ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ユギさんのイラストがぴったりでした。


あなたと恋におちたい
高岡 ミズミ
幻冬舎コミックス (2005.5)
ISBN : 4344805704
価格 : \540




【こんな話】
外村慎司(26歳・製薬会社の営業)は、取引先の小児科医・喜多野(37歳)に片想い中。喜多野に会うたび、舞い上がって仕事どころではなくなってしまう外村だったが、ある日、酒の席で酔いも手伝ってか、気づいたら胸の内を告白していて…。

【ひとこと】
とにかく可愛いのひと言につきました、外村。
喜多野先生にベタ惚れのあまり、妄想しまくり。本人を前にしながら、ふと別世界に意識が飛んでしまったりしてます。
うっかり 「好き」 と言いそうになって、というか 「好…」 まで口に出してしまってから、あわてて 「鮨を食べに行きませんか」 と取り繕う人なんて、そうそういません。
そして、ついにはその延長で、本当に告白しちゃうわけで、読んでて一緒に恥ずかしくなりました。

いっぽう、バツイチの喜多野先生は、ホモっ気もないし、娘の写真を部屋に飾ったりしていて、とてもじゃないけど外村の入る隙はない感じ。
なもので、想いが通じても、外村が主導権握ることになるんだろうなぁ、でも外村が「攻め」なのはイヤだなぁ、とかあれこれ考えていたんです。
が! この先生が、予想を裏切る(期待通りの?)スケベなおじさんで、嬉しかったというか、安心したというか。
それにしても、Hシーンのやりとりは、読めば読むほどおかしいです。鼻血出る寸前の外村と、爽やかで穏やかなふうでもやることはしっかりやる喜多野先生と。
喜多野の 「僕はしたいかな」 には、私がやられました。素敵です。

しかしですね! 喜多野には、ひとつだけ、言ってほしくなかったセリフがありました。
キスで胸がいっぱいになった外村が 「死にそう」 と訴えたとき、喜多野が
「人工呼吸をしないと」
って。やだー、それだけはやだ。
キス(+医者or救急関係)→人工呼吸 の図式って、昔から少なからずあったと思うんですが、私は苦手です。このあいだ読んだ、G先生の本にも似たような下りがあって、どーんと引いたばかりなのです。
あ?あ、喜多野先生だけはそんなこと言う人じゃないと思ったのになぁ。

この 「人工呼吸」 で、先生は外村同様、私の中でトホホなキャラとなりました。

さて、ここからは、外村の友人&元カレ・佐竹について語ります。
喜多野と初めて寝たとき、外村は 「好きな人にさわってもらうのは初めて」 とあったので、今さらながらビックリ。佐竹と付き合っていながら、これっぽっちも愛はなかったんでしょうか、外村は。
佐竹は、あんなに外村のこと好きなのに、また前みたいな関係に戻りたいって思ってたのに、あんまりです。
でも、佐竹は男前なんですよね、悲しくなるくらいに。男でも女でもいいから、早くいい人見つけて幸せになってほしいです。

しかし、喜多野も酷です。
わざわざ、佐竹を呼び出して、"外村を好きなんだろ" と確認するんですから。これからは自分が外村を守るから、お前はもう近づいてくれるな、というけん制ですか。
頼むから、そっとしといてあげてください。佐竹くんは失恋しちゃったんですから…。

そんな喜多野だから、外村が 「好…」 といいかけたとき 「す?」 と聞き返したのだって、案外、お見通しだったのかもしれません。
(★★★★☆)

書き下ろし小冊子は、どうか佐竹の話でありますように。
まかり間違って、茅野とくっついたら、どっちが「攻め」になるのかなぁ。
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続編。表紙がたまらん。


ハッピーハーレム
高岡 ミズミ
ハイランド (2003.8)
ISBN : 4894862824
価格 : \893




【こんな話】
(前作を踏まえた上で)
すっかりラブラブ、濃厚な毎日を送る巽と七生だったが、七生としては今ひとつ巽に信用されてないような気がしてしかたない。そこで、巽に黙って債権回収へと出向いてみたりするのだが、顧客に言い寄られるわ、襲われるわ、わいせつなビデオは撮られるわ…。
勝手なことをした、と怒る巽に、七生もついにキレて、ハッピータイムを辞める!と事務所を飛び出していくのだが…。

【ひとこと】
引き続き、七生のジレンマが原因で、いろいろな事件が起こります。ろくなことがありません。だけど…
どうして、この人たちはすぐ、撮りたがったり、撮られたがったりするんでしょうか。そんなに人前でやりたいんでしょうか。そんな変態な人たちに囲まれたお陰で、七生もすっかり感化されちゃって 「撮ってもらおうかな」なんて言い出す始末です。
結局は、巽が七生を撮るんですが、こういうのも「愛の証」なんでしょうか。

で、七生のジレンマ。
いくら毎日「愛してる」「可愛い」なんて言われても、七生だってハッピータイムの一員として仕事がしたい! その気持ち、わかります。
でも、適当にあしらわれてると思っていたのは誤解で、巽はカタギの七生を自分の世界に入れていいものかどうか、ずっと迷っていたのでした。それなら、ちゃんと最初から説明してくれればよかったのに、巽が中途半端な態度を取るから、七生がとんでもない目に遭っちゃったじゃないの!
こういうところ、巽は潔くないというか、案外子どもっぽいというか。七生が必死に巽にすがりついてるように見えて、実は巽のほうががんじがらめになってるところがいいですよ。ざまあみろ、という感じ。

巽が七生を撮影することになるまでのやり取りは、何度も読んでしまいました。女の子みたいに感情をぶつける七生と、強面のくせに可愛いこという巽の会話が最高です。
巽のいる世界に、一歩足を踏み出した七生。彼としては一大決心なわけだけど、最後の最後まで、藤乃宮(巽の実家)の組員からは、「姐さん」なんて呼ばれてました。お気の毒。
(★★★★☆)

後半、七生がやらしすぎ。

ああ、もういい男でした。


ハッピータイム
高岡 ミズミ
ハイランド (2002.4)
ISBN : 489486164X
価格 : \893




【こんな話】
ある晩のこと、小島七生(ななお)は、仕事の失敗の憂さを晴らすべく酔っぱらっていた。しかし、気が大きくなって、止めてあった車に思い切り蹴りを入れたところを、持ち主に見つかり、金貸し屋 ハッピータイムに連れて行かれてしまう。100万の借金を負うことになった七生だが、そこの代表を名乗る巽(たつみ)は意外にも優しく、無利子で100万貸してくれると言い…。

【ひとこと】
こういう話は、"ここの受けの健気さがどうの"とか、"このシーンでの攻めの気持ちがこうの"とか、そんなことはどうでもよくて、ただ楽しみながら読んで「あ?、面白かった」でいいです。ベタな展開も、BLの王道っていうか、さすがっていうか。

七生は、本当に可愛くていい子なんです。
ハッピータイムなんて、麗らかな名前がついてるけれど結局は金貸し屋だし、巽は組長の息子だし…で、普通だったらオドオドしてしかるべきでしょ。でも、彼は、巽だけじゃなくて、従業員のタケオや出入りしてるマリちゃん、そして、変態監督の中田にだって、自然体で接することができる。そこが、立派だし、読んでいて気持ちがよかったです。

でも、そんなふうに裏がない真っ直ぐな七生だから、巽がひたすら大事にしてくれるのが面白くなくて、自分は必要とされてないんじゃないかと悩んでしまう。ここは、ちょっと同情します。前の職場でも、いいのはルックスだけで仕事は全然ダメとさんざん罵られてきただけに、自分が干されてるような気持ちになっちゃったんですよね。巽としては、カタギな七生を危険な目に遭わせないようにと配慮しただけなんだけど…。
やっぱり男だもんね、大切にされてるだけじゃ納得いかないよね。ちゃんと評価されたいに決まってます。
この悶々とした七生の気持ちは、次作「ハッピーハーレム」にも持ち越されていきます。

で。
とにかく、巽が素敵です。血縁にひとり欲しいです。どんな窮地に陥っても、助けてくれそう…。
でも、仕事では自信満々で堂々としてる彼も、七生のことになるとメロメロで、わがままおじさんみたいなところもあって可愛いです。仕事中、七生とイチャイチャしたくなると、従業員のタケオくんにお財布渡して「出かけてこい」って言うんです、要するに人払い(笑)
ここが、巽ぽくて好きでした。

そしてそして、やまね先生のイラストが素敵。マリちゃんにもらったシャツを着てみたところとか、歩と話してるときの横顔なんて、もう!
(★★★★★)


明日は続編の「ハッピーハーレム」(感想はこちら)について。
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