ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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「本気」 と書いて "マジ" (特に意味なし)

捨て子系愛好家のみなさん、こんにちは。もはや、捨て子系でもなんでもないのですが "愛とバクダン" シリーズの2作目です。
雑誌に前編が掲載されたときは、ショックで一度には読めなかったこの話。
手に汗握る とは、こういうこと。
(1作目のあらすじ&感想はこちら


傷だらけの天使ども
中原一也 著
二見書房 (2005.11)
ISBN : 4576051687
価格 : \600


【こんな話】
謙二朗が探偵・竜崎の助手兼恋人になって1年。
あの謙二朗に、友達ができた。
バイクが縁で知り合ったという崇 (たかし) は、謙二朗と同じトシの無邪気な青年だった。
しかしある日、崇が何者かに襲われる。聞けば、会社の裏金を持ち逃げしているらしいのだが、どうもタダの裏金ではないようで…

【ひとこと】
「お前、ぼろぼろだな」

本当に。
竜崎も謙二朗もぼろぼろになりました。
謙二朗の友達・崇が、会社から持ち逃げした1千万は、ずいぶんとやばいお金でした。
そのせいで、ヤクザの城ヶ崎に狙われることになった竜崎たち。

まず、竜崎がボコボコに。
主人公が死ぬとは思わないけれど、予想以上にやられて私は大ショック。
それでも、ボロきれのようになった竜崎が謙二朗に欲情し、立ったままコトに及んでしまうのを見て、おぉ さすが竜崎! とホッとして惚れ直したのです。なのに…

今度は謙二朗が捕まってしまいます。
前に書いたことがあるかしら、私、殴るのってダメなんです。斬り捨てるのも、撃ち殺すのもぜんぜん平気なんですが、殴られるのを見るのはとにかく苦手。
謙二朗が、死ぬ一歩手前まで殴られ、薬を打たれ続ける姿に、1回目はもうギブアップで、ちょっと時間を置いてからまた読みました。
謙二朗に薬はもうダメなのに…。

前作を読んだとき、特になんとも思わなかったオリーヴ (いわゆる "オカマちゃん" 風のホモ) 。
でも、この話を読んで、もう大好きに。
優しくて、強くて、頼りになるったら。
そのオリーヴと、そして崇とみんなで力を合わせて、謙二朗を無事奪還するのですが、ここのイラストがちょっと笑えます。
だって、これオリーヴさんなんだよね? (笑)

でも、まだまだ修羅場は続きます。
薬がキレて錯乱し、竜崎にしなだれかかり、カラダと引き替えに薬を要求する謙二朗に、またしても大ショック… (案外弱い>私)
まぁ、ちょっと面白かったりもするんだけどね。

幸い、薬が抜けるまでのつらい日々は、それ以上詳しくは書かれていません。
ただ、謙二朗ひとりが苦しむのではなく、竜崎も一緒に血を吐くような思いをして、一緒に乗り越えている様子はしっかりと。
竜崎がいれば、もう何があっても、ゼッタイ大丈夫なんですね。

そして、6日間の悪夢から覚めた謙二朗に、竜崎のかけた言葉が、最初にも書いた
「お前、ぼろぼろだな」 です。
(捨て子フリークのみなさん、酔いしれてください)

しかし…、幸せな日々は長く続きません。今度は、竜崎が…。
このあたり、ちょっと竜崎が弱気になるでしょ。こんな竜崎、はじめてで可愛かったなぁ。

山小屋のおじさんに、恋人に会いたいか? って聞かれて
「ああ、会いたいねぇ」 って、バーボンをあおるんです。バーボンだよ?
大人の男の魅力っていうのかしら、カッコいいです。
このセリフ、謙二朗に聞かせてあげたかった。そう思いませんか?

ラスト。
わざわざ "ラブホテル" なのが、面白かったです。
謙二朗は、自分なりの 「愛のかたち」 を示したかったのよね、かわいい。
そして、竜崎はやっぱり素敵だ。


■台風、再び
7年後の書き下ろしです。竜崎も四十路に。
そして、アイツが帰ってきます。耕太 RETURNS!
耕太には悪いけど、謙二朗と竜崎の間に、アンタの入るすき間はこれっぽっちもありません!

こ 「そんなに……竜崎さんが好きなの?」
け 「なんでだろうな」


ここのイラストが、もう見とれちゃうほどいいです (ill. 水貴はすのさん)
謙二朗の顔が、優しいったら。
心の底から、竜崎のこと好きなんだね。
(★★★★+0.5)


次の Charade (1月号?) に 『KYOUHAN ?共犯?』 の続編が載るみたいで、嬉しい。
…って、どんな話か忘れちゃったけど (笑)
感想は一応こちらに書いてあるのです
よろしければ、読んでね。

和!

この表紙はよかった
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探偵の竜崎と謙二朗の話『愛とバクダン』は思いっきりツボでした。この本は、その竜崎の友人・國武が主役です。といっても、発売はこちらのほうが2年も前です。


KYOUHAN?共犯?
中原 一也 / 中原 一也著
二見書房 (2002.12)
ISBN : 457602194X
価格 : \580



【こんな話】
國武(こくぶ)は店舗内装会社の営業課長。ある日、仕事で入ったラブホテルで、なりゆきから部下の北川を抱いてしまう。一夜の過ちだと、お互いなかったことにするはずが、ホテルにいたところを会社の同僚に見られてしまっていた。
証拠写真をたてに脅迫され、対応を相談しようと國武は北川の部屋を訪れるが、二人はそこでまた関係を持ってしまう。

【ひとこと】
男ざかり36歳、仕事はバリバリこなし、外見もOK。そんな、どこからみてもデキる男!の國武ですが、その行動ぶりにギャップが…。
内装をチェックするために入ったラブホテルで、部下の北川に欲情して、ついついヤってしまったのはまあしかたないでしょう。でも、「なかったことにしよう」と合意したくせに、いざ二人きりになると我慢できないみたいで、ずるずると…。北川のマンションでならまだしも、夕暮れの会議室でもコトに及んじゃってます。どんな会社か知りませんが、ぜったいバレますってば。

間抜けなことに、同僚に脅迫されることになり、國武本人はいたって深刻(たぶん)なんでしょうけど、解決策として出した案がまた…(笑) 北川も、仕事はデキるくせに、國武といっしょでネジが2?3本はずれてるようなところがありますから、しぶしぶながらもその案にのり、そして、とんでもないことに。

その解決に乗り出してくれるのが、竜崎(&謙二朗)です。
はぁ?、やっぱいいわ、この人。國武とこの竜崎と、そしてもうひとり深見、この悪友3人組のシーンがいいんですよ。職種の違う、どちらかというと硬派の部類に入るおっさんたちが、色っぽい話やらくだらない話に興じてる様子が、なんとも魅力的なのです。
いつも3人が会うバーは、深見がオーナーなんですが、ここのバーテンさんと深見の関係が気になります。やっぱりそうなんですよね?

以上が、「KYOUHAN 1」のストーリー。
そして「2」では、一難去ってまた一難、またしても國武&北川に危険が降りかかります。でも、元を辿れば、國武がいつものように見境なく欲情してしまって、街角(外です外)であんなことこんなこと始めちゃったからなんです。で、少々危険な目にもあって、その事実を真剣に受け止めてるはずなのに!またまた会社(こんどは資料室)でしてるんですから。
ほんと、しかたない人たちです。

書き下ろしの「SOUL KISS」は、フィーチャリング北川慎一。
國武と似たり寄ったりとはいえ、まだかろうじて普通の部類に属していた彼が、ヘタレになる瞬間というか、向こう岸へ行ってしまう(笑)お話です。
(★★★★+0.5)

ハードボイルドな雰囲気にごまかされてるけど、実はイイ年した男の一途な愛…というか、もう止まんない!って感じの攻めに、心から笑える作品です。竜崎と國武が似た感じなので、深見もきっとそんな恋をしてるんじゃないかなぁ。深見とバーテンさんの話が読みたいです。
…って、まだそうと決まったわけじゃないんでした。

私のためにあるようなお話でした。
まず探偵ものであること。私、探偵とか、警察とか、その類に弱いんです。
そして、不遇な少年(私が言うところの 捨て子系)に、ちょっとトシの離れた男が攻めと来た。
この設定で、面白くないわけがないのでした。


愛とバクダン
中原 一也著
二見書房 (2004.11)
ISBN : 4576041932
価格 : \600




【こんな話】
探偵の竜崎は、親友の深見に頼まれ、少年院上がりの弟 深見謙二朗を雇うことになる。
美しく、色気さえ放つ謙二朗に、竜崎はひと目で心を奪われてしまう。しかし、深見から "弟には絶対手を出すな"と言われた手前、なにもできない。それ以前に、謙二朗自身が複雑な過去ゆえに、男も女もダメというのだからなおさらだ。
はじめは、他人を寄せつけない雰囲気を放っていた謙二朗も、竜崎の下で働くにつれ、しだいに心を開くようになっていったのだが…。

【ひとこと】
無精髭は生えてるし、服装もよれよれな竜崎だけど、実は元四課のスゴ腕刑事さん。だから、いくらひねくれてる謙二朗の扱いだって、本来はぜんぜん平気なはずなのに、すっかり骨抜きにされて、調子狂わされちゃってる。
仕事はバリバリでも、謙二朗のちょっとした表情にくらくらしたり、後ろ姿に妄想を膨らませたりしている様子が、ちょっと情けなくてかわいいんです。謙二朗が伏し目がちにしてるだけで "襲ってください" と言ってるように見えるなんて、病気っぽくて笑えます。

謙二朗の抱える過去は、おぞましくて、可哀想のひと言では済まされないようなもの。
そのうえ、少年院で一緒だった八木沼に更正のジャマをされたり、もっとひどいことをされたり…。実際にこういうことって、あるんでしょうね。

(以降ネタバレ)
でも、竜崎が頼れる男なんですよ! そしてもっと嬉しいのは、謙二朗のほうも竜崎を頼ってる。八木沼につかまって乱暴されて竜崎が助けに駆けつけるところ、八木沼をこてんぱにやっつけてくれるところなんて、「愛」を感じます、惚れます。

だけど、「愛」ゆえに少し行き過ぎなところも。ずいぶんと酷いやり方で八木沼をやっつけるんですが、これ以上エスカレートするとミスポリの成湫みたくなっちゃいそうで怖いです。だって、そのあと初めて関係をもつシーンを含めて、展開がちょっと似てたし。

2つめのお話では、竜崎が危険な目に遭います。ケガをした竜崎を心配する謙二朗と、看病されて嬉しい竜崎(笑)
このあたり、私の好きなパターンなのです。

そして、3つめのお話。これだけ、書き下ろしだそうです。
竜崎の隠し子を名乗る少年が現れて、謙二朗おおいに翻弄されるの巻。これ以上こじれると、読むほうもめんどくさくなる…その一歩手前で、素敵な展開です。

(念押ししますけどネタバレです)
結局、隠し子ではないんだけど、竜崎がじぶんで誤解を解くんじゃなくて、ふたりにとっていちばん効果的な方法で問題が解決するんです。平和主義の私には、この結末はとっても嬉しかった。

中原先生の本は、初めて読みましたが、このかたエッチシーンの書き方が上手なのでは、と思います。若干サドっ気ありの竜崎が、いい感じでした。
(★★★★+0.5)

あとがきを読んだら、この竜崎と謙二朗、『KYOUHAN?共犯?』という作品で、脇キャラとして活躍した二人なんだそうです。今回のお話で、さりげなく出てきた國武だけど、実はあんたもゲイだったとは。それも、なんだかあらすじを見た限りでは、節操なしというか手が早いというか、ずいぶんな感じ…。

でも、「ヤリ手課長とデキる部下のめくるめく社内恋愛!」という煽りを見たら、ちょっと読んでみたくなりました。
ちなみに、竜崎と謙二朗のお話はシリーズになるとかで楽しみです。

★追記★
その後、『KYOUHAN?共犯?』読みました。
よろしければ、右のカテゴリからどうぞ。
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