ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ちょっとやさぐれた千秋先輩 (のだめカンタービレ) のイメージでした、晴人。


スウィート・セレナーデ
雪代 鞠絵著
幻冬舎コミックス (2005.11)

【こんな話】
音大生の晴人は、天才ピアニストとして将来を嘱望されていた。
しかし、あるピアノコンクールで、晴人は出番直前にこれを棄権、会場を抜け出してしまう。
自分のピアノになんの魅力も感じなくなっていた晴人は、スランプに陥っていたのだった。
そんなある日、晴人の前に睦月 (むつき) という少年が現れる。彼は、晴人のことを 「ユキちゃん」 と呼び、自分の恋人だといってはばからず…。

【ひとこと】
自分の存在価値を見失いかけている青年と、記憶にふたをしてしまった少年の話です。
記憶喪失とは、また違うのかな。

「ユキちゃんは、俺の恋人なんだから!」
いきなり現れた少年に、見知らぬ名前で、しかも恋人呼ばわりされ、ストーカーされて。
晴人が、いつ暴挙に出るか、ひやひやしながら見守っていましたが、晴人がピアニストで本当によかったです。
少なくとも、拳でぶん殴ったりはしないとわかったから。

とはいえ、暴力こそ振るわないものの、かなり冷たく当たってますよね。
携帯を外に放り投げたり、ドアにチェーンかけてすき間から突き飛ばしたり…
それでも、キャピキャピとつきまとう睦月は、本当なら私も、かなりうっとうしいはずなのに、なぜだか可愛くてたまりませんでした。

そして、晴人もだんだん睦月のことを、放っておけなくなってくるのです。
睦月に情が移ったこともあるけれど、睦月がこれほどまでに慕う 「ユキちゃん」 という男が気になってしかたなかったんでしょう。
外見は自分とそっくり、でも 「賢くて、親切で、完璧で…」 と睦月がベタ褒めするのを聞くのは、自分がスランプに陥ってるだけに、かなり苦しかったかもしれませんね。


(ネタバレ)

結局、ユキはもうこの世の人ではなく、1年前に交通事故でなくなっていました。
その死を認めたくなくて、睦月は偶然見つけたそっくりさんの晴人を、「ユキちゃん」 として追い回していたのです。
もしかしたら、この展開って見え見えかしら?
私も、今こうして考えてみると、そう思うんですけど、読んでいる最中は、まさかユキちゃんが死んでるなんて思ってもみなかったんですよ、不思議と。

「ユキちゃん」 の死を認めたあとの睦月が、あまりにも今までと違う様子で、悲しくなりました。
それは、晴人も同じだったようで 「普通に話せば」 って、なんだか寂しそうでしたよね。


でもこの日が、睦月と晴人の新しい出会いになりました。
睦月は、晴人と一緒に幸せになろうと決心して、そして晴人は 「ユキちゃん」 と対等 もしくはそれを越える人間になろうと決心して。
ふたりとも大きく成長したということでしょうか。

「俺は、朝倉さん (晴人) を好きになってもいい?」
ってところ、泣きそうになりませんでしたか。
よかったですね、あそこ。
(★★★★☆)


「君からピアノを取ったらいったい後に何が残るの」
教官が晴人にいうセリフです。

これを読んで思い出したのが、私のいとこ Y君。
中学時代、遅刻や宿題忘れがあんまりひどいもんで、担任の先生に サッカー部を辞めるように言われたんだそうです。
それを聞いた、サッカー部顧問の先生や Y君の両親、友だちが、担任の先生のところに駆けつけ 「Y君からサッカーを取ったら、なんにも残りません。どうか続けさせてやってください」 と直談判してくれたらしくて。
でも、当のY君は、嬉しいんだか悲しいんだか 「ちょっと落ち込んだ」 とこぼしていました。
もう、ふた昔くらい前の話です…
スポンサーサイト

蜜柑茶、作ってみた (ほんとはみじん切り)
おばあちゃんの知恵袋

「味はちょっと複雑」 (by 真尋) とあったけど、そんなことなかったです。ほのかにミカンの香りただよう、普通の日本茶でした。
これで今年の冬は風邪知らずです、ふふ。


新妻きらきら日記
雪代鞠絵 著
リーフ (2005.11)
ISBN : 4434068334
価格 : \893


【こんな話】
おだやかに新婚生活をおくる、祐一郎と真尋。
そこへ、さらなる強敵が現れる。祐一郎の母親 小百合だ。
祐一郎のいないところで、チクチクと真尋をいじめる小百合だが、真尋が男であることには、まだ気がついていないようで…
(前作 「ふわふわ」 の感想はこちらにあります よろしければどうぞ)

【ひとこと】
続編です。
一難去ってまた一難、今度は祐一郎さんのおかあさん (以下 小百合) の登場です。
天然な真尋だから、いじめ甲斐がないんじゃないかと思ったんですが、しっかりイビられてます。

この女 (小百合) 最初に、真尋のこと、お手伝いさんだと勘違いするんです。そのときに 「愚図な子ね」 って。
このひと言で、ああ本当にイヤな人なんだな、とわかります。
真尋が祐一郎の妻と知ってからであれば、どんな意地悪をしても、いちおう筋道は立つでしょ。
でも、とくに粗相をしたわけでもない初対面の "お手伝いさん" にそんなこと。
身分で人を判断する、ダメな大人の典型です。

小百合が真尋にぬか漬けを持たせ、ティーサロンに呼びつけるところは、イヤすぎて思わず流し読みしちゃいましたが、そのあと 祐一郎の花嫁候補の "可奈子さん" というのが出てきて、誰だこれ?って (笑)
そこでまた、ぬか漬けのところを丁寧に読み返してみたら、意外にも可奈子さんはとってもいい人でした。
テレビドラマだとね、小百合みたいな女の取り巻きは、み?んな性格悪かったりしますよね。ほら、「白い巨塔」 の 「くれない会 (婦人会)」 みたいに。
でも、可奈子さんは、中身も本当のお嬢さまでした。

小百合が口止めしているので、祐一郎もそんないじめのことは知るよしもなく、まぁのんきに仕事に打ち込んでいます。のんき、って言ったら、祐一郎に失礼かな。でも、真尋がこんなに苦労してるのに… と思うとねぇ。
真尋がそれでも頑張れたのは、祐一郎の弟 光理がいたからです。

「クソババア」 とか 「追い出してやろうか」 とか、ほんと頼もしい。
光理の偉いところは、小百合が嫌いだから悪態をつくんじゃなくて、それが真尋のため、正義だからというところ。
実は、小百合のことも、ちゃんと理解してあげてるし、肩を抱いてあげたりもするんです。あぁ、いいなぁって思いました。

「俺にしちゃいなよ (光理)」
私もそう思いました。今でも思ってる (笑)
前作もそうでしたが、祐一郎の人格・性格がどうもハッキリしないのです。
今回は、ちょっと熱くなったりもしてるんだけど、迫力に欠けるというか… 物足りないかな。

そして… 出た!
「実家に帰らせていただきます」
もう、真尋ってば、何から何まで古風なんだから。

でも、そんなことよりなにより、あの小泉家の3人のお兄さんがあったかかった。
ちゃんと迎えに来てくれたんですよね、真尋が実家に帰りやすいように。前とは違って、お兄さんから優しいオーラが出てたもの。
長男の和一も、すっかり穏やかになって…、惚れました。

真尋可愛さに渋々… なのかもしれませんが、お兄さんたち成長したね!
真尋のこと、ちゃんと理解してくれたみたいで嬉しい。嗚呼、よかったですよ、ここ。
また里帰りしておいで、という和一のセリフが頭の中にリフレインしてます…
p.182 も、なんだか私のためにあるようなイラストで、ありがとうございました。

ラスト。
できれば、小百合も加わって大団円、といきたかったけど、こちらはまだまだ時間がかかりそうです。
でも、祐一郎のおとうさんがフェアな人なので大丈夫かな。
こんな人が、一国の総理なら、安心して任せられるんですけどね。
(★★★+0.5)


祐一郎の 「俺には君以上のお嫁さんなんて見つからないよ。俺の家はぴかぴかだ」 というセリフに、ちょっとショックを受けました。
耳が痛いんだか、胸が痛いんだか、非常に居心地の悪さを感じています(笑)

奥様は17歳。


新妻 ふわふわ日記
雪代 鞠絵 著
リーフ出版 (2005.5)
ISBN : 4434058444
価格 : \893


【こんな話】
真尋は新妻。
大学教授の祐一郎と、幸せいっぱいの結婚生活を送っていた。
そんなある日、祐一郎に浮気の疑惑が…。
(ごめん、すっごく短い)

【ひとこと】
なんだかやたらに恥ずかしくて、最後まで読めないんじゃないかと思うほどでしたが、意外や意外、後半はツボでした?。

「俺たち、男同士だけど、カタチだけでも夫婦になろう」 といった話は、少なくありません。
でも、こんなまことしやかに "奥さん" してるのって、なかなかないじゃないですか。

「ご飯? それともお風呂?」
「たまにはうちの奥さんとゆっくり過ごしたい」

うわーっ、こんな会話… (照)
ダンナさまは素敵だし、奥さんはかわいいし (男だけどね) で、いうことなしなんだけど、とにかく恥ずかしくてどうしましょう!
これはいったいどーいう小説なんだろう、このまま読んでいても大丈夫なのか、と戸惑っているうちに なんと 「裸エプロン」 まで登場しちゃって (本を買う前に口絵でも見たけど) もう助けて?、という感じでした。
しかし…

(ネタバレ)
実は、真尋ちゃんは、いいとこのお坊ちゃまでした。
大企業・小泉グループの後継者、4人兄弟の末っ子が真尋だったのです。
3人の兄は、真尋を溺愛。
祐一郎との生活を、朝から晩まで監視していたらしく、祐一郎の浮気に涙している真尋を見て、実家へ連れ戻してしまいます。 (というか拉致)

男4人兄弟! ここ、もっと読みたかったです。私的にステキな設定なので…
だけど、この3人の兄ときたら、性格は激しいし、思想もかなり偏ってるしで、萌えを見つけるどころではありませんでした。
(この3人を、真人間へと変身させる小説は、書いてくださらないんでしょうか)

それにしても、こんな兄たちに囲まれて、どうして真尋はあんないい子に育ったのか、不思議ですね。

育った環境や、世間知らずな面が、真尋を素直で従順な新妻にしていたのだとわかれば、もう恥ずかしくありません。
言われるがまま、裸エプロンしちゃったのも、これでつじつまがあってひと安心。
祐一郎に見つかって、裸エプロンのまま四つんばいで逃げるところが可愛いくてお気に入り。

真尋の素性を知ったうえで、奥さんとして一緒に暮らそうと提案した祐一郎も、いい人っていうかわからない人っていうか。
若いのに古くさいと思えば、案外エッチはしつこかったり… (笑)

「おはよう」 「いただきます」 「おやすみなさい」 のある、普通の生活に憧れていた真尋ちゃん。
祐一郎との生活が、果たして普通なのかどうか、悩むところです。

…って、こんなふうに真面目に語るような小説ではないのかもね。
楽しく読みました。
(★★★☆☆)


ブロッコリーとゆで卵の胡麻和えって、おいしいかな。
Copyright © 小夜すがら 其ノ壱. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。