ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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私の好きな、社会人×学生のお話です。素直に、面白かった!

恋はひそやかに始まる
いとう 由貴
講談社 (2004.11)
ISBN : 4062557673
価格 : \609




【こんな話】
岩瀬秀秋は、5歳のときに母を亡くし、双子の妹・奈緒美と一緒に叔父・俊哉の許で育てられた。叔父に引き取られる前は養護施設で暮らしていたのだが、そこで何度か秀秋の相手をしてくれた優しい "おにいちゃん" の想い出が秀秋の心から消えることはなかった。
そして14年後、叔父の経営する探偵事務所に依頼人として現れたのが、他でもないその "おにいちゃん" 深尾一成だった。驚く秀秋をよそに、仕事の相談は進められ、なんと秀秋が女装して一成の恋人役を務めることになってしまったのだが…。

【ひとこと】
再会モノです。

一成は、百貨店の御曹司。本人に結婚する気はないんだけど、親がうるさい。そこで、「付き合ってる女性がいるように装い、親の目を誤魔化したい」それが依頼の内容でした。
内向的な秀秋は、幼い頃の一成との想い出を支えにしてここまで成長したようなものだから、突然の一成との再会に、胸バクバクなわけです。この反応があまりにも可愛くて、すっかり秀秋に同化してしまいました。

「もう自分のことなんか、忘れてしまったんだろうか」と気分も沈みがちな秀秋なのに、一成は容赦なく冷たい。秀秋が傷つくようなことを言ったりもする。あとから思えば、これは一成なりの予防線だったわけですが、そんなこと考えもしない秀秋は悲しみのどん底に。一成が、アンブロケトゥスを「知らない」と言ったときは、私まで暗くなりました。

一成は、結局はお坊ちゃまなんです。秀秋を傷つけるたびに、反省はするんだけど、結局は感情のままに行動してしまう。トシとってるくせに、なんかよくわかってないんだなぁ。
でも、女装までした秀秋はもう怖いものはナシで、ありったけの思いを一成にぶつけたことで、お坊ちゃまも自分の気持ちに素直になれました。
この場面、去ろうとする秀秋を一成が追う、「信じてくれ!」「もういい!」「待て!」「放せってば!」といったやり取りが、非常に滑稽です。ふたりとも、子どもなんだもん。思わず、ええから早よせい! と言いたくなります。

そして、晴れて二人は恋仲になるのですが、ここからも面白すぎます。私、大っぴらに笑えない場所でこの本を読んでいたんです。でも、思わず吹き出しちゃったところがあって…。

マンションでひとしきりイチャイチャしたあと、一成は「今日はこれ以上、手は出さない」と誓います。でも、秀秋はそんなこと知らないもんだから、どうして離れて座るの? 隣りに座っていい? としつこく迫る。弱った一成がどうしたかというと 「ダメだ、そっちに座りなさい!」なんて怒鳴ってるんですよ。
あはは、もうここがおかしくっておかしくって。

だけど、このあとは、なんだか別人(=ただのエロ男)に。ちょっと違和感あり(笑)
お坊ちゃま、実は経験豊富だったのかなぁ… なんて、ちょっとひっかかったりもして。でも、すっごくハッピーで優しくて楽しいストーリーでした。
(★★★★★)


【ここはぜひ突っ込んでおきたい】
「大人ってすごい」、2回ほど秀秋が口にする言葉です。でも!秀秋だって19歳なのに、ちょっとハードなキスされてこんなこと言うかしら?
ま、そんな秀秋がまた可愛いんですけど。

秀秋が秀秋なら、一成もよくわかりません。両親に秀秋(扮する彼女)を紹介したときも、親の目の前でイチャイチャイチャイチャ…、これは芝居だったのか、本意だったのか。
最後だって、叔父さんや友人に一成とのことを打ち明けたときも、面前でキスしちゃうし。どういう人なんだろう、御曹司。

最後に。叔父さんの俊哉。気になりますねぇ。十中八九、彼はゲイでしょう(断言)
お相手は上原…だよね、やっぱり。
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