ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

松前さんの本は好きですが、いつも何かしらややこしいとが起こるので、読む前にどうも構えてしまいます。
でも、これはそんなことありませんでした。




【こんな話】
妻子持ちの男と不倫していたことが父にバレて、住んでいたマンションの部屋を取り上げられてしまった高校教師の忍。
新しく自分の部屋に住むことになったのは、同じ学校で同期採用の暁人だった。急の事態で引っ越す先もない忍に、暁人は一緒に住もうと提案、居心地の悪い同居生活が始まった。


【ひとこと】
同期採用の4人の先生が登場します。
彼らが教壇に立っているのは、大学付属の高校。

英語教師  忍   学長の息子 若先生 ゲイ

以下 理系教師3人組
物理教師  暁人  ゲイ
生物教師  亮平  ストレートの人が好きで、実↓とつきあっている
化学教師  実   女の子が好き でも、亮平↑とつきあっている

忍は次男なのですが、兄が家を出てしまったため、跡を継がなければなりません。
素の忍は、少々自分勝手な、いいとこのお坊ちゃんによくいるタイプです。ただ、跡を継ぐと決めたときから、自分で人生を諦めてしまったようなところがあって、学校ではダテ眼鏡をかけて本当の自分を封じ込めたりしているんです。
どうせ学長の息子となんかと本音で付き合ってくれる人なんかいないだろうと、人と係わるのにも消極的だし、自分で何かやろう!という気力もない。

でもね、本人の予想とは裏腹に、結構学内では人気者みたいでしたよね、この "若先生" 。
メガネをかけて、上品におとなしく振る舞っているもんだから、女子生徒からオクテなんて言われたりして。
まさか 学校での忍はぜんぶウソっぱちで、不倫… それも男となんて、誰も思わないわけです。

そんな忍が、暁人と一緒に暮らすうちに、自分らしく生きることができるようになっていきます。

その暁人は、同じ高校の物理の先生。爽やかインテリ教師とでもいえばいいのかしら。
自分の部屋を、お掃除ロボットに掃除させていて、ほら、何かが落ちるたびに、ああ引力… なんて感動してそうな人。
私生活のすべてを、物理の法則や科学の公式にあてはめて考えちゃうこういう人、私は好きだなぁ。

飄々としているくせに、忍が若先生だろうとなんだろうと、ズケズケものを言う暁人だから、忍も文句を言いながら懐いていったのかもしれません。
まさにね、懐く って感じを受けました。暁人も忍の世話を焼くのが楽しそうで、思えばこの頃から 愛 はあったのかなぁって。

さて、忘れてはならないのが、理系教師3人組の残りのふたり。
3人とも学生の頃からの友人で、ルックスもよければ、授業も楽しいというんで、生徒にも大人気なのですが (「ですが」 って言っちゃ失礼か) 暁人はゲイで、亮平と実が付き合っている… という、バレたらちょっとまずいドキドキの人たちです。

暁人の前では、はじめから本性をさらしていた忍も、亮平と実には偽の自分 「若先生」 で接していこうと思うのですが、あっさり地が出ちゃいます。
この理系トリオ、単独でも普通じゃないんですが、3人合わさると妙な世界が醸し出されるんですよ。私も一緒に、鍋囲んでみたい。
学校関係者との人づきあいなんてお断り!だった忍が、この3人といるときは肩の力が抜けていて、読んでいてほっとする場面です。

こうして、忍は少しずつ変わっていきました。
生徒の前で本性を出したり、暁人の前で泣いたり… いろんなことがあって、忍のまとっていた殻がぜんぶはずれる頃、忍は自分が暁人に恋していることに気がつきます。

暁人から忍に向かって、好き好きオーラはもっと前から出てたんですけどね、マイナス思考になっている忍は気がつかないどころか、暁人の幸せを願ったりしています。
暁人も、忍の気持ちはわかっているんだろうに、あら?というような行動に出るんですよね。
一緒にいると、とっても楽しそうなのに、どちらかが一歩踏み込みそうになるとなぜかちぐはぐしてしまうふたり。
忍のせいだけかなと思っていたのですが、暁人の なんでも理詰めで解決できるという思い込みもマイナスに働いていたのかもしれません。

「リンゴが落ちても恋は始まらない」 というタイトルは、どちらかというと 暁人寄り かな。
世の中は、法則や公式どおりにいかないことを、暁人は忍に恋することで学んだような気がします。
(★★★☆☆)

カタブツそうな学長ですが、その存在はギャグです。
かわいいわ、こういうおじいちゃん。
私が好きなのは、亮平先生。
お弁当と双眼鏡ぶら下げて、のんびり干潟でデートなんていいじゃない。


読んでくださってありがとう

スポンサーサイト

もう!本気で悩みました。もしかして私、頭悪いんだろうか、って。いや、実際悪いのかもしれません。
ボーイズラブを読んで、人物相関図を書いたのは、この本が初めてです。
でも、読んだ人ならわかると思いますが、相関図っていっても、登場キャラの相関図じゃないんです、これが。しかも、書いたからってすぐ理解できるものでもなくて、私、心の底からタマちゃんに同情しました。私と一緒で、騙されっぱなしだったもんね…。




【こんな話】
芝居をやることに行き詰まりを感じていた役者の環(たまき・以下タマちゃん)。そんなとき、恋人(もちろん男・妻子持ち)から、単身赴任先のニューヨークに着いてこないかと誘われ、迷わず渡米することにしたのだが…。
出発直前、ひょんなことから、恋人が "別れさせ屋" に頼んで、自分たちを別れさせようとしていたことを知ってしまう。
"芝居で人を騙すなんて!" 憤慨したタマちゃんが、 "別れさせ屋" に乗り込んでいくと、そこは探偵でも興信所でもなく、TDCという劇団だった。TDCは、人間関係のいろんな問題事を引き受け、大がかりな芝居で解決をする "便利屋劇団" だったのだ。

「おれはゼッタイ別れたりしない。騙されたりしない!」
タマちゃんは、TDC社長にそう言い放ち、もし恋人と別れることになったときは、TDCに入社するという契約を結ぶ。
しかし、タマちゃんの決心もむなしく、恋人とは別れることに。でも、もっと悲しかったのは、タマちゃんがTDCの存在を知った ひょんなこと も、すでにシナリオの一部で、すべては、タマちゃんがTDCで役者をするように仕組まれた、大芝居だったのだ。

【ひとこと】
"別れさせ屋" についての知識はないけれど、TDCみたいに大芝居を打つところはおそらくないと思います。私が、相関図を書いたっていうのも、この芝居の中での人間関係なんです。あまりに大芝居すぎて、なにがなんだかわからなかったから。
タマちゃんは、初仕事でこの大芝居に参加したんだけど、一件落着かな…と思うとどんでん返し、今度こそ終わりかな…と思うとまたどんでん返しの連続で、こっちまで腹立たしくなりました。(よくわからないから余計に腹立つ)

タマちゃんがよく人間不信にならなかったなぁ…と、ひたすらそれが不思議です。ただでさえ風変わりな劇団員の中に放り込まれて面食らってるのに、自分のことはぜんぶリサーチ済みで何もかも知られてる。そして、仕事が「人を騙すこと」ときてる。
そんな生活で、いったい何を信じていったらいいんですか。
でも、確かに変わってるけど、みんな心の優しい人ばかりなのよね。タマちゃんも次第になじんでいけて、本当によかった。

ここでTDC社員紹介。
・シナリオ担当の功紀……ホモ。タマちゃんが好き。
・月ちゃん……ホモ。きれい。女装可。
・沖ちゃん……ホモ。月ちゃんと不思議な関係?
・キィちゃん……非ホモ。初恋の相手を父にとられて失恋(笑)
・高校生のソノちゃん……ホモ(オヤジ好き)。女の子みたい。

そして、タマちゃんはTDCの仲間にとけ込んでいくうちに、憎みさえ感じていた功紀を好きになるんだけど、また功紀がおちゃらけ人間で…。早くくっついちゃってくれ!とイライライライラ…。
(私は月ちゃんとソノちゃんが好き♪)

しか?し、TDCに在籍するタマちゃんにとって致命傷だったのは、人を騙す芝居ができないこと。そりゃそうですよ、さんざん騙されてここに来たんだから、自分まで人を騙してどうしますか。
でも、功紀のシナリオにかける思いとか、みんなが抱える思いとか、芝居にかける情熱なんかにふれるうちに、だんだん変わっていって、ついに主役を張ることになります。ここは少し感動。

だ?け?ど?、せっかく主役をやったっていうのに、ここでもタマちゃんってば全員に騙されてたんですよ! しかも依頼者にまで!(とにかく読んでください・笑)
その後は、これだけ騙されたんだから、もう最後まで騙されてもらいますって感じで、功紀とラブラブハッピーエンディングを迎える寸前まで、タマちゃんは騙されてます。
終わりよければすべてよし、なんですか。(私はそうは思いませんが)

でも、最終章(Episode 5)で、タマちゃんが依頼者と話すシーンでは、ボロボロ泣いてしまいました。あんなに怒りながら読んでたというのに…、松前先生恐るべし。
(まあ読んでみてほしい ★★★☆☆)

"別れさせ屋" で検索したら、いろいろ面白いものものが見れました。料金に関して、決してTDCがぼったくりでないこともわかりました。
TDCは、Tokyo Disney...じゃなくて、Tear Drop Companyの略。ホントよね、罪な組織です。私も、泣かされちゃったけどさ。


旧ブログのトラックバック
B-Life.SS
waking or sleeping
Copyright © 小夜すがら 其ノ壱. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。