ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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今日は、表紙買い(イラスト:奈良千春さん)の『不条理な男(講談社X文庫ホワイトハート)』です。
この先生の小説は、ちょっと苦手な私。この話も、少しクセがあります。
もう、すっごくヘンな話です(笑) でも、続きが気になってしかたない、助けて?。
ぜひ、続編をお願いします。


不条理な男
不条理な男
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 1
樹生 かなめ
講談社 (2004.11)
ISBN : 4062557665
価格 : \609



【こんな話】
室生家十八代 室生邦衛は、自分がルール、惚れやすく飽きやすい(老若男女、モノ問わず)…etc.
お坊っちゃまというより、「お殿様」な男。
その幼なじみ、滝沢秋人(あきと)は邦衛と同居しながら、同じ大学に通っていたが、何かというと邦衛に行動を支配されていた。
いつも自分の傍を離れるな、自分以外の人間と出かけるな、挙げ句の果てには、自分以外の人間と話をするな…
なんとも不条理な話。それでも、文句を言いつつ、それを受け入れている秋人だったが…。

【ひとこと】
邦衛ってば、人前じゃ自分のこと「俺」って言うくせに、秋人の前だと「僕」なんです。
そこが、お殿様のようでいてやっぱりお坊っちゃまなのね、という感じ。
この「僕」のお陰で、邦衛が好きになりました。

読みながら、このまま(邦衛と秋人は)色恋沙汰なしで終わっちゃったりして…と不安になりましたが、秋人の邦衛に対する気持ちが、予想以上に熱かったので満足(笑)
でも考えても見てください。
自分の好きな男が女の子とデートするのに、お前も来いって言われるんですよ。
ホテルにまで着いてこいって言われてましたよ…
そんな傍若無人ぶり、ただの幼なじみじゃとても相手にしてられないけど、かといって、好きな男にそんなこと言われるのだって、どんなに辛かったか。

でも、邦衛の心の内をわかってあげられるのも、やっぱり秋人だけでしたね。
無表情で言葉足らずな邦衛だから、今までもこれからも誤解されまくって生きていくんだろうけど、秋人が傍にいれば大丈夫です。

さて、この話。登場人物が多いです。ボーイズラブにしては珍しく、女性もいっぱい。
でもなんといってもおかしいのは、ふたりの友人 立良(たつよし)です。
最初に「続きが気になる」って書いたのは、コイツのせいもあったりします。

良くも悪くも樹生先生らしいのが、果てしなく続く不毛な会話。
もし途中で放り投げちゃいそうになったら、あるいは、もう放り投げちゃったよというかた、あとのほうになると邦衛のかわいさがアップしますから、もう少しこらえて。
実は私も、このまま終わったらなんだかな?と思いながら読んでたんですが、それまでとは違う邦衛を知って嬉しかった人間ですから。

あー、でもやっぱり気になるなぁ、続き。
やっぱり邦衛が攻めなんでしょうか、とよからぬ期待。
だって、秋人も支配欲に目覚めちゃったみたいだから。
いずれにせよ、ちょっと甘くなったふたりが見たいです(立良カップルも)
…って、ぜんぜん甘くならなかったりしてね、あはは。

奈良千春さんの表紙が、また素敵です。
秋人の充血したような目、"言いたいことはいくらでもあるけど言う気力が残ってねぇや" みたいな口元…。読んでから改めて見ると、笑えます。
(★★+0.5)


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