ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ネットで "5歳児の体" というのを見たとき、「唯月さんがイラストでその設定はヤバい!」と思ってしまいました。案の定、口絵はちょっと違う匂いがしましたね…(笑)


妖魔なオレ様と下僕な僕5


椹野道流
イーストプレス (200504下旬)
ISBN : 4872575601
価格 : \893


【こんな話】
ある日、正路は帰宅途中にカギロイと出会う。司野と手を切って、自分のところへ来ないかと誘うカギロイ。正路が反抗すると、彼は容赦ない攻撃をしかけてきた。おまけに、正路を5歳児の姿に変えてしまったのだ。
司野でさえ、カギロイの術を解くことは難しいというのだが、果たして正路は元の姿に戻れる?

【ひとこと】
のっけから、カギロイ登場です。
正路に "幸せにしてあげるから、僕のところへおいで" って(少し違う・笑)。
コンサート会場でのバトルで、正路の力に惚れてしまったんでしょう。確かに、自分の企みに正路を利用したいのもあるだろうけど、本当のところ、司野がうらやましくなったのかもしれません。だって、正路を5歳児に変えるなんて、あまりにも子どもじみてます。いくら妖魔でも、何百年もの時をひとりぼっちで生きるのはさすがに寂しくて、司野になんだか意地悪したくなって…、そんなふうに考えたくなりました。
主人を大事に思う気持ちは、司野もカギロイも同じだし、その司野だって昔はずいぶんワルだったんだから、カギロイもそんなに性悪とは思えなくて。

さて、正路。ちびっ子の姿で、司野のために一生懸命頑張ってました。でも、相変わらず、司野にすっごく気をつかってるんですよね。ちょっとした言葉尻をとらえて、どーんと落ち込んだりして。司野がああいう性格なのはもうしかたないんだから、言葉上は「主人と下僕」でも、正路はもっと自信もって行動していいのになぁ、と思います。
それにしても、正路が肩車してもらったり、抱っこしてもらったりするたびに、ほんわかした気持ちになると同時に、司野にイタズラされずに済んで、心から安心しました。司野がわいせつ罪に問われるなんて、耐えられないし、そんな場面は読みたくないし(笑)

相変わらずの正路に対して、司野はちょっと変わったかな? もともと、隠し事をしたり、自分を誤魔化したりしない人(妖魔)だったけど、自分の力だけではどうしようもないときは、ちゃんとそれを認めるし、正路に力を貸してほしいときはハッキリ言う、そんな司野は少し人間っぽくなったような気がしました。
正路が見る、辰冬さんと司野の思い出の夢。今回の司野は、お箸で豆をつまむ練習をしています。で、例によって、うまくできなくて癇癪を起こしてしまいます。あ?、可愛い。どんなに司野がいばっていても、クールにしていても、辰冬さんとのエピソードを読むと、な?に言ってんだか…って感じですよね。
お尻を叩かれてパニックになる司野のイラスト、可愛かった。

前作で、司野が正路のことを、妖魔の「餌」としてではなくて、人間的な意味で(つまり好き)必要としていることが、なんとなくだけどわかったのに、今回はその件に関しては、お預け状態になってしまいました。でも、「気を喰らうどころか、妖力を注ぎ込んでしまった!疲れた!」なんて不機嫌になるところを見ると、司野はもう、正路への気持ちをちゃんと自覚してるんですよね。そうでなければ、指輪をプレゼントしたあとで、あんなに照れるわけがないもの。
(★★★★☆)


─ ぜひ見てみたい司野 TOP 3 (同時収録短編「星降る夜に君の手を」より) ─
1.一発芸をする司野
2.チョコでできたサンタクロースを、頭からボリボリ食べちゃう司野
3.正路の留守に、テレビでクリスマスについてお勉強する司野

どの司野も、きっと可愛い。
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10月28日の続きです。


妖魔なオレ様と下僕な僕
椹野 道流
イースト・プレス (2004.3)
ISBN : 4872574311
価格 : \893



【こんな話】
「3」は、ロンドン編。
お屋敷に取り憑いた霊を祓います。が、依頼主の秘書が、正路に手を出してきて…
本のオビにも書いてあるので、ここにも書いてしまいますが、"司野のヤキモチ大爆発の巻。"

「4」は、京都編。
司野が、壺から脱出したときに親切にしてもらった、忘暁堂の店主夫人のお見舞いにと、京都を訪れる二人。
そこで、司野は宿敵 陽炎(かぎろい)に出会う。陽炎に意外な事実を知らされた司野は?そして正路は? サイキックバトル編(やや嘘)。

【ひとこと】
(3)
「もっと僕を好きになって」「わかった」と答えてもらったものの、ほんとにわかったんだかどうだか。
そんな不満たらたらの読者も、「3」の最後の司野に満足したのでは。私はとっても嬉しかったです。

依頼主の秘書 クリス、最初っからあやしかったですよ?、ね?
でも、万が一、正路にちょっかい出すようなことがあったとしても、正統派でくるだろうと油断してたら、いきなり変態なオッサンになってしまって絶句。
「可愛いペット」だの「おこぼれに預からせてくれ」だの…もうやめてちょうだい。
司野が助けに来てくれたときの予想もはずれました。またおんぶしてもらって、ホテルに帰るのかなぁ?なんて期待してたら、司野ったら妖魔に戻っちゃったように正路を痛めつけるし。

でも、そのぶん、そのあとの展開が暖かかったです。
「2」で、司野の(正路を好きだと思う)深層心理の20%が明らかにされたとすると、「3」では50%くらい見えてきました。
正路の辰冬への嫉妬心も、一応はわかってもらえたのかな。よかったね>正路

(4)
お見舞いに行っても、あいかわらずぶっきらぼうな司野には大笑い。
でも、「照れる」という感情があるなら、「好き」という感情もあってしかるべしと思うんだけど、どうなんでしょう。
辰冬との想い出の場所を巡りながら、知らず知らずに内にこもってしまう司野。
その横に、つかず離れず寄り添う正路。ここでも、とりたてて親密度が増した気がしないのが焦れったいです?。
こうなると、どんなに司野に邪見にされても諦めずに食い下がる、正路のド根性にすがるしかありません。

宿敵 陽炎が現れたことで、司野が正路を頼らざるをえないシチュエーションが出てきたのは、お互いにとってよかったですよね。
どの巻でも、正路が必死に言葉を探しながら、司野に自分の気持ちを説明するわけだけど、司野もだいぶわかってきた?ていうか、もう正路の気持ちも、自分の気持ちもわかってるんじゃないの?
それでいてわからないふりしてるだけじゃないの?
そんな意地悪な考え方もしたくなるでしょ、4巻ともなると。
(★★★★★)

「げぼくなぼく」の語呂の悪さが気になる…

妖魔なオレ様と下僕な僕
椹野 道流
イースト・プレス (2002.10)
ISBN : 4872573102
価格 : \893



【こんな話】
大学入試に失敗して凹んでいるところに、バイトをクビ、さらに車に轢き逃げされた足立正路(まさみち)は、まさに路上で死のうとしていた。
と、そこへ現れたひとりの男。それが、妖魔 司野(しの)との出会いだった。
司野によれば、正路の血はおいしく、金色の「気」をもっているという。そして、その身と心を捧げるなら(=下僕)命を助けてくれる、と。

下僕の生活は、司野と同居し、料理以外の家事をし(お料理は司野がする)、予備校が終わったら、司野が経営する骨董屋のお手伝い。
そして、ときどき、司野に血をあげる…はずだったんだけど、それがいつしか…

【ひとこと】
司野は千年も生きていて、すごく強い、そして怖い。だけど妖魔だから、人間の"情"っていうのがどうもわからないみたいで、正路の行動や態度にいちいちとまどっちゃう。そこが、子どもっぽくてかわいいんです。
正路のことを、邪見に乱暴に扱ってるつもりでも、実はそれが結局のところ"親切"になってることに、司野はまだ気がつきません。

1冊目、手首から血を吸わせて(飲ませて?)あげる代わりに、司野に抱かれることになった正路が、その複雑な思いを一生懸命司野に伝えようとするシーンが好きです。
だってそうだよね、正路は司野のことが好きになってきているのに、司野はわかってるんだかわからないんだか…。こういう愛情の一方通行が、もし現実にあったらさびしいな、と思いました。
この時点での、司野の気持ちはどうなんだろう、私にもよくわかりません。

そして「2」でも、正路は司野にああでもない、こうでもないと自分の気持ちを説明することになるんだけど、司野の気持ちにようやく変化が現れてきて(というか、司野もだんだん正路のペースに巻き込まれていく)、あたたかい気持ちで読みました。まだ、ラブラブというにはほど遠いけど。
巻末の司野視点の話もよかった。短編だけど、これなくしては「2」は成り立たない、そんな重要なお話です。

会話部分が、じれったいほど丁寧に書かれていると思いました。
「メス花」もそうでした。
椹野さんの文章を読むと、読者は登場人物を愛さずにはいられなくなるんじゃないでしょうか。
(★★★★★)



メス花シリーズ4冊目です。やっぱり面白かった!
だけど、それよりも勉強になりました。全国の主婦の皆さんは、これ読むといいと思います。
誰からも愛される「嫁」が、この本の中にいます(笑)


夜空に月、我等にツキ
椹野 道流
二見書房 (2004.10)
ISBN : 4576041487
価格 : \560


【こんな話】
前作で、勘当されたまんまの江南。そんな彼と両親との関係をなんとか修復したいと考えた篤臣は、年末年始を利用し、日本に帰国する。
しかし、江南の母がぎっくり腰でダウン。篤臣たちが、店(江南の実家はちゃんこ屋)を手伝うことに。
手際よく手伝いをこなす篤臣に比べ、江南のなんと役に立たないこと…
そんなとき、酔っぱらったお客さん(オバサン)が篤臣にからんだのに腹を立てた江南は激怒!客に手を出してしまう。
そんな江南に、江南の父もまた激昂。またしても、「出てけ?」
さて、"江南親子仲直り作戦" はどうなる?

【ひとこと】
主婦として、ただただ篤臣を尊敬しました。
なんと、かいがいしいこと。私にはできない!
篤臣の力を借りなかったら、たぶん江南はず?っと勘当されっぱなしだったに違いない。
江南の母チエがぎっくり腰になっちゃったのは、神様のイキな計らいだったんですよね、きっと♪
ラブ度は低め、やきもきさせられっぱなしだし、人気シリーズの数冊目だからこそありえる展開かなと思いました。でも、シリーズってこんなもんじゃないのかしら?
もう、このシリーズはこれでおしまいでもいいです>椹野センセ

書き下ろしの「愛する人よ、その指で」は、ふたりのクリスマスのお話。
もはや、ラブラブの域を超えましたね、コイツら。
男同士でケーキカット…、そんなことがしたかったんだね、江南。
江南のやることなすこと、もうロマンチストなんだか、ただの変人なんだか、よくわからないけど、篤臣が幸せだったらなんでもいいかな。
ショッピング中、ケーキを前にブツブツ言ってる江南がすごくかわいかったです。

チエや江南本人から、江南の学生時代の話を聞かされて、篤臣が嫉妬するくだりが何カ所か出てくるんですが、なんだか私も同じような気持ちになりました。
江南が好きすぎて、私も篤臣と同化してしまいました。仕事ではキレ者なのに、実はあちこち抜けてる… 江南のそんなダメさ加減がツボです、大好き。
(★★★★★)



(昨日の続きです)
メス花シリーズ、今日は3冊目。

耳にメロディー、唇にキス
椹野 道流
二見書房 (2003.7)
ISBN : 4576031155
価格 : \560


【こんな話】
結局、江南の赴任(留学?)先のシアトルに着いてきちゃった篤臣。大丈夫、法医学教室の仕事をやめたわけではなく、休職。
法的には認められないながらも、結婚式も挙げたのだが、幸せいっぱいの生活を送っていたふたりに、思わぬ訃報が。篤臣の父が亡くなったのだ。
一時帰国することにした篤臣に、江南は自分も帰国し、篤臣の母に自分たちの関係を話すことにしたのだが…。

【ひとこと】
ふたりが自分たちの両親にカミングアウトする話です。
詳しくは書きませんが、篤臣の家庭環境と、私のそれがとてもよく似ているせいか、篤臣の母の怒りや動揺、そこからの気持ちの変化が、痛いくらいに伝わってきてせつなかったです。

江南が、温泉の強姦事件のことまで白状したのには、少しびっくり。
でも、どん底まで落ちて、這い上がって、またちょっと落ちて、そうしてやっと結婚式を挙げるところまでたどり着いたという事実が、最終的にはお母さんの心を動かしたんじゃないでしょうか。
男らしいです?、江南が。

一方、江南の両親、というか父がまた危険人物で…
彼らを説得するところも感動の場面には違いないのですが、ちょっと笑ってしまいます。
ここは書かないでおくので、ぜひ読んでくださいね。

考えてみると、周りから普通に(むしろ祝福されたりして)受け入れられてしまうカップルの話とか、ふたを開けたら職場(学校)じゅうホモばっかだったみたいな話が多いなか、こういった暗い部分が書かれているのはそんなに多くないですよね。
どっちがいいとか、そんなことはもちろんなくて、エンターテイメント性の問題で、好きずきだと思います。私も、両方好きですし(^^)
このシリーズも、笑いの部分と甘い部分と、そんなシリアスな部分がうまく混ざり合って、いい作品になってます(偉そうに)

さて、このふたり、書き下ろしの『恋はすばやく 愛はあせらず』では、新婚旅行に出かけます。
これ、ゼッタイ読んで読んで! もう、この旅行が、イヤになるほどラブラブです、やってられません。
篤臣が、完璧にお嫁さんになってるのが見どころかしら。
江南の後ろ姿を見つめながら、「やっぱり結婚してよかったかも」なんてぼんやり考えちゃう篤臣って…。
(★★★★★)

4冊目に続く。

今日は、先月4冊目が出たばかりの「メス花」シリーズについて。

右手にメス、左手に花束
椹野 道流
二見書房 (2000.10)
ISBN : 4576006592
価格 : \580


読みたい読みたいと思っていたけど、肝心の1冊目がなかなか見つからないし、ネットでもそこそこ日数がかかるようなので見送っていたところ、古本屋で発見。
現在、『右手にメス、左手に花束』と2冊目の『君の体温、僕の心音』まで読んだところですが…
あ?、読んでよかった。私、こういうのが好きなんです?。
(以下、少しネタバレ)

【こんな話】
医大の同級生として出会った、永福篤臣(あつおみ・卒業後は法医学教室の助手に)と江南耕介(卒業後は外科医に)は、10年のすったもんだの末、恋人同士となる。(1冊目)
しかし、江南に米留学の話がもちあがる。江南は篤臣に一緒に「アメリカに来てほしい」と言うが…
って、こんな雑なあらすじだったら、書かないほうがマシかしら。

【ひとこと】
私、同性との恋愛に興味のなかった人間が、どういう心境の変化を経てその道に入っていったか、その過程が丁寧に書かれている話は無条件に好きなんです。
このシリーズもそう。
先に、江南が篤臣のことを好きになって、あろうことか強姦してしまい、その挙げ句、絶交を言い渡されちゃうわけです。最初は、かんかんに怒って、何があっても許さない!てな強固な態度だった篤臣が、江南のことを受け入れるまで悩んで悩んで悩み抜くんだけど、そこがっ!もうっ!(T_T)
そして、悩んだ末、篤臣はまた江南のところへ行き、お互いの気持ちをきちんと確かめ合うのね。そのシーンが、もう泣けて泣けて、わーん、思い出しても泣いちゃうよ?。
ここまでが1冊目。
(★★★★★)

2冊目は、うってかわってラブラブラブラブ
ある事件が起こって、またまた修羅場が訪れるけど、それをバネにいっそう強く結びつくふたり。
読んでるほうもホント幸せになれます。
抵抗しながらも完全に「彼女・花嫁」になっちゃってる篤臣が可愛いったら。
(★★★★★)

3冊目は、カミングアウトの章。
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