ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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やさしいテイストの作品集です。
私は、麻生さんの描く冷酷な表情が好きなので、今度はぜひそっち系のオリジナルを。





■保健室まで何m? (2編+描き下ろし短編)
高校時代、カラダだけの関係だった2人が、ともに教師として母校で再会するお話です。
保健医 (表紙上) × 数学教師。

保険医のほうは、再会を素直に喜んで、数学準備室に入り浸ってちょっかい出したりと、のんきなものです。
でも、数学教師のほうは、高校時代の思い出がひっかかって素直になれない。
カラダだけの関係を悔いているわけではないんですよね、ヤるだけやって、卒業とともに何もなかったかのようにあっさり別れた… またその繰り返しになるんじゃないかと、恐れているんです。

数学教師が、保険医からの誘惑 (挑発かな) に、なかなか折れないところがいいです。
ラストでも、折れてるのか折れてないのか… (笑)

描き下ろしは高校時代の回想。これを読むのと読まないのとでは、ぜんぜん印象が違います。
若かったんだよね、保険医も。


■ぼくとおにぎりとチョコレート (2編)
子ども時代、恵まれない生活をおくっていた尚之と、彼にいろいろと世話を焼いていた亮丙。
高校生になったふたりが、街角で再会します。

ふたりは再会を喜び合うのですが、程なく、亮丙はクラスメイトのもってきたホモ雑誌に、尚之によく似た青年が載っていることを知り、真偽のほどを確かめに行くのです。
結局、その写真の青年は尚之ではなかったんですが、ちょっとした言葉の綾で、ふたりの関係がこじれてしまいます。

協力者のような邪魔者のような、大人の男性が登場します。
この男性相手に、しっかりと自分の意見を話す亮丙が素敵です。

尚之の泣きの告白がツボでした。せつないけど、かわいい。こっちが受け。


■そのままが。
学生の頃からの友人同士、相沢と辻。
相沢は昔からずっと辻のことが好きなんですが、辻はノンケです。失恋して、相沢に泣きついたりしています。
あるとき、お酒の力も手伝ってか、相沢はうっかり辻にキスしてしまいます。辻は逃走(笑)

相沢は、まずったなと思いながらも、特にアクションは起こしません。
辻の行動が面白いです。相沢のこと、本当に大事に思っているのがよくわかる、誠意あふれた対応が(笑)

決着はついていませんが、悪いようにはならないでしょうね。


■Peach Sweet Home
この話がいちばん好き。
最後まで読むと、タイトルの意味がああそういうことなのね! としっくりきます。
結構、トシの差あるのかしら。調理の仕事をしている攻めと、デザイン事務所で働く新米社会人の受け。
長い時間をかけて (5年間) ゆっくり築いてきたふたりの関係が、最後の一瞬、パズルの最後の1ピースをはめるみたいに、ちゃんとおさまる… そんなお話です。

すっごくすっごくいい人ですよ、攻めが。
(★★★★☆)


麻生さんは、手や足の動きをエロく描くのが上手ですよね。
今回は、あまり足が出てきませんが、肩に回した腕だとか、顎をつかむ手に、ぐっときました。

読んでくださってありがとう

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青少年は、悩んで悩んで大きくなるのです。


カッコ悪くてカッコイイ君
麻生 海(原作 : 久我 有加)
新書館 (2005.5)
ISBN : 4403661114
価格 : \580


【こんな話】
幸久は、大好きで大切な幼なじみの崇に、急に距離を置かれてとまどっていた。理由も教えてくれない、そばにも寄らない。
崇との間にできた、たった1メートルの壁に、幸久はズキンとしたり、イラッとしたりするが…!?
(カバー裏より抜粋)

【ひとこと】
大好きな崇が自分のことを避けている…
心当たりもないし、訊いても教えてくれない。幸久は、がっくりと落ち込んでしまいます。
なのに、蓋を開けてみれば、

崇 「俺がお前より (背が) 高なるまでは 近くに寄るんを避けたかった」

って…。
でも、そこで 「しょうもなっ」 と一蹴してしまわないのが、高校生やね。
成長期における2?3cmの差なんて、大人から見ればどうってことないんだけど、本人にとっては大問題。
「人間は中身で勝負できる」 という当たり前なことに、まだ気づかないから、髪の毛がほんの一束ハネてたり、ちょっとまぶたが腫れぼったいだけで、学校に行きたくない! そんなお年頃なのです。

これを小説で読んだら、じれったくて耐えられなかったかもしれません。
でも、マンガだと、ふたりがかわいくてしかたないです。
特にかわいかったのが、幸久の泣き言。

もし、崇に好きな女の子ができたとしても 「休みの日は、5回に1ぺん」 だってその子に譲りたくないし 「昼休みも、1週間に1ぺん」 でも譲りたくない。
崇が、小さくてかわいい子がタイプと聞けば、「背なんか、伸びんかったら良かった」 と。
崇に詰め寄りつつ、感極まって 「もう嫌や… 俺こんな泣き落としばっか」 と泣くところは、ぐっときますね。
ここ、すごく久我先生のキャラっぽい。

崇は "男は黙って なんとやら" タイプで余計なことはしゃべらない子だし、幸久はマイナス思考でどんどん悪いほうに考えちゃうもんだから、ちょこちょこと問題は起こります。
でも、いつの日かオジサンになって、まだふたり一緒にいたなら

「俺ら しょうもないことで 悩んどったんやなぁ」

って笑いあえるよね、きっと。

プールサイドで、崇が幸久の手をひっぱって座らせるところが、私的にツボでした。
(★★★+0.5)


子ども時代、私も大阪で過ごしました。同居人も親友も、大阪の人間です。
なんでしょうね、あの強烈なキャラクターは。
もし大阪が首都だったら、お国柄もまったく違ってたのかな、考えると面白いやら、怖いやら…
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