ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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中世の歴史は、さっぱり。
カイトが船を降りて、いろんな人に会わなければならなくなると、話の展開が結構つらいです。
私のためにも、カイトの心の平安のためにも、ずっと船に乗っていてほしい…




今回のカイトは、ジェフリー達とははなればなれ。
そのかわり、ビセンテとべったり一緒です。
読む前は気が重かったのですが、いざ本を開いてみると、カイトはビセンテとなかなかうまくやっているし、ジェフリーとナイジェルは自然に会話を交わしているしで、意外にすんなり読み終わることができました。

それに、ビセンテが幸せそう?
カイトと出会ったときのこと、本当に悔いてるんですね、ビセンテ。
カイトに気をつかって、カイトの言動にいちいちホッとしたりハラハラしたり。
"カイトはずっとこの国で暮らすのだ" と確信しながらも、いつジェフリーがカイトを連れ戻しに来るか、心配でたまらないに違いありません。
ビセンテの視点で書かれている部分が、悲しくて、そして少し滑稽でした。

そしてカイト。
ビセンテのこと、はっきり 「敵」 って言っているのには驚きました。
まぁ、敵には違いないんだけど… でも、カイトにとって、本当に敵?
ビセンテのことを頼りにしながらも、心の中ではちっとも信用していないのが、読んでいていやでした。
「悪い人じゃない」 って、前の巻で言ってたくせに。


さて、話を変えて、今回のお気に入りのシーンについて。
なんといっても、激怒したドレイクがジェフリーをぶん殴るところでしょう。拳だよ、拳。
でも、カッコいいのはドレイクじゃなくて、そのあとのふたりのやり取りです。
怒りまくるドレイクに、敬意を払いながらも言いたいことはしっかり言っているジェフリーが素敵だな、って。
「では、お暇をください」
が好き。

ジェフリーとナイジェル、そして、マーロウの3人の会話も、最高に面白かったですね。
ナイジェルの "春の日溜まりのような笑顔" が気になります。
(★★★★☆)


ファンとコソコソ話をしているところのイラストが見たかったなぁ。

読んでくださってありがとう


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「基本的には親切な人なんだよね、あんたって」


FLESH & BLOOD 8
松岡 なつき
徳間書店 (2005.6)
ISBN : 4199003568
価格 : \540




ついに、ビセンテに捕らわれてしまった海斗。
ビセンテにしてみれば、夢にまで見た再会です。さすがにもう 「イングランドの海賊どもから救ってやった」 という気持ちはないにせよ、海斗にここまで冷たくされるとは思わなかったのでは。

考えれば考えるほど、ビセンテは気の毒です。
出会う順番が、ちょっと違っただけで、ここまで憎まれてしまって。あのとき、浜辺にルーファス達が来なければ、今ごろ一緒に航海していたかもしれないのに。

もしかしたら、海斗は忘れてるのかもしれないけれど、"素" の海斗を知っているのは、ビセンテだけなんですよね。「21世紀から来た」 とビセンテに話したあと、海斗は誰にも (リリー以外) その話をしていないのだから。
そんなことも手伝って、ビセンテなら、ジェフリー以上に、海斗の心情を理解してくれるかもしれない、と少し期待してしまいます。

それにしても、ビセンテ、頑張ってましたね (ナイジェルにしたことは許せないけど)
エスコバル神父から、海斗を庇うビセンテの必死な様子は、ジェフリーと同じくらいカッコよかったし、自分のベッドに、海斗がちょっと腰掛けただけで、すっかり幸せ気分になってしまうビセンテはとってもかわいかったです。
海斗もジェフリーに再会する頃は、ビセンテと別れるのが少し寂しいと思うくらいには心を許しているのではないでしょうか。

さて、今回はジェフリーとナイジェルのあいだに、小さなさざ波が立ちました。
海の男の約束って、そんなに固いものなんでしょうか。
私は、このふたりが決別するくらいなら、海斗はビセンテの下に行くか、いっそイギリスにひとりで帰ってくれてもいいのです。だから、ナイジェルに 「もう元に戻れないのか」 と訊かれて 、ジェフリーが 「そうだ」 と応えたのには、ショックでした。本気で言ってるのか、と。
「お前にだけ我慢を強いるのは 不公平だった」 という傲慢な物言いも気に入らないし "(ナイジェルに) 冷たく背を向けることだけが 残された道" って…
8巻目にして、はじめてこの人に嫌悪感をもちました。

でも、結局は、ジェフリーのほうがナイジェルと離れたくなかったんですね。
一日も早く、3人が再会できますように。

(★★★+0.5)

今までのイラストを眺めていて思ったんですが、1巻の海斗 (柄シャツ) ってチンピラみたいですね。

このシリーズを読んだことのない方へ。
異世界トリップものです。でも 「マ王!」のように完全なファンタジーの世界ではなく、半異世界とでもいったらいいのかな。
歴史上の人物がきちんと存在する世界。そこへ、イギリスに住む日本人の少年が迷い込んでしまうお話です。
もう7冊にもなっているので、なかなか手が出せないかもしれないけど、とっても素敵な作品なので、ぜひ読んでいただきたいです。


Flesh & blood 7
松岡 なつき
徳間書店 (2004.11)
ISBN : 4199003223
価格 : \540




【思ったことあれこれ】
やっとプリマスに帰ってきました。
言葉どおり、地に足が着いて、みんなホッと一息。

さっそく、カイトと二人きりになろうとするジェフリーですが…。
ナイジェルが可哀想でしたね。いくら親友でも、そこは譲れないということなのか。
ナイジェルの家でそんなことをするわけにはいかない、とはいっても、一晩くらい一緒に過ごしたって…。
このとき、3人の思いは違っても、それぞれが気まずさを覚えながら別れたでしょ、これがナイジェルの最後の行動に、少なからず影響しているような気がしました。
ナイジェルの心が、もう少し満たされていれば、カイトとふたりでホーの丘へ行ったりしなかったんじゃないかって。ナイジェルは、ジェフリー抜きで、カイトと一緒に過ごしたかったんだと思うんです。
外見とは裏腹に、ナイジェルの内面はすっごく熱いんですね。だから、ジェフリーはあんなに心配していたのかもしれません。

でも…。ホーの丘なんか、行かなければよかったね、本当に。
ビセンテはしつこい。でも、その気持ちもわかる。出逢う順番が変わっていたら、自分がカイトを保護し、ジェフリーから守って闘っていたかもしれないのだから、納得はいかないですよね。(ジェフリーも同じようなこと言ってたっけ。もしかしたら、自分がビセンテみたいになってたかもって)
また離ればなれになってしまったけど、素敵な恋人や仲間を得て、すっかり逞しくなったカイトなら、きっと大丈夫! だから、一日も早く、ジェフリーとナイジェルで迎えに行ってあげてね、お願いします。

さて、読者の10割が気にかけていた、ジェフリーとカイトの初めての一夜。ジェフリーは心からカイトが好きなのね…、安心しました。これだけ。(笑)

リリーのエピソードは、とっても嬉しかったです。
カイトも勇気100倍になりましたね。それに、リリーが元の世界に帰りたがっていなかったのも嬉しい。ヒッピー気質なのも Good♪
(★★★★★)


海斗「ガンズ……じゃなくって、ストーンズ」

BEGGARS BANQUET
Rollong Stones
originally released in 1968

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