ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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買おうかどうしようか迷っていたら、お友だちから届いたステキ荷物の中に、この本が入っていました(笑) ありがとう。




【こんな話】
若くして、妻の実家が経営する事務機器販売会社の社長に就任した 和彰 (28歳)。
しかし、元華族という家柄だけを求められて婿養子に入った和彰は、自分がどう頑張っても周囲からは何も期待されていないことを思い知っていた。
ある日、義母から子どもができないことを責められ、また妻からも心ない言葉を浴びせられ、頭に血の上った和彰は、衝動的に自分の局部を切断してしまう。(ぎゃっ)
そんな和彰に、秘書の長瀬 (32歳) だけが優しく接してくれるのだった。

【ひとこと】
なんとも衝撃的な作品ですが、ストーリーはいたって素直で、古きよき "やおい" の香りが少しだけします。

序盤の和彰の苛立ちは、男女問わず、また職業にかかわらず、誰にでも経験のあることだと思います。
和彰がまた、真面目な男なのです。普通、婿養子の若社長っていうと、ちょっと頭のネジがゆるんでたりするじゃないですか。
でも、和彰は違う。本当に努力してるし、本気で会社のこと考えてる。

だから余計に、どんなに頑張っても報われない、自分はただのお飾り社長でしかない… と悩んでしまうのです。
和彰って、自分のこと 「僕」 って言うんですけど、これが私 とっても好きでした。

一方、そんな和彰のことを、ちゃんと理解してくれていた、ただひとりの男、それが秘書の長瀬です。
最初こそ、こんな若造に社長なんか… と、面白くない思いをしていたものの、和彰の頑張りや人柄にだんだん惹かれていくわけです。
一歩下がってついていくうちに、長瀬の中に芽生えてしまったんでしょうね、恋心が。

和彰のほうも、仕事のできる長瀬を少し疎ましく思いながらも、その裏で特別な感情を抱くようになっていたので、つまり この時点でふたりは両想いなわけです。
でも、それは読者にしかわからないのですが。

さて。
局部を切断、つまりあそこを切ってしまった和彰ですが、案外普通に生活できることに驚きました。
なんせ大事なところですから、上手に歩けなくなったり、あれこれ不自由が出てくるに違いないと思っていたので。
性欲も、これまでと変わらないんですね。これは厄介。

あすたさんが、欲望を処理できずに苦しんでいる和彰を 憐れんでいいのか笑っていいのか… と書いてらしたんですが、私はここの長瀬のセリフがツボに入ってしまって、笑いがおさえられませんでした。

長瀬 「すみません、もっと早く気づいてあげればよかった。同じ男として…」

ごめんね! ちっとも面白くないのはわかってるんですけど、私はこの真剣さがおかしくてたまらないのです。


さっきも書いたように、ふたりはとっくの昔に、相思相愛なのです。
だから、和彰は引き続き、長瀬の手を借りて、気持ちよくしてもらえばいいと思うのです。
が、しかし、和彰には仕事のできる長瀬に対して少し卑屈になっているところがあり、簡単には素直になれません。

するとここで、長瀬がいい具合に (?) 変貌します。
この変わりかたが不自然と思うのは、私だけでしょうか。
大げさというか、芝居がかったというか、長瀬本人と口から出るセリフがしっくりきません。
うまく説明できないのですが、同じ鬼畜系なら、もっとサディスティックな感じでもよかったのでは?

和彰も和彰で、普段はおだやかな青年なのですが、コトに及ぶと、やはり芝居くさく…
そんなふたりのエッチシーンを読んでいると、すみません、やっぱり笑ってしまう私なのでした。

和彰や長瀬に、いろいろと感情移入するところもあるんです。
特に、和彰。私、大好きです、この人。私が結婚してあげたいくらい。
でも、本の中で二転三転するそれぞれの和彰が、ぜんぶ違う人物のような気がして。
話は盛り上がってるのに、少し残念でした。
(★★★☆☆)

終盤、思いっきり爆笑してしまった場面がありました。
長瀬の 「畜生、あなたが見えない! 電気をつけていいですか?」 というセリフ。
じゅうぶんヘンな和彰だけど、"畜生" はやめてほしかったな…

読んでくださってありがとう

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