ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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「許可証をください!」 シリーズの4冊目。
白状しちゃうと、このシリーズ、好きなんだけれど読むのがしんどかったんです、今まで。
仕事の専門的な描写にどうしても疲れちゃって。
でも、今回はそんな私にとってもやさしいお話でした。
ああ、よく笑った。


ただいま定修中!
烏城 あきら 著
二見書房 (2005.12)


【こんな話】
秋の工場定期修理が始まり、営業の徳永が製造で研修をすることに。
やたらになついてくる徳永をかわしつつクローズドシステムのテストを始めた弘だが、その時起こった機械トラブルを助けたのはなんと定年退職した辻本。弘の色気をいち早く見抜いた油断ならない御大の登場に、危険を察知する前原。
二人で招待された社長との会食で、慰安旅行での秘め事をばらしそうになったりと相変わらず危なっかしい弘は案の定、前原と熱いひとときを過ごしたラブホテルを出た直後、偶然出会った辻本にさらわれ彼の自宅へ連れ込まれてしまう。弘、ついに往年の色事師の手に墜ちる!?
(カバーまんま)

【ひとこと】
1冊ごとに、少しずつだけど成長してきた 前原と弘ですが、今回はいちだんと大人になりましたね。
なりました、というか、ならざるを得なかったというか。

まず、前原。
この人、ずっとイライラしどおしだったでしょ。
どうしてうまくいかないんだろう、なんで弘は俺の思うとおりにならないんだろうって。
彼は、カラダも気持ちも 「攻め」 体質だから、無意識のうちに 自分は弘より上っていうか、弘は自分の言うこときいて当たり前、みたいに思っていたんだと思うんです。

でも今回、またしても弘に振り回されながら、弘がそんな簡単にいく相手じゃないってことが、やっとわかったんじゃないでしょうか。
それが前原の大きな前進。

弘は弘で、前原にここまで惚れておきながら、いまだに仕事と前原をどう両立させていくかなんて悩んでる。
"もしかして自分は、いつかどちらかを失うのだろうか"
ここまで真面目な人間になってみたいものです。
仕事と前原を比べて、前原を選んだなら、弘は専業主婦にでもなろうというんでしょうか。
でも、今回はそんなこと言ってる場合ではなくなっちゃいましたね。

ふたりが翻弄されまくったのは、本社営業の徳永くんと、OBの辻本さん 60代 (!) です。
徳永くん、好きだなぁ?。弘のことは大好きだけど 前原はちょっと怖いな… っていうのが、女子どもみたいで可愛いですよね。
そんな徳永の面倒を前原が引き受けると聞いて、弘の心中は穏やかじゃありません。

でも、徳永に妬く気持ちが、弘を大人にしたっていうのかな、自分に正直になれてよかったと思います。
前原は前原で、弘が妬いてるのをわかってんだかわかってないんだか… これにはちょっとイライラしたけど…。

そしてそして、辻本さん。
雑誌に掲載されたときは、弘が辻本に誘われるところで "次号に続く" で、次を読むか読まないか、マジで悩みました。確か、そのときの煽りが 「60歳×25歳の歳の差カップルの誕生の危機!」 とかで、未遂でもなんかあったらイヤだ!と。

結局は、終始大爆笑でした。
弘はこのときのことを、酔っぱらったせいにしてましたが、素面でも同じですよ、ゼッタイ。
辻本さんに攻められながら、何度も心の中で 前原の名前を呼んじゃうところがたまらなく好きです。

でも、辻本さん自身はちょっと微妙…
前原と話してるときの辻本さんはいいんだけど、弘のこと 「別嬪さん」 て呼ぶのがイヤでした。ごめんなさい。
あ、でも、弘にじゃなくて、前原にせまるんだったらアリかも。面白いじゃん?
(★★★★☆)


ということで、ちっとも感想になっていないのですが 「許可証シリーズ」 はこれでひとまずおしまいなんですね。
でも、続編がすぐ春に発表されるようで、とっても楽しみです。
徳永くんも、細く長く活躍するように願ってやみません。
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そういうシュミだったんだね、前原。


嵐を呼ぶ台風!?
烏城 あきら
二見書房 (2005.2)
ISBN : 4576050044
価格 : \590



【こんな話】
十数年ぶりの渇水にみまわれた喜美津化学。水がなければ、工場は動かない。生産調整どころか、あわや、生産中止?
前原が試作中の冷却器を見切り発車で導入したりするものの、問題は山積みだ。
しかし、働き詰めの弘を、木崎や江夏が黙って見ているわけもなく…。後ろ髪ひかれつつ夏期休暇に突入した弘だが、なんと大忙しのはずの前原が、ハンドメイドの拘束具をもって登場! 弘をベッドに繋ぎ…

【ひとこと】
あれ?!"理性が気持ちに追いついた"って言ってたのに、前原ってばどうして?!(笑)
まったく、どんな顔して、拘束グッズなんか作ってたのかしら。弘にさんざん拒まれて、頭に血が上っちゃったんでしょうね。鼻息荒くして、せっせと作業してる様子は、もう想像するだけで暑苦しいです。しかも、そのグッズを肌身離さず持ち歩き、激務の合間をぬってヤスリかけてるんだから。普通に考えたら、すっごい変人だけど、前原だから、まぁ許す。

だけど弘もなかなか落ちないヤツっていうか。
「ここじゃ嫌だ」(by 弘)も、「お前が誘ったんだろ」「誘ってなんかない」のやり取りも、もう何回聴いたことか。そんなだから、繋がれちゃうんだよ?。
さすがに3冊目ともなり、弘も、自分の中に渦巻く欲望をかなり自覚してきてはいるんだけど、前原にしてみれば、まだまだ屁みたいなもんで。
弘のさらなる覚醒を期待します。

弘の両親、いい人たちでしたね、特におかあさん。この人なら、ふたりの関係をわかってくれるかもしれません。おとうさんが、拘束グッズを見つけて「お前のか?」って聞くところ、最高でした。でも、このおかあさんだったら、ホントの用途を知っても、あら便利ね、で済んじゃったりして…。そんなことはないか。

さて、この「許可証シリーズ」は、ラブラブパートとワーキングパートに分かれています。今回のワーキングパートもかなり読み応えありました。冷却器だ、復水器だ、と置いていかれないように、頑張って読んだのですが、今回はやや難解でした。私だけかもしれませんが…。
でも、それでも面白いのが不思議です。

後書きを見たら、ついにドラマCDになるとのこと。え?、これだけはドラマ化できるまい、と思っていたのに。ワーキングパートがどんなふうになるのか、不安?。
(★★★★+半分)

こんなに会社のために一生懸命になれる人って、どのくらいいるんだろう。
つねに、全力投球から2割引、みたいな私は、ふたりの爪の垢でももらって飲んだほうがいいのかもしれません。


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やっと読みました。続編の発売がすぐそこなので、ちょっとトクした気分。

オンライン書店ビーケーワン:許可証をください!   オンライン書店ビーケーワン:慰安旅行に連れてって!

許可証をください!・慰安旅行に連れてって!
烏城 あきら
二見書房 (2003.11) (2004.6)
価格 : 各 \600


化学薬品の中小企業 喜美津化学の品証部勤務・阿久津 弘と、製造部の前原健一郎の仕事ぶりを描いた…じゃなくて、体当たりの恋愛…でもないし、そんな話。もう、こんなに人気だから、あらすじはいいかな。


不思議なくらい、面白かったです。なぜ不思議かというと、BLでなくても、特殊な業界を舞台にしたものって苦手だと思っていたから。
化学薬品なんて興味はないし、品証なんてことばも初耳、製品にボルトが混入するだの、排水が汚染されるなんて話にも、これっぽっちも興味はないのに、ぐいぐいと引き込まれて読んでしまいました。
工場のラインの調査とか、配管チェックのために穴を掘ったりするところが、すっごく面白くて、固唾をのんで見守ってしまった感じです。これは、作者さんの力量ゆえ。

1も2も同じくらい好きだけど、2のほうが心持ち、前原の行動がおかしかったり、弘の可愛さもちょっとアップだったりで楽しかったですね。
前原、裏表はないし、わかりやすくていい男です。本能のまま行動してるようで(いや、実際そうなんだけど)、常に頭のなかで弘の行動を言動を分析しながらコトに及んでるところなんか、かわいくてたまりません。弘を布団に突き飛ばしたあと、逃げられないように、浴衣のすそを踏んづけていたのには笑いました。
弘のスタンスはこれからも変わらないだろうけど、前原のほうは理性が気持ち(欲情?)に追いついたそうで、今後どういう行動に出るか楽しみです。

いま、二見書房さんの新刊案内で『嵐を呼ぶ台風!?<許可証をください!3>』のお知らせを見て大笑い。次作の一大事は、「渇水」だそうです。またしても、こんなテーマには興味のない私ですが、きっとまた、二人の仕事ぶりをわくわくしながら読んでしまうんでしょうねぇ。
(★★★★★)


私は、普通の会社に勤めた経験がないので、小説やドラマに出てくる、"職場の風景" にすごく興味があるんです。今まで経験した仕事が、自分ひとりで最初から最後までこなすものばかりだったので、喜美津のみんなが力を合わせて問題解決してる様子になんともいえない羨望というか嫉妬というか、そんな感情がわいてきます。

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