それでも、燐は、主(の子孫)として祐斗を敬っているようだし、翠は、もうひたすら好き(飼い主として?)でしょうがない…と、まぁ利害関係は一緒。仲良くなるのも時間の問題のような気がします。

最後の最後、どうやら祐斗には特別な力があることがわかります。
どうなるんでしょう。
もし、祐斗に陰陽師だとか、妖怪退治屋のような力があるとしても、祐斗の周りには、何も解決すべき問題もないのです。ザコっぽい妖怪はいるようですが。
早く、祐斗の勇姿が見たいです。

(★★★☆☆)
MACAGINE ZEROで連載中 

カバーをとると、マンガがあるんですが、描き下ろしたんじゃなくてね、何コマか本文から引っぱってきて、セリフだけ変えてあるの。「吹き出しクイズ」みたいで面白い。

【TB企画】映像化して欲しいBL本

普通に感想を書こうと思ったのですが、読み直していたら、アニメになったカケルちゃんが見たくなってきました。右京くんもきっと「動くカケルちゃんが見たいぜ」って言うような気がします。

(「秘密な…」の画像がないのでこちらだけ)
ナイショな関係

CJ Michalski
芳文社 (2003.12)
ISBN : 4832282778
価格 : \590



龍守組の組長(最初はまだ組長になってない)・龍守右京が、ラーメン屋のひとり息子・カケルに恋する物語です。
右京が抗争か何かで追われたとき、ラーメン屋"こばやし"に逃げ込んだのが、二人の出逢いでした。
ボカスカにやられた右京は、そこで働く天使のようなカケルに一目惚れしちゃうのです。
ここのカケルちゃん、ほんとに天使みたいなんですよ。
バックには花が舞ってるし、足取りはまるで踊るようにステップ踏んでるし、注文とるのも歌ってるようだし…。
それにくわえて、「寒かったでしょ?」なんて笑顔でサービスされちゃったもんだから、右京のハートはもう鷲掴みです。
傷だらけのヤクザが、ラーメンすすりながらポツリと、
「恋に落ちるのって、随分簡単だったんだな」 なんて言ってるの(笑)
"カケルちゃん"って呼んでるのも、実は右京だけだったりします。

この出逢いのシーン、アニメにしたら楽しいだろうなぁ。

さて、二年後、右京は"こばやし"を訪ねます。なんと、カケルちゃんにプロポーズしに、です。
いきなり!知り合いになってもいないのに!
このヘンが、いかに?も 「BL界特有の」 ヤクザって感じしませんか? ふふ、可愛い。
でも、ちょっと事情があって、カケルちゃんは大のヤクザ嫌いになっていて、そんなにうまくはいかなかったのです。

そこで、龍守組の右京は、身寄りのない青年・森 右京となって、"こばやし"の住み込み従業員になることにしました。
カケルちゃんと一緒の、薔薇色の日々。
ヤクザのときは怖い右京くんも、カケルちゃんの言うことはハイハイきくし、なんてったってベタ惚れな様子が面白いので、もう?ぜひぜひ読んでほしいです。

そして、事態はどんどんこじれて、右京はカケルちゃんの前で、二役演じなくちゃならなくなるんですが、カケルちゃんがド天然で、まったくそれに気がつかないのがナイスです。
でも、カケルちゃんが、だんだん "ヤクザの"右京に心を動かされているのに気づいた右京は、ついに素顔でカケルちゃんに会いに行く決心をするんだけど…。
(つ・づ・く)

テンポもいいし、ギャグも冴えてるし、エッチはあるけどエロくないし、ぜひぜひアニメで見てみたいな、ということで締めとさせていただきます。
(★★★★+0.5)
以下続刊、楽しみ。





表紙。ボール持ってるなんて、ちっとも気がつきませんでした。


解放の扉
桜木 知沙子
徳間書店 (2005.2)
ISBN : 4199003398
価格 : \540


【こんな話】
大学院に進んだ井坂は、中学時代の野球部の先輩・羽住(はずみ)と出会った。井坂の記憶では、羽住はおとなしくて口数も少なく、暗い部類に入る人間だったが、再会した羽住の雰囲気は、まるで変わっていた。
また羽住は、ゲイであることをカミングアウトしていて、井坂に「どうせだし、やってみない?」と誘いをかけてくるのだった。

【ひとこと】
ガラス細工のようなイメージでした、羽住先輩の心が。
先輩と井坂が再会できて、本当によかった。
中学のとき、井坂のことが好きになって以来、その気持ちを "心のきれいなところで、ずっと大事にしまってた" というのを読んで、逆に、再会できなかったらどうなっていたんだろうって、少し薄ら寒い思いがしました。

確かに、羽住先輩はいくぶん明るい人間に変わっていて、昔の面影はもう残っていなかったけれど、なんとなく空回りしてる雰囲気はありました。
もしかしたら、私がそう思いたいだけだったのかな。学校にいるときの先輩、井坂と飲んでるときの先輩、みんなで飲んでるときの先輩、初めて井坂と寝たときの先輩…、どれをとっても、どこかヤケクソになってるようで、でも、それでいて淋しそうだから、早く幸せになってほしいなぁ?、でもまだこんなにページ数残ってるしなぁ?と、ラストが待ち遠しかったです。

一方、井坂のほうは、中学のときとまったく変わってなかったわけです。それもよかった。
井坂に、同性愛を否定されたりしたら、羽住先輩はいったい?(あくまでも、羽住先輩擁護視点な私)
井坂は、鈍感野郎のように見えて、すっごく細やか?な子です。こういう男は、女性に嫌われやすいので、先輩と幸せになって正解だと思います。
ラストのふたり、特に先輩!が、幸せそうで、読後感は最高でした。

(★★★+0.5)

気になる人、それは、お義兄さんの俊弥。長年のストレスの原因がお義母さんにあるのなら、まだそのストレスは続くわけでしょう?
先輩には井坂がいるけど、俊弥はひとりだから。
強がっているのがまるわかりな人だけに、少し心配です。

あ、もうひとつだけ。
羽住先輩と野球が、まったく結びつきません。
ボールを投げてるところを思い浮かべようとしても、う?ん、どう考えてみても、園芸部のイメージくらいしか…(笑)


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maybe * love
月と凌霄花
B-Life.SS

この方のマンガって、ページの端から端まで気抜いてない感じがビシビシ伝わってきます。絵も好きだけれど、あとがきがホント面白い。きっと、ご本人も面白い方に違いありません。
カケルちゃんシリーズ ─ という名前かどうかわかりませんが、ラーメン屋の少年に想いを寄せる組長のお話 ─ が超オススメ♪
カケルちゃんの感想はこちら
それにしてもこの本、カラー口絵が表紙じゃなくてよかった。


壊れかけのオモチャ

CJ Michalski
竹書房 (2005.2)
ISBN : 4812460816
価格 : \590


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壊れかけのオモチャ(御曹子×奉公人)
箱の中のオモチャ
禁じられたオモチャ

夢見る頃を過ぎても(卒業生×先生)
太陽のプレイボーイ(サーファー×高校生)
紙一重の大嫌い(幼馴染みのエグゼクティヴ)

なかなか素直になれなくて(オモチャ 描きおろし)

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■オモチャ 3編
財閥御曹子の堅吾(けんご)と、住み込みオモチャの忍(しのぶ)の話。今は高校生ですが、驚いたことに、小学生の頃から、既にオモチャだったんですね。
ご多分に漏れず、堅吾は忍のことが好きだからオモチャにしてるんですが、もう苛め放題です、うふふ。だけど、独占欲が高じて、忍の就職試験を邪魔したり、実家に圧力をかけたりするのはいただけません。それでも、忍もイヤがってるようで、実は嬉しいんですよ。やっぱり、小さい頃から仕込まれて、完全なるM体質になっちゃったんでしょう。

描き下ろしの中で、堅吾が忍のパジャマを脱がそうとして、ビリビリに破っちゃうシーンが出てきます。そこがね、まさにライオンに食われんとする直前といった雰囲気で、笑いを誘います。いくら堅吾がケダモノでも、あんなふうにパジャマは破けませんて。
でも、この描き下ろしの存在は偉大です。これを読むと読まないとでは読後感に大きな差が…。

■夢見る頃を過ぎても
これを読みながら思ったのは、"ステキな生活指導の先生が、その美貌を武器(?)に、生徒たちの更正にあたる話" なんていいですね。半分ギャグで。不良生徒100人斬りみたいな、ね(先生総受けで)

さて、このマンガは、お世話になった先生にバッタリ出会った嶋田(オヤジぽいが19)が、おしかけ女房になっちゃう話です。ギャグながらも、実にいい話だし、嶋田は案外セクシーだし、先生は可愛いし、短いながらも充実してます。

■太陽のプレイボーイ
爽やか! 私が参加させていただいてる、BL×B.L.のトラックバック企画 「映像化してほしいBL本」 にピッタリです。この作品の実写版、ぜひ見てみたい!
海辺を走る通学バスの中から、ふと見かけたひとりのサーファーに恋する、高校生男子のかわいくてせつなくもあるラブストーリーです。岩場の陰の展開に、ちょっと唐突さがあるので、そこをもっと膨らませて、エッチを控えめにすれば、もう大ヒット間違いなしです。うふ。

■紙一重の大嫌い
幼い頃、売りことばに買いことばで、思わず口にしてしまった 「ブサイクは嫌い」「貧乏くさい奴は嫌い」 というひと言を、お互いず?っと引きずったまま大人になったふたりの話。
普通なら、ブサイクとか貧乏と言われたことにムッとするだろうに、この男たちは「嫌い」というところに反応。その後、十何年も、ただひたすら "相手に嫌われないように" ひとりは美貌に気を遣い続け、もうひとりは貧乏からのし上がるんです。
ありえない展開に大笑いしました。

(★★★★☆)

エロ度はそこそこ高め。
そういえば、近いうちに、CJ Michalskiさんが原画担当したゲームが出ます。18禁にしとくのはもったいない雰囲気。

ピヨたん?ハウスキーパーはCuteな探偵?
(18禁なので、各自ご判断くださいませ)


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Lete raha -BLひとこと感想-

やっぱり私は、本庄さんが好きなんです。


夜の花ビラ
夜の花ビラ
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 8

本庄りえ
実業之日本社 (2004.6)
ISBN : 4408434108
価格 : \600


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夜の花ビラ(ホストNo.2×ホストNo.1)*
開花前夜(↑No.1の過去)*

純情エスケープ(ベテラン俳優×新人俳優)*
キミに降る雪(美術部の先輩と後輩)
恋する野獣(サークルの先輩と後輩)*
咬む男(?)*
春を愛する人(従兄弟と再会)

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◆「夜の花ビラ」 「開花前夜」
No.1ホスト・ 一徳(いちとく)に憧れる No.2の円治(えんじ)。一徳を追いかけ、店に就職(OK?・笑)したときに告白したものの、「俺に近づきたいなら、まず肩書きから」と言われて、やっとNo.2までのぼってきたところ。
見どころは、偉そうな一徳も実は…という意外性なのかもしれません。が、しょっぱなから彼が寂しがりやなのがバレて?らという感じなので、どうなんでしょうね。
それに、肝心のクライマックスで「嫌!」「嫌だ!」とか言って、女みたいなんですよ、ちょっと苦笑。
「開花前夜」は、一徳がホストクラブのオーナーに拾われたときの話です。これを読むと、「嫌!」の一徳がどんだけ純情な男か、よくわかります。かなり可愛い。

円治は素敵です。


◆純情エスケープ
なんか腑に落ちない話です。みんなで突っ込みましょう。
まず、ベテラン君が新人君に告白されて、さらっとフっちゃうんです。なのに、最後になって、「あのときは嬉しかったけど、自分で告白したかったから」みたいなこと言い出すんですよ。もちろんそのままハッピーエンドなんですが、ワタシ的には、新人君がちょっと弄ばれた感があって、どうもね…。


◆恋する野獣
サバイバルゲームサークルの先輩と後輩です。この先輩が、本物の銃なんか持っててかなり危険な男で、後輩が女の子に告白されているのを知り、断れ、と銃を向けてきます。このあたり、ちょっとセクシーでいい感じなのに…。「なのに…」のあとは、読んでからのお楽しみということで。


他の作品も、純情系です。
あ、「咬む男」はわかりません。なんでもかんでも咬むのが好きな先輩が出てくるんですよ。そして、その先輩のことが気になってしかたない後輩が、ガブガブ咬まれることになるんですが、そこに愛があるのかどうか不明です。たった8ページの作品なので、それ以上は読み取れません(笑)

(★★★☆☆)
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