ボーイズラブの小説やマンガの感想です.★3つが「面白い」であとはプラスマイナスアルファかな.お気軽にどうぞ.

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ここのコミックスは装丁がよいです。





■ナツコイ
■フユコイ

高校のクラスメイト同士。
夏休み、海の家でバイト中の井出 (表紙左) は、クラスメイトの篠原 (表紙メガネ) が女にひっぱたかれているところを目撃。
さらに その翌日、今度は浜辺で倒れている篠原を救出することになる。
事情を聞けば、篠原は女にふられたのではなく、彼女の夫と逢うはずだったらしく…

いやぁ、なんかやたら濃くて熱いです、このマンガ。十代の若者の熱気というか、体臭というか (?) こっちまでハァハァ息苦しくなってきます。エロい。
高校生の話なんて、「麗人」 らしくないなぁ なんて思ってたらとんでもない… おつりが来ますよ。

「ナツコイ」 は、タイトルどおり 夏休みの話。そして、学校が始まってからのふたりが 「フユコイ」 に描かれています。
「フユコイ」 のほうは、さらに ふたりのムラムラ感が誌面からただよってきそうです。さすが、鹿乃さんの描く "走り出したら止まらない" 若者たちは、天下一品です。

あ、高校生らしいところもあるにはあるんですけどね。
これ、大学生のほうがよかったかなぁ… それとも、このちぐはぐ感が萌えなの?
(ご参考 : 篠原×井出)


■ルーム・メイト
■雨宮くん

高校 (寮同室) の後輩 遊佐×先輩 伊利。
気がつけば、遊佐は先輩の上にまたがって、コトの真っ最中! なぜっ!?
しかも先輩は、自分のことを 「雨宮」 と呼んでいて…
そんな恐ろしげな話。

実は、「雨宮」 というのは、事故で亡くなった伊利の親友。
伊利は、雨宮のことが好きだったのです。でも、雨宮のほうは、伊利のことを普通に男友達として見ていたのかな。 (これについては後述↓)
伊利には、雨宮の死後も、彼の霊がずっと見えていたから、遊佐のことを好きになっても、雨宮に気をつかってどうすることもできなかったんでしょうね。それを見かねた雨宮の霊が、遊佐に乗り移ってふたりをくっつけようと…
うう、いい話です。

表紙のふたりとは違って (笑) 伊利も遊佐も、純情クンで微笑ましいです。やることはやってるけど、とってもピュアな感じ。

……なんですが、描き下ろしの 「雨宮くん」 を読むと、どうも彼はそんなタマじゃないような気がします。
伊利と遊佐がうまくいったのを見届けて、成仏するかと思いきや、今度はほかの男子のところへ
"真の昇天を夢見続けてる" そうです。この表現、最高です。


■ムジナ
もうじき義兄弟カプ。
姉の婚約者 臣次が気になり、彼の部屋を覗くヒロミチ。そのヒロミチをストーキングしている 臣次の双子の兄 一臣。
結婚式を前に、てっきり3Pにでもなるのかと思ったけど違いました。 (これの前の話が 3Pだったし・笑)
一臣がかなりの変態なので、ヒロミチの行く末が心配です。

ヒロミチの部屋を覗くという行動が乙女っぽいので、もうちょっとかわいい感じの青年だともっとよかったかな。
ヒロミチと一臣が会話していると、たまにどっちのセリフかわからないところがあったので、余計にそう思ったのかもしれませんが。

                    ■□■

あと、『こんな男に誰がした』 の続編になる 「パラサイト・ハニー」 と、『ブルと歩けば』 の続編 「ブル再び 2001」 が収録されています。
私、どちらも未読なので、事情がよくわからないのですが、「パラサイト…」 に登場する成沢先生というのは新キャラですか?
とてもイイです、彼。

(★★★☆☆)

海に行くときは、この本を持っていこうと思います (?)

読んでくださってありがとう


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国枝さんらしい もやもやなお話がたくさん。
それにしても、この方のカラーは本当に美しくて、背筋がぞくっとするほどです…





6編 + 『夏時間』 番外 収録
(たいしてネタバレしていませんが、まっさらな状態でコミックスを読みたい方はご注意くださいね)


■いつか雨が降るように
最後の独白の真意が気になって気になって、しょっぱなから胸がつっかえてしまいました。

暴力団系の男… 表紙の男です …が、雨の中 倒れていた青年を拾います。
実はコレ、偶然拾ったのではなく、ある事情により 青年が男のことを訪ねてきたのでした。その結果、ちょっとした争いになり、青年は階段から転がり落ち、記憶を失ってしまった、と…。
記憶をなくしているからこそ、ふたりのあいだに愛が生まれたんでしょうが、もし青年に記憶が戻ったら…

「その時は 俺がお前を 楽にしてやるから」
やっぱり "そういう" 意味なんでしょうか。


■不定周期
■確率変動

高揚感を味わわせて (味あわせて?) おいて、次の瞬間ストンと落とすのが、国枝さんの手法ですが (笑) この連作がまさにそう。

ある日突然、結婚式を明日に控えた旧友 (以下 仁見 ♂) がやって来たと思ったら、迫られて、流されるままに関係を持ってしまう 津田くん。
よく朝、仁見はさっさと帰ってしまうし、ひとり悶々と…

と、ここまでは美しいストーリーなのですが、2作目は打って変わって 不思議テイスト。
3年後、津田くんがパチンコをしていると、なんと隣りの席には 仁見が!
またしても、寝てしまう津田くんですが、津田の記憶が正しければ 仁見は確か飛行機事故で…

津田がいいキャラです。思わず 「くん」 付けで呼びたくなってしまいます。


■水鏡
好きになった男がもし双子だったら、そして 待ち合わせにその片割れが来たら、あなたは見破る自信がありますか?
そんな話。

この話の双子 昇と流は、本人たちに言わせれば正反対の性格ということらしいのですが、なかなかどうして…
おとなしめの昇も、かなりキツいですよね。
「さっきから 昇 って呼んでるけど それやめてくんない?」
このひと言、かなりショックですよ。悲しいうえに恥ずかしい (笑)
早瀬くん、2回も言われててかわいそう。

ふたりが本当に入れ替わっていたのか、昇の芝居だったのか、気にし始めたら止まらなくなりそうなのでやめておこうっと。


■秘密と嘘
リーマン、再会、そして秘密… (どんな!?)
ストーリーはともかく、雰囲気が好き。

攻め、何歳なんだろう。
なんだか脂っぽそうなヘアスタイルに顔、物腰… そんなに年はいってないと思うんですが、加齢臭ただよってそうで the オヤジ!って感じしませんか? (ひどいこと書いてますね、ごめんなさい)
クールなリーマンもの じゃなくて、人間臭いからこそ ちょっと美味しい… そんな作品。

受けが心に秘めているものは大きいのに、攻めはただ丈にかられている… そこに、なんとなく憐れみを感じるのは間違いかしら?

ラストのキスシーンの立ち位置、というか抱き合う仕草が、またダサくてよし! あ、褒めてるのです (笑)


■ひとつのふとん
俺がいなくちゃなんにもできない と、長年面倒をみてきた兄に、なんと彼氏ができて… というお話。
ギャグが7割で、あとはほのぼの。

私は、後半泣いてしまいました。
兄弟っていいなぁ、と。
これ、兄と弟が逆でもいいと思います。というか、p.193 からのシーンをそっちver. で読みたいです。

兄の彼氏、ブサイク過ぎです。


■呪 ( 『夏時間』 番外)
やっぱり二度と会うことはなかったのね…
本の最後の最後に来て、またずどんと奈落に突き落とされた感じでした。
勘弁してください。

(★★★★☆)


タイトル作品の 「いつか雨が…」 の倒れているシロの表情で、すっかりギャグかと思ってしまった私です…

読んでくださってありがとう



面白かったです。
BLというよりも、探偵とヤクザの話としてとっても楽しめました。


さよならを言う気はない
英田 サキ著 / 北畠 あけ乃イラスト
大洋図書 (2006.6)


【こんな話】
ひとり探偵事務所を営む陣内 37歳、そして、ヤクザの天海 29歳。
ふたりの出会いは 12年前、陣内が少年係の刑事見習い、天海が高校2年の頃にさかのぼる。
今は歌舞伎町界隈で恐れられている天海は、もちろん陣内にとっても厄介者。
しかし、天海の過去を知るだけに、陣内の胸の中にはひっかかるものがあった。
一方、天海にとっても、陣内の存在は特別なものであるらしく…

【ひとこと】
すっかりおなじみになった 英田さんのヤクザ本。
表紙イラスト、左が探偵の陣内、右のインテリ風な男が天海です。

天海は 29歳にして自分の組をもつ、いっぱしのヤクザなのですが、きれいな顔してなんとまあ凶暴な…。
陣内の事務所を訪れては、殴る 噛みつくの乱暴三昧。

これ、天海にとってはあいさつ代わり、親しみの現れ (愛情の裏返し?) みたいなもの… なんでしょうかねぇ??
隠してもバレバレなので書きますが、天海は陣内のことが好きなのです、ずっと。
きっと、それを表に出さないための手段のひとつが、この凶暴性なんですよね。
わかるんです、わかるんですけど、ちょっと居心地悪かったです。

そして、陣内。
少年係を経て、四課の刑事になった陣内は、天海が普通の高校生からヤクザへとのし上がっていく (転落していく?) 経緯を知っているのです。
でも、それだけでなく、過去にせつない思い出も。
雪の降る晩に、魂と魂がふれあうような一夜を過ごしたようで、その描写はとても悲しいです。

その晩の出来事は、暗黙の了解で忘れたことになっているのです。でも、お互い 決して忘れてはいない。
外ヅラは 男っぽくて強いふたりが、過去に関しては非常に繊細で脆いところにとても惹かれました。

しかし、この本の魅力はそこではないような気がします。
中国からコンテナ船で運び込まれたヤクをめぐる事件が、スリリングに描かれていて、そりゃあ面白いのです。
頭に映像が浮かぶんですよ、埠頭のシーンとか、ホステスの圭子との会話の様子が。
英田さんの本の中で (既読8冊のうち) 『今宵、天使と杯を』 の次に好きです、これ。

普段の陣内は、天海にやられ放題。
だけど、天海が受けです。
凶暴で "虎" と恐れられている天海も、ふたりのときは 高校の頃となんら変わらない かわいくてワガママな青年なんですよね。
いろいろと、ごちそうさま! なシーン満載の一冊でした。オススメ!
(★★★★+0.5)


看病シーンもありました。かなり好き (笑)

読んでくださってありがとう


読んだのは少し前になりますが、これは感想を書かなければ。
カバーの美しい男たち、そして、オビの 「大学時代の仲良し5人組」 の文字を見ただけで胸騒ぎ (笑)
仲良し5人組、仲良し5人組… と頭の中で繰り返しながら、家に帰りました。




4作品 8編収録。

■hand which

件の "大学時代の仲良し5人組" です。
そのひとり 沢津が、会社をクビになったうえ、彼女にもフラれ… ということで、5人でヤケ酒を飲むシーンから始まります。
もう女は信じられない! と、沢津はホモ宣言をぶちかますのですが、その晩ホントに やはり5人組のひとり 宇高と寝てしまったから大変。
沢津は呆然… でも、宇高はマジで沢津に惚れていたから、もっと大変…!? そんな話です。

飲みシーンから始まるので、沢津 (攻) がどんな男だったかは定かではないのですが、急にかわいくなっちゃった沢津に、もうドッキドキ! p.18の 「よッ 若店長」 からはじまって、次のページの 「ウン」 の笑顔…。そしてそのあとの

ホモが何だってんだ  by 沢津

ここがね、この 一大決心でホモに臨もうという、男沢津の表情がね、この作品のキモかと思います、ふふ。
受け の宇高のかわいさについては、ぜひみなさん ご自分の目でお確かめください。

そうだね うれしい… 好きだよ 沢津  by 宇高

これ、○×◇△□しながらのセリフなんですけど、かつてこんな叙情的な○×◇△□シーンってあったでしょうか。私はないと思いますよ! (笑)

あ、表紙の左が沢津、右が宇高です。


■シェイク ア ハンド

仲良し5人組の続きです。
そんなわけで、付き合うことになった↑沢津と宇高。
しかししかし、5人組の中にもうひとり、宇高に惚れていた奴 (黒島) がいたからさぁ大変… というお話です。

友だちっていいもんですね。
黒島の片想いを、ちゃんと知ってる男 (高田) がいたのです。ええ、もちろん5人組の中に。
これ、高田の心の中を深読みする必要はないかしら。
本当に、このマンガのセリフどおりなのかしら。ちょっとは黒島のこと好きだった… てことはない?

ま、高田のほっぺが赤いから、それでよしとします。ちょっと変人だけどな!

(巻末に、こっちのふたりの番外編もあり)


■ 
正味なココロ
正味なコトバ


お弁当屋さん×バツイチリーマン (+メガネ)。
嫌いなおかずをネコにやっているお客 (続木・つづき) を発見した、お弁当屋さんの竹馬 (ちくば) 。
続木の偏食をなおそうと、お弁当の代わりに "昼はうちで食べてって" と提案。
でも、神経質そうな続木がふと見せた笑顔に KOされてしまい…

バツイチリーマンの続木が、思ってもみない人でした (まあ読んでください)
自分からメガネをはずしてスイッチオン、色気発動というか、ちょっと雰囲気怖い…?

それなのに、2作目になったら、またオクテに逆戻り。
なんとか 竹馬の役に立ちたい、好かれたい、いちばん近いところにいたい と悩む続木の出した結論はというと…?
この人、メガネかけてるとダメなんだね。また自分でメガネはずして、スイッチ入れてます。
ちょっと引いちゃう人いるかも、やっぱり不気味 (笑)

でも、お弁当屋の竹馬がまっすぐな好青年なので、続木のことからかったりしないのです。
だから、大丈夫。

このお弁当屋さんネタ、少女マンガでも読んでみたいと思いました♪



半径10メートルの引力
直線上にして8メートル


美少年画像サイトの作成者 文造 (ぶんぞう・笑) × お隣に住む男の子 秀明。
ちょっとビビり気味の秀明に、お隣りだから滅多なことはできないと遠慮気味の文造。
でも、知り合ううちに、文造のところに出入りするモデルにちょこっと嫉妬心が芽生えてきてしまう秀明くんなのでした。

ラスト間近の文造、ページをめくったとき、一瞬オカルトかと思いましたが、単に余裕がないだけでしたね。

君の匂いだけで 頭に血が昇る  by 文造

実際に声には出していないんだけど、ここが好き。
人の良さそうなおじさん?のくせして、こんなことを思っているあたりは、さすがに普通の人とは違います。
ただ、そんな文造だから、かえって秀明のような直球ど真ん中にやられちゃうのかなぁと。
この話、かなり好きです。


(★★★★☆)

もう1編 「お世話になります」 が収録されています。
感想は書かなかったんですが、暴力作家 (受け?リバ?) の今後が気になります。
ぜひ続きを。

読んでくださってありがとう


久しぶりに聞いた (見た?) 萌えセリフ!
「だめじゃ ない…」
確か、萌えバトンにも書いたような気がします…





願いかなえば ・ 願いかなえば 2
遠くに在りて
引っ越しました!


大学の演劇研究会に所属する 窪田 (表紙左) と八木沼。
窪田は、コツコツと脚本を書きためていたりする、真面目な演劇青年。
一方、八木沼は演劇への熱い思いは同じだけど、プロの劇団にも一目置かれているちょっと目立つ奴。
そんな八木沼に、どうしてもコンプレックスを感じてしまう窪田。
ところが、ある日、八木沼が意味ありげなキスをしてきて…

窪 「昨日のアレに意味とかあんの?」
八 「意味のないコトなんて する訳ないだろ?」


この八木沼のセリフ、ページをめくったところで出てくるんですけど、私は 「(意味なんか) ねぇよ」 って答えるんだろうなぁ って思ってたので、おお! と少し感動。
見かけよりもずっと真摯な男なのです、八木沼。

窪田は、ひたすら可愛いです。
強気に出てよし、照れてよし、凹んでよし、素直な笑顔ももちろんよし、言うことなし。

でね、このふたり "メス花" のふたりに似てませんか?
攻め (八木沼・メス花の江南) は、見かけとは裏腹に 愛に真剣。
無粋っぽいのに、いざとなると妙に甘い。というか、甘いの大好き。
そして、余裕があるようで、実は全然ない!

受け (窪田・メス花の篤臣) は、とにかく真面目。
恋人の能力を認めつつも、自分の中でちょっとした葛藤もあり。
そして、これがポイント → 尽くすタイプ (料理作って待ってるあたりも v

ね、似てる!
いいカップルです、もうあちこち持ち歩いて、何十回と読み返しました。
爽やかでエロ少なめ (ていうかほとんどなし) でほんわかしたい方に、ぜひおすすめします。

私的に萌えだったのは、
窪田の 「あけまして… おめで…と…」 の表情! そして、
八木沼が 「これからもよろしく」 って、ニヤって笑うところかな。

                       ■□■□■                       
その他、5作品収録。
美化委員会の話がおもしろかったです。
もっともっと続けてほしいなぁ?
(★★★★+0.5)


表紙カバーを取ると、お楽しみアリ です。

読んでくださってありがとう


私には珍しく辛口。シリーズファンの方はご注意ください。
トラックバックも BL×B.L. のみ。




クリスマスがテーマの番外編… でいいんですよね?
小早川(義)兄弟の話が2編、乙彦と啓介の話が2編、そして、あのふたりの話も2編。

私、間違えて買ってしまいました。
乙彦と啓介の話 『夜しか、泳げない。』 の続編が収録されているものとすっかり勘違いしてました。
(その続編 『溺れる、太陽』 は7月発刊予定だそうです)

ミスポリを買うのは 『ミスポリ8 その、瞬間。』 以来。
離れていた理由としては、話に深みが感じられず単に甘いだけの話になってしまったのと、竹内さんのつかう言い回しが鼻につくようになってしまったことなどがありました。

ただ私、ユキが好きなんです、とっても。
だから、動向はもちろん見守っていました (=立ち読み・笑)
そして、なんといっても 『夜しか、泳げない』 は、竹内さんの傑作だと思っているので、続編の発売が延期になって、本当に残念に思っていたのです。
なもんで、早合点して、これを買ってしまった! と (笑)

今回の乙彦と啓介の話は、
足跡が叫んでる
足跡が叫んでますよ?
 の2編。
『…叫んでますよ?』 は、ほんの数ページで 番外の番外 という感じです。

で、感想。
ああ、せっかくのふたりが、すっかりミスポリ風味になってしまっています。これは、大変嘆かわしいことです。
無骨で、要領悪くて、でも甘い… いまどきの言葉を借りれば "チョイ悪オヤジ" な啓介が大好きなのに、これでは成湫とまったく変わりません!
どうしてこんなになっちゃったの!?
どうか、続編は昔の雰囲気でお願いします。

でも。
乙彦が偶然弟に出くわすシーンと、そのあとの回想をめぐらす下りは、ぐっときました。
フーミン (笑) が養子として小早川家にもらわれていったことを、乙彦は知らないんでしたね。

「……お兄さんは、天国へ行けるような人だったんですか?」
「はい、……だったらいいな、と思っています」


ここが好き。
できれば、もう少しふたりのシーンを… と思うけど、乙彦はもうこの世にいないはずの人間なんですもんね。
せつないです。

なのに、その後の展開が…
うーむ。
(メインカップルの話を読んでいないので、★はつけません)


小早川兄弟の話は、なかなかよかったですよ。
ただ、ふたりにあまり思い入れがないので、無責任なことは書けず、感想は省きました。

読んでくださってありがとう


やっとゲットしました。
「かわいい奴は得だ」 ごもっとも。




5編+書き下ろし収録。

■白猫
獣医×高校生。
私 「襲い受け」 って、どうも見極められないんですが、なるほど、こういう子 (こういう子?) そうなんですね。
この "ストーカーちっくに攻めていって、襲わせるようにし向ける手管" がそうなの?
それとも p.30 の開き直り加減みたいなのが判断基準?
何はともあれ、かわいいです。

ただ、私には獣医のほうがかわいく見えました。
トジツキさんは、ヘタレって書いてらっしゃいますが、それほどじゃありません。
年上だからね、締めるとこは締めてます。
今後、成長していくと思われます (笑) メガネだしね (?)


■Sweet days
幼なじみの再会もの。
○年後、強者と弱者 (受け攻め) の立場が逆転していた… という、よくある話。

何年かぶりに地元に戻ってきた 行 (こう)。
あの弱虫だった杳一 (よういち) は、見事な大型犬に成長していました。
行が引っ越すときに 「もっと強くなって なめられないようにしろ」 と言い残していったのをきちんと実行して、不良になったようです。
とはいえ 「?だもん」 なんて言葉づかいする不良、ちっとも怖くないけど。

好きなセリフは

「不良なんて 行ちゃんキライだよね」

ってとこ。
にしてもこれ、学校で "しちゃわない" ほうがいいと思いません?


■and sheep
妄想スキルのまだまだ足りない私には、ちと難解な作品。
フリーの?科学者×ヒツジにされてしまう少年。
ヒツジといっても、耳としっぽだけね。

ま、わからないながらも、年の差カプ and オヤジ攻め として読み進んでいきましたが、p.94?95 の見開きが死ぬほどいいですねっ。
オヤジのちょっとズルい感じがナイスです。
なるほど "意地悪" するのと、"構う" のは、似て非なるものなのですね。

トジツキさんの主旨とは違う楽しみ方かもしれませんが、私これ大好き。


■秘密の話
同級生。
なんてことない話ながら、激萌えでした。
相手の気持ちを知りつつ、受け入れるでも拒否するでもなく うまく友だち関係を築いているつもりだったのに、相手に女の子の影がチラついたら… ほら 面白くないんじゃん。

p.135?136 なんて、こっちが息荒くなっちゃいました。ドキドキ…

「好きになるはずないのに…」

うんうん、そうだよね。
いやー、ラストもいいです。うふふ。

トジツキさんて、構図やコマ割りが上手な方ですね。
どの作品もそうですが、特にこの作品はイカしてる (死語?)


■エンドレスエンド
自分のほかには誰もいない、お正月休み。
そんなある日、学校では接点のないふたりの同級生 阿久津と水本が出会います。

学校では無愛想なのに、自分といるときは可愛い笑顔を見せてくれる水本にどんどん惹かれていく阿久津。
当然 自分だけの一方通行な想いかと思いきや…

なんとなく、近未来的な雰囲気を感じさせる作品です (そうか?笑)
たぶん、ふたりだけの世界が繰り広げられているからだと思います。

『不連続世界』 の感想を書いたとき、Juraさんに "釣り橋効果" というのを教えていただきました。
このお話にも、ちょっとそんなセリフが出てくるんですよ。

「誰もいない状況で会うから 好きだと錯覚するんだって」 by 水本 (←可愛いほう)

錯覚でもなんでも、好きは好き だよね。
水本のこのセリフは、単なる言い訳みたいなもんなんですが、これに対する阿久津のセリフがカッコいいよ!

(★★★★☆)


赤くなるときの 「かー」 っていう擬態音がかわいいです。

読んでくださってありがとう


この方のマンガははじめてです。
単館上映の映画を立て続けに見ている気分でした。登場人物がガイジンだとぴったりくる… そんな感じなのです。
それにしても、どうして海王社はHPつくらないんでしょうか。例の物件は、ぼんやり待っていてもよろしいんでしょうか。



5編収録。


■不連続世界
主人公 (大学生) × 親友のお兄さん

監禁ものです。
主人公は、10年来の片想い。お兄さんもそれを知っていたせいか、監禁されてもとくに抵抗はしていません。
今更ながらわかった、監禁の極意。
「この部屋で ずっとおまえの事ばっか考えてたら 好きになったのかと 錯覚した」
心身ともに傷つけて、自分に振り向かせるのではなくて、間接的にじわりじわりとその気にさせる手法だったのね。
「錯覚」 という言葉をつかうお兄さんが粋だと思う。


■スター!
元スターでいまは Vシネ専門のおんぼろ映画館の館主 (以下 元スター)
やさぐれ系のオヤジ予備軍って感じかな。
そこへ新しいバイト青年がやってくるんですが、元スターの目には、この青年が犬 (マルチーズ) に見えるそうで…  犬変換については私、よくわかりません(笑)
ま、それはおいといて。

自分がむかし人気俳優だったと知っても、なんの興味もなさげな青年に腹を立てた元スターは、意地になって自分の魅力をアピールするのですが、ここがすっごく可愛いの!!
昔の外国のアイドル映画に、よくこういうシーンなかった? 主人公が、さほどストーリーに関係なく、衣装をとっかえひっかえ出てくるの。
そんな雰囲気を、なつかしく思い出しました。
青年も可愛くて胸キュンです。私的に、最後のオチは要らない。


■願ったり叶ったり
留年 (だよね?) 高1 × 風紀委員3年

ねぇ、なんで叩くの?
風紀委員の先輩、手が早いんです。
校門でいきなり 主人公 のことひっぱたいてます。でもそのあと、ネクタイを忘れた彼 に、自分のネクタイを結んであげたりする優しさも。
やっぱりネクタイ結んでもらうって、支配されてる感じするんでしょうかね、ぐぐぐぐいって。
主人公、先輩に一目ぼれです。

先輩、そのあとも乱暴三昧なんですが、突然頬を赤らめるシーンがありまして (もう殴らない、の前のページ) ここの感情がちょっと読み取れません。
1年のほうは、かわいい大型犬ということで、とってもわかりやすいんだけど。
最後のひとコマがよいです、ネクタイから始まる恋…!?


■クライマックス
美大学生同士。

寝込みに不意打ちキス。キスしたほうじゃなくて、されたほうが 「びっくりしただけだから ごめんね、ごめんね…」 って説明しながら逃げるシーンが好きです。
キスしたほうが、すごく一途で、ガラにもなく思い詰めるシーンのセリフが心に残りました。


■蜜三月密 (みつ みつき みつ)
先輩 × 後輩 (高校生)

卒業直前、後輩に告白され、よくわからないままつきあいはじめる上級生。
でも、 後輩くんが不意に見せる、恥じらいの表情にほだされて (多分) かわいくてたまらなくなっちゃうのですね。
いくつかのキスシーンがとてもよいです。堤の男気に惚れました。
この話がいちばん好きかな。

(★★★★+0.2)

『白猫』 どうですか? (こんなところで聞いたって…)

読んでくださってありがとう


買おうかどうしようか迷っていたら、お友だちから届いたステキ荷物の中に、この本が入っていました(笑) ありがとう。




【こんな話】
若くして、妻の実家が経営する事務機器販売会社の社長に就任した 和彰 (28歳)。
しかし、元華族という家柄だけを求められて婿養子に入った和彰は、自分がどう頑張っても周囲からは何も期待されていないことを思い知っていた。
ある日、義母から子どもができないことを責められ、また妻からも心ない言葉を浴びせられ、頭に血の上った和彰は、衝動的に自分の局部を切断してしまう。(ぎゃっ)
そんな和彰に、秘書の長瀬 (32歳) だけが優しく接してくれるのだった。

【ひとこと】
なんとも衝撃的な作品ですが、ストーリーはいたって素直で、古きよき "やおい" の香りが少しだけします。

序盤の和彰の苛立ちは、男女問わず、また職業にかかわらず、誰にでも経験のあることだと思います。
和彰がまた、真面目な男なのです。普通、婿養子の若社長っていうと、ちょっと頭のネジがゆるんでたりするじゃないですか。
でも、和彰は違う。本当に努力してるし、本気で会社のこと考えてる。

だから余計に、どんなに頑張っても報われない、自分はただのお飾り社長でしかない… と悩んでしまうのです。
和彰って、自分のこと 「僕」 って言うんですけど、これが私 とっても好きでした。

一方、そんな和彰のことを、ちゃんと理解してくれていた、ただひとりの男、それが秘書の長瀬です。
最初こそ、こんな若造に社長なんか… と、面白くない思いをしていたものの、和彰の頑張りや人柄にだんだん惹かれていくわけです。
一歩下がってついていくうちに、長瀬の中に芽生えてしまったんでしょうね、恋心が。

和彰のほうも、仕事のできる長瀬を少し疎ましく思いながらも、その裏で特別な感情を抱くようになっていたので、つまり この時点でふたりは両想いなわけです。
でも、それは読者にしかわからないのですが。

さて。
局部を切断、つまりあそこを切ってしまった和彰ですが、案外普通に生活できることに驚きました。
なんせ大事なところですから、上手に歩けなくなったり、あれこれ不自由が出てくるに違いないと思っていたので。
性欲も、これまでと変わらないんですね。これは厄介。

あすたさんが、欲望を処理できずに苦しんでいる和彰を 憐れんでいいのか笑っていいのか… と書いてらしたんですが、私はここの長瀬のセリフがツボに入ってしまって、笑いがおさえられませんでした。

長瀬 「すみません、もっと早く気づいてあげればよかった。同じ男として…」

ごめんね! ちっとも面白くないのはわかってるんですけど、私はこの真剣さがおかしくてたまらないのです。


さっきも書いたように、ふたりはとっくの昔に、相思相愛なのです。
だから、和彰は引き続き、長瀬の手を借りて、気持ちよくしてもらえばいいと思うのです。
が、しかし、和彰には仕事のできる長瀬に対して少し卑屈になっているところがあり、簡単には素直になれません。

するとここで、長瀬がいい具合に (?) 変貌します。
この変わりかたが不自然と思うのは、私だけでしょうか。
大げさというか、芝居がかったというか、長瀬本人と口から出るセリフがしっくりきません。
うまく説明できないのですが、同じ鬼畜系なら、もっとサディスティックな感じでもよかったのでは?

和彰も和彰で、普段はおだやかな青年なのですが、コトに及ぶと、やはり芝居くさく…
そんなふたりのエッチシーンを読んでいると、すみません、やっぱり笑ってしまう私なのでした。

和彰や長瀬に、いろいろと感情移入するところもあるんです。
特に、和彰。私、大好きです、この人。私が結婚してあげたいくらい。
でも、本の中で二転三転するそれぞれの和彰が、ぜんぶ違う人物のような気がして。
話は盛り上がってるのに、少し残念でした。
(★★★☆☆)

終盤、思いっきり爆笑してしまった場面がありました。
長瀬の 「畜生、あなたが見えない! 電気をつけていいですか?」 というセリフ。
じゅうぶんヘンな和彰だけど、"畜生" はやめてほしかったな…

読んでくださってありがとう


タイトルが素晴らしいです。


微熱の引力
可南 さらさ 著
幻冬舎コミックス (2006.4)


【こんな話】
大学の研究室を訪れた有村は、同学年の堀井譲 (以下 譲) が教授の手にそっと頬を寄せている姿を目撃する。
見たことを黙っていてくれるなら何でもする という譲に、有村はからかい半分で 「奴隷にでもなるつもりか」 と言ったのだが、どうも譲は本気で有村の言いなりになろうと思っているようで…

【ひとこと】
まぁ、いやな男もいたものです。
傲慢で、自惚れてて、冷たくて、他人のこと見下して…
でも、有村がそんな最低な奴だったからこそ、愛が生まれたんでしょう。
本を読むときは、いつも受け視点の私は、いくら攻めキャラが嫌いでも、話が終わる頃には大抵ほだされてしまう傾向にあります。
でも、この有村には、最後まで心を許せませんでした。
(大好きな看病シーンもあったけどね、そのくらいじゃダメだったよ・笑)

教授の部屋にいるところを有村に目撃されたとき、譲はもう お先真っ暗な気分だったはずです。
他でもない、有村に見られてしまったのだから、最悪です。
「誰にも言わねぇよ」
と有村が言っているのにもかかわらず、追いかけて、
「どうしたら黙っててもらえる?」
って、腕にすがって。

このときの、譲の卑屈な態度が、有村の嗜虐心に火をつけてしまったんですね。
だからといって、普通の人間だったら 「奴隷」 なんて言葉は出てこないと思うんですが。
ま、そこはBLってことで。

有村の嫌いなところを挙げろと言われたら、何百字書いても足りないほどです。
特に頭に来たのは、友だちの美沙が 「譲の好きな人はかなり年上らしい」 と話すシーン。
有村はそれを聞いて怒るんです。なぜかって、とっくに教授のことは諦めて、自分のことを好きになってくれてると思っていたからです。

譲のこと、さんざんこき使って、罵って、乱暴三昧しておいて、何をどう勘違いしたら、譲に好かれてる なんて おめでたい結論に行き着くんでしょうか。
どこまでも自分中心な有村に、ほとほと呆れ果てました。

逆上した有村は、譲を乱暴に犯してしまうのですが、終わったあとの譲のセリフに頭を殴られたような気分に。
「なにか、嫌なことでもあった?」
わーん、なんて優しい子なんでしょう。
それに対する有村の返事が
「…嫌なこと、あった…」
って。幼児化?
ちょっと可愛いじゃんか。

さて。
この話を読んでいると、譲が "薄幸の美青年" のような気がしてきますが、実は違います。 
家庭に問題があるわけでもなく、何か辛い過去があったのでもなく、端的に言えば気が弱いだけなのです。
だからかな、譲にも感情移入しにくかったのかもしれません。

確かに、有村の言動はちょっと行き過ぎです。
でも、譲だって単に奴隷として有村に尽くしていたわけではないと思うんです。
時には、ほだされることだってあったと思うし、有村のこと嫌いなだけではなかったはずでしょ。
姿をくらますにしても、有村にだけはちゃんと話をするべきだったのです。

譲のことを好きだと自覚してからの有村は少し不憫です、少しね (笑)
優しくしてあげたいのにできないんです。そりゃそうですよね、今までがあんなだったのに、急に優しくするなんて彼のプライドが許さないんでしょう (←イヤミ)
ああ、このまま 傲慢攻め×気弱受け で落ち着いちゃうのかなと残念に思ったのですが…
なんと、変わりましたね! あの有村が!
もう、譲のことが好きで好きで好き過ぎて、自分が変わったことにも気がつかない、そんな雰囲気です。
ちょっと、ザマミロな気分?

本編は、ハッピーエンドのようなそうでないような、ちょっと心にひっかかる終わりかた。
でも、有村にはこんなエンディングだって、おつりがくるくらいでしょう。
ある意味、リアルな結末だと思いました。

                          ■□■
                          
書き下ろし 「キスの温度」 は、譲視点。
こちらでは、譲に 「はぁ?!?」 という気持ちにならざるを得ませんでした。
決死の覚悟で有村が告白したっていうのに、思いは通じてなかったんでしょうか。

でも、有村が変わったように、譲も変わりました。愛の力は大きいのですね。
譲の一生懸命な様子に、こちらも手に汗握りました。頑張ったね!
(★★★★☆)

登場人物にまったく思い入れができなかったのに この充足感。
私の周りでは、ちょっと話題の本です。

読んでくださってありがとう

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