ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ありえない!(笑)

花嫁は奪われる
鹿住 槙
角川書店 (2005.7)
ISBN : 4044371164
価格 : \500


【こんな話】
結婚式当日に、姉が失踪!
相手は、大企業の御曹子・玖珂圭一郎。今さら式をキャンセルするわけにもいかず、俊哉が花嫁の代役を務めることになった。しかし、諸事情から、式後もそのまま圭一郎と同居、彼のお世話をすることになってしまって…。

【ひとこと】
あらすじを読んだときは、てっきり御曹子が 「お姉さんの代わりに、君がカラダで償うんだ!」 とかなんとか言ってきて、軟禁されてしまうんだろうと思って (期待して) いました。でも、実際は、俊哉のほうから 「なんでもします!」 と詰め寄るんですよね。
もし "最初から、お姉さんでなく俊哉が目当てだった" なんて結末だったらどうしよう…と思っていたら、本当にその通りになってしまって、大笑いしました。

私の大好きな、社会人×学生なのに、あまりワクワクしなかったのは、御曹子があまりにも冷たくてそっけなかったからかな。せっかく念願かなって、俊哉と暮らせることになったのに、ずいぶんじゃないですか。口数は少ないし、笑わないし、それに同居1日目から襲っちゃうし!
あとから聞けば、休暇中になんとかしたかった(笑)とかで、食事中にムッツリしてたのも 「ニヤけそうになるのを堪えるのに必死だった」 らしいけれど、こんなやり方して俊哉に嫌われなくてラッキーだと思わなくちゃ>御曹子
でも御曹子、土下座して謝ったり、寝顔をこっそり見に行ったりして可愛いところもあるので、許します。

それにしても、まんまとほだされちゃった俊哉はお気の毒でした。
好きな女の子とか、いなかったのかなぁ。短い同居生活の中で、御曹子のどこを好きになったのか考えたけど、土下座が効いたとしか思えませんね。それとも、やっぱりカラダか…。

そんな俊哉が可愛かったシーンは、御曹子の留守に寝室に入り込んで、ひとりヘンな気持ちになっちゃってたところ。あとは、御曹子に夜這いをかけたあと、詰め寄って
「今日、女の人と会ってきたんだ。俺を一人にして」
って言うところと。
でも、可愛いけど、やっぱり可哀想かなぁ、餌食になっちゃって(笑)
(★★★☆☆)


もし、結婚式の夜に、俊哉が御曹子のところに泊まっていたら、おとうさんとおかあさんは心中してたかもしれませんよね…
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この初々しさは、まさしく鹿住ワールドです?。なんだか初心に返りました、BLの初心に。出てくるのは、三つ子くんと、その同級生とお兄さん、そして、お兄さんの友だち…と、男の子ばっかり。




【こんな話】
三つ子の長男・幹は、他のふたり(翠・葉)よりも背が低く、また顔つきも少し違ったり、と日頃から疎外感のようなものを感じていた。しかも、翠と葉が異常に過保護なのだ。することなすこと、すべてをふたりに見張られ、口出しされっぱなしの幹だったが、ある日、同じクラスの夏海が声をかけてきて…。

【ひとこと】
こんな兄弟、いるんですかぁ。翠と葉の行動も言うことも、ひとりっ子の私にはとうてい理解できる範疇ではありません。
休み時間のたびに幹の様子を見に来たり、帰りが遅いといっては怒ったり、友だちができれば邪魔するようなことをするし。どうして幹は、もっとガツンと言ってやらないんだろう!と腹が立ちました。
でも、少しだけ、羨ましいとも思う私です。もし私にきょうだいがいれば、幹が「ガツンと言わない」理由がわかるのかな、と。

翠も葉も、干渉するという以前に、結局は幹と一緒にいたいんだと思います。「頼りないから心配」「ひとりぼっちだから心配」と口うるさく言ってたのも、100%そう思っていたわけじゃなくて、幹にくっついてられる理由付けっていうかね。
そんなふうに考えられるようになってからは、翠と葉がかわいく見えました。特に、葉がたたみかけるように幹を言いくるめるところを、もっと読みたいです。

さて、冬樹(と夏海)。
優しいだけの男はいまいちなので、夏海があとからいろいろ暴露してくれて、ひと安心。そうそう、大学生なんだから、あの手この手つかっていいんですよ。
私が好きなのは、夏海が「泣き真似も上手いから、同情しないように」って忠告するところ。過去に、どんなシチュエーションで、泣き真似したのか、ぜひ知りたいわ。

コバルトだし(最近はそうでもないか)、恋が始まったか始まらないかのところで話が終わっています。他の作家さんなら、序章50ページくらいで書いてしまいそうなことが、丁寧に1冊かけて書かれている感じですが、焦れったくはないです。
三つ子がそれぞれ怒っている様子が、そりゃ可愛いかったです。
(★★★+0.5)

もうちょい進展してほしかった。


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B-Life.SS

鹿住 槇さんの話って、どうしてだか嫌いな人が出てこないんです。
ライバルも、当て馬も、外野キャラも、なにかしらイイところがあって憎めない…
…いつもそんなふうに思っていたから、この本のあとがきを読んで笑っちゃいました。ご本人自ら、それが"私の基本パターン" って書いてらっしゃる。そうだったんですね。


君からの逃げ道
鹿住 槙
プランタン出版 (2004.8)
ISBN : 4829653701
価格 : \580



【こんな話】
親友の俊樹から、突然告白された勇太は、
「俺は男なのに!」 と逆上、思わず絶交を言い渡してしまう。
それを境に、俊樹は勇太のことを完全に無視し始めて…。
絶対許す気なんかなかったのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。「俺、もしかして…」
'97年刊行のノベルスの文庫化。表題作のほか、後日談「君につづく道」を収録。

【ひとこと】
ちょっとイライラしたかな。
まず、まったく聞く耳をもたない勇太に、大いに疲れました。
なぜ、 "男からの告白 イコール 自分が女役" って方向に考えがいっちゃったのでしょうか。
彼が、「女扱いするな!」とキャンキャン吠えれば吠えるほど、なんだか余計に女々しくて、不憫になりました。
勇太のほうに、自覚症状があったからこそ、あんなふうにキレちゃったんじゃないかと思います。
一方、自らの思いを押し殺そうと、勇太との一切の接触を断つストイックな俊樹。
こちらは、もっと疲れました。もっと穏やかに、勇太を想う方法を見つけてほしかったです。

ふたりとも妥協しないのだから、どんどん事態はややこしくなるばかり。
俊樹は、彼女(実はダミー)を作っちゃうし、それを受けて勇太も、先輩(もちろん男)と付き合い始めちゃうし。
好きでもない相手と惰性でデートするだけでも疲れるだろうに、そういうときに限って、街でばったり出会っちゃったりするんですよね。
その重苦しい雰囲気が、読んでて苦しいったら。

さて、こんなとき、鹿住作品には、かならずナイスな救世主が登場します。
今回は、ふたりとは中学のときからの付き合いの、カンちゃん。
カンちゃんが、忍耐強くふたりの仲をとりもってくれたことに、ひたすら感謝です。
どっちにも加勢することなく、あくまでもフェアに話を進めていく様子に惚れた人も多いのでは…(それは私)
カンちゃんの荒療治に、さすがのふたりも陥落。やっとハッピーエンドです。

イライラさせられるものの、会話中心に話が進んでいくので、それほどストレスは溜まりません。頭の中で、高校生がゴチャゴチャもめてる様子を想像しながら、「ああ、しょうがねぇな?」くらいの気持ちで楽しむのがよいかと。
(★★★☆☆)

表紙のイラストは、勇太と俊樹…ですよね?
俊樹と春日野先輩(当て馬)が、似すぎです!
p.65のイラストを見て、俊樹が助けに来てくれるんだ!と勘違いしたのは、私だけではないはずです(断言)

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