ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ニフティがパソコン通信サービスをやめてしまうそうです。今は、個人でHPやBBSを運営する人が増えて、それぞれ内輪で集まっているけれど、ニフティの"会議室"や "フォーラム"は、あくまでも、同好の人たちが「公に」集まるところだったように思います。私信ぽい書き込みもあったけど、単なる内輪受けに終わらず、知らない読者を意識したうえで書き込んでいたし、読んでいるほうもそれが楽しかったです。
今、当時のノリで "BLフォーラム" とかあったらどんなかな。会議室ごとに、学園もの・リーマンもの・オヤジ攻め・年下攻め…とか分かれてるの。いろいろな人の感想が聞けて、きっと楽しかっただろうなぁ。


満月に抱かれて
せんとう しずく
茜新社 (2005.2)
ISBN : 4871827321
価格 : \900


【こんな話】
煌(こう・高1)は、無理矢理親友に連れて行かれた占いの館で、女占い師から「本当の運命に出会える」と告げられる。そして、水晶球には見覚えのある人影が…。
煌にはその人物が、かつて満月の晩に出会った男と同一人物であることを確信する。さらに翌日、煌はその男に校内で出会うことになるのだが、彼は双子で、しかも、ワケありで入部した星座研究同好会にも彼らがいて…。

【ひとこと】
簡単に言うと、煌(こう)の運命の相手は、双子の朝陽(あさひ)? それとも夕月(ゆづき)?というお話です。藤井さんの絵は好きだし、本来ならワクワクしそうな設定なんだけど、半分近くまで読んでも「どっちでもいいじゃん」みたいな気分でした。それぞれの人物についての描写があまりないせいで、誰にも思い入れできないのが原因でしょうか。

朝陽はその名のとおり明るくて、煌にもあれこれ話しかけてきます。一方、夕月は暗くて怖くて、どうも人を寄せつけないタイプです。で、この夕月が特異体質で、満月の晩になると、人を襲いたくなるらしいんです。もちろん、ガブガブと噛みついたりするんじゃなくて、そっちの意味の "襲う" です。
これがなんだかなぁ。この設定も含めて、なんだか中途半端なところが多すぎて…。

まず、彼らが在籍する星座研究同好会。煌はこの同好会に、親友の絢人(あやと)の紹介で入部するんです。でも、絢人はそれっきり、ちっとも出てこない。結局、絢人と占いの館は、特に何の関係もなかったのかしら。読んだのにわからない私。

それに、占いなんか信じない!って豪語していた煌が、水晶球なんてうさんくさい占い(専門のかた、ごめんなさい)や、タロット占いの結果に翻弄されているのも不自然で…。ちょっと不思議なできごとも起こったりするんですが、肝心の煌が「なんとなくだけど信じちゃおうかな」といった曖昧な感じなんです。そこのあたりが、かなり残念でした。

最後は、■■(一応伏せます)が運命の相手とわかるものの、その種明かしがまやかしというか、都合よすぎというか…。▲▲(もうひとりのほう)も、なんか言葉を濁して退散しちゃうし。当て馬というには、あまりにもおかしな存在でした、▲▲。
そのほかにも、突っ込もうと思ったら、それこそ限りなく。

あ、そうなんです。退散、で思い出した。この小説、その場の人数が2人より多くなると、必ず誰かいなくなるんですよ。「じゃ俺帰るから」とか「ボクは向こうにいます」とか、あるいはいきなり出て行っちゃったり…。だから、余計に盛り上がらなかったのかもしれません。
(★★★☆☆)

登場する意味があったかどうかも怪しい絢人ですが、それをいうなら、煌のお兄さんも設定されるだけ無駄なキャラでした(笑)
もしかしたら、絢人は煌のお兄さんが好き?と思わせるくだりもあったけど、何も起こりませんでした。あとで書こうと思って、書くのを忘れちゃったのかしら…

魅力ある設定だけに、やっぱり少し残念でした。
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