ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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面白かった!


棒投げ橋で待ってて
小林 典雅
二見書房 (2004.12)
ISBN : 4576042181
価格 : \600



【こんな話】
小児科で看護士を務める森 雨市(ういち)のところに、美貌の青年が訪ねてきた。それは、15年前にたった一日だけ一緒に遊んだことのある、新宮桜里(しんぐう おうり)だった。聞けば、財閥御曹司かつ正真正銘のお坊ちゃまの桜里は、7歳の雨市と遊んで以来、雨市のことが忘れられなかったらしい。過保護に扱われる毎日に嫌気がさし、世間の常識を身につけたいという桜里は、雨市と一緒に暮らすことになったのだが…。

【ひとこと】
今日は、ネタバレしません♪
「恐れ入りますがティッシュをいただけませんでしょうか」
桜里はこんな青年です。電車にも乗ったことがなければ、ハンバーガーも食べたことない。そんな桜里と、まったくの庶民の雨市、二人の会話がとにかく面白いです。でも、こんな具合でどうやってラブラブになるの?と思っていたら…。

雨市と同じ病院で働く、ドクター佐川。彼は少々マニアックなところがあって、しかもバイ(って言ってるけどホントは男だけだと思う)。その佐川が、雨市が夜勤のときを狙って、桜里を飲みに誘い酔わせた挙げ句、ホモビデオを見せちゃったから大変。
そのビデオ、用務員さん×教頭先生っていう鬼畜モノで(笑)物知らずな桜里は、それが普通の性交渉だと思いこんじゃうわけです。

で、すっかり勢いづいちゃった桜里は…… えへへ。
もうすっごくおかしいんです。ここに書いちゃうのはもったいない!
とりあえず、桜里は雨市を落とすことができて、ハッピーエンド。

ここからは、「棒投げ橋?2」。
続編では、桜里の両親に二人の仲を認めてもらいに行きます。両親も二人の兄も、桜里を溺愛してるばかりか、相当な変人で、雨市は、それはとんでもない目に遭うんです。もう絶句しちゃうほどハチャメチャな展開です。
だけど、この作家さんは限度を知ってる方だな、と思いました。"これ以上暴走したら読者が引く" 一歩手前で止めてる感じ。意識してそうしてるのか、無意識なのかはわかりませんが、これからもこんな感じでお願いしたいです。
最後のオチもGoodです。

そして、書き下ろしがひとつ入ってます。書き下ろしといっても、この話がいちばん長かったりします。
これは、桜里に例の用務員×教頭の変態ビデオを見せたドクター佐川と、なんと桜里のお兄さん不律(ふりつ)がメインです。もうこの二人が強烈すぎて、本編カップルを忘れちゃうほどです。
桜里と雨市の仲を引き裂くために、佐川を訪ねたきた不律が、あんなことこんなことさせられる(注:エッチなことじゃないよ)うちに、ムニャムニャ…なお話です。
やっぱりもったいなくて書けません。

何がツボって、一見、庶民サイド(雨市と佐川)がイケイケで、令息サイド(桜里と不律)が純愛と思うでしょう? それが、あまりにもお坊ちゃまなせいでタガがはずれてる。そこが面白いです。
ちなみに、両方とも年下攻めなんですけど、そんなカテゴリではとても括れない(笑)

見返しの部分で、作者さんが「エロいエッチが書けない!」と書いてらっしゃるのですが、全然OKだと思います。メインカップルの話では、ちょっと描写が淡々とし過ぎてるかなぁ、とも思ったけど、無駄にエロくする必要もないのでは?
(★★★★+0.5)


棒投げ橋がなんなのかは、序盤でわかりますよ。
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