ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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私には珍しく辛口。シリーズファンの方はご注意ください。
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クリスマスがテーマの番外編… でいいんですよね?
小早川(義)兄弟の話が2編、乙彦と啓介の話が2編、そして、あのふたりの話も2編。

私、間違えて買ってしまいました。
乙彦と啓介の話 『夜しか、泳げない。』 の続編が収録されているものとすっかり勘違いしてました。
(その続編 『溺れる、太陽』 は7月発刊予定だそうです)

ミスポリを買うのは 『ミスポリ8 その、瞬間。』 以来。
離れていた理由としては、話に深みが感じられず単に甘いだけの話になってしまったのと、竹内さんのつかう言い回しが鼻につくようになってしまったことなどがありました。

ただ私、ユキが好きなんです、とっても。
だから、動向はもちろん見守っていました (=立ち読み・笑)
そして、なんといっても 『夜しか、泳げない』 は、竹内さんの傑作だと思っているので、続編の発売が延期になって、本当に残念に思っていたのです。
なもんで、早合点して、これを買ってしまった! と (笑)

今回の乙彦と啓介の話は、
足跡が叫んでる
足跡が叫んでますよ?
 の2編。
『…叫んでますよ?』 は、ほんの数ページで 番外の番外 という感じです。

で、感想。
ああ、せっかくのふたりが、すっかりミスポリ風味になってしまっています。これは、大変嘆かわしいことです。
無骨で、要領悪くて、でも甘い… いまどきの言葉を借りれば "チョイ悪オヤジ" な啓介が大好きなのに、これでは成湫とまったく変わりません!
どうしてこんなになっちゃったの!?
どうか、続編は昔の雰囲気でお願いします。

でも。
乙彦が偶然弟に出くわすシーンと、そのあとの回想をめぐらす下りは、ぐっときました。
フーミン (笑) が養子として小早川家にもらわれていったことを、乙彦は知らないんでしたね。

「……お兄さんは、天国へ行けるような人だったんですか?」
「はい、……だったらいいな、と思っています」


ここが好き。
できれば、もう少しふたりのシーンを… と思うけど、乙彦はもうこの世にいないはずの人間なんですもんね。
せつないです。

なのに、その後の展開が…
うーむ。
(メインカップルの話を読んでいないので、★はつけません)


小早川兄弟の話は、なかなかよかったですよ。
ただ、ふたりにあまり思い入れがないので、無責任なことは書けず、感想は省きました。

読んでくださってありがとう

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今回は穏やか。

その、瞬間。
竹内 照菜 著
竹書房 (2005.2)
ISBN : 4812419824
価格 : \600


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「あなたに褒められたくて」
ふたりでイチャイチャしているところに、いきなり行弘の母が訪ねてくる話。

「その、瞬間。」
行弘の実家へ、成湫も一緒に。初めて経験する家庭的な雰囲気と、あきらかに普通でない行弘の家族に、さすがの成湫もタジタジ。

「ダブルトラブル」
乙彦と啓介のラブラブ話。

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【ひとこと】
行弘の家族が初登場です。
お母さんもお父さんも、お兄さんも甥も、純朴ないい人たちです。この面子の中だと、もしかしたらユキがいちばん頭キレるのでは?と思うくらい天然です。
そして、その失礼なくらいの歓迎ぶりに、成湫も嬉しかったり、腹立てたり、大忙し。

あの成湫が、コタツでトランプをしたり、みんなにミカンを剥いてあげたりしてます!
おまけに、ヘンなあだ名までつけられちゃって。お兄さん考案の○○っ○もかわいいけど、お父さんの○ッ○が、もうおかしくっておかしくって。
このシリーズで、こんなに純粋に笑ったのは初めてです。特に、前作は痛すぎたので、今回は買うのを迷ったくらいだったから、半分ギャグで安心しました。前にもちょっと書いたんだけど、こういう成湫が好きです、私。

後半の、鬼の目にも涙…なところ。
涙腺がゆるんでしまった成湫に、私もホッとしました。まさか、芝居じゃないよね?(だって、疑われるだけのことをあなたはしてるから・笑)
そして、それをあたたかく囲むユキの家族もよかった?。

最後は、ちょっと不穏な展開もあったけど、このくらいならオッケー。ていうか、つぶすシーンを少し期待してたのに、ご想像におまかせします…で終わっちゃったのが残念なくらいでした。そう、成湫の相手が同業者なら、私はぜんぜん構わないんです、どんなに残酷でも理屈が通るから。

乙彦と啓介の話は、今までにない感じでよかったです。シリーズ内では、ダメダメなおじさんキャラになっちゃってるんだもの、啓介。
(★★★★☆)

これは…、ダメでしょう?


繋ぐ、指先。
竹内 照菜 / 竹内 照菜著
竹書房 (2004.12)
ISBN : 4812418976
価格 : \600




【こんな話】
ミスポリの7冊目です。
あるコンビニ店員(以下、バイト君)が、行弘にひと目惚れ。不幸なことに、彼には少々倒錯の気というか、妄想癖がありました。店に来た行弘を盗撮したり、レジでかわしたほんの少しの会話に欲情したり…。そして彼のとった行動は、行弘に手紙を書くことでした。それも、素直に自分の気持ちを綴ったものではなく、行弘を卑猥な言葉で中傷するような手紙を。
手紙を受け取った行弘は、部下の千葉に相談。どう処理したものか、頭を悩める。と同時に、成湫には話さないでおこうとも思うのだったが、あの六条成湫がそれに気づかないはずもなかったのでした。

【ひとこと】
引きました、今回ばかりは。今まで、成湫がどんな酷いことをしようと(つまり殺人)、さらっと読み流してきた自分が不思議に思えたほど、成湫の行動を受け入れることができませんでした。
バイト君は、一般社会で普通に生活する一介の大学生だったんです。そりゃ、警視庁に行弘宛ての手紙を送ったのは、行き過ぎていたかもしれません。だけど、所詮は素人です。素人相手にそこまでするなんて、いくらなんでも酷すぎやしないですか。
「人を好きになることは自由」だなんて、成湫にとってはきれいごとでしかないんでしょう。でも、殺さなくても!しかも、あんなやり方で…。

実は、本当に殺すとは思ってませんでした。「殺してやりたいほど憎いけれど、俺と同じ、ユキに惚れた男同士ということで、大目に見てあげますよ」とか言って、ボコボコにするくらいに終わるんじゃないかと。だけど、違った。
実際に、成湫がバイト君に手を下すシーンは、読まずに飛ばしてしまいました。だから、詳しい描写は読んでないんですが、それでもどうやって殺したかはわかりましたよ。あんまりだわ。

千葉はいい奴ですね。行弘と千葉が一緒にいると和みます。
バイト君からのラブレター(?)を前にしたふたりの会話で、自分は(成湫と)やましい付き合いはしていない、という行弘に千葉が、
「でも世間はそうは思わないから、こんな変な手紙が来るわけでしょう?」
って言うんです。千葉も言うようになったなぁ?と思うと同時に、行弘もいい加減目を覚ましたら? と腹が立ってきました。極論かもしれないけど、自分たちの恋愛が、そして自分の天然さ加減が、別のところで犯罪を生んでるんですから。
(★★☆☆☆)


私の理想の成湫は、ヤクザとしては極悪非道で結構、人殺しでもなんでもご自由に。でも、行弘に絡むことに関してはてんでダメになってしまう。そういう二面性をもった成湫です。
ええ、今も二面性はあります。だけど、行弘のこと盗撮したり盗聴したり、先回りして行弘の周囲を操作したりしてるわけですから、完全に二面になってはいないでしょ。バイト君撲滅のために、身を粉にして奮闘して、それでも失敗しちゃってダメダメな成湫… そういうのが見てみたいんです

ミスポリで、成湫の悪行三昧をフォローする、マンションの大家 乙彦と弁護士 刈谷のお話です。最近は、もうお笑い担当みたいになっている大家さんだけど、ここでの二人はクールです。大人の恋。



夜しか泳げない
竹内 照菜 / 竹内 照菜著
オークラ出版 (2001.3)
ISBN : 4872787374
価格 : \880




【こんな話】
不動産屋を営む乙彦は、元左翼系ゲリラ。危ないところを、組長の息子 成湫に助けてもらってから足を洗い(洗ってないか・笑)、成湫の傍に身を置いていた。そんな乙彦が裏の仕事を依頼しているのが、弁護士の刈谷啓介だった。

【ひとこと】
夜しか泳げない、というのは、すなわち、陽の当たるところでは暮らしていけないという意味。過去と一緒に戸籍さえも捨ててしまったような自分と、啓介とは住む場所が違うからと、どんなに愛情をほのめかされても、からかってるかのようにはぐらかす乙彦が、不憫なような焦れったいような。

でも、表向きはそんなでも、啓介のことを心から愛してしまっているから、啓介に害を加える奴は、どんなことをしてでも(もちろん犯罪でも)潰す。すごく残酷なんだけど、報復してる様子が、ひどく悲しいんです。成湫がユキのために復讐してる図は、恐怖8割強+せつなさ2割弱って感じですが、乙彦の場合はただひたすら悲しいの。
でも、その想いは、どんなに我慢しても大きくなるばかりだったし、啓介だって乙彦を好きになる以上は腹を決めていたんだろうし、結ばれるべくして結ばれた二人という気がします。

このお話には、まだ大学生の成湫も出てきます。
ユキに出逢った頃です。"ユキは綺麗で上等だから" 自分にはふさわしくないと、好きになることさえあきらめようとしている成湫に、乙彦は自分を重ねます。そして、そのあとで泣くんです。不安そうな成湫を見ていたら、自分も心細くなってしまったんでしょうね。でも、ふと我に返れば、啓介にそっけない態度をとってしまう。
私には、わかりにくい感情だったけれど、胸がつまる思いで読みました。なのに…
このあとちゃっかり、ユキを同じマンションに住まわす作戦が始まっちゃってるんですよね(苦笑)

最終的に、啓介も "夜の海" に身を投じることになるわけだけど、こんな官能的なふたりの行く末がミスポリで描かれていると思いきや…(以下省略)
それに、円陣闇丸さんが描くクールで色っぽい二人は素敵すぎて、本編で成湫にいいようにされている、ちょっと情けないふたりとは同一人物と思えなかったりして。

【ヒトリゴト ダカラ キキナガシテネ】
ご存知のように、ミスポリ(竹書房 刊)ではイラストをめぐって騒動がありました。小説はストーリーが勝負とはいえ、イラストのもつ影響力というのはかなりのものです。新しいイラストレーターさんによる改装版も出るとのことですが、Fさんのイラストでミスポリと出会った読者にとって、既にできあがってしまった成湫&ユキのイメージを取りのぞくことは容易ではないのです。たとえ、それが他人の作品を真似たイラストであったとしても、与えられた読者に選択肢はなかったのだから。

私は、ミスポリの5冊目と一緒に、この「夜しか泳げない」を買い、今までと違う方のイラストを同時に2種類見たことで、ちょっと救われた気がしました。
(★★★★☆)

シリーズで刈谷をよく知ってから読んだほうがいいかもしれません。
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