ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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「血を見ると 興奮するんだ… ひどい目にあわせたくなる」
表紙イラストは、ほら、まさに血を吸わんとしているところです (大嘘)
『恋は淫らにステップアップ!』 『過激な愛にホールドアップ!』 の番外編です (←タイトルをクリックすると、それぞれの感想に飛びます)


壊れものを抱くように
真崎ひかる
オークラ出版 (2005.5)
ISBN : 4775505424
価格 : \900



【こんな話】
游(ゆう)が持つ、たった一枚の家族写真。そこに写る優しい義兄とはもう二度と会わないはずだった…。けれど、大学生になった游は、義兄の小篠大地と再会する。男を渡り歩いていると誤解された游はショックを受けるが、大地の興味を繋ぎとめるため男に抱かれ慣れている振りをする。そんな游に大地は 「俺だけに抱かれていろ」 と。

【ひとこと】
(小篠=大地をお忘れなく)
今までの2冊はコメディタッチでしたが、この番外編はガラっとシリアスです。
『過激な…』 で、游が景に 「大地は僕の兄貴なんだ」 と言うシーンがあります。さんざんからかわれたあとだったので、景はまったく信じていませんでしたが、本当に兄弟だったんですね。義理だけど。

空腹で行き倒れた游を拾ったのが、あの廣岡。廣岡は、同僚 (ふたりは医者) 小篠から "生き別れになった義弟・游" について聞かされていたらしく、すぐ小篠を呼びつけます。そこで、3年半ぶりの再会、となるのですが、わけあって二度と会わないと決めていた游は、男をあさって歩いている風を装ってしまいます。
小篠は小篠で、必死で探し回っていた游の変貌ぶりにショックを受けるあまり、暴走してしまっ… たんでしょうか?

コトが済んだあと、小篠は、

「長時間の手術の後で 神経が興奮状態だったんだ。勝手に挑発されている気分になって無茶苦茶なことをした」

と "苦しそうに" つぶやくのですが、ちょっとちょっと! いい大人 (しかも兄) がそんなこと!
廣岡もかなりエッチですが、本能に忠実というか、見ていて小気味よいものがあるんですよね。でも、小篠のエッチって、どこか病的な執拗さがあって薄気味悪いのです。ただ、その薄気味悪さのせいで、わりと長く続くエロシーンも冗長にならず、楽しく(?)読むことができました。

しかし、小篠は少々やばいです。
危険にエロいし、嫉妬はすごいし、こんな男を敵に回すわけにはいきません。游が家庭教師をしている子や、恩師 (笑) にまでヤキモチやいています。そして、つらつらと恨み言を並べたあと、しつこいエッチに突入…。
ただ、小篠の心情もわかってあげなければいけませんね。会ったときから游が好きで、廣岡の話では、游が突然いなくなってしまったときは、ずいぶん荒れていたそうですから。

游が、大地には二度と会わないと決心した理由は、ここでは書きませんが、游の優しさと、人間としての大きさを強く感じました。短編の 「あの頃の夢」 には、游が小篠家を去ったときのことも書かれています。この短編には、ちょっと可愛い大地も出てくるんですけど、すぐに凶暴化しています。怖くて、夢に見るかと思いました…。
(★★★★☆)

シリーズ1冊目の感想に、「この番外編から読んだほうがいい」 と書きました。もちろん、人それぞれなのですが、游という男を満喫するにはそのほうがいいかと。

あとね、イラスト (大峰ショウコさん) がいいんですよ?。表紙は、レジに出しにくかったですけど、中のイラストはとってもステキです。私のお気に入りは、車中のキスシーン。もう、素晴らしいです。
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続編です (今までの話はこちら
廣岡 (メインカップル攻め) よりも、脇キャラ・游がひたすら黒い。


過激な愛にホールドアップ!
真崎ひかる
オークラ出版 (2004.6)
ISBN : 477550357X
価格 : \900



【こんな話】
2学期が始まり、すっかり廣岡と過ごす時間が減ってしまった景(けい)。
そんなとき、新しいカフェの常連・長谷川が声をかけてきた。「おれの弟に雰囲気が似てる」 と言われ、つい一緒に出かけてしまう景だが…。

【ひとこと】
大学生ならまだしも、景は高校生、しかも1年生なので、毎日学校に行かなければなりません。今までは、廣岡の都合に合わせて、週に何度か会えていたのに、すっかりご無沙汰になってしまいました。
この歳になったからこそ、私にもわかることだけど、大人は少しくらい会えない日が続いても 「しかたない」 って割り切れますよね。でも、高校生の景には、かなり辛かったんだろうなぁって思いました。小さな不安やわだかまりが、次から次へと重なって、どーんと落ち込んでしまうんだけど、この性格だから素直になれない。ギャンギャン騒いでる様子が、すごく痛々しいです、かわいそ。

なのに、廣岡ってば大人げないんですよねぇ。ヘンに鬼畜入ってしまって、意地悪しまくりです。今までは、私も 「もっと苛めちゃえ?」 と思いながら読んでいたんですが、景がカーテンレールに吊されちゃったときは、思わず 「負けるな!」 と応援しましたよ。
ここの廣岡はダメ!

さて、そんなときにいかにも優しそうな (だけどいかにも妖しい) 長谷川が、景にちょっかいを出してきます。景も、頭の中では 「誘いに乗っちゃいけない」 ってわかってるんだけど、廣岡はあんなだし、むしゃくしゃするしで、ついて行っちゃうのです。わかるなぁ、その気持ち。まだ高校生なんだもん、素直に楽しい恋愛がしたいに決まってます。

そして、そんな景に危険信号を送る、黒ネコ・游。游もね、もっと違う言い方で、景に忠告してあげればいいのに、腹黒なもんだから、わざと反発かうようなことしか言わないんです。だから、景は余計に意地を張ることになってしまいました。

この話、前作も含めて、ストーリーはよくある展開なんです。でも、廣岡の男っぷり+景のけなげなまでの意地+游の妖しさ、そして、よくわからないながらもなんだか魅力的な小篠… この4人の魅力でぐいぐい読ませてくれます。
特に、余裕しゃくしゃくに見えた廣岡が、実はいちばん振り回されてイラついていたというのが嬉しかったですね。
(★★★★☆)

前作に続いて、★4つ。やっぱり私は、この人たちが好きだわ。
明日は、游と小篠の番外編(感想はこちら)です。

少し前の本ですが、つい最近、番外編が発売になったので、まとめて感想を書いてみます。
この本のあとに 『過激な愛にホールドアップ』 という続編があり、『壊れものを抱くように 』 で脇カップルのなれそめが明らかになっています。
私は、普通にこの順番で読んだのですが、もしこれから読んでみようという方がいらっしゃいましたら、ぜひ番外編から読んでください。そのほうが、ゼッタイ楽しいので。


恋は淫らにステップアップ!
真崎ひかる
オークラ出版 (2003.12)
ISBN : 4775502360
価格 : \900



【こんな話】
高1の景(けい)は、バイト先のカフェで強面の男と出会った。この容貌からして、きっと危ない世界の人間に違いないと思った景だが、なんと男は小児科の医師だった。
ある日、所用で病院に出かけた景は、その男・廣岡のあらぬシーンを目撃し大騒ぎするが、口封じと称して廣岡にキスされてしまい…。

【ひとこと】
30歳×15歳です。
景のほうは、廣岡の口封じがファーストキスでもあり、もちろん廣岡が初めての恋人です。でも、廣岡はどうだったんでしょうねぇ。女性経験は豊富らしいんですが、これまでにバイの自覚があったのか、それとも景に初めてちょっかい出したのか、続編まで読んでもわかりませんでした。
ただ、廣岡の男っぷりにクラクラな私は、そんな細かいことはまったく気になりませんでしたけど。

ファーストキスを奪った責任をとって恋人になれ! と迫る景に、廣岡は条件を出します。
これからいろんなことを (つまりエッチ) 教えるから、最後まで着いてこれたら恋人にしてやる。一度でも 「嫌だ」 と言ったら終わり… と。
意地っ張りの景は、もちろんこの勝負?を受けて立つのですが、廣岡はもう "エロ岡" と名乗ったほうがいいような男なので、一方的に景が苛められてるみたいになってます。
そういうのが好きな方は読むべし (笑)

さて、この話でメインカップルよりも気になる男が、同じカフェでバイトしている大学生・游(ゆう)。廣岡の同僚・小篠の恋人で、もう最初に読んだときから、この游が出てくるのが待ち遠しくて、台詞ひとつひとつを噛みしめて読んだほどの魅惑キャラです。
ただ、景のことをやたらに可愛がって、親切すぎるくらい世話を焼くので、ちょっと妖しく思えるところも。3冊目の番外編まで読めば、游のことがちゃんとわかるのですが…。最初に私が、番外編から先に読んでくださいと書いたのは、こんな理由からなのです。

最後に、廣岡先生のカッコいいところをひとつ。廣岡が景の前髪を掴み、顔を上げさせるところが何度か出てきます。これだけ書くと、まるで 「おらおら、顔上げてみろよ」 みたいな雰囲気ですが、ちょっと荒っぽいだけでとにかくカッコいいです、素敵! 何かと乱暴な廣岡だけど、本気で苛めてるわけではないので (多少変態かもしれないけど) 行動すべてが 「萌え」 です。
こんな感じの "攻" が好きな方は読むべし (笑)
(★★★★☆)

んー、★4つはちょっと甘いかも。
廣岡がね、どうして口封じにキスしたのかが、やっぱりわかんないんですよね…
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オビに「禁忌に燃え上がる」ってあるんですが、そんな感じではないです。可愛らしいお話。


恋より甘く愛より熱く
真崎 ひかる / 真崎 ひかる著
ワンツーマガジン社 (2005.1)



【こんな話】
いたって普通の高校生・樹(たつき)は2年前に酔った義兄の皓史(こうし)に抱かれてしまったことがある。だけど大学を卒業と同時に家を出た皓史はその時のことを覚えていなくて……。ある日、ひょんなことから皓史と同居することになった樹は戸惑いながらも、次第に秘めていた恋心を抑えることができなくなって?。

【ひとこと】
皓史は、樹よりもひとまわり上のカメラマン(本ではフォトグラファー)です。私、カメラマンという設定、あまり好きじゃないんです。好きな人を自分の手で写真に残したい、といった雰囲気が、どうにも気取っていたり熱すぎることが多くて。
この作品にも、撮影の場面が出てきます。でも、皓史はむっつりスケベ(本人談)で、外見はたぶんカッコいいんだろうけど、気取ったこというような男じゃなかったので、私も大丈夫でした。

みんな素直になろうよっ!
最近、こんな気持ちになる本ばっかり読んでます。
好きなら、ちゃんと態度や言葉にあらわしてほしいです。
ふたりが同居することになったときも、手放しで喜べとは言わないけれど、皓史がひと言「よろしくな」って笑ってくれるだけで、樹だってモヤモヤしなくてすんだのに。
かわいそうに、樹はあれこれ気をつかっちゃって、気の毒でした。
よくあるじゃないですか、こういうの。「一緒にいたら、壊してしまいそうで怖かった」みたいな展開。皓史もそんなこと言ってます。好きだから、これ以上一緒にいたらいけないと思って家を出たって。それもわかるけど、皓史は樹の気持ちに気づいていたんだから、壊しちゃったってよかったんですよー、もう。

そして、毎回同じような感想を書いて申し訳ないんですが、当て馬として登場する、皓史の友人・勇海(いさみ)のほうが、優しく満たしてくれそうで好きです。話の流れとしては、一回くらいヤってしまってもよかったような気もしますがどうでしょう。

でも、この当て馬作戦も100%成功とはいえなくて、結局は、樹が行動に出たからハッピーエンドになったんですよね。12も年下なのに、偉いなぁ樹は。

続編も収録されています。
手錠でつながったイラストがあるんですけど、それが可愛いんですよ?、必見。あとがきで、真崎先生もそうおっしゃってます。
そして、おまけについてきた小冊子ですが、なんかヘンな大人に囲まれてる樹が心から気の毒になりました(笑)
(★★★★☆)

素直で可愛い受けが好きな方はぜひ。
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